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ワーグナー 楽劇「ニーベルングの指環」第2日

ワーグナー「ジークフリート」
Richard Wagner "The Ring of the Nibelung - Siegfried"

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 昨年新国立劇場で聴いた「ワリキューレ」は、ワーグナーの最高傑作「ニーベルングの指環」の中でも情感豊かでかつドラマティックな感動的な作品で、圧倒的な音楽構成力と音楽の壮大さに感動しました。昨年の「指環」の感激が忘れられず、今年も新国立劇場にでかけ、「ジークフリート」を鑑賞しました。




Siegfriedis the third of the four operas that constitute The Ring of the Nibelung, byRichard Wagner. Wagner's music has the power in which those who are not inother opera are fascinated. While man's singing voice is placed on a center bythe impelling force of music which fills and speaks to vigor, lively motionchange of a forcible music expression delicate and yet which is made of fleshand blood, and tempo, and the usual state, the charm of Wagner's work,It isexquisite balance with the orchestral music supported to the orchestration.Ifeel that it can be understood that Wagner's opera and musical are touched alsofor many Wagnerian which put life out of order being in Wagner's music.



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 ワーグナーの作品の魅力は、活気に満ち語りかけてくるような音楽の推進力、血が通っているような力強い、それでいて繊細な音楽表現とテンポの躍動的な変化、常に人間の歌声が中心に置かれながら、完璧なまでのオーケストレーションに支えられた管弦楽との絶妙のバランスです。ワーグナーの音楽は、他のオペラにはない人を陶酔させる力があります。ワーグナーの音楽に人生を狂わせたワグネリアンが多数いることも、ワーグナーのオペラや楽劇に触れると理解できるような気がします。



 第一幕では、深森の中でジークリンデがジークフリートを生んで亡くなり、みなし児ジークフリートはニーベルング族アルベリヒの弟ミーメに育てられて成長したところから始まります。ミーメは、森の中で大蛇に変身して指環を守っている巨人ファフナーから指環を奪還することを企み、それをジークフリートにやらせようとしています。そのためジークムントの形見である霊剣ノートゥングの破片をつなぎ合わせて再び剣を鋳直そうとしますがうまくいきません。ジークフリート、ミーメが父親であることを疑う。自分が父親であり母親でもあるといい加減な返事をするミーメに、ジークフリートは乱暴な態度をてります。ミーメが悩んでいるところに、「さすらい人」と名乗る隻眼の見知らぬ男が訪ねてきます。ミーメはさすらい人の正体が主神ウォータンであることに気がつきます。さすらい人はジークムントの形見ノートゥングを鋳直すのは「怖れを知らぬ者」と言って去っていきます。ミーメは「怖れを知らぬ者」とはまさしくジークフリートだと直感します。ジークフリートが帰ってきて、ミーメがノートゥング鋳直すことができないのに苛立ったジークフリートは、自ら鋳直しはじめる。ジークフリートはミーメがやっていた方法とは全く違う方法で剣を鍛えていきます。これを見てミーメはジークフリートが剣を作り上げ、大蛇ファフナーを打ち倒すのではないかと直感します。ついにノートゥングはジークフリートの手によって鋳直されます。


a0113718_8463225.jpg 第一幕は男3人の多少冗長さを感ずる演出でしたが、名剣ノートゥングが鍛え直しが完成したとき、ジークフリートが喜びの声をあげ、ミーメも自分の思惑が実現に近づいたことに喜びの叫び声をあげます。この歓喜の歌声は心に大きく響きました。



 第二幕は、大蛇ファフナーの洞窟の入り口の前から始まります。ニーベルング族のアルベリヒが身を潜めています。そこへジークフリートがやってきます。ジークフリートは母への憧れを想います。気がつくと小鳥たちが楽しげにさえずっています。ジークフリートは小鳥たちと会話したいと思い角笛を吹きます。そうしていると洞窟で眠っていた大蛇のファフナーが目を覚まします。眠りを覚まされ不機嫌になったファフナーはジークフリートに襲いかかりますが、恐れを知らないジークフリートはノートゥングでファフナーを一撃で打ち倒してしまいます。ファフナーは死ぬ間際に「このような恐ろしい行いはお前が考えたことではない。お前は何も知らぬが、このことをさせた奴がお前を殺そうとしている。」と警告し死んでいきます。ファフナーから剣ノートゥングを抜き取ると、ファフナーの血がジークフリートの手にかかる。ジークフリートが手についた血をなめると、今まで聞こえなかった小鳥の会話が分かるようになります。小鳥はジークフリートにミーメ毒の入った飲み物で殺そうとしていることを教えます。アルベリヒとミーメは指環を獲得しようと狙っているのです。ジークフリートはミーメを一刀のもと倒します。女声が全く登場しない第一幕と第一幕は重苦しい雰囲気ですが、小鳥さんの登場は安らぎを与えてくれます。

