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金箔と鏡の絢爛豪華な内装と建築様式が融和した最も美しい宮殿建築

エカテリーナ宮殿 

CatherinePalace


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 サンクトペテロブルグの南に、ロシア皇帝など皇族の夏の別邸となっていた数々の宮殿や四季折々の自然を楽しめる広大な庭園のあるサンクトペテルブルク郊外の避暑地ツァールスコエ・セロー(現在のプーシキン市)があります。ここに、ロマノフ王朝時代の最も華麗で優雅な夏の宮殿「エカテリーナ宮殿」があります。






TheCatherine Palace is a Rococo palace located in the town of Tsarskoye Selo(Pushkin), 30 km south of St. Petersburg, Russia. It was the summer residenceof the Russian tsars.




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 エカテリーナ宮殿は、ピートル大帝の王妃エカテリーナのために建てられ、女帝エリザベータがイタリアの建築家・ラストレッリに命じてバロック様式で改築され、金箔と鏡をふんだんに使った絢爛豪華な内装が施されました。贅を尽くした55の部屋から成り、内外装には、純度の高い金が多く使われました。ドイツから来たエカテリーナ2世は、合理主義を超えた真の豊かさを求めて、建築家・チャールズ・キャメロンの設計でさらに古典主義様式の改装を加えられました。






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 ブルーの外壁と白い円柱、宮殿を取り囲む金色の柵や黄金のドームはロシア・バロック様式にものだそうですが、所々に古典主義様式の部分があり、バロック様式と古典主義様式が見事に融和した宮殿建築でも最も美しい建物といわれても納得のいく美しさでした。





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中に入って2階にあがると大広間にでます。金箔を貼った彫刻と鏡がはりめぐらされた絢爛豪華な大広間には、左右の窓からは明るい日差しが差し込み、「明るい回廊」と呼ばれていました。





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 このほか宮殿では、エカテリーナ2世の公室の「アラベスクの間」、壁一面に絵画が飾られ
天井には「ロシアの勝利」と題した壮麗な絵が描かれ、壁を飾る黄金の彫刻が、大きな窓から差し込む光や鏡の反射光でまばゆいばかりの輝かしい美しさです。





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「白の主食堂」。白と金の縁飾りを基調とした調度で統一されています。テーブルの上の果物はマイセン製、大きなテーブルクロスに花を飾りつけるのは18世紀の伝統的な飾り付けだそうです。





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 食堂を抜けると、有名な琥珀の間です。琥珀の間は部屋全体の装飾が琥珀で出来ており、壁一面が琥珀で覆われた部屋は世界で唯一のものです。




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 琥珀の間の原型とも言える「琥珀の部屋」はプロイセンで構想され、制作が開始されました。当時のプロイセン王フリードリヒ1世は、琥珀の部屋の装飾、独創性を好みましたが、フリードリヒ1世は琥珀の部屋の完成を見ることなく世を去り、その子、フリードリヒ・ヴィルヘルム1世の時代に、ピョートル大帝が所望し贈られました。冬宮(現在のエルミタージュ美術館)の改築の際女帝エリザベータの命により、イタリアの建築家ラストレッリにより、ロココ様式で設計され琥珀の間としては完成しました。その後、琥珀の間は夏宮に移されました。エカチェリーナ2世は琥珀の間をことのほか愛し、鏡や宝石のモザイク金の装飾が加えられ、琥珀の間が再構成されました。ナチス・ドイツによる侵攻によりエカテリーナ宮殿は破壊され、琥珀の間は壊滅状態になりましたが、1979年から琥珀の間の修復が開始され、2003年に24年の歳月をかけた修復が完了しました。




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 このほか宮殿では、エカテリーナ2世の公室の「アラベスクの間」、壁一面に絵画が飾られた「絵画の間」、ギリシャ神話のパエトーンを主題にした「緑の食堂」、日本や中国の陶磁器を飾り、壁紙も東洋風のモチーフで埋め尽くした「中国風青の客間」などさまざまな趣向をこらした部屋を見ることができます。




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 壁一面が絵画で覆われた絵画の間、古代ローマの彫刻と壁画で覆われた緑の食堂、絹の布地で覆われた青の食堂など、どの部屋も絢爛豪華そのものでした。



 


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 エカテリーナ宮殿の建物を出ると、南側にエカテリーナ2世がキャメロンに設計させて造らせたキヤメロン・ギャラリーと呼ばれる。列柱が並び立つ古典主義様式の建物が連なっていました。



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 広大なエカテリーナ公園が広がっていました。庭園には大きな池があり、池のほとりには、ラストレッリの設計によるグロット、その奥には女帝エリザベータが接客用に建設したエルミタージュがありました。




 
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 エカテリーナ宮殿の北にはロシア古典主義様式のアレクサンドル宮殿が見えました。ロマノフ王朝最期の皇帝、ニコライ2世が、ロシア革命のときここに隠れているところをつかまってシベリアに送られたそうです。そのような歴史のためか、ロマノフ王朝最盛期のエカテリーナ宮殿と比べると少し寂しく、郷愁を感じました。









