帝政ロシアのシンボルとして築かれた世界最大級の豪華な大聖堂
イサク聖堂
SaintIsaac's Cathedral
ネフスキー大通りからネヴァ川に向って進み、アレクサンドルの庭を左に進むと、バチカン宮殿などと並んで世界最大級の教会建築といわれるイサク聖堂があります。
イサク聖堂は、ピョートル大帝が、フランスの建築家、オーギュスト・モンフェルトラントに設計させ、40年の歳月を費やして立てた高さ、奥行きとも100m以上の巨大な建物です。サンクトペテルブルグの軟弱な地盤に2万5千本のくいを打ち込み、そこに花崗岩や石灰岩を敷き詰めて土台作りをしたそうです。
イサク聖堂はロシア正教の様式と西欧のクラシック様式を融合させた、他に類を見ない美しい聖堂です。聖堂はレンガ造りの壁に漆喰を塗って着色してあり、4本の鐘楼も含めてすべて石造りで、高い丸屋根は金箔が施されているようで光り輝いていました。
Thecathedral's facades are decorated with sculptures and massive granite columns(made of single pieces of red granite), while the interior is adorned withincredibly detailed mosaic icons, paintings and columns made of malachite andlapis lazuli. A large, brightly colored stained glass window of the"Resurrected Christ" takes pride of place inside the main altar. Thechurch, designed to accommodate 14,000 standing worshipers, was closed in theearly 1930s and reopened as a museum. Today, church services are held here onlyon major ecclesiastical occasions.
聖堂の内装は膨大な大理石と、宝石に近いほど高価な孔雀石や天藍石がふんだんに使われ200点以上のモザイクによる壁画で覆われていました。壁面には巨大なイコンがはめ込まれ、壁面や柱はモザイク画で覆われています。アーチや柱はカトリック教会のように彫刻で覆われ、中央真上には、「復活したキリスト」の大きくて明るい色のステンドグラスの窓は、メインの祭壇の中に誇りを持っています。中央のドーム屋根とカリュロフ・ブリユロフの天井画「聖母マリアの栄誉」が壮大な迫力で迫ってきます。ロシア正教の教会では珍しいステンドグラスの窓もあり、ヨーロッパ・カトリック教会のような雰囲気です。
中央祭壇の巨大な「キリストの復活」は、ミューヘン王室工房でつくられたそうで、ヴェネツィア絵画のような鮮烈な色彩で、そこに住みついて痛くなるほど離れがたい魅力がありました。
鐘楼の急ならせん階段を登ってドームまで上ると、美しいサンクトペテルブルグの街を見渡せます。ここは、サンクトペテルブルグを見渡せる唯一の場所で、旧海軍省、エルミタージュ美術館、メンシコフ宮殿など数多くの歴史的建物と、ペテルブルグの美しい街並みを見渡すことができました。
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かつての帝政ロシア時代の隆盛が
伝わってきます。
一度も行ったことがないので
貴重な写真で当時の雰囲気を
味わうことができました。
有難うございます。
さっそくお邪魔しにまいりましたが、エルミタージュ美術館の写真もそうですが圧倒されるものばかりですね。
外国は米国や南の島と言われるところしか行ったことがないので、行きたい国が増えました。
また別のエントリですが、レンブラント(今更かもしれませんが)は私も見に行きましたが、今回も大変勉強になりました。もやもやと考えていたことがなるほどと納得できるような。ありがとうございます。
今回はロシアですか。それもサンクトペテルブルク!
本物のエルミタージュ美術館!本物のイサク聖堂!NHKのBS番組をせっせと見ているだけの自分には羨ましすぎます!!
たくさんの写真で楽しく拝見いたしました。ありがとうございました。
私もたまに訪問させていただいておりますが、文章の表現力、写真の素晴らしさには常々敬服しております。
昨年の7月、私もバルト3国を経由してサンクト・ペテルブルグに参り、その豪華さには驚きましたが、一方において、町の中には軍人が闊歩していたり、商店やレストランの名前が表示されていなかったり、空港には冷房がなく、とても殺風景だったりその格差にも驚きました。
いいですね、サンクトペテルブルグ。私も一度は行ってみたい町です。(できれば白夜祭の時期に)エルミタージュ美術館は絶対に外せませんよね。
ところで、今回のご旅行ではオペラ、キーロフバレエ等の観劇はされたのでしょうか?もし、ご覧になったならまたブログにアップして紹介していただけるとうれしいです。ショーアップされたボリショイバレエとは違い決して派手ではないけれど、きめ細かな内面表現をするキーロフバレエを本場の劇場で観てみたいものです。
ロシア教会には珍しい形の建築で、内装もロシア教会らしくないですね。「キリストの復活」のステンドクラスは、すはセらしい色彩の美しさで、ほんとうにヴェネツィアの名画のようですね。
ほんとうにすはらしい大聖堂ですね。
イサク聖堂のロシアと西欧が融合した佇まいが魅力的ですね。ドイツやチェコのお城で、色調的に本当の大理石では難しいので人口大理石を使用していると聞きましたが、ロシアではどうだったのでしょうか?
