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芸術と自然の美を巡る旅  

オペラ「カルメン」、「フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ」の舞台

セビリア
Seville

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 セビリアは「カルメン」、「セビリアの理髪師」をはじめ、「フィガロの結婚」や「ドン・ジョヴァンニ」など、多くのオペラの舞台となっています、特に有名な「カルメン」の名場面の舞台が旧セビリアの王立タバコ工場で、オペラと全く同じそのままの姿で現存しています。オペラでは、工場内で女同士の諍いを起こしたカルメンたちがなだれ出てくる工場建屋の玄関は退廃的かつ艶かしいカルメンの登場シーンの舞台は、今では、学生たちが行き交う大学キャンパスになっています。モーツアルトやビゼーの時代からセビリアは港湾都市としていろいろな民族の人たちでにぎわい、オペラの舞台に相応しい華やかな町だったようです。




Sevilleis the capital and largest city of the autonomous community of Andalusia andthe province of Seville, Spain. It is situated on the plain of the RiverGuadalquivir. The inhabitants of the city are known as sevillanos orhispalenses, after the Roman name of the city,  Hispalis. Seville has amunicipal population





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 セビリアはスペイン南部のグアダルキビール川沿いに位置し、港湾都市としてアンダルシア州の州都で、人口は70万人のスペイン第4位の都市として、スペイン南部の政治、経済、文化の中心地であり、観光都市でもあります。また多くの文化人を輩出した街でもあり。画家・ベラスケスやムリーリョの生まれた町でもあります。






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 ヒラルダの塔はセビリア大聖堂に隣接して高さ98mの建ち、セビーリャの象徴となっています。 1198年に建てたモスクのミナレット(尖塔)をアラベスク模様の壁面はそのままに1568年ルネサンス様式のバルコニーとブロンズの女神像を付け足しました。私たちは、最初にセビリアの街を全体を一望したいと思い、ヒラルダの塔に登りました。ヒラルダの塔の内部は螺旋状の坂道で、比較的楽に上ることができました。イスラム教の時代はロバに乗り塔の上に昇ってお祈りの時間を知らせたそうです。ヒラルダの塔の鐘楼には28個の鐘があります。塔に登るとセビリアの街が一望できました。





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 セビリア大聖堂は、スペイン最大の大きさの大聖堂です。1401年に建設が決まり100年後の1519年に完成しました。イスラム教モスクを転用し老朽化した部分を大改築し、ゴジック建築物では1位ローマのサン・ピエトロ大聖堂、2位はロンドンのセント・ポール大聖堂に次いで、世界第3位の大きさだそうです。セビーリャ大聖堂は奥行き116m、幅76m、高さ37mの巨大な建物です。大天井をゴジック様式の柱が支えています。身廊を進んでいくと、大聖堂の広さがよくわかる。側廊は金で飾られた凝った彫刻や像があります。中心の身廊を歩いていくと中央礼拝堂があり世界最大のゴシック様式の巨大な祭壇画を見ることができます。





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 キリストと聖母マリアの生涯が45場面に渡り描かれ、1,000 体を超える彫像は、木に彫られ金で装飾されています。アンダルシア地方ではマリア信仰が根強く、中央下部に鎮座するのがキリスト像ではなくマリア像で、この教義は19世紀以降ローマ教皇にも認められました。以前はこの地には巨大なモスクが立っていたといわれ、 隣接するヒラルダの塔はかつてモスクのミナレットでした。モスクを破壊したあとに教会が建てられていますが、免罪の門から入ると教会に入る前に中庭があるというようにモスクの名残がいくつかみられます。コロンブスの墓の棺は、当時の4人の王により支えられ、新大陸から巨万の金銀をこの地にもたらした英雄として扱われています。




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 コロンブスの墓、ゴヤやムリーリョの作品、そして、見事な建築様式の数々。これらはすべて、ヨーロッパ最大級のゴシック建築であるセビリア大聖堂で見ることができます。





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TheCathedral of Saint Mary of the See, better known as Seville Cathedral, is aRoman Catholic cathedral in Seville. It is the largest Gothic cathedral and thethird-largest church in the world. It is also the largest cathedral in theworld, as the two larger churches, the Basilica of the National Shrine of OurLady of Aparecida and St Peter's Basilica, are not the seats of bishops. It wasregistered in 1987 by UNESCO as a World Heritage Site, along with the Alcázarpalace complex and the General Archive of the Indies.






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 古代ローマ時代には「ヒスパリスと呼ばれ、紀元前89世紀にタルテソスが支配し、後にフェニキア人やカルタゴ人の植民都市となりました。8世紀よりイスラム勢力の支配下に入りセビーリャ王国として栄えましたが、レコンキスタの進展によりカスティーリャ王国に征服された後は、カスティーリャ王国の主要都市として発展ました。イタリアのジェノヴァ商人がセビリアに拠点として活動し、中世より港湾都市として栄えました。15世紀後半、カスティーリャ王国とアラゴン王国の合併によって成立したスペイン王国となり、イベリア半島西岸と航路で結ばれていたセビリアは、アメリカとの貿易の独占港として繁栄を誇りました。16世紀から17世紀には、セビリアはスペイン最大の人口の都市となり、バロック美術の中心地ともなりました。19世紀のスペイン立憲革命では、セビリアは自由主義者の拠点となりました。1992年にはセビリア万博が開催されました。現在セビリアは社会労働党の強固な地盤となっています。





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by desire_san | 2015-02-21 17:24 | スペイン(西) | Comments(4)
Commented by Ruiese at 2015-02-22 15:13 x
こんにちは。
すてきな写真をたくさん見せていただきました。
「ヒラルダの塔」と呼ばれる鐘楼は、モスクのミナレットに増築する形で作られているということですが、カトリックの大聖堂とよく調和していますね。
世界最大の黄金色の祭壇衝立の中央にキリストではなく聖母マリアというのも、この地方のマリア信仰からくるものでしようね。
Commented by Keiko_Kinoshita at 2015-02-22 17:09 x
こんにちは。
美しい写真を拝見し、昔行った思い出がよみがえってきました。
アンダルシア地方は、アフリカ大陸と海峡を挟んで距離的に近く、イスラム教徒に支配されていた時代も長く、その文化的が見られるところですね。セビリアの町を歩くと、ヨーロッパで3番目の大きさのキリスト教の大聖堂に隣接して、イスラム教モスクの尖塔として建てられた高さ97メートルの「ヒラルダの塔」が建ち、かつてのユダヤ人居住区は壁は白く玄関やバルコニーは黄土色に塗られランタンを掲げた家が身を寄せ合うようにして建ち並んでいます。
アンダルシア地方はフラメンコの発祥の地ですが、これもジプシーやイスラム教徒の影響のようです。様々な宗教や文化が融け合い、独自の文化を感じる街ですね。
Commented by rollingwest at 2015-02-26 13:17
セビリアって元ユーゴなのかなと思ったらスペイン南部の都市なんですね。セルビアと間違えちゃいました。(ヨーロッパ無知のRW)
Commented by Arpiartist at 2018-03-27 09:14 x
セビリアは港湾都市として発展したため、いろいろな民族の人たちが集まる異国情緒あふれる街でした。 ある意味でアメリカのハリウッドのような移民が活躍できる町でもあり、色々なオペラの題材もあり、ビゼーやモーツアルトがオペラを作るには格好の環境だっといえます。

by desire_san