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 大蛇に姿を変えたハフナーと今まで育ててくれたミーメを倒した後、父母も兄弟もいない孤独を実感します。その時、森の小鳥さんは、炎に包まれて岩山に眠る女性ブリュンヒルデのことをジークフリートに語り、ジークフリートはブリュンヒルデの存在を知らされます。ジークフリートは小鳥さんに導かれるままブリュンヒルデの眠る岩山を目指す。恐れを知らない若者がブリュンヒルデを救うことができると知ったジークフリートの歓喜の歌はドラマティクで感動的でした。


 第三幕では、さすらい人の姿をしたウォータンが智の女神エルダを呼び覚まします。エルダはウォータンがブリュンヒルデに対して行なった処罰など数々の矛盾した行いを非難し、神々の黄昏は避けられない運命だと告げます。そこへ、小鳥の案内でジークフリートがやってきます。ジークフリートはさすらい人に道を尋ねますが、ジークフリートの不遜な態度にさすらい人も不機嫌になり、ジークフリートの行く道を阻み槍を突き出しますが、ジークフリートはノートゥングでその槍を折ってしまいます。かつてウォータンの槍で砕かれたノートゥングはジークフリートの手で鋳直され、その槍を折ってしまったのです。



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 ジークフリートが炎を抜けると清々しい岩山がそこにせまります。静かな澄み切った空気のなかジークフリートは一頭の馬と盾と鎧に覆われたブリュンヒルデを発見します。ジークフリートはブリュンヒルデに近づき兜と鎧を取り去ります。その瞬間、ジークフリートは初めて女性を目します。ジークフリートはこのとき初めて怖れという感覚を知ります。ジークフリートは、高らかに「目を覚ませ!」と叫びブリュンヒルデの唇にくちづけをします。しばらくの沈黙の後、ブリュンヒルデはゆっくりと晴れやかに目を覚まします。ブリュンヒルデは、炎を乗り越えてやってきたジークフリートを知り、神々と感謝します。しかしその後、ブリュンヒルデは我に帰り、神性を失ってしまったことを嘆き、ジークフリートの求愛に値しないのではないか悩みますが、ジークフリートは情熱を持って彼女の不安を拭い、ブリュンヒルデはジークフリートの腕の中に飛びこみます。



ChristianFranz of Siegfried Auditors I think that it is hard work considerable as operasinger keeps on singing until the third act from the first act, but IreneTeorinto of Brünnhilde role of rest enough that first appeared in the third actI continue to sing in the intense tone and trouble do not do not deserve toanxiety that you've lost the divinity and gratitude, the gods, the courtship ofSiegfried. Without losing in this burn, did not cause the clarity of voicetension and interruption singing voice of Christian Franz. There was a forceappropriate to the climax of the contest sang two of the last man.



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 ジークフリート役のクリスティアン・フランツは第一幕から第三幕まで歌いっぱなしでオペラ歌手としては相当の激務だと思いますが、第三幕で初めて登場する休養十分のブリュンヒルデ役のイレーネ・テオリントの神々と感謝、そして神性を失ってしまったことへの不安、ジークフリートの求愛に値しないのではないか悩みなどを激しい調子で歌い続けます。この熱傷に負けずに、クリスティアン・フランツの歌声は緊張感や声の透明感は途切れることはありませんでした。最後の二人の熱唱の競演はクライマックスに相応しい迫力がありました。

2010211日 新国立劇場)

















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by desire_san | 2010-02-20 16:44 | オペラ | Trackback(1) | Comments(18)
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Tracked from twicoco2の喝采ス.. at 2010-08-01 13:42
タイトル : ジークフリート
ジークフリート 2010年2月 新国立劇場で1階中程やや左のいい席。2万3625... more
Commented by hirune-neko at 2010-02-20 18:34
昼寝ネコです