海外の聖堂や教会は色々見た事がありますが、今まで見たことのないような聖堂ですね。
建物が重厚で、中も重曹ななかに、色鮮やかで非常に美しいステンドグラスが中央前面にある、非常に特徴的ですね。
一度、行ってみたくなりました。
さすがにすごい豪華な聖堂ですね。話に聞くところによると、イサク聖堂は、これと同じ大きさと形のものを、純銀でつくるより、お金がかかっているそうです。
昔の王侯貴族の時代だから、このような豪華な聖堂が作れたのでしょうね。
ツアーでロシアに行きましたが、イサク聖堂は近くで写真を撮っただけで、中に入りませんでした。バルコニーのようなところまで登れるのですね。
ロシア全土の色々なところを1回のツアーで回る駆け足旅行でした。今から思うと、せっかくサンクト・ペテルブルグまで行ったのに、こんなすばらしいところを、外から見ただけで終わってしまって残念でした。
ブログの写真を見せていただき、イサク聖堂のことを詳しく知ることができました。ありがとうございます。
いくつか。ご質問をいただいたのでお答えいたします。
yunyu-aさんのご質問ですが、イサク聖堂は、ロシア中の本物の大理石を集めて作ったそうです。そのた、ロシアの他の地域では、大理石がなくなってしまつたそうです。
seiunzi さんのご質問のオペラ、バレエは、行きませんでした。実は自由行動をある程度認めてくれるツアーで行ったので、オプショナルツアーでバレエがありましたが、演目が何度も見たいる「白鳥の湖」でした。日本でいつでも見られる演目だ立ったので、行かずに明日に備えて早く寝ることにしました。マリンスキー劇場でしたら、一度中を見てみたいので、参加を検討したかも知れませんね。
、
イサク聖堂のステンドグラスの「キリストの復活」はすばらししいですね。
天井や壁の絵画も大変美しく、すばらしい空間だったのでしょうね。
ところで、バレエ通のdezireさんが、オプションツアーのバレエに参加しなかったのは良く分かります。旅行ツアーについているバレエは、初めてバレエを見る人を想定していて、演目は月並みで、おそらくチケットを取り難いマリンスキーバレエのような一流のものではないと思います。
デュッセルドルフに駐在していたときに、欧州のかなり多くま聖堂を見て廻りましたが、イサク聖堂は欧州のどこにも見られない聖堂だと思います。
お写真は、イサク聖堂の内装の雰囲気が非常によく表現されているとち敬服致しました。この壮麗な内装がすべて大理石や孔雀石、天藍石というのもすごいですね。
ロシアの聖堂というと、モスクワの赤の広場に建つ聖ヴァシーリー大聖堂が最初に浮かびますね。
葱坊主型のたくさんのドームが建ち、内部はロシアイコンで埋め尽くされていました。
イサク聖堂は、それとは建物の形も全く違って、内装も十字架がないことを除くと、西欧のキリスト教の聖堂のようです。
どちらもロシアを代表する聖堂私でしょうが、私はお写真を拝見して、イサク聖堂の方が好きになれそうです。
サンクトペテルブルグはエルミタージュ冬宮やエカテリーナ寺院のような、派手な文化遺産に眼をひかれがちですが、イサク聖堂は、これらに劣らぬ、すばらしい文化遺産だいうことが、写真を拝見して理解できました。
ありがとうございました。
私も昨年8日間でロシア一週のツアーサンクト・ペテルブルグに行き、このイサク聖堂の中にも入りました。しかし、ガイドさんについてまわり、中にいたのは15分程度でした。
私の参加したツアーは、モスクワのクレムリン、世界遺産のスズダリ、キジ島、セルギフ・ポサートなどもまわる欲張りツアーだったので、一つ一つをゆっくり見れないのは仕方がありませんね。
イサク聖堂の写真をみせていただき、こんなすばらしいところに行ったのだと改めて知りました。
ありがとうございました。
いつも大変美しい写真で、まるでそこにいるかのような気分になります。
薄暗い大聖堂で、聖書に関するステンドグラスをみていると、心が落ち着きますね!
美しい写真をありがとうございました!
ほんとうにそんなことで全体を支えられるのだろうか、という疑問は、このイサク聖堂の吹き抜けの内部を見ると、ますますそのように感じてしまいます。
ロシア正教の様式が混じろうとも、基本は同じだろうと思うのですが、すごいですね。
イタリア、スペインは別にして、ヨーロッパってそんな地震が少ないのでしょうか。