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by desire_san | 2017-08-11 16:04 | ロシア | Trackback(3) | Comments(28)
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Commented by rollingwest at 2011-08-04 06:54
素晴らしい~!この宮殿はヴェルサイユやバッキンガムと並んで、世界有数の豪華宮殿なのでしょうね。
Commented by はるこ at 2011-08-04 16:51 x
パステルカラーのブルーと白、、、いいですね。
それにしても、ロシアはいたるところ「金」ですね。
よほど裕福だったんですね。
地下鉄も世界で一番速く作られて、金張りですって---?
目がくらみません..?
Commented by dankkochiku at 2011-08-04 23:44
日露戦争中に、首都サンクトペテルブルグでは、貧困層の労働者層がツアーに生活の困窮を訴えた労働者請願に対して、軍隊が発砲し、力で抑えようとしたことが、ロシア革命の発端だったと教えられましたが、現在、一般市民の生活程度や政府への不満度などはどうなっているのでしょうか。その辺りの市民生活の様子もスナップしてあれば、教えて下さい。
Commented by ゆりこ at 2011-08-05 08:45 x
こんにちは。

エカテリーナ宮殿はさすがに美しいですね。特に青と白のデザインの宮殿が、なんともすてきです。

池田理代子さんの「ベルサイユのバラ」は、ベルサイユ宮殿ではなく、この宮殿をイメージして書いたと本人がどこかで言っていましたが、写真をみせていだき、まさに「ベルサイユのバラ」のイメージだと思いました。
Commented by mimoza1105 at 2011-08-05 12:30
ほんといつもお写真が綺麗ですね~♪
数年前実家の母が同じ所に旅行した写真と比べると…雲泥の差です。

黄金で埋め尽くされた煌びやかな宮殿
見ているだけでため息ものですね。
Commented by 駒の小屋 at 2011-08-05 13:19 x
嫁さんがdezireさんの写真の意数々を見て感激し、ロシアに行きたがっています。私もこのような荘厳な宮殿を見て歩きたいものです。

これからも素敵な写真をどんどん撮ってください。
Commented by Aira at 2011-08-05 13:50 x
こんにちは。

いつもながら美しい写真ですね。

エカテリーナ宮殿は、ブルーと白の組み合わせが上品でかつ華麗で、宮殿建築としては、芸術品ですね。

世界で最も美しい宮殿建築とのことでが、ライバルになる宮殿を上げるとすれば、エルミタージュの冬宮でしょうか。
Commented by Masayuki_Mori at 2011-08-05 13:57 x
こんにちは。

確かに建物は気品があり、絶品の美しさですね。

しかし、内装は金づくし、エルミタージュのときもそうでしたが、ロシアの皇帝は金を好んだのですね。
フランス製と思われる金細工の工芸品など、特に女帝・エリザベータがはで好きだったようです。

個人的な感想ですが、キンキラキンで、フランスのベルサイユ宮殿の内装より、少し品がないようなきもします。

Commented by Ruiese at 2011-08-05 15:10 x
こんにちは。

本当に美しい宮殿ですね。宮殿の中も豪華で夢の世界のようですね。

すてきな写真をありがとうございました。
Commented by kawazukiyoshi at 2011-08-05 15:10
ほんとうに、綺麗に撮れていますね。
懐かしいばかりです。
今日もスマイル
Commented by 慶子_Kinoshita at 2011-08-05 15:59 x
こんにちは。

エカテリーナ宮殿は琥珀の間が有名ですね。
エカテリーナ2世が、祝典応接室として使うために造ったそうですね。。エカテリーナ2世は自分が許した者以外の入室を禁じ、禁断の部屋と呼ばれていたそうです。

最近ではプーチン大統領がこの部屋に各国の首脳を招いたそうです。
Commented by jasmine_liu at 2011-08-05 16:56 x
ロシア・・・いつかは行ってみたい!と思っていますが、こうやって写真を見ると、ますます行きたくなります!写真を見た感じ、観光客は結構まばらな感じでしょうか?
Commented by yamanteg at 2011-08-05 17:13
エカテリーナ宮殿、ブルーと白の外壁が絶妙です。
内部の豪華絢爛さにも驚かされます。

思い出したのはフランスに嫁いだマリーアントワネット。
日本の漆器を大事に保管し革命の戦火を逃れたそうです。

織田信長の時代、当時ヨーロッパでも日本の漆器が大流行だったそうです。

日本の芸術・文化もヨーロッパに匹敵するところがあった。

Commented by 智子 at 2011-08-05 17:47 x
こんにちは。

エカテリーナ宮殿は、私もロシアの旅行ツアーで行きました。
dezire さんのブログは、私のロシア旅行の思い出の美しい写真集のようです。

改めてみると、内装がほとんど金の装飾なのに驚きます。こんな光り輝くような部屋が、エカテリーナ2世は住みやすかったのでしょうか。
私だったら、気持ちが高ぶって眠れないと思います。

