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芸術と自然の美を巡る旅  

フィレンツェのロマネスク様式の建築の最高峰

サン・ミニアート・アル・モンテ教会

SanMiniato al Monte  Florence.


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ポンテヴェッキオから見たファサードと鐘楼




 サン・ミニアート・アル・モンテ修道院教会は、フィレンツェのアルノ河を渡った向こうの、街を一望するミケランジェロ広場から南へ徒歩5分ほど坂を登った高台に位置します。13世紀に建てられたロマネスク様式の美しい教会で、この教会の特徴は、3階層の作りになっていて、2階へ上がると祭壇を見ることができます。祭壇の天井部分には、モザイク壁画「玉座のキリスト」の感動的な姿を見ることができます。現存するフィレンツェのロマネスク様式の建築の最高峰といえるマイナー・バシリカです。








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The Basilica ofSan Miniato al Monte is one of the oldest churches in Florence and isfrequently called the finest Romanesque basilica in all of Italy. The church aswe know it today was started around 1018 and took over one hundred years tocomplete. St. Minias was possibly from Armenia and believed to have beenmartyred around 250 (he was beheaded during the anti-Christian persecutions ofthe Emperor Decius and was said to have picked up his head, crossed the Arnoand walked up the hill of Mons Fiorentinus to his hermitage and buried on thishillside). The church is in a wonderful state of preservation and there areseveral important works inside, including a tabernacle attributed toRossellino, the tomb of the Cardinal of Portugal with works by Rossellino,Della Robbia and others, frescoes by Agnolo Gaddi, and an amazing fresco cycleof the life of St. Benedict by Spinello Aretino, to name just some of them.



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 サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の展望台やジョットの鐘楼の上りの中程から、中央丘の上にとこの聖堂とバルジェッロ宮とラ・バディア・フィオレンティーナの2つの塔を観ることができます。フィレンツェからバスでミケランジェロ広場に行き、そこからから南に少し行き、左手の階段を上ると、3段階に分かれた大きな長い階段を上るにつれ教会の建物図見えてきます。





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 教会の建物は、11世紀から13世紀にかけて建設されたもので、白と緑の大理石で幾何学模様が描かれたフィレンツェ・ロマネスク様式の美しい建物でした。ロッジアの中心には、大理石のライオンの頭に支えられた2つの柱で囲まれた窓があり、その中心は2つの鳩の間の花瓶の内面ある正面玄関に乗せられています。上の中央には壁龕があり、上部には12世紀のキリストの13世紀のモザイク画があり、十字架と燭台で覆われた一連の9つの白と緑のアーチがあります。ファサードを冠する銅鷲は、13世紀よりこの聖堂の建設と維持の資金を提供した羊毛商人の組合のシンボルだそうです。




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 教会の由来は古く、250年に殉教した聖ミニアートを祀った祭礼場所がここにあったことによるそうです。洗礼堂の象眼細工の床は市内で最高の間です。15世紀の 磔刑の礼拝堂は、ピエロ・デ・メディチの依頼によりミケロッツォ・の設計で、サン・ジョヴァンニ・グアルベルトという教会の磔刑の十字架が納められたそうですが、17世紀にサンタ・トゥリニタ教会に移されたそうです。奇跡の十字架を収容するミケロッツォによる十字架のチャペル、祭壇、アーチ型天井は、美しいルーカ・デッラ・ロッビアの彩色陶板で装飾されていました。後陣部分の美しく保存の良い黄金背景のモザイク天井画と大理石のこれも幾何学模様の祭壇の構成は大変美しい空間でした。

   



 

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 聖歌隊と長老会は、ファサードと同様、後陣は聖母とサンミニが大きなモザイクで飾られています。壮大なロマネスク様式の説教壇が設けられ、主要な祭壇を支配する十字架は見事です。 聖歌隊の左側に、通路の壁に沿って、3つのマニュアル、ペダル上の45個のレジスタとタンブリーニは葦器官に位置しています。彩色の組天井とすっきり柄の大理石のアーチが見事でした。




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 左の通路のポルトガル枢機卿の礼拝堂は、ルシタニアの枢機卿ジェームズのメモリに建てられました、アントニオ・ロッセリーノと彼の兄弟ベルナルドと一緒に、墓の彫刻の装飾もあります。祭壇画といくつかのフレスコ画はアントニオとピエロ・デル・ポラライオーロの作品です。天井がルーカ・デッラ・ロッビアによって多色ガラス張りのテラコッタがあり、受胎告知テーブルと預言者、伝道者と教父は、アレッソ・バルドビネッティの作品と言われています。




