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モザイク絵画の美術館: 血の上の救世主教会

スパース・ナ・クラヴィー教会  

Church of the Savioron Blood

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 芸術広場のロシア美術館の奥の、グリボエドフ運河の道路上に、キリスト復活教会として建てられた、通称、血の上の救世教会とよばれる、ペテルブルグでは珍しい純正ロシア風のスパース・ナ・クラヴイーナ教会があります。





TheChurch of the Savior on Spilled Blood is one of the main sights of St.Petersburg, Russia. Other names include the Church on Spilled Blood, the Templeof the Savior on Spilled Blood and the Cathedral of the Resurrection of Christ  This churchwas built on the site where Emperor Alexander II was fatally wounded bypolitical nihilists in March 1881.



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 農奴解放令を出して、改革に熱心で、民衆から「解放者」と呼ばれたアレクサンドル2世はテロリストにより暗殺されました。息子のアレクサンドル3世は、命を犠牲にして人々を救ったイエス・キリストの業績に通ずるものと唱え、父親の殺された場所教会を建てました。アレクサンドル3世の意思により、16世紀のロシア教会の様式を踏襲しペテルブルグでは珍しい純正ロシア風教会です。ロシア建築を代表するモスクワの赤の広場に建つ聖ヴァシーリー教会を手本として25年の歳月を要して建造されました。アレクサンドル3世が暗殺された場所に建てられたため、地の上の救世主教会と呼ばれています。








 1902年に完成した比較的新しい建物で、ロシア聖教独特の色鮮やかなネギ坊主型のドームは、西欧風の洗練された街並みのなかで、異彩を放っています。外壁には144の地域の紋章がモザイクで描かれ、教会が豪奢な印象を与えています。 







 教会を外から見ていると、サンクトペテルブルの殆どは西欧的であるのに対して、ここだけがロシア的な場所のような気がします。彩色されたレンガで造形されたモザイクで覆われた教会の外壁すばらしいですが、内部に入ると壮麗なモザイク芸術に圧倒されます。ヨーロッパ中から大理石、花崗岩など何種類もの石を集め、天井、アーチ、外壁、柱のあらゆる場所にイコン、絵画、装飾模様のモザイクで埋め尽くされ、この世ともいえぬ聖地にいるような感覚になりました。




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 大聖堂の内部の中には正にモザイク博物館があり、その面積は7065平方メートルです。 モザイクは、ヴィクトル・ヴァスネツォーフ、ミハイル・ネステロフ、ヴィクトル・ヴァスネツォーフなど30人以上のアーティストのスケッチに基づいて、主任設計士はアルフレッド・アレクサンドロヴィチ・パルランドのスタジオで作成されました。血の救い主のモザイク展示は、ヨーロッパ最大のコレクションの一つです。





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 天井も内壁も、その当時の当代一流の画家たちのデザインによるモザイク画の装飾で覆われていて、ロシア・モザイク芸術の最高傑作と言われています。聖書の中から悲劇の物語を青いモザイクのイコンが無数のトパーズ、青金石(ラピスラズリの原料)および他の半貴石で飾られていて、荘厳で豪華な装飾で覆われています。教会の内側の壁と天井は、複雑かつ詳密なモザイクで完全に覆われています。このモザイク画は厳密なイコンの様式にのっとり聖書の場面を表現しています、内陣中央の丸天井には、「全能者キリストス」に大天使たちが随っています。






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 中世の、ビザンチン様式のような聖人の絵画とともに、アールヌーボーを思わせする花模様の装飾も施され、幻想的な雰囲気もあります。世界中どこにもない独特の世界を感じました。







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by desire_san | 2017-09-17 18:19 | ロシア | Trackback(4) | Comments(24)
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Commented by rollingwest at 2011-08-15 06:26
まさに王様の豪華なる王冠といった感じですね!行きたくなってきました。
Commented by kurukuru at 2011-08-15 21:43 x
凄いですね~。実際に行ったら圧倒されて動けなくなりそうです。
ヨーロッパの生々しさとは別の圧力を感じますね。
Commented by marupuri23 at 2011-08-15 23:17
dezireさん、こんばんわ。
いつも記事のご案内を頂きまして、ありがとうございます。
ロシアについては、クラシック音楽(チャイコフスキーやラフマニノフ等々)以外、全く馴染みがないのですが、素晴しい教会ですね。写真を見て圧倒されますので、実際に身を置いたら、まさにこの世ならぬ心地でしょうね!世界は広いですね、未知の世界を見せていただき、こちらこそ感謝です。また、記事を楽しみにしておりますね!

