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音楽だけでバレエを感じさせるバレエ音楽の傑作

ストラヴィンスキー「火の鳥」「春の祭典」

Stravinsky " The Firebird " " The Rite of Spring "

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写真:サギソウ  Photo: Habenaria radiata



 「バレエ」は総合芸術という意識もあり、バレエ音楽だけを生演奏で聴く機会がありませんでした。今回、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会でストラヴィンスキー「火の鳥」と「春の祭典」があり、純粋に音楽としてこの音楽の魅力を感ずることができました。





20年くらい前からバレエが好きになり、「白鳥の湖」や「シゼル」クラシックバレエから、ベートーヴェンの第九に振り付けたパリ・オペラ座バレエ団の総勢100人が踊る舞台やシェーンベルクの音楽でシルヴィ・ギエムが踊った魅惑的な舞台まで観てきました。「火の鳥」と「春の祭典」もバレエ公演の舞台を鑑賞する機会がありましたが、その時はどうもあまり好きになれませんでした。なぜか分からなかったのですが、今回の演奏会を聴き、自分なりの答えを得ることができました。

Picturesof this site is Pecteilis radiata which bloomed in temple in Tokyo. The Sagiso is the official flower ofSetagaya ward in Tokyo. Pecteilis radiata is thespecies of orchid endemic to China, Japan, Korea and Russia. It is commonlyknown as the White Egret Flower


「火の鳥」 " The Firebird "


 悪魔に捕らわれた王女を王子イワンが助けにいくが、捕まえた火の鳥を解き放したお礼にもらった魔法の羽の力を使って悪魔を退治するというロシアの民話に基づく話をバレエ音楽にしたものです。バレエでは王女、王子、火の鳥、悪魔に扮したバレリーナが踊るクラシカルバレエ的なフォーキン振付の舞台と、モーリス・ベジャールが振り付けた革命家たちの集団が踊るモダンバレエ的舞台が上演されています


Thewas determined to the story based on the folklore of Russia The prince Ivan goto help the princess trapped in the devil, but get rid of the devil by usingthe force of the wings of magic that I got to thank to the bird of fire. Modernballet typical stage is the stage of Fokine choreography classical ballet thatthe ballerina dressed as the firebird, princess, prince, the devil andisdancing. Another typical stage is the group of revolutionaries that MauriceBejart has choreographed and the dances are staged in the ballet.


序曲:悪魔の登場、コントラバスの重低音が不気味に響き、ファゴット、トランペットなどが怪しく彩り、弦楽器が不協和音のような響きを奏でます。静けさの中に不気味な雰囲気を感じます。


火の鳥の踊り:クラリネット、フルートが不思議なリズムで、幻想的で奇妙な動きで跳び回る火の鳥の動きを想像させます。そのうち火の鳥が人間に見つかってしまったかのように逃げ回るような動きが音楽で費用減されていました。


王女たちのロンド:フルートとクラリネットがさわやかに奏で、オーボエの明るい響き、弦楽器の美しい落ち着いた響きが印象的でした。

カスチェイ王の魔の踊り:重低音のチューバ、トロンボーンの重厚な響き、それと闘うイワンはトランペットで表現され、ダイナミックな音楽で表現されています。

火の鳥の子守歌:ファゴットの調べは子守歌とも鎮魂歌とも聴こえました。弦楽器とハープの幻想的な音楽は悲しく美しく心に響きます。


 終曲:ホルンの穏やかな響きは、悪魔を倒し平和を取り戻したようにさわやかに響きます。弦楽器の清々しく神々しい響きは晴れやかな音楽を奏でます。最後はトランペットの堂々とした響き、勝利を讃える音楽の響きががホール全体に響き渡り盛り、充実感を味わえました。


 


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「春の祭典」 "The Rite of Spring "


 春を迎えたある2つの村同士の対立、大地の礼賛と太陽神イアリロの怒り、イアリロへの生贄として一人の乙女が選ばれて生贄の踊りを踊った末に息絶え、長老たちによって捧げられるという脚本に基づくバレエ音楽です。バレエはニジンスキー振付で初演され、現在はベジャール、マクミランなどが振り付けたバレエが上演されているようです。生贄にされた乙女の残酷な姿がバレエを後味の悪いものになってしまうのかもしれません。

To welcome the spring, there is a conflict of two villages.Inorder to calm the anger of the sun god Iariro to select the maiden of oneperson as a sacrifice to the Iariro. Maiden sacrifice endures breath after shedanced. Maiden is sacrificed by the elders. It is the ballet based on thescreenplay of the story like this. The ballet premiered at the Nijinskychoreography, The ballet of the current stage, choreography of Macmillan andBejart are preferred.