初めてお邪魔しますが
とても多感なブログなんですね。
ブログ主の方は恐らく男性なのでしょうが
感性の豊かさを感じます。

好きな映画のひとつに
「ニューオリンズ・トライアル」があります。
(原題・Runaway Jury)
ブログの中で、海外旅行の項目に
ニューオリンズがありましたが、
一度も行ったことのない都市ですので
大変新鮮に感じました。

有難うございます。
Commented by desire_san at 2010-02-20 19:00
昼寝ネコ さん、ご訪問ありがとうございます。
私は中高年世代の男性で、草食系ではないと自負していますが、バレエやオペラ・映画などロマンチックなものが好きです。「ニューオリンズ・トライアル」は私も観ました。
Commented by やっくん at 2010-02-20 19:28 x
どうもオペラなどは敷居が高くて、というより私の感性が低いのかもしれませんが観に行く機会がありません。昨年宝塚を観に行った時も何故こんなに人気があるのか不思議に思いました。
私にはせいぜい映画が似合っているのかもしれません。
Commented by Shushi at 2010-02-20 19:29 x
こんばんは。「ジークフリート」すばらしかったですね。クリスティアン・フランツのスタミナと集中力は本当にすばらしかったです。また参ります。来月の「神々の黄昏」もいらっしゃいますか? 14時から半日あまりの贅沢な時間が楽しみですね。
Commented by 富久亭 at 2010-02-20 22:20 x
dezire様
 こんばんは。私は初めて「ジークフリート」を観たのですが、感激しました。特に3幕のジークフリートとブリュンヒルデの2重唱が印象に残りました。
Commented by n-star-a-star-oh at 2010-02-20 23:29
初めまして。
ブログ読んでくださり、コメント有り難うございます!
初オペラで、全く意味不明ですが、少しづつお勉強していきますねっ。
うちの父は、毎日真空管アンプで、クラッシック・ジャズ・オペラなど聴いていますよ。
Commented by nishihara-taihei at 2010-02-21 09:46
「ジークフリート」の詳細なレポート、楽しく拝見させていただきました。僕はワーグナー初心者ですが、今年こそワーグナーのオペラを生で見てみたいと思っています。まずは年末年始に開催される「トリスタンとイゾルデ」を見に行こうと思っています。
Commented by koala29 at 2010-02-21 10:33 x
我がブログをご覧下さり、コメント頂き有り難うございます。田舎に住んでますのでオペラなど今まで見たことがありませんでした。昨年の1月に思い切って新国立劇場のでの「蝶々夫人」を鑑賞しました。TVで見たことはあったのですが、舞台で見て圧倒されました。年末には宇都宮で「トスカ」の公演があったのでこれも鑑賞しました。現在身体の調子が良くないので、今年は6月公演の「カルメン」を予約しました。楽しみです。
ジークフリート」も素晴らしかったようですね。見たいものです。
Commented by stormwarning at 2010-02-21 22:18
「神々の黄昏」、DVDですが、今日、観ました。
http://sg11.exblog.jp/13788216/

これを、劇場の椅子に座らされたまま、
字幕も無しで鑑賞し続けられる気力も体力もありません。

劇場でのオペラ鑑賞を目指して、今年はできるだけ多くの
オペラDVDを観てみようと思います。

Commented by operaview at 2010-02-21 23:07 x
私は、3幕が好きです。
ブリュンヒルデが目覚める場面の音楽は、オペラ史上最高に美しい旋律の一つだと思います。
Commented by Eimippi at 2010-02-21 23:24
こんばんは。
「ジークフリート」、とてもモダンな舞台セットの様で驚きました。
わたしはワーグナーには抵抗がありましたが、実際に劇場で観たらとても感動するのだろうと思います。
素晴らしい記事、ありがとうございます!
Commented by s-calaf at 2010-02-21 23:26 x
初めて訪問させていただきます。私のペンネームは、当初calafの予定でしたが、既に使用されており、やむなく名前の頭文字をつけてs-calafとしました。calafという名前は「トウーランドット」の主人公の名前です。
楽劇「ニーベルングの指環」は、昨年に続き今年も3月公演の「神々の黄昏」まで観ることにしています。通しで観るのはこれで2回目ですが、オペラは何回も観ることによりそのよさが更に倍化します。
演出によっても、その内容が変化する面白みもありますね。

