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芸術と自然の美を巡る旅  

江戸末期の浮世絵の奇想の天才

歌川国芳
Utagawa Kuniyoshi : Genius of the end of the Edo period ukiyo-e painter

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 東京の六本木ヒルズの森アーツギャラリーで、没後150年を記念して、奇想の浮世絵師といわれる歌川国芳の作品展が開催されていましたので見に行ってきましたので、歌川国芳の芸術についてレビューしてみました。



浮世絵の歴史と魅力について詳しく知りたい方は、
「浮世絵の誕生・浮世絵の歴史と肉筆浮世絵の魅力」
をクリックするとも詳しい説明を見ることができます。

If you want to know more about the history and charm of ukiyo-e,

you click 「Charm of ukiyo-e」
then you can see the Ukiyo-e of detailed explanation.




Recently I have seenthe Utagawa Kuniyoshi exhibition of ukiyo-e held in Tokyo.To commemorate the150 years after his death, 420 of Utagawa Kuniyoshis Ukiyo-e was collected in RoppongiHills.I could see a lot of Utagawa Kuniyoshi's Ukiyo-e with beautifulwell-preserved colors.




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 今までも歌川国芳展は何度もありましたが、作品420点を集めた大規模な回顧展は初めてで、代表作をすべて網羅し、他にも今まで未公開の作品が多く展示され史上最大の歌川国芳展だったと思います。



 もう一つの特色は、展示された作品が驚くほど保存状態が良いことでした。今までの歌川国芳展では味わえなかった、色彩画家としての歌川国芳の色彩の豊かさを味わうことができました。



 歌川国芳は、歌川派の三代目歌川豊国を凌駕する実力の持ち主でした。しかし、近年まで江戸末期は顔がのっぺりとして遇鈍で品がなく、歌麿、清長、晴信の浮世絵のように美しくないため、江戸末期にはすぐれた作品はないという固定観念もあり評価されていませんでした。武者絵を得意としたため、異風として偏見を持たれていたのかもしれません。「幕末の奇想の絵師」として注目され、再評価されるようになるのは20世紀後半になってからです。




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UtagawaKuniyosh is genius of Ukiyo-e painter at the end of the Edo period.For a longtime, ukiyo-e at the end of the Edo period has not been evaluated. There wasreason reason that the ukiyo-e at the end had been not evaluated . Theimportant reason was that the woman's face is not beautiful and not vulgar. Theexperts had said that the face is like a prostitute. Harunobu and Utamaro'sukiyo-e with the beautiful face had been highly appreciated. On my student dayswe ware taught that the history of Ukiyo-e ended with Hiroshige. We had beeenthought thar the end of the Edo period there is no good works. Utagawa Kuniyoshibegan to be re-evaluated from half a century ago




 最初のコーナーで展示されていた武者絵でも「水滸伝豪傑図」は大胆な造形と構図で、画想の豊かさ、斬新なデザイン、奇想天外なアイデアで非凡な想像力があふれた斬新さがあります。国芳の武者絵は、場面をはみ出さんばかりの臨界のところで構図をまとめ、美と醜のぎりぎりのところで観る人の感性に挑戦してきます。場面をはみ出しそうな大胆な構図は過剰な表現にも受け取られ、美とも醜ともとれる造形表現はグロテスクと感じる面もありました。しかし、今回優れた保存状態で、作品本来の色彩が美しい作品を見て、印象が大きく変わりました。濃紺と赤との組み合わせにも力強さがあり、大胆なデザインと調和して抵抗なく楽しめる作品群であることを知りました。大胆で奇抜な構図も色彩と織りなす国芳の美学があることを再発見しました。




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Wecan feel the richness of innovative ideas.and excellent color bold compositionin Ukiyo-e of Utagawa Kuniyoshi,. Warrior picture of Kuniyoshi wa challengingto our eyes strongly with Novel ideas and bold composition.



しかし鋭く豊かな感性は、最初は洋風版画と風刺画が評価され始め、江戸末期の最高の浮世絵師として再評価されるようになりました。歌川国芳は外国の絵画にも興味を持ち、積極的な探究心は、浮世絵師では北斎に匹敵する存在だと思います。国芳は渡辺崋山のような文化人とも交流があり、当時の新知識を研究・吸収したようです。例えば「相馬の古内浦」に登場する巨大な骸骨は西洋の解剖学を研究した結果の発想だといわれています。『忠臣蔵十一段目夜討之図』では西洋画の遠近法を取り入れた表現で画面に奥行きと緊張感を与えています。




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UtagawaKuniyoshi's Ukiyo-e has the force of the vivid imagination. A people withboldly small placed in a big sea and arrangeed the big whale and the largerolling wave. I saw a balanced work force of excellent drawings. I think thatUtagawa Kuniyoshi is the most aggressive painter in the Edo period.