第1部「大地礼賛」

 ファゴットの独奏に始まり、楽器が次々と加わり幻想的な雰囲気をかもしだします。乙女達のおどりでは、弦楽器の力強いリズムにのって始まり躍動感のある踊りが描かれています。略奪結婚の場面、弦楽器、管楽器、打楽器が複雑に音を鳴らします。春のおどり、クラリネットの民謡風な旋律に続いて、弦楽器が怪しげな雰囲気の音楽を奏でます。続いて対立する二つの都の旋律は、力強い弦楽器、金管楽器が鳴り響きます。長老、賢人の行列を表す、テューバの響きに金管楽器群の音が重なりは、心の奥まで音楽が響き渡ります。次に大地にひれ伏す神秘的な雰囲気が表現されます。神秘的な雰囲気の音楽で、大地にひれ伏す様子が描かれます。最後は大地の踊り、金管楽器の叫ぶように鳴り響き、音楽の響きで、音楽が心に焼き蹴られまます。


第2部「いけにえ」

 序奏では夜を示す神秘的な響きが奏でられます。弦に続きフルートの音色は不思議なハーモニーを醸し出します。これに続き、独特なリズムに、エネルギッシュな音楽が爆発的鳴り響き喜びきます。生贄の賛美を表現しているそうです。続いて長老たちが乙女たちを神にささげるために祖先の霊に呼びかける場面、原始的な音楽が奏でられます。呼び出された祖先の霊に対する儀式、重々しいリズムは祈りのような雰囲気を感じます。後半トランペットの印象的な旋律とリズムが刻まれます。


 生贄の踊り、踊り狂った生贄の乙女達も息絶えてしまう場面。独特なリズムで弦楽器と管楽器、打楽器が掛け合うように演奏されます。長老達は息絶えた乙女を差し上げ神捧げます。激しいリズムの音楽と凄まじい衝撃的な音楽で曲を終わります。


 心を揺さぶる演奏の響きは、激しいバレエを眼に浮かばせてくれます。腹の底まで突き刺さるような、弦楽器と金管楽器の響きも最高にすばらしく、神聖な感動を覚える演奏でした。




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  今回神奈川フィルの熱延を聴いて、「火の鳥」と「春の祭典」は音楽表現の主張が強く完成度が高いことを実感しましたオンガマ表現が強力なため、バレエでは音楽に負けないように強い主張のある強い振付をします。難しいのは強い表現の振付はグロテスクな表現と紙一重になるリスクにあることです。

 今回のすばらしい熱延を聴いて、短絡的かも知れませんが、特に「春の祭典」は今回のような演奏が聴けるなら、音楽だけで充分だと思いました。その多様な音楽表現からバレエは自然に頭の中で美しいイメージで踊ってくれる、そのくらいこの音楽は完成された「バレエ音楽」なのではないか、そう思ってしまうほど今回の演奏は素晴らしい熱演だったと思いました。このようなすばらしい音楽体験をさせてくださった神奈川フィルハーモニー管弦楽団の方々に感謝致します。






