ブログトップ | ログイン

dezire_photo & art

desireart.exblog.jp

芸術と自然の美を巡る旅  

FUJIFILM X-E1 vs フルサイズ一眼レフカメラ

軽いカメラでどこまで高画質が得られるか?

デジタルカメラも画質を求めるとフルサイズ一眼レフカメラに帰着すると思います。しかし、写真の命は被写体と考えると、旅などで偶然出会うかも知れないシャターチャンスに対応するには、フルサイズ一眼レフの重と相当のレンズをつけた重さは、旅で常に首にかけて歩きたい人にはネックとなります。





カメラが高画質を得るためには、それなりのメカと高品質のレンズが不可欠とすると、軽いカメラと高画質のカメラは当面両立しなそうで、どちらをとるか、どこで妥協するかがカメラ選びのポイントとなります。

今回注目してみたのが、「FUJIFILM X-E1」というカメラです、独自開発のAPS-Cサイズ「X-Trans CMOSセンサー」を搭載し、フルサイズセンサー搭載機に匹敵する超高画質を実現しています。最大感度ISO25600 、高感度ノイズがプリントに現れない実用感度ISO6400 という高感度特性も魅力です。光量の少ない室内や夜景などの高感度撮影でも明るくノイズの少ない画像が得られるというのが売りです。手ブレ防止機能の性能も高く、例えば、ISO6400で、シヤッター速度1/30程度に設定すれば、三脚なしで夜景写真の撮影も可能です。

FUJIFILM X-E1は通常の一眼レフからミラーを省いたいわゆるミラーレス一眼レフカメラに分類されるかもしれません。ただ通常のミラーレス一眼レフカメラは、コンパクトカメラを基本に、レンズ交換可能を可能にし、電子ビューファインダーをつけて一眼レフカメラのように使えるようにして、価格帯も一眼レフの一番安い機種より安価な価格帯に価格設定して、初めて一眼レフカメラを使ってみたい人をターゲットにした商品設計しているようです。 

それに対してFUJIFILM X-E1はミラーを省くことで、レンズとCMOSセンサーの間の画質向上に余計な部分を省き重さ350g程度を達成し、CMOSセンサーとレンズに、開発当時の最高技術を投入して、徹底的に画質追求をするというコンセプトで開発されました。ミラーレスカメラですので、電子ビューファインダーが必要となりますが、ここに有機EL電子ビューファインダーを搭載し、光学ファインダーに近い高画質をめざしています。従って価格帯も、発売当時は20万円近く中級一眼レフより高い価格設定で、ハイアマチュアカメラファンやプロ写真家に使ってもらうことをターゲットにして商品化したそうです。

発売当初はミラーレス一眼レフで価格が15万円を超えるカメラが売れるのかと思っていましたが、軽量で高画質という売りがプロ写真家からも評価され、予想外にヒット商品になったようでする、最初は単焦点レンズしかなく使い勝手が悪いと思っていましたが、最近ズームレンズも発売され、価格もズームレンズ付きで通販の最安値が10万円を切ってきました。

レンズの描写力も極めて高いのと高感度に強いのが評価されているようです。特に、プリントした時の色の美しさは、長年写真画質の技術を牽引してきた会社の製品だけあって、特出に値するものがあります。 また、独自の技術で、画質ではまだデジタルカメラを凌駕する色情報をもつと評価されているリバーサルフィルムに近い色彩表現を可能にする機能は他社の一眼レフカメラにはないものです。

肝心の大サイズにプリントしたときの画質ですが、少し前の上級フルサイズ機と遜色ないというのが、評価レポートを書いているプロ写真家の評価のようです。ただし、フルサイズ機もまだ進歩が続いており、最新のフルサイズ機と比べるとやはり負けるようです。具体的には半切、全紙程度の大サイズにプリントしとき、上級フルサイズ最新機種に1日の長があるようですが、それより小さいプリントでは差がないとレポートされていました。

フルサイズ機の画質向上の可能性はまだあるそうですので、FUJIFILMのこの独自のコンセプトのカメラは、フルサイズ一眼レフの上級機には追いつけないかもしれませんが、半切、全紙程度の大サイズでプリントする場合の話で、あくまで圧倒的な軽さを考慮すれば、4切、4切Wくらいで楽しんでいるユーザーには、高画質カメラの選択肢のひとつとはいえるのではないでしょうか。
by desire_san | 2009-01-01 00:31 | 写真 & トピツク | Comments(2)
Commented at 2013-05-08 20:40 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by desire_san at 2013-05-09 00:34
平川さん、コメントありがとうございます。
難でもそうですが、道具選びは目的があって、その目的に合ったものであれば、それ以上高価なものを持つ必要はないと思います。カメラの場合も、大サイズにプリントして差が分かると思いますので、逆に大きくプリントしないのであれば、軽いカメラで十分なのではないでしょうか。

by desire_san