 「源頼光公館土蜘作妖怪図」では将軍など当時の支配階級を風刺したものですが、画想、表現が奇抜でかつ豊かで、奇想天外な発想に基づく創造力により痛切に真のリアリズムを追求しているようです。





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 歌川国芳の世界の頂点といえる「宮本武蔵と巨鯨」「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」では、鮮烈な想像力で日本絵画史でも誰も描かなかったような迫力ある作品を残しました。海など自然の中に人を配する作品では、海と人物という異質のものが海や川の水がうねる躍動感のある造形費用減と大胆な構図の中で、確かなデッサン力に裏付けられてうまく調和してバランスのとれた作品となっています。




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 国芳の作品は、写真でいえば動きのある被写体を高速シャッターで何十枚も連写し、その中から決定的な瞬間を選んだような作品も多くありました。その決定的瞬間の表現力は豊かな色彩感覚で強調され、写真表現をはるかに上回る効果をあげていました。展示されていた作品が作成当時の色彩を保っていると思われる作品が多かったため、私の今までの歌川国芳の印象をくつがえすほど感動しました。歌川国芳の浮世絵は北斎に匹敵する、あるいはそれ以上の前衛的ともいえる斬新さがあります。「海産名産尽」のような作品は国芳以外には描けない作品を残しています。




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 歌川国芳は奇想の画家といわれていますが、役者絵でも優れた作品が多くありました。特に3人一組の組み絵では、3人の違った動きを一つの画面にまとめている作品が躍動感とリズムがあり、この種の役者絵では、浮世絵界の第一人者といえます。また、今まで見たことがなかった説話を描いた作品もあり、物語とイメージが落ち着いて味わえるものでした。




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 三代目歌川豊国が描いた美人がでも、歌川派の三代目歌川豊国など同時代の浮世絵師の似たような作品と比べても、動きの躍動感があり、画面に緊迫感があります。特に3人の女性を描いた組み絵では、3人の違った動きを画面にバランス良く構成し、3者3様の動きが、作品全体に緊張感とリズムを与えていました。また、着物の斬新なデザイン感覚、色彩感覚で同時代の浮世絵師のなかでも抜きんでた存在だと思います。赤と青を基調としたバランスのとれた色彩感覚の作品が多いように思います。着物には奇抜なデザインも数多くみられ、このデザイン感覚が素晴らしさは、色彩の保存状態が良い作品を見て再認識しまた。





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UtagawaKuniyoshi has been expressed actors and beautiful woman in dynamism andmovement .Utagawa Kuniyoshi had left vibrant works in the all.genre.




「木曽街道六十九次」」は広重の作品で有名ですが、国芳は芝居の役者などを中心に据え、広重とは全く異なった「木曽街道六十九次」を生み出しました。国芳は当時の浮世絵の常套的表現を用いず、「仮名手本忠臣蔵」など洒落た機知にとんだ方法で「木曽街道六十九次」の71枚の浮世絵に埋め込んで物語性のある作品に仕立てました。

 

 今まで見たことがない子供の作品もありました。何人かの子供の動きをとらえるのも抜群にうまく、違った動きの人物をバランスよく画面にまとめるのもすばらしくうまい歌川国芳の世界がここでも展開されていました。



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 風景画も展示されていましたが、風景画は他の作品とは打って変わった静粛感がありました。西洋画の構図を取り入れたといわれています。


 歌川国芳特有の画想の豊かさ、奇想天外なアイデアにより、限りなく広がる想像の世界を展開しています。物語の夢と冒険とロマンの世界を具現化する手腕この世に存在しない妖怪の想像力やだまし絵の作品のような奇想の表現の作品も数多く残しています。物語の夢と冒険とロマンの世界を具現化する手腕においては、他に並ぶ者のいない卓越した手腕を示し、この美術展の案内では江戸のグラフィックデザイナーと称しています。




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 ただ歌川国芳の芸術はチャレンジがあり、美と醜のせめぎあいが展開されています。それが美学に徹した晴信、清永、歌麿や広重にはない魅力ですが、を奇想が高じて過剰な表現に消化不良になるような作品もあります。常に国芳の作品には挑戦的であり、見る川も真剣に作品に迂回会うことを求められます。自分の画風を確立し、その画風に従って作品を創作し続けた歌麿、清長や春信のような安らかに美の世界に浸ることを国芳は許しません。国芳は北斎と同様生涯新しい実験を試みたいたため、作品の出来栄えには波があるようにも思いました。完成度の高い美学を貫いたもうひとつの浮世絵の頂点である喜多川歌麿はポスト印象派に例えるならルノワール、北斎と国芳はセザンヌとゴッホというところでしょうか。










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by desire_san | 2012-02-06 00:13 | 日本の美術・文化遺産 | Comments(64)
Commented by 高木ひとし at 2012-02-06 16:23 x
東京での「没後百五十年・歌川国芳展」のポスターに使われている
作品、大阪でのポスターなどに使用されたものと違っていて、
興味深く拝見しました。
大阪では、猫が中心だったように思います。

Commented by cardiacsurgery at 2012-02-06 16:33
こんにちは。国芳没後150年ということで、あちこちで国芳展が開かれていますね。六本木で浮世絵?ということが不思議でしたが、ゲスト・キュレーターが関与されたとのことで、納得しました。2000点以上の国芳の作品は大多数が海外にあるようですね。今回、「新発見」のものがいくつか出ていたようですが、国内的な「新発見もの」だったのでしょうか?それとも世界的な「新発見もの」だったのでしょうか?
Commented by desire_san at 2012-02-06 16:49
高歌川国芳は、芸術家として評価されたのが遅いため、眠っていた作品がたくさんあり、次々と新発見があるようです。印象派の画家も、歌麿、広重は高く評価していましたが、歌川国芳の存在は知らなかったようです。おそらく世界的な新発見なのだと思います。