Commented by 平石悟 at 2011-08-05 20:55 x
エカテリーナ宮殿は、宮殿の外装と、内部でかなり趣味が゛違うと思います。

宮殿内部は、あらゆるところに金が使われキンキラキンのイメージです。これは。
はで好きのエリザベータ女帝の趣味かと思われます。

宮殿外装のブルーと白の気品のある色彩感覚は、ピートル大帝の趣味か、その後修復したエカテリーナ2世の趣味ではないでしょうか。
Commented by desire_san at 2011-08-05 21:00
皆様、コメントいだき、ありがとうございます。

dankkochiku さん、ロシアの市民生活については、前回や郊外のスナップ゜写真も含めてふれており、ブログに対するコメントでも少し触れています。但し、人の写真を勝手に載せることは控えています。

トラックバックしておきますので、よろしかったら、こちらも見てください。

Commented by stormwarning at 2011-08-05 21:06
台風9号の強風の中で読んでいましたスタインウェイの調律師フランツ・モアさんの「ピアノの巨匠たちとともに」の中に「ソ連のホロビッツ同行記」という章があり、その中のホテルの豪華さというのは、こんな感じなんでしょうかね?
Commented by たまゆら at 2011-08-05 21:20 x
こんばんは。

写真が大変きれいですね。内部はフラッシュが使えないですよね。
窓から光が入るので、露出補正が難しいのではないでしょうか。

すてきな写真にいい一時を過ごさせてもらいました。
Commented by マリア at 2011-08-05 22:01 x
こんばんは。

すごくすてきなとこですね。\(^_^)/ ベルバラの世界(^ 0 ^)/★
すてきな王子様が住んでいるみたい。。.:*・゜゜*

わたしも次はロシアに行きたくなりました。@@¥¥♪♪♪
Commented by Wamploo at 2011-08-06 08:23
イタリア語通訳者の田丸公美子がいまは亡き露通訳者・名エッセイストの米原万里さんを「エ勝手リーナ」とよんだおおもとのエカテリーナ2世の宮殿がここですか。まさにそんな感じですね!?
Commented by desire_san at 2011-08-07 17:17
皆様、色々コメントいただき、ありがとうございます。

stormwarningさん、ホテルはは結構豪華でした。
皆様のコメントの上の、トラックバックした「優れた文学や芸術を生んだ抽象的で幻想的な都市」の最後に、宿泊したホテルの写真を載せていますので、ご参照下さい。

Wamploo さん、「エ勝手リーナの表現は面白いですね。
確かにエカテリーナ2世は、能力のない夫から皇帝の位を奪い、ものすごい数の愛人を持っていたそうです。愛人には豪華なプレゼントを要求し、リトワニア公は、リトワニアの国をエカテリーナ2世にプレゼントしてしまったそうです。人民はたまったものでありませんが。
Commented by Nukaya at 2011-08-07 20:01 x
こんばんは。

これがあの有名なエカテリーナ宮殿ですか。
ブルーと白の色合いもよく。本当に美しい宮殿ですね。

一度行ってみたくなりました。
Commented by ディック at 2011-08-07 21:04 x
美しいですねぇ。すなおに感動する一方で、ある意味では、圧倒的な富の集中、ひとたび目覚めたリーダーに率いられるのなら、革命騒ぎが起きても当然ですね。
全般的に広々として、横に広がる美しさですね。日本のようにこせこせとしていない。国民性や美的感性というのは、こういうところから生まれるのかなあ、などと思いました。
Commented by Haruna_Takahash at 2011-08-07 22:55 x
こんばんは。

エカテリーナ宮殿は、ベルサイユ宮殿やシェーンブルグ宮殿をモデルにしているのでしょうが、かなり雰囲気が違いますね。

建物の改装はブルーと白の優雅で上品な非常に美しいものですね。しかし、内装がベルサイユ宮殿やシェーンブルグ宮と比べても、金が大過ぎて、落ち着けません。はで好きな女帝エリザベータの趣味なのでしょうか。

窓と鏡が多く、フラッシュが禁止なので露出があわせにくく、私は内部の写真が全くまとねに取れませんでした。 宮殿内部の写真もきれいに撮られているのは、流石だと思いました。

Commented by karenkarenkaokouc at 2011-08-08 09:55
すごい。って言葉が使い古されていてあまり、説得力がないのが残念ですが、とにかくすごい建物ですね。
絢爛豪華で、とにかく広いし。


生れ落ちてずっとこういう環境で育てばなんてことないのでしょうか?
当時の王さまは生活空間としてどうだったのでしょう?

文化遺産としてすばらしいと思うけれど、住むのは遠慮したいですね。
まあ、絶対そんなことにはならないけれど・・・


Commented by NAO310 at 2011-08-09 12:11 x
写真で見ても巨大さに圧倒されるようです
激しい政変に見舞われながらも現代も美しい姿で維持されている事も素晴らしいと思いました
Commented by knarumi15 at 2011-08-09 19:29
今晩は
煌びやかな宮殿見ているだけでため息ものですね
私には夢の世界のようです。
いつもすてきな写真を見せていただきありがとうございました。私のブログにコメントいただき有難うございます。
Commented by htt-bird at 2011-08-09 23:35
壮麗な宮殿ですね~。
内部の金装飾はキンピカ過ぎて目が眩みます^^;。
強力な権力者は古今東西を問わず金を好むものですね。

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