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芸術と自然の美を巡る旅  

クリスマスの夜に贈る夢の世界

バレエ「くるみ割り人形」
Tchaikovsky:The Nutcracker
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 新国立劇場のクリスマスシーズン、温もりと温かみを感じさせるバレエ「くるみ割り人形」を家族3人で見に行きました。クリスマス・イブの家族のパーティから始まる夢物語は、ドイツのホフマンの原作をチャイコフスキーの音楽で、プティパがバレエに振り付けました。女の子が見た夢の中のお話が中心何っています。




クリスマスの夜に贈る夢の世界_a0113718_1514134.jpgThe Nutcracker Is a two-act ballet, originally choreographed by Marius Petipa and Lev Ivanov with a score by Pyotr Ilyich Tchaikovsky . "The Nutcracker" enjoyed enormous popularity and is now performed by countless ballet companies, primarily during the Christmas season.

第1幕第1場:裕福な家庭のクリスマス・イブに娘クララも楽しい時を過ごしています。ドロッセルマイヤーおじさんがくれたプレゼントは、奇妙で不恰好なくるみ割り人形でした。
クリスマスの夜に贈る夢の世界_a0113718_15145978.jpg第2場:夢の中でドロッセルマイヤーおじさんの声で目がさめたクララ、クリスマスツリーが天井まで勢いで伸びていき、くるみ割り人形が動き出し、おもちゃの兵隊と共にねずみ軍団と戦いを始めます。おもちゃの兵隊もくるみ割り人形の動きが見所です。クララがねずみの王様にスリッパをなげ応援、くるみ割り人形はねずみの王様をやっつけ、おもちゃの兵隊とねずみ軍団は去り、あとにはくるみ割り人形が倒れています。クララがくるみ割り人形へと近づくと、くるみ割り人形が王子様へと変身、王子はクララに助けてくれたお礼を言い不思議な夢の国の旅に一緒に向かいます。
第3場:雪の国、雪の女王の優雅な踊りを見せ、眼を楽しませてくれます。雪の女王の導きにより王子とクララは恋に落ちます。

クリスマスの夜に贈る夢の世界_a0113718_15153836.jpg第2幕、第1場:「お菓子の国」、ねずみの王様が再び王子を襲いますが、王子は勇敢に似た闘いねずみの王様を倒します。2人の愛を祝福して、さまざまな国の踊り、花のワルツの踊り、お菓子の国の女王、金平糖の精の踊りなどを踊染ませてくれます。スペイン・アラビア・中国・トレパツクの踊りは国々の個性あふれ、花のワルツの踊りでクラシックバレエの典型的な美しい舞台となります・金平糖の精の踊りはこのバレエの最大の見せ場で、グラン・パ・ド・ドゥ。王子と金平糖の精2人による踊り、金平糖の精のバリエーション王子のバリエーション、再び王子と金平糖の踊るコーダと踊りは盛り上がっていきます。金平糖のグラン・パ・ド・ドゥは細やかで美しいステップが魅力的です。祝福の中クララと王子は結ばれます。
第2場:クララは夢の中での王子との素敵な思い出を胸に、醜くも勇敢なるくるみ割り人形を優しく抱きしめます。少女クララは楽しい宴の美しい夢の世界からさめて、現実の世界に戻りますが、くるみ割り人形の正義感と勇気がクララを成長させ、未来の幸せを感じさせる舞台となって今シス。 

クリスマスの夜に贈る夢の世界_a0113718_15173727.jpg 雪の女王に象徴される白の世界は処女性の象徴です。演出によっては、夢の中で雪の世界に別れを告げるときが、クララは少女から大人の女性に成長しています。夢の中のクララと金平糖の精は同じバレリーナが踊る場合もあります。しかし今回の舞台では、金平糖の精は小野絢子さん、クララは夢の中でも早乙女遥さんが踊りました。

 小野絢子さんの金平糖の精のクライマックスのパドドゥは、テクニックも表現力も華やかで、女王の威厳もありました。早乙女遥さんのクララは、少女らしさに徹して、舞台を駆け回り、物語の流れを作る役を演じていました。雪の精の米沢唯さん、花のワルツの群舞も息をのむほど美しい世界を味あわせてくれました。
(2013.12.21 新国立劇場オペラパレス)
by desire_san | 2014-01-24 15:23 | バレエ・演劇 | Comments(10)
Commented by ANGERICA at 2014-01-24 17:00 x
小野絢子はパゴタの王子「さくら姫」を見て、すごくよかったのが印象に残っています。dezireさんも見ておられるようですね。テクニックもしっかりしていて、オーソドックスな中に可愛さも感じられる踊りでした。今回は金平糖の精ということで、違った小野絢子さんの面が楽しめたようですね。
Commented by londonphoto at 2014-01-25 07:51
初めまして。頂いたトラックバックからこちらへ伺いました。
くるみ割り人形は本当に素敵な演目ですよね。暖かいストーリー、コントラストの効いた展開、美しい振付、そしてチャイコフスキーの華麗で魅惑に満ちた音楽。私もこの作品が大好きです。一度新国の舞台も観てみたいものです。
素敵なレポートありがとうございました。
Commented by rollingwest at 2014-01-25 21:40
幻想世界に迷いこんだような華麗さですね!
Commented by desire_san at 2014-01-26 15:41
ANGERICA さん、小野絢子さんの舞台は何度か拝見してますが、テクニックが安定していて、そのうえ華のあるバレリーナですね。
Commented by desire_san at 2014-01-26 15:43
londonphotoさん、コメントありがとうございます。ご指摘のように、チャイコフスキーの魅力ある音楽と、バラエティに富んだ踊り、暖かいストーリー展開が、幸せな気持ちにさせられますね。
Commented by desire_san at 2014-01-26 15:45
rollingwestさん、いつもありがとうございます。バレエは、一時の夢の世界にしたることができるのが魅力ですね。
Commented by Ich at 2014-01-28 11:35 x
若き頃、友人たちのバレエの発表会でよく観させていただいた記憶が「くるみ割り人形」でした。クラシックバレエの真髄ですね。Fotoを拝見していてチャイコフスキーの音楽が鳴って来ます^^
Commented by desire_san at 2014-01-29 00:10
Ichさん、いつもブログをみていだきありがとうございます。
「くるみ割り人形」はチャイコフスキーの音楽も名曲ばかりで、バレエとしてもいろいろな踊りが組み込まれていて楽しめますね。
Commented by snowdrop-momo at 2014-12-24 06:18
メリークリスマス
東京はバレエやオペラが沢山観られて素敵ですね。
待降節には、録画したマリインスキーバレエのものを見返すことが多いです。
1998年ごろ、ベジャールのをテレビで見たことがあるのですが、黒の制服の子供たちが雪の精を踊る印象深い演出だったと記憶しています。
Commented by desire_san at 2014-12-24 22:45
snowdrop-momoさん、コメントありがとうございます。
新国立バレエ団も国際的なレベルになってきましたが、マリンスキーバレー団などロシア本場のバレエ団はやはり魅力がありますね。主役級のスターバレリーナは、まだ1日の長があるように思います。

by desire_san