高木さん、大阪でも・歌川国芳展が開かれているのですか。
東京の「歌川国芳」展とは出品元が違うのでしょうか?
Commented by maropu21 at 2012-02-06 17:04
こんにちは。
早速、拝見させていただきました。カメラで撮った連続写真から1枚を取り出したということ、なるほどと思いました。北斎漫画なんか見ていてもそうですが、当時、動いているものを瞬間的に切り出すことはできなかったため、観察力がものすごく優れていたのでしょうか。今は映像を一時停止にしたり、カメラでその瞬間をとらえることができますが。。。すごいですよね。

私は国芳の金魚づくしのシリーズや猫の作品が好きですが、それも擬人化されている様子や発想が面白く、思わず笑ってしまいます。後期には金魚の1枚が出展されているので近々足を運んでみようと思います。
Commented by naomemo at 2012-02-06 17:18
おそくなりました、「見知らぬ土地へ」をやっている者です。
さきほどはコメントを有り難う。こんどはお返しです(笑)。
しっかりと観て、しっかり読み込んでますね、国芳の世界を。
たしかにこの時代にこれだけ躍動感をある絵を描けたのは、
国芳が常人ではなかったことの証拠でしょうね。
禍々しさも尋常ではないし、なんていうのかな、
いろいろな物語を抱え込んでいることも大きいのかもね。
凄いエネルギーを感じますよね。
それを私は「夢のチカラ」と呼んでみたい気がしてます。
ところで、以前、古賀重樹氏の「1秒24コマの美」という
日本映画についての本を読んでいて知ったのですが、
小津安二郎のロウアングルは、国芳の絵画から、
たとえば、「東都名所かすみが関」などから、
着想を得ていたそうですよ。
さて、コメントはこんなところで。
これから時々、覗かせていただこうと思います。
Commented by ohirunenekoneko at 2012-02-06 17:28
はじめまして、こんにちは。

レビュー拝見致しました。私はあまり造詣が深くないですが、そういう素人?の目から見ても躍動感があり、現代にも通じる発想力や構図がとても楽しく感じられる絵師さんだな…と感じました。

素晴らしい絵師さんですね。とても丁寧なレビューだったので
読み応えがありました。

明後日後期の方に再び行って来ようと思っています。
Commented by monologo_monologo at 2012-02-06 21:01
こんにちは。
私のお粗末なブログを見て頂き、コメントまで書いて下さり大変恐縮しております。
レビューを拝見させて頂きましたが初心者のわたしにもとてもわかりやすく大変勉強になりました。
私は浮世絵を見るのは初めてなのですが、反骨精神とでもいうのでしょうか、政府の弾圧に対してウィットに富んだ発想力で作品を描いた歌川国芳に感銘を受け、今回見に行きたいと思っておりました。
迫力もさることながら、色使いがとてもきれいで着物の柄合わせもとても勉強になりました。
落書きのような役者絵は思わず笑ってしまい、何にでも興味を持ち、とてもユーモアな人っだったのだろうなと江戸に思いを馳せながら見ておりました。
「江戸のグラフィックデザイナー」というのも納得する、すばらしい作品ばかりで、国芳がますます好きになりました。
Commented by desire_san at 2012-02-06 21:06
皆様、色々な視点からコメントをいただきありがとうございます。
カメラで撮った連続写真から1枚を取り出したというのは、私が趣味で写真を撮っているためそう感じたので書きましたが、国芳は写真の存在を知っていたかどうかは分かりません。
小津安二郎のロウアングルは、国芳の絵画から着想を得ているということは初めて知りました。
私がトラックバックしたバレエバレエ「パゴダの王子」 も世界的なバレエの演出家が国芳のイメージからバレエを演出したそうです。
浮世絵師としては非常に前衛的な芸術家なので、小津安二郎やヒンドリーのような気鋭の芸術家に刺激を与えたのだと思うと、ますます国芳に夢中になりますね。
Commented by MIEKOMISSLIM at 2012-02-06 21:25
こんばんは。ブログ記事「SONGS 山本潤子」にコメント有難うございます。

歌川国芳の作品をじっくり鑑賞した事はないでのすが、今回アップされた画像と詳しい解説で、独特のデフォルメ、大胆な画風の作品群の雰囲気を味わえました。

歌川国芳の絵は、今の漫画・劇画の源流の1つ、とも言われているようですけれど、ダイナミックな海の絵は、宮崎アニメ作品「崖の上のポニョ」の海の描写が、イメージ的に重なったりしました。
Commented by tami-potter at 2012-02-06 22:53
こんばんは。
ブログにコメントありがとうございます。

拝見させていただきました。
すばらしい解説、大変興味深く読ませていただきました。
行ってみたくなりました♪
父もきっと好きだと思いますので、誘ってみようと思います。
ありがとうございました。
Commented by pint55 at 2012-02-06 23:38
こんばんは。
私の拙いブログにコメントをありがとうございました。
レビューを拝読させていただきました。
とても詳しくて分かりやすく、3週間ほど前に観た国芳展をあらためて思い出しました。
自由闊達で躍動感に満ち、しかも緻密でユーモアに富んだ作品の数々に圧倒されたこと、ポスターの右下の絵の前から動けなくなったこと、そんなことを思い出しておりました。
あと1週間で閉幕ですね。
後期も観たくなってきました。ありがとうございました。