以前には、モーツァルトのオペラについての記事もご案内いただきまして、ありがとうございました、読ませていただきました。
また、音楽の記事をご案内いただければ嬉しいです。
私もサボリ気味のブログを更新せねばなりませんね!
Commented by transient66 at 2011-08-16 00:46
外観も内観も素敵すぎてドキドキします。
写真だけでも動悸がするのに、目の前にしたらどうなってしまうのやら。素晴らしいですね。
Commented by hirune-neko at 2011-08-16 13:00
これは貴重な建造物ですね。
写真だけでも雰囲気が伝わってきますが
実際に行ったら圧倒されるでしょうね。

ペテルスブルグ=ピータースバーグ=レニングラード
で正しかったですか?
モスクワなどとともに、一度行ってみたいです。
Commented by アルチーナ at 2011-08-16 13:35 x
うわあ!凄いですね!生で見てみたいです。確かに中世のビザンチン様式の様な絵柄ですね。それから、一箇所ちょうどコーナーの所に裸電球の様なものが縦に付いているのも、なんだか可愛いと思いました。
Commented by desire_san at 2011-08-16 18:22
皆様、コメントいただき、ありがとうございます。

スパース・ナ・クラヴイーナ教会の内部は、すべてモザイク画で、ここで、マタイ受難曲やメサイアを聴いたら、感動が何倍にもなるような音楽性もある空間だと感じました。

hirune-nekoさんの ご質問ですが、サンクトペテルブルク は、旧ソ連時代は、レニングラードと呼ばれていました。セントピーターズバーグは 英名です。フイレンツエを英語でフローレンスというのと同じです。
Commented by ディック at 2011-08-16 19:33 x
真正面のアーチ状の庇の下のイエス像もモザイクなのでしょうか。風雨にさらされる場所で鮮やかさを保っています。すごいですね。
きらびやかです。日本的な美の感覚とあまりにかけ離れていて、ぼくは「好き」ではありませんが、内部を飾るこれほどの絵、装飾の数々は、信仰と富の力を見せつけて、圧倒されます。
ロシア風というのがどういうものかわかりませんが、ビザンティン→ギリシャ正教→ロシアというふうになっていったのだとしたら、これはアラビアのほうの影響を受けている、ということなのでしょうか。
この方面の知識はほとんどなくて、わけのわからないことを言っているのかも知れませんが。
Commented by Masayuki_Mori at 2011-08-17 08:51 x
こんにちは。

この教会の内部が全部モザイク画というのはすごいですね。
モザイク画というのは、ご存知のように、四角く割った、ガラスのかけらや大理石のかけらを壁の漆喰が未だ柔らかいうちに壁の中に埋め込んでいく手法をとります。非常に手間がかかり、お金もかかる方法です。

これだけの広い空間をすべてモザイク画で埋め尽くすちとは、ロマノフ王朝のアレクサンドル3世は、すごいことを考えたものです。

Commented by Satoshi at 2011-08-17 09:00 x
壁面から内装まですべてモザイクがとは、なんとやお金がかかった教会で驚きです。
イサク聖堂もそうですし、エルミタージュ宮殿、エカテリーナ宮殿など、何を造るにしても、とてつもなくお金をかけるのですね。
ロマノフ王朝の皇帝はお金を使い放題ですね。
dezireさんが、歴史と文学のところで書いていたように、それでも国民は「救い主・ツァーリ」をまっていたとしたら、なんとも悲しいはなしですね。
Commented by Ruiese at 2011-08-17 10:34 x
こんにちは。

