dezire_photo & art

desireart.exblog.jp ブログトップ

既成概念から絵画の解放に挑戦したシュルレアリスムの巨匠

ルネ・マグリット
René Magritt
a0113718_11265836.jpg

 20世紀を代表するシューリアリスムの巨匠・ルネ・マグリットの大規模な回顧展が、東京の国立新美術館で開催されました。ブリュッセルのマグリット美術館の全面的な協力を経て世界各地から初期から晩年までマグリット芸術の変遷をたどる130点の作品が集結し、マグリット芸術の変遷と全貌をたどることができました。





ルネ・マグリット(18981967)は、ベルギーの国民的画家であり、20世紀美術を代表する芸術家。シュルレアリスムの巨匠として知られ、独自の芸術世界を作り上げています。マグリットの作品では、言葉やイメージ、時間や重力といった、我々の生活を規定する要素が取り払われて、詩的で神秘的な中にも意外性がある静謐な中にも不穏でセンセーショナルな部分が潜む独自のイメージを造り上げています。


 マグリットは見慣れた日常を空想に満ちた情景に変化させ、写実的に描きながらも例えば樹木を葉っぱに焼き変えたり、窓の外につながる絵画を窓の手前に置いて見たり、日常のオプジェを違った視点で見せたりして、常に現実と異なる観点を見る人に提供してくれました。マグリットの好きな人は固定観念を突き破ったような面白さがあり、解放された絵画の楽しさを体感でき、不思議感覚に溢れた素晴らしい体験といえます。


Magritte's work frequently displays a collection of ordinary objects in an unusual context, giving new meanings to familiar things. The use of objects as other than what they seem is typified in his painting, 'The Treachery of Images',which shows a pipe that looks as though it is a model for a tobacco store advertisement. Magritte painted below the pipe "This is not a pipe",which seems a contradiction, but is actually true: the painting is not a pipe,it is an image of a pipe. It does not "satisfy emotionally"—when Magritte was once asked about this image, he replied that of course it was not a pipe, just try to fill it with tobacco.


 シュルレアリスムの絵画の根本は画家の幻想や意識のあり方であり、遊び心だと思います。画家の想像力の羽ばたく領域、信頼すべき領域で、内的世界が「その時代の外的世界」に振幅していったものといえます。従ってシュルレアリスムの作品に見る人が共鳴するか否かは、画家の意識のあり方や遊び心といった内的世界に、観る人が共感するかにかかっており、共感しなければ、全く分からない、面白くないということも当然ありうることです。


 リアリズムからフォービズム、抽象芸術などの優れた作品は、感性が豊かであれば、あるいは感性を磨けば、その作品の魅力は理解できる場合が多いですが、シュルレアリスムの作品は、画家の内的世界との相性次第というところがあります、画家も才能はあっても人間的に内的に成熟しているとは限りませんので、内的世界の相性が悪ければ、感性が優れた人でもその作品が全くどこが良いのか分からないということはありうる話なのです。それは哲学的意味があるのが、遊び心の産物なのか、それとも俗っぽいいたずらなのかは、観る人により分かれるところだと思います。お笑い芸人がある人には受けて、ある人には受けないようなものです。相性が悪ければ、観る人が努力しても分からないものは分からない、こういう面がシュルレアリスム芸術に私が苦手意識を持っている理由でもあります。


Magritte used the same approach in a painting of an apple: he painted the fruit and the nused an internal caption or framing device to deny that the item was an apple.Magritte points out that no matter how naturalistically we depict an object, wenever do catch the item itself.


 マグリットは1898年ベルギーの仕立屋の家に生まれました。幼年期に母が自殺し、その衝撃は生涯忘れることがなかったようです。一時ベルギーのダダ運動に参加し、詩人でコラージュ作家だったメセンスとともに、雑誌『Esophage』と『Marie)』を発刊し、アルプ、ピカビア、シュヴィッタース、ツァラ、マン・レイらも参加していました。兵役にき、兵役後生活のため壁紙工場で図案工として働き、その後ブリュセルの美術学校で学び、生活のため、ポスター、広告デザイナーの仕事もしました。この時期は、ドローネやレジェなどピュリスムに近い作品を描いていました。未来派やピカソなどのキュビスムの影響も見られます


1章:初期作品 / Early Works1920−1926

 ブリュッセルの美術学校時代や卒業後に制作された初期作品は、未来派、抽象、キュビスムなど、当時の新しい芸術動向が反映されます。フォービズムを彷彿させる激しい色彩の作品も見られました、生活のために始めた商業デザイナーとして制作した作品も展示されていましたが、この仕事後構成のマグリットの芸術に影響を与えているようです。