Commented by noranekokurokuro at 2012-02-07 00:40
ブログにコメント
いただき、ありがとうございます。

もうあと
一週間で終わりますが
多くの方に
見に行っていただきたい
展覧会だったと思います。



Commented by tomomi-nano-size at 2012-02-07 01:59
お邪魔いたいます。はじめまして!
まずは、コメントをいただきありがとうございました。
国芳展、わたし個人的にも大変楽しむことが出来ました!
レビューの、箇所ヶ所に同意いたします点、多々ございますが、
「 もう一つの特色は、展示された作品が驚くほど保存状態が良いことでした」とのご感想、とても同意いたします!
大変興味深く読ませていただき、勉強にもなりました☆
それでは、また!
Commented by youpv at 2012-02-07 06:36
おはようございます~。
すごく見たい展覧会ですね。
躍動感を作品から感じます(^^)
関西でも開催してほしいですね。
Commented by 智子 at 2012-02-07 07:57 x
私も行きました。日曜日に行ったのですが、ものすごく混んでいて、入場に1時間待ちでした。側品の数がものすごく多くて、人の多さと合わせて疲れ果て、後半は見る気力が続かなくなってしましたました、
そんなわけで、中身の記憶がなくなっていたのですが、dezireさんの丁寧なご説明を読ませていただき、こんな作品もあったのだと思い出しました。あの混んだ展覧会からこれだけの鑑賞記をかけるとは、dezireさんはほんとうにすごいですね。
Commented by Merra_Alpha at 2012-02-07 08:04 x
コンニチハ
Ok my friend..I came from fasebook, Thank you very much to send me this information. I looked Ukiyoe of Kunyoshi and enjoyed you very much I loved Ukiyoe of Kunyoshi and feelde wondenfull/
Commented by Aira at 2012-02-07 09:42 x
歌川国芳といえば、あのクジラの絵ですよね。あれは本当に奇抜な発想のえですね。今でいえば海シェパードという感じてしょうか。
最近は倉治の保護といってクジラを食べませんが、日本の食文化は 全てを食べ尽していたのですね。食べられる動物に対する礼儀・供養と考える風潮が日本にはありますね。そんなことを考えると、国芳の浮世絵もいっそうおもしろくなりますね。詳しいご説明で勉強させていただいたので、もう一度行ってみようと思います。
Commented by 慶子_Kinoshita at 2012-02-07 09:47 x
私のように、絵をかくことを趣味としているものから見ると、国芳の浮世絵は、絵画教室で教えている絵の描き方の基本にまったく反する作品が多く、わたしなんかもとてもこんな構図では描けないと痛切に感じてしまいます。天才しか描けない絵で。私が絵をかく上では全く参考になりませんが、やはりすごい絵です。すごすぎて、こんな絵を描きたいとは決して思いませんね (笑)
Commented by nene_rui-morana at 2012-02-07 10:44
 Myブログにコメントありがとうございました。
 国芳の作品、実に見ごたえがあり、本当に胸が躍りました。
 初代豊国門下の、広重、国貞、そして国芳、幕末の歌川派の作品はどれも個性的で心に響きます。
 過去の「大歌麿展」「北斎展」「大琳派展」などに続いて「大歌川派展」が実現してより多くの国芳作品が見たいと思います。
Commented by la_plume_kanako at 2012-02-07 12:01
こんにちは。
ブログにコメントを頂きありがとうございました。

勉強不足で展覧会に行ったため、レビューを読ませていただき、
改めて歌川国芳の素晴らしさを実感することが出来ました。
あの時代に、色々なチャレンジを試みていることに驚き、
それを今見ても、デザインや色など、古さを感じないのがすごいと思いました。(素人の感想です。)

読ませていただき、大変勉強になりました。
前期いけなかったのが悔やまれます。
Commented by Tom at 2012-02-07 12:08 x
KONNICJIWA
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Commented by kukka99 at 2012-02-07 12:58
こんにちは。
昨日はコメントをいただきまして、ありがとうございました。
さほどの知識も無く成り行きで観にいった展覧会でしたが、とても新鮮な感じがしました。斬新な構図や、生き生きとした色使いに感心します。
そしてレビューを読ませていただき、大変勉強になりました。

来月イタリアへ旅行(フルツアーですが)に行く予定がありますので、他の記事も拝見させていただきますね。
Commented by 平石悟 at 2012-02-07 13:01 x
歌川国芳のすばらしいレブューてすね。ご自身の国芳に対する評価、感じ方もきちんと表現されていて、大学のテキストにも使えそうな内容に敬服して、一気に読ませていただきました。私がが学生の頃、美術史のテキストでは、浮世絵の歴史は北斎と広重で終わりで、歌川国芳など幕末の浮世絵師のことはなにも書かれていませんでした。印象派の画家に浮世絵が影響を与えたとして代表的な例として書かれていたのは広重でした。国芳が評価をされはじめられたのは、ほんとうにさいきんのことたと思います。漫画やだまし絵の作品の方が注目され、芸術家としては理解されていなかったようです。今回の美術展では、武者絵を前面に出し、芸術家・国芳を前面に出していたのは良かったと思いました。書かれておられるように、作品の色が非常によく、国芳の芸術性を理解できた人も多かったのではないでしょうか。
Commented by desire_san at 2012-02-07 13:13
皆様、いろいろな視点でコメントをいただき、ありがとうございました。
じっくり読ませていただき、いろいろ私も参考になりました。
歌川国芳展に行って驚いたのは、非常に来ている人が多いことでした。一昔前なら国芳展では採算が撮れなかったでしょうから、時代の変化を感じます。漫画のような作品やだまし絵の人気もあると思いますが、今の時代は、時代を変えるような、異端のエネルギーの強さを求めているのかもしれないと思いました。
Commented by nankichi_0501 at 2012-02-07 16:33
desire様 こんにちは
私のブログにコメントありがとうございました。