Commented by のり2 at 2010-02-22 12:59 x
こんにちは!
先日はご訪問&コメントありがとうございます。
新国立ジークフリートは23日に予定しています。
ブログを拝見して更に楽しみになってきました。♪
Commented by kana at 2010-02-22 22:45 x
ひとときたりとも見逃せない
いろいろ伏線のある舞台でしたね
Commented by lovehomeopathy at 2010-02-23 07:11 x
初めまして。先日はブログにコメントいただきありがとうございました。公開はしているものの、知り合い以外に読んでいる方がいるとは思ってもみなかったので、びっくりしました。知り合いではない方第一号です。
オペラを頻繁にみるようになったのは、NYに引越した今シーズンからで、まだワーグナーは一度も見たことがありません。機会があったら是非見てみたいです。
山の写真が美しいですね。特に夜明けの写真が幻想的で、この景色生で観たらすごいだろうな、と思いました。山にはほとんど登ったことがないのですが、若い頃写真で見たネパールのマチャプチャレという山をどうしても自分の目で見たくなって、ネパールまで出かけたことを思い出しました。
バレエもお好きなのですね。ダーシー・バセルは10年ほど前にくるみ割り人形の金平糖の精を見ました。当時ロンドンに住んでいたのですが、ロンドンで見たバレエの中では、シルヴィー・ギエムのマノン・レスコー、コジョルカのジゼル、吉田都のドンキホーテなどが印象深かったです。
まだお邪魔します。
Commented by COCO2 at 2010-03-01 18:31 x
私も観ました。そうそう、3幕の「休養十分のブリュンヒルデ」との掛け合い、出ずっぱりのジークフリートは不利なのに、よく頑張ってましたよね! まさに超人。聴衆側もいい加減疲れているにもかかわらず、感動させられてしまう。

「リング」は初めてで、昨年序夜、第1夜を観た、その続きでした。改めて、すごいパワーを持った作品なんだなあ、と。

素人ですが、ポップで情報過多ぎみの演出、私は楽しかったです。わからないながら、いろいろ考えさせられちゃうのも、嫌いじゃないので…
Commented by メルビー at 2010-03-02 17:17 x
はじめまして。
自分も新国立劇場の「ジークフリート」は見ました。
正直な意見を申しますと、かなり異端な「ジークフリート」ですよ。
あっ、それが悪いといっているわけではないので、誤解をしないでください。
歴史上初めて「小鳥」が舞台に登場させたことでも話題になりましたね。
舞台装置のポップさが目を引きますが、
歌手の動きや配置もかなりだと思います。時代の流れといいますか、
演出のキース・ウォーナーの才が光っていますね。
いわゆる「読み替え」的な演出ですよね。
ヴィーラントの「新バイロイト様式」にはじまり、
シェローの近代への読み替え。フリードリヒやクプファーらの現代化。
そしてコンヴィチュニーの再読み替え・・・。時代の流れとともに、
舞台は変わる。当然のことですが、観客が安心して楽しめる舞台から、
演出家の意図を汲み取り、考える舞台へと変わっていったのでしょうか。
でもこうした余地のあるのが、「指環」だと思います。
これでは演出の話になってしまいましたね。失礼いたしました。
Commented by yukinotokotoko at 2010-05-15 21:58
初めまして、yukiと言います。私のブログへのコメント、ありがとうございました。
三菱一号館美術館への感想を、と思ったのですが、、色々と記事を拝見しているうちに
こちらのオペラの舞台写真に目が止まりました。色合い、奥行きと、空間の見せ方が凄く面白いですね。
私が一度だけ生で見たオペラがベートーヴェン「フィデリオ」だったのですが、
内容に関連して舞台美術が暗めだったので、こんなにオペラの舞台もあるんだな〜と思いまして。
素人な感想ですいません。。(フィデリオ、小澤征爾とウィーン国立歌劇場だったので音楽は最高でした^^)
「ジークフリート」のお話も面白そうですね、気になります。長々と失礼いたしました。

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