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 教会の最も古い部分(11世紀)は、サン・ミニアートの骨を含む主祭壇が載っています。ノーサンディエゴ時代、教会の通路に3つの階段につながる5つのアーチがあり、高さは44.5メートルです。天井には38本の柱の上にある十字架塔があり、墓地を三つの中央洞と四つの洞窟に分けています。左の4つの通路には後の時間に丸いアーチがあり、タッデオ・ガッディのフレスコ画によって示されていました。内陣奥部分が高くなっていますが、下奥は大変広く、細めの38本の円柱が林のイメージを感ずる地下聖堂になっていました。




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 教会の隣には、1426年に再建され、フレスコ画で装飾され、回廊から神聖な隠れ家の修道院が開かれています。アントニオ・パピとのコラボレーションで作られた回廊のフレスコ画は、修道士のための食堂の装飾を示唆しています。修道院の隣に、1337年に修道院に移動し、後にも使用フィレンツェの司教の夏の離宮として意図した司教アントニオドルソによって建物始め、今は病院となっています。全体の複合体は、防御壁に囲まれ、コジモ一世の下でミケランジェロによって要塞の構成に変更されまました。




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by desire_san | 2018-02-25 19:12 | フィレンツェ美術の旅 | Comments(7)
Commented by Keiko_Kinoshita at 2018-02-28 16:00 x
こんにちは。
私はずいぶん前に、暑い暑い6月末に、この教会をたずねた。その際、祭壇の後ろから、天使の?ような素晴らしい歌声が聴こえて来ました。歌声に吸い寄せられるように。するとそこに現れたのは5,6人の僧侶達が歌っている姿が現れました。とても素敵な歌声に暑さも吹き飛びました。とてもよい思い出のひとこまです。もう一度訪ねることあればこの解説を読みながら確認したいです。
Commented by Banira_mile at 2018-02-28 16:26 x
静けさに包まれ、心が揺さぶられた教会でした。このファサードの左手にお土産屋さんがあり、十字架など販売しています。この裏手の美しい墓所にまわるすぐ奥にはイタリアを代表する作家・ジョヴァン二・パピー二の石棺が掲げられていて、レリーフが見事でした。懐かしいですすね。
Commented by lesamantsd at 2018-02-28 16:29 x
中世の楽譜を使ったグレゴリオのミサが時間割で行われていました。そして、この教会の下の方にミケランジェロが絶賛した素朴な教会があります。質素な中に美しさを秘めた教会でした。右側からず~と上までお墓めぐりをしてしまいました。年末にはミサに参加し、厳かな寒かった時間を想い出します。
Commented by Dr.Markurquros at 2018-02-28 16:42 x
フィレンツェに行った時、路線バスでここの教会に行きました。白と緑の大理石の幾何学模様とファサードの上部の玉座に座るキリストの金色に輝くモザイクが美しかった。ファサード最上部が十字架ではなく鷲があしらってあったのが印象的でした。内部をもっとしっかり見ればよかったなあと思いました。ここからフィレンツェの美しい街並みが一望できてとてもすばらしかったです。
Commented by rollingwest at 2018-03-10 11:36
ロマネスク様式の美しい教会も花に彩られた春を迎えますね。
Commented by snowdrop-momo at 2018-03-10 17:02
ご無沙汰しております。
サン・ミニアート・アル・モンテは
フィレンツェでいちばん好きな教会です。
私が行ったときは水色の空に月が出ていて
それはそれは幻想的だったのですが…
暗くなってきて、内部がこんなによく見えませんでした。
いつか再訪できたら、今度は日中に訪ねたいです。

ベッリーニはいちばん好きなオペラ作家の一人です。
Commented by desire_san at 2018-03-14 00:11
snowdrop-momoさん こちらこそご無沙汰しておりすみません。

サン・ミニアート・アル・モンテはフィレンツェでも魅力的な教会ですが、フィレンツェ中心街から離れているため、行っている人は少ないようです。

私も行きましたが、ここを見るのに半日かかってしまいました。
イタリアでバスに乗るのは、アナウンスがイタリア語なので聞き取れず、かなりスリリングでした。

by desire_san