歌川国芳展に関する仔細な考察、大変興味深く拝見させていただきました。
上にコメントされているように、今回の企画展の人気は今の時代が
変革やパワー溢れる異端のエネルギーを求めているからかも知れませんね。
Commented by tkomakusa1t at 2012-02-07 19:06
浮世絵は躍動感があってわくわくします。。
知識がないので丁寧な説明でよく分かりました。
Commented by sadwat at 2012-02-07 22:20
歌川国芳は江戸時代といってもとても私たちの時代に近いところにいるという印象を持ちました。
すぐそこにあった江戸時代ということでしょうか。
そこでこんなに新しいことがなされていたことに驚きました。
いまの時代に国芳がいたらどんな作品をみせてくれくれるのでしょうね。
Commented by Masayuki_Mori at 2012-02-07 22:45 x
歌川国芳のブログ、なかなか読みごたえがありました。
読んでいて思いましたが、歌川国芳はある意味で前衛的な浮世絵師だったのだと思います。、印象派の画家は広重や歌麿の浮世絵に注目しましたが、国芳に目を向けなかったのは、歌川国芳が印象派より前衛的だったのだからかもしれません。鎖国の日本にこのような前衛的な芸術家が存在したのは、ほんとうに驚きです。
Commented by mickwood at 2012-02-07 23:15
こんばんは、いつもながら丁寧にじっくりと深く見て、背景や表現の裏にある芸術家の想い、心情も含め書かれておられて、敬服致します。 昨年、大阪で開催された「国芳展」見に行きましたが、日曜日で大変な混雑で、正直、個々の作品を良く見れなかったです。 しかし、大胆な構図、表現、色彩には、すごくモダンな印象をうけました。
Commented by Satoshi at 2012-02-07 23:44 x
六本木ヒルズの「歌川国芳」展に行きましたが、日曜だったので待ち時間1時間以上でした。ゴヤ展より圧倒的に混んでいるのは不思議な思いがしました。「歌川国芳」展や中国故宮展がプラド美術館から来たゴヤ展より人技があるのはよくわかりません。猫の絵やだまし絵が人気があるのでしょうか。
Commented by ohake_neko at 2012-02-08 02:24
こんばんは、レヴュー楽しく拝見しました。歌川国芳は150年前に亡くなっているのだけれど、今を生きる絵師ですね。その斬新な美学にわたしたちは感動し、語り合える機会をもつことができました。また、浮世絵版画を見るときには、彫師や摺り師の職人技にも感心させられます。
Commented by rollingwest at 2012-02-08 06:07
小生もこの展示、2週間前に六本木ヒルズに鑑賞に行ってきました。本当にすごい人出でしたね~!
でも本当に独特な感覚と遊び心をもった浮世絵師だということをあらためて知りました。
そのあとは、隅田川沿いに足を伸ばし歌川国芳の石碑がある三囲神社wp訪ね、スカイツリーの出現を浮世絵に描いた国芳の足跡を訪ね歩いてきました。こちらも4月頃に記事公開したいと考えております。
Commented by ゆりこ at 2012-02-08 07:16 x
こんにちは。
先週行ってきました。浮世絵というと、歌麿、広重のような作品ということ位観念があったので、あまりにも激しいせかいなのに戸惑いを感じたまま見て帰ってきました。
dezireさんのこのご説明を読んで、歌麿、広重とは別の美学で作品を作っていた人であることをしり、納得しました。
このご説明を読んでから行けば、もう少し作品がよく理解できたのだと思いました。美術展の最初のころにトピックを取り上げてくださると助かりますが、お忙しいのに無理な注文ですよね(笑)
Commented by ayumi-favola at 2012-02-08 09:08
こんにちは、
前期、後期と両方いかれましたか?
私は後期展示をみたのみで残念です。
とりあえずカタログを買ったのでそれで満足しています。
Commented by karakusa-zukin at 2012-02-08 13:30
こんにちは。
レビュー読ませていただきました。すごいですね。
展覧会を再度思い出すことができました。
国芳のチャレンジ精神には本当脱帽です。
Commented by 山脇由美 at 2012-02-08 16:31 x
今晩は。
たまたま六本木ヒルズで友達とお食事をしたので、何の気なしに「没後150年記念歌川国芳作品展」を見てきましたが、歌川国芳という浮世絵師はものすごくスケールの大きい芸術家なのだということをdezireさんのブログを読んで知りました。展覧会のポスターや宣伝は、だまし絵やねごやカエルの擬人化をした漫画のような作品を強調していましたので、私も江戸時代にいた漫画の先駆者のような感覚でとらえていましたが、dezireさんの説明を読んで、そちらはむしろ作者の遊び心から生まれたもので、より高いレベルの新しい芸術を探求し開拓していった人だということがわかりました。独自の視点で歌川国芳論を展開されていて、このようなレビューをお書きになれるdezireさんに敬意を感じました。素晴らしいです。!
Commented by KawazuKiyoshi at 2012-02-08 18:00
これも面白い。
有難う。
今日もスマイル
Commented by Ruiese at 2012-02-08 20:06 x
こんばんは。
そろそろdezireさんの「没後150年記念・歌川国芳展」の記事がでるのではないかと待っていました。dezireさんの解説を読んでから行こうと思っていたのですが、もうすぐ終わりで遅すぎですよ。最速しようかと思っていました。(笑)でも、さすがにどの解説書より分かり易く、待っていた会がありました。さっそく明日行って来ようと思います。
Commented by Cassie_Rose at 2012-02-08 20:32 x
HELLO FRIEND
I came from Facebook.
I like Japanese ukiyo-e.
I like Utamaro and Hiroshige in particular.
But I will had never heard the name of Kuniyoshi.
According to your description, I Kuniyoshi looks great painter
Ukiyo-e of Kuniyoshi looks very progressive.
I learned the name of Kuniyoshi.
Commented by on-dori at 2012-02-08 21:22
こんばんは。
「今回優れた保存状態で、作品本来の色彩が美しい作品を見て、印象が大きく変わりました」という評価に、なるほど〜。
浮世絵以外でも、日本美術に関しては、私たちは古びたものを見慣れていますが、制作当時の鮮烈な美しさに少しでも迫ることが出来たら、まったく異なる印象を抱くかもしれませんね。
充実した内容の記事、ありがとうございました。
Commented by waraby08 at 2012-02-08 23:06
コメントありがとうございました。
こちらのブログを読ませていただいてとても勉強になりました。確かに色彩!すごく素敵でした!
Commented by salieri777 at 2012-02-09 10:00
拙ブログにコメントありがとうございました。