外壁も、教会内のすべてがモザイク画、すばらしい空間ですね。

天井一杯に描かれたいえす・キリストの顔が、イエスがこここに来る人を祝福しているような気持ちにさせるのでしょうね。

旧ソ連時代に、この教会を爆破して破壊しようという話もあったと聞きますが、とても正気の沙汰ではありませんね。
破壊されずに、今は大切に保護されるようになって、ほんとうによかったと思います。

Commented by seiunzi at 2011-08-17 11:24 x
素晴らしい建物ですね。日本ではなかなか紹介されることの少ないサンクトペテルブルグ、堪能させていただいてます。写真で見ても圧倒されるのに、実際に見たらはるかにすごい迫力なのでしょうね。ヨーロッパとも東洋とも違う独特の雰囲気、ロシアの底力を見せつけられたような気がします。
Commented at 2011-08-17 11:46 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 智子 at 2011-08-17 15:30 x
ツアーでサンクト・ペテルブルグに行きましたが、この血の上の救世教会は、外から記念写真を撮っただけで、中には入りませんでした。

中に入るとこんなすごいモザイク絵画に囲まれた空間があるのですね。

すてきな写真をみせていただき、中に入った気分を味あわせていただきました。

もうロシアに行くこともないので、dezireさんの写真で、満足させてもらいました。ありがとうございます。
Commented by yuuri_555え at 2011-08-17 15:59 x
こんにちは

ツアーでサンクト・ペテルブルグにいきました。
ここは中に入るのは、予定になくバスの外から見ただけでした。
こんな凄いところを見ないなんて、ツアーではダメですね。

もう行く機会もないので、このたくさんの写真は、感謝です。
ありがとうございました。
Commented by fanta_0957 at 2011-08-17 16:11 x
ロシアは行ったことがないので、ブログをすみからすみまで見せていただきました。

ロシアを旅行したような気分を味わいきました。
Commented by 慶子_Kinoshita at 2011-08-17 17:04 x
いつもブログのご案内ありがとうございます。

外壁も内壁もすべてモザイク画といのはすごいですね。

どちらも行ったことがないので写真で見ただけですが、外見は、有名なモスクワの聖ヴァシーリー教会とよく似ていますね。聖ヴァシーリー教会も中はモザイク画なのでしょうか。

いつもながら、すばらしいものを見せていただきました。
Commented by teruko_tarako at 2011-08-17 22:09 x
すばらしい写真ですね。

私もここに行って写真を撮りましたが、全然ダメでした。

Commented by 山脇由美 at 2011-08-17 22:40 x
こんばんは。

西欧風の建造物が多いサンクト・ペテルブルグには珍しいロシア風の教会ですね。
ても中は、イコンなどはなく、なにか不思議ですね。

サンクト・ペテルブルグには、不思議が多い街ですね。
Commented by tkomakusa1t at 2011-08-19 15:30
素晴らしい芸術作品の教会ですね。
まったく知らない世界でため息が出るぐらい素敵です。
Commented by Wamploo at 2011-08-20 18:53
エルミタージュ宮殿とは随分風景が変わりましたね。
チョットむかし、御茶ノ水駅前にこの教会に似たロシア教会風の喫茶店がありました。お菓子のお城にも見えるのはメシどきだからでしょうか?
Commented by calaf at 2011-08-20 21:22 x
私も昨年この教会に参りましたが、これほどのモザイク画が、あったかどうか記憶にありません。改めてそのスケールの大きさに感心しています。
Commented by 失われたアウラを求めて at 2011-08-22 16:09 x
当然のことではありますが、ロシア文化は独特で、大変美しい写真で見応えがありますね。これだけ美しい写真ですと実物は更に見事なものであったと想像してしまいますが・・・・・。私は9年ぶりに帰省し、隣の市の天童市立美術館を見てきましたが、ローカル過ぎました。
Commented by mika at 2012-01-03 00:17 x
素敵ですね^^
私もいつか行ってみたいです。

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