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by desire_san | 2013-04-28 23:34 | 音楽・オーディオ & 写真 | Trackback(2) | Comments(11)
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Commented by Ich at 2013-04-28 18:51 x
そのように表現なさるくらい、素敵な演奏が浮かんでまいりました。
この両曲はまさにバレリーナを連想する名演場面が沁みこんでいますのでdesireさまの記されていらっしゃるところからも見えてまいりました。
Commented by desire_san at 2013-04-29 01:05
Ichさん、さっそくコメントいただき、ありがとうございます。
今回神奈川フィルの皆様の熱演を聴いて、この音楽の密度の高さ、音楽表現の豊かさを開館することができました。
このような体験をした後、バレエの舞台を見たら、また新しい発見があるかもしれません
Commented by Masayuki_Mori at 2013-04-29 14:05 x
こんにちは、「火の鳥」と「春の祭典」の生演奏を初めて聴かれたとは意外ですね。特に「春の祭典」は躍動感に溢れた生命の本質的な美しさを表現していて、生演奏で聴かないとそれが分からない代表的な音楽ですね。
ご存知の古都かと思いますが、「春の祭典」は、当時天才振付師として高い評価を受けていたニジンスキーの振り付けによるバレエでパリのシャンゼリゼ劇場で初演されました。ドビュッシーやサン・サーンスなどそうそうたる人が客席にきていたそうです。しかし音楽もバレエも前衛的過ぎて、しかも音楽とバレエが合わず惨憺たる評価だったそうです。しかし、その初演を服飾デザインに革命を起こし、当時から高い評価を受けていたココ・シャネルも見ていて、ジャンルはストラヴィンスキーの才能と革命的な精神に大変共感をもち、ココ・シャネルの支援もあり、再演にこぎつけ、成功したそうです。
Commented by 平石悟 at 2013-04-29 14:29 x
お久しぶりです。こんにちは。
dezireさんのブログは突然いろいろな話題が登場するが面白いですね。
ストラヴィンスキーの『火の鳥』は、アメリカのメトロポリタン劇場でシャガールのデザインした舞台装置と衣装で招宴されました。シャガールのデザインした舞台美術はユダヤ人の芸術家からは絶賛されましたが、反ユダヤ人の評論家からは、ストラヴィンスキーの音楽も含めて酷評を受けたそうです。ユダヤ人の精神が強いシャガールは、ストラヴィンスキーの作品のユダヤ性を際立たせてしまったようです。今から考えると最高の芸術家のやめの共演でしたが、万人に理解されるものではなかったようですね。
Commented by 山脇由美 at 2013-04-29 18:01 x
いつもブログを楽しく拝見しています。示唆しぶりにコメントを書かせていただきます。『春の祭典』は、バレエを見て違和感を感じられたそうですが、現代の国家のような組織の中をイメージするとそう感じてしまうかもしれません。。『春の祭典』はは、国家や民族ができる以前の、原始の人類の雄叫びのような音楽です。 ロシア的な土の香りの漂う音楽と言えるかもしれません。指揮者やオーケストラが変わると、かなり演奏も変わります。日本でイメージするなら、縄文時代や古事記の神話の世界を考えた方がよいかもしれません。それなのに音楽はどこか現代的で無国籍的な雰囲気があるのは、東洋でも西洋でもないロシアの大地に生まれた作曲家・ストラヴィンスキーによるからかもしれません。この曲のすごいところは、過去の西洋や東洋の音楽も、おそらく未来の音楽も、時代や民族、国家、音楽ジャンルのすべて『春の祭典』の世界に息づいているところがあるからだと思います。聴けば聞くほど、新しい発見のある音楽だと思います。
Commented by desire_san at 2013-04-29 18:18
Moriさん、「春の祭典」の初演のエピソードのお話ありがとうございます。ジャンルとストラヴィンスキーの出会いのお話、興味深く読ませていただきました。ジャンルは全く違っても、芸術の開拓者として同志ような友情が生れたのでしょうね。
Commented by desire_san at 2013-04-29 18:22
平石さん、ご無沙汰しております。ストラヴィンスキーとシャガールは、メトロポリタン劇場の舞台で一緒に仕事を去られたのですね。シャガールのデザイン舞台でのストラヴィンスキーの舞台、見てみたかったですね。
Commented by desire_san at 2013-04-29 18:26
山脇さん、『春の祭典』に関する詳しいお話ありがとうございます。ストラヴィンスキーの音楽も奥が深いですね。大変勉強になりました。お書きになっておられるようなことも考えて、改めてじっくり聴いてみたいと思います。
Commented by Mortuelto_Amadi at 2013-05-02 19:02 x
こんばんは。「火の鳥」。「春の祭典」のライヴではまだ聞いたことがせありませんが、ダンスシーンで踊る振付です。民族衣装を纏って踊る振り付け肌色の全身タイツを着ただけで踊る映像なのですが、肌色の全身タイツの踊りではクライマックスで明らかに「愛の行為」を擬した演出がなされていて、随分印象が違うものだとの感を持ちました。音楽をじっくり聴き込むのでしたら音楽だけ聴く方がよいというご意見ですが、バレエ音楽ですので、踊りを見るのも面白いと思いまました。
Commented by Konswerteria at 2013-05-02 19:09 x
私は、ロンドンのバレエ団の「春の祭典」と「ペトルーシュカ」のバレエを見ました。晩霜はピアノ演奏でしたが、響きがいつの間にか頭のなかでオーケストラの響きに置き換わるという不思議な体験をしました。ストラビンスキーは、フルオーケストラでなくても表現できるものだと思いました、バレエと一緒に聴くおもしろさを初めて知った体験でした。
Commented by &#12471;&# at 2014-10-13 14:11 x
In Atlanta many streets were eerily quiet this storm with drivers heeding dire warnings Four people were hurt sledding in a kayak that crashed into a pole said Fire Chief Ricky PruitIn Atlanta which was caught badly unprepared by the last storm area schools announced Together with Comcast's 22 million video subscribers the roughly 30 million total would represent just under 30 percent of the U S pay television video market,for instance and add major markets such as Los Angeles and Dallas,for our shareholders is by executing our current business plan and that we will continue but then added ¡°but then again I look up to everybodyHe achieved some of the greatest feats in baseball history He enters his final season

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