構図・題材の大胆さの根底に、国芳の江戸っ子気質が感じられました。
幕府の統制に、逆らって禁じられたものを書いて、手鎖処罰。
筆を折る。いろいろな反発の仕方の中で、
歌川国芳の選んだ道は、逆手に取る&抜け道を探す(笑)

役者絵を禁じられれば、魚の絵を描いて、そこに人気役者の顔を書く。

こういった、反骨精神も、その絵を見て、何が描かれているのか見抜く江戸庶民の眼力があってこそだと思いました。

歌川国芳の機知やユーモアに喝采を送る爛熟した江戸庶民文化。
維持された色彩の鮮やかさにも圧倒されましたが、
国芳という江戸っ子絵師の反骨精神・機知・ユーモアを堪能した展覧会だったと思います。
Commented by teshihouse at 2012-02-09 11:44
日本橋生まれのメディアクリエイター国芳の展覧会blogに多くの方々がコメントされているのを拝見し驚いています。流石です。私は、国芳の寄絵『みかけハこハゐが とんだいゝ人だ』を見ると、16世紀のジュゼッペ・アンティンボルドの野菜や果物、木の根といったもので構成された独特の肖像画を思い浮かべます。tsu
Commented by kanan_sp at 2012-02-09 11:56
こんにちは。
ネコだけ(笑)のコメントに訪ねて下さってありがとうございます。
書かれているレビュー、興味深く拝見させて頂きました。
江戸のグラフィックデザイナー、自眼レンズで撮った連続写真から切り取った一枚 等の表現は正に!と、うなずいてしまいます。
他の方とのコメントのやりとりも面白く、延々と続きそうでこちらも延々とスクロールしてしまいました。
戯画の章で、顔が茶碗や鏡になっている画の前で思わず吹き出しそうになった事など、こちらに書き込みをしている最中にも思い出されます。

私もフェルメールは好きなので、次はBunkamuraとフェルメール・センター銀座へ足を運ぼうと思ってます。

阿修羅についてのレビューも大変面白かったです!
Commented by ヤスン at 2012-02-09 22:09 x
なかなか素晴らしい国芳評、興味深く読まさせていただきました。国芳は武者絵が一番有名ですがオールラウンドプレイヤーで他の浮世絵師で国芳のように風景画でも美人画でも役者絵でも何でもオーライの絵師はいないのでは。洋画の紹介もいいのですが戯画についても紹介してもらいたかったと思いました。生意気なことを言ってごめんなさい。天才国芳万歳!
Commented by ユウサク at 2012-02-09 22:30 x
私が未成年の頃、歌川国芳に魅せられたのはいいものの
歌川国芳を知ってるか?と尋ねれば誰も知らなかったのは今は昔・・・

北斎やウタマロや雷電や双葉山のように現代人のように知られて嬉しい限りです(*^m^*)
余談ですが私なりのゴヤの巨人についてブログで書ければ書きたいと思います
あれも色々とありましたからね♪
美術って古今東西を問わず自分が凄いと思ったら凄いんですよね
ローザンヌ国際バレエコンクールで優勝した菅井円加さんやジュネーブ国際音楽コンクールで優勝した萩原麻未さんとか
いつでも思うのですが上手いんじゃないんですよ