《水浴の女》 1925年 油彩/カンヴァス 50×100cm シャルルロワ美術館

a0113718_11331180.jpg

  白い水着姿の女性が横たわっている。滑らかな線描や単純で幾何学的な形態、画面全体が纏う都会的な雰囲気からは、商業デザインやポスターの要素やピュリスムの影響が見られます。背後の海景やカーテン、球体は、後の作品にも繰り返し現れるモティーフが登場している。



2章:シュルレアリスム / Surrealism1926−1930

 マグリットは、詩人のマルセル・ルコントがマグリットに見せたジョルジョ・デ・キリコの作品《愛の歌》(1914)に感銘を受け、芸術家としての決定的な転機がもたらされ、シュルレアリスムへと傾倒します。アンドレ・ブルトンらパリのシュルレアリストのグループに合流し、言葉とイメージの関係を主題とする作品を多く生み出しました。


Among Magritte's works are a number of surrealist versions of other famous paintings.Elsewhere, Magritte challenges the difficulty of artwork to convey meaning with a recurring motif of an easel, as in his The Human Condition series or The Promenades of Euclid. In a letter to And ré Breton, he wrote of The Human Condition that it was irrelevant if the scene behind the easel differed from what was depicted upon it, "but the main thing was to eliminate the difference between a view seen from outside and from inside a room." The windows in some of these pictures are framed with heavy drapes, suggesting atheatrical motif.


《困難な航海》 1926年 油彩/カンヴァス 80×65cm 個人蔵

a0113718_11372425.jpg ジョルジョ・デ・キリコの影響が顕著にみられる作品で、閉ざされた空間に奇妙なオブジェが配され演劇の舞台装置のようです。ビルボケ(西洋のけん玉)はマグリットがたびたび採用するモティーフです。



 この時期九シュルレアリスム運動が最高潮の時期でマグリットの初期シュルレアリスム作品は、幻想的というのを超えて不気味な作品が多くみられました。《彼は語らない》《天才の顔》など面白い奇想の作品もみられました。




《恋人たち》 1928年 油彩/カンヴァス 54×73.4cm ニューヨーク近代美術館

a0113718_12044494.jpg

 一組の男女が口づけを交わしているが、二人の頭は白い布に覆われている。布越しの口づけは異様だが、愛し合う二人は決して結びつくことはないという寓意も感じられ、もう一つのオーストリア国立美術館の作品を見ると、女性は自殺した母の面影で、口づけとしている男は。マグリット自身ではないかと感じました。





a0113718_12060581.jpg

《一夜の博物館》1927年 油彩/カンヴァス 50×65cm 

個人蔵、ロンドン

 展示ケースや商品陳列棚のような空間に、不定形の物体がイメージと言葉との対応関係が見る人の心を揺るがします。


 1929年には美術史上よりも哲学史上において有名な作品《イメージの裏切り》を発表しました。絵にはパイプが描かれていますが、パイプの下に「これはパイプではない」と記載されています。マグリットによれば、この絵は単にパイプのイメージを描いているだけで、絵自体はパイプではないということのようです。《告白》《新聞を読む男》でも、題名と絵画の内容のギャップが見る人を揺るがします。


3章:最初の達成 / The First Accomplishment1930−1939

 ブリュッセルに戻った1930年代、現実にはありえない不条理な情景を描き出すことによって、日常のイメージの中に隠された詩的な次元を明らかしようとするマグリット独自の芸術が完成されます。


a0113718_12574096.jpg

Magritte's style of surrealism is more representational than the "automatic"style of artists such as Joan Miró. Magritte's use of ordinary objects in unfamiliar spaces is joined to his desire to create poetic imagery. He described the act of painting as "the art of putting colors side by sidein such a way that their real aspect is effaced, so that familiar objects—the sky, people, trees, mountains, furniture, the stars, solid structures,graffiti—become united in a single poetically disciplined image. The poetry of this image dispenses with any symbolic significance, old or new." 


1930年代は、《共同発明》《凌辱》のようにヌード画が多く見られるものの、上半身が魚なのに下半身が人間であったり、女性の顔が女性の裸体の前面になっているなどどこかヌード画に対して冷たい態度が感じられます。


《永遠の明証》 1930年 油彩/カンヴァス 160.7×29.2cm 

メニル・コレクション

画家の妻をモデルとしたほぼ等身大のヌードだが、女性の裸体は5つの小さなカンヴァスに分割され、それぞれ金の額縁に入れられています。女性の身体の部位を切り取る5つの断片は、見ている者の視線の欲望を顕在化させようとしているようです。





a0113718_13445669.jpg


《凌辱》1934年 油彩/カンヴァス 73.3×54.6cm メニル・コレクション

女性の裸体が女性の顔がトルソとなり、両目が乳房に、鼻がへそに、口が性器に、それぞれ置き換えられたこの作品は、女性を見る男性の眼差しに隠された偏執狂的な性的欲望を描き出したようだが、このような絵は個人