凄いんです(`・ω・)ゞ
Commented by ざっくばらん坊 at 2012-02-09 23:18 x
dezireさん、ブログへのコメントありがとうございます。
dezireさんの記事では、歌川国芳という画家、そしてその作品について丹念に解説していただいおり、楽しく拝読させていただきました。
私はこれまで浮世絵を観てもあまりドキドキ、ワクワクすることはなかったのですが、国芳の作品を観て、圧倒されました。それは恐らく、国芳自身が常に挑み続けた画家だったからなのでしょうね。
Commented by desire_san at 2012-02-09 23:27
皆様、いろいろな観点からコメントをいただき、ありがとうござ゜います。
度のコメントも、私と違う視点があり、大変勉強になりました。
戯画についてふれなかっののは、実は前半に時間を撮りすぎて閉館に近づき、戯画はほとんど見る時間がなくなってしまったためです。
Commented by rublue at 2012-02-10 08:07
私の拙いブログ記事へのコメント、ありがとうございました。
さっそくレビュー拝見させていただきました。
とても興味深く、かつ生き生きとした文章に圧倒されてしまいました。パンフレットの案内文を並べ替えただけの私のブログ内容が恥ずかしくなりました(苦笑)
こちらのブログを読んでから展覧会を見に行っていたら、、、と思うほどです。
色々な絵画を見に行くのは好きですが、そのままになってしまうことが多いのです。
dezireさんのようなブログを拝見させていただくことで、さらに世界が広がるのはいいなぁと思いました。
過去の記事もゆっくり楽しませていただきますね。
コメント頂いたことで、desireさんのブログに出会えました。
感謝 です☆

Commented by みどり at 2012-02-10 08:41 x
ブログにコメントありがとうございます。
dezireさんの記事は、とてもくわしいですね!
国芳展、展示されている作品は保存状態がとてもよく
作品の数も多く、みごたえがありました!
Commented by freddie8moemoe at 2012-02-10 10:12 x
おはようございます。
ブログの写真がどれもステキですね~♪

国芳のにゃんこが好きです。Balthusの描く猫も大好きです。
どくろ柄の着物が実は、猫でできたどくろとか、面白いです!
線や構図色使いもポップで、驚きます!

レビュー読み応えがありとっても参考になりました(●^o^●)
Commented by シロクロ at 2012-02-10 11:39 x
こんにちは。
コメントを下さり、ありがとうございました。

見たい作品が前期に集中していて、うっかり展示替えされてしまったので行くのは見送りましたが、とても状態の良いものが出ていたそうですね。
凸版の印刷博物館で浮世絵の印刷過程を再現した展示がありましたが、刷りたての浮世絵というのは、こんなにもあでやかなものか…と驚いたのを覚えています。

構図だけでなく、洗練された文字の配置や大きさのバランスをとっても、確かにグラフィックデザインとも言える作品だなぁと思います。
しかも、今でも「ああ国芳の引用かなあ」と感じるものを見かけるのだから、パワーがありますね。

沢山の情報や見かたをまとめて下さっていて、大変面白く読ませていただきました!



Commented by cauliflower1 at 2012-02-10 18:07
美と醜のせめぎあい・・・ぴったりとした言葉ですね。 ちょっとバランスが狂ったら、評価されないところで、留まって勝負をしているような気がします。

この美術展は行きたいな、と思っているうちに、あと二日で終わりですね。見逃しそうです。
Commented by phantom at 2012-02-10 23:17 x
後期の前期にも増した混雑ぶりにヘキヘキしました。

国芳は浮世絵師として最高の絵師だと思いますが(北斎を除けば)
彼のあまりにユニークでありアバンギャルドな作風、強烈で風変わり
な個性ゆえ師匠の初代豊国にあまり可愛がられず、三代目の豊国(国貞)
とも気が合わなかったんでしょうね。
おそらく国芳に対してアンビバレントな感情が…

ところで、私は国芳のグロテスクさもとても好きなのですが、
この方向を間違いなく引き継いでいる弟子、月岡芳年の絵を観るたびに
改めて国芳の絵師としての凄さに感じ入ってしまいます。
Commented by shizushizu131 at 2012-02-11 10:33
こんにちは。
興味深く読ませていただきました。
1昨年だったと思いますが、府中美術館で歌川国芳展が企画され、ポスターで初めて存在を知りました。
力士が目、鼻、口、腕となって、浮世絵の男の顔を形作っていました。
ものすごい衝撃を受けました。
日本にこんなしゃれた絵師がいたとは・・・と、同展示会を見ることができなかった私は、次回どこかで展示していたら見に行くぞ!と決めていましたが・・・やはり今回も機会を逃してしまいました。
できるなら、府中美術館のような比較的すいている美術館でやってほしいと願っています。
Commented by ruki_fevrier at 2012-02-11 21:53
こんばんは。
いつも思いますが、desire_sanさんは何者ですか!?(笑)
レビュー、私のような感覚的なものとは違って、すごく深いですね。
革新的、というのは本当にどの作品を見ても感じました。
どの絵を見ても、今までの浮世絵を変えてやる、というエネルギーをすごく感じますね。
それはあの幕末と言う時代に漂っていた気風のようなものなのでしょうか・・・
とにかく楽しい展覧会でしたね~。

↑最新記事、最近ミラーレス一眼を買おうかと検討しているところだったので、とても参考になりました!!
もう少し、じっくり考えて購入します。
Commented by 片雲さくら at 2012-02-12 02:09 x
こんばんは。訪問&コメントありがとうございました。
去年、府中美術館で前期後期展を観に行きました。
今回も楽しみにしていたのだけど、どうやら行けないみたいです(涙

おっしゃるとおり構図のダイナミックさと流れなどがあって、
私は他の浮世絵師より国芳が好きです。
風刺や愛猫家って面でも、パンチがきいていて面白いし、
擬人化された作品など、今の日本の漫画文化につながるものがあるような
そんな気がします。
展示会にいけなかった分、レビュー堪能させてもらいました。
ありがとうございました。
Commented by desire_san at 2012-02-12 07:50
皆様、たくさんのコメントをいただきありがとうございました。
ひとつひとつじっくり読まらせていただきました。
色々な方の感想、ご意見は大変私も勉強になります。

私が建てたトピックで過去最高のコメントをいただきました。
現在歌川国芳がそれだけ人気があるということだと思います。
戦前まったく無視それていた歌川国芳がこれだけ注も増されるのは感無量です。
となたかコメントされていましたが、戦後いち早く歌川国芳を評価し、自分の映画にその技法を取り入れたのが、当時革新的な映像で映画を作った名監督・小津安二郎です。このことからも歌川国芳は江戸時代には前衛的で革新的な芸術家であることがわかります。

Commented by 6-gousitsu at 2012-02-12 17:57
こんばんわ
歌川国芳、チャレンジャーで貪欲!いろいろ与えてくれるところが好きです。見に行けなかったのでありがたいです
Commented by h9w457y8i at 2012-02-15 15:58
こんにちは。
たびたびこちらのブログにお越しいただき、ありがとうございます。
歌川国芳、聞いたことがありませんでしたが、この展覧会については電車の釣り広告で見たことがありました。江戸時代の日本にも、こんな騙し絵を描く画家がいたんですね。驚きました。
Commented by desire_san at 2012-02-16 19:32
皆様、いろいろコメントをいただきありがとうございます。ひとつひとつじっくり読ませていただいています。いろいろ勉強になります。
 歌川国芳をいち早く再発見したのが、映画監督広・小津安​二郎重です。しかし、後の美術史の専門家は、「東海道5​3次」で有名な広重が小津安二郎なら、国芳は黒澤明だ」​と言っています。小津安二郎は広重より国芳を高く評価し​ていたので、この美術史の専門家の見解を聞いたら、小津​安二郎は気をわるくしたでしょうね。
 一方黒沢明は浮世絵では北斎を高く評価し、国芳は​あまり好きではなかったようです。黒沢明には独特の映像​に対する美学があり、美の醜と境界を行くような国芳の絵​を好まなかったのは分かるような感じがします。映画監督​と浮世絵師の関係は、男女関係でいえば、かなわぬ恋のも​つれのようです。
Commented by golden_syrup at 2012-02-16 21:41
こんばんは。Golden Syrupです。
コメントありがとうございました。
わたしは浮世絵は平面的なイメージしかなく
実物を目の前で見るのは初めてでしたので、
この作品展には本当に衝撃でした。
またこちらのブログでの奥深い解説で、作品をさらに深く知ることができとても勉強になりました。
ありがとうございました。
会期中、金魚づくしぼんぼんが観られなかったことが残念でしかたありません。
Commented by ディック at 2012-02-18 23:49 x
 ははあ、こうしてじっくりと拝見し、読ませていただくと、「見にいっておくのだったなあ」と思います。大概は後悔先に立たずなのですが…。
 いくら絵を見るのが好きとはいえ、近郊で開催される絵画展へ片っ端から通うのも無理というもの。これも「縁」あるいは「出会い」なのでしょうか。たまたまそういう巡り合わせとなりました。期間中、森美術館には出かけているし、国立新美術館にも行っているのに…。
 浮世絵や日本画には、印象派以前の西欧画のように対象を描くのではなく、画面を構成するという意識がありますが、歌川国芳はその自由度が高く、挑戦心・冒険心に富んでいたのかなあ、という感じがします。例が悪いかも知れませんが、手塚治虫がマンガの世界に次々と新風を吹き込んでいた頃のような感じがします。
Commented by o-sakaya at 2012-02-22 10:38
はじめまして。先日はコメントありがとうございました。
早速desire_sanのブログを拝見させて頂きました。とても読み応えがあり、かつ為になるのでぐいぐいと引き込まれてしまいました。とても良い刺激を受けました。

私も国芳の作品を間近で見て、一瞬を切り取るその洞察力とデッサン力に圧倒されました。人物や景色だけならばまだしも、動物が躍動する様子や骸骨の表現など、カメラなどまだ日本にない世の中であの表現をするには並外れたデッサン力があったのだと思います。下書きとかが残っていたらさぞ面白いでしょうね。有名浮世絵師下書き展なんてあったらいいのに、なんて素人目に思ってしまいました。

なんだか拙いコメントですが、またぜひコメントしにいらして頂けたら幸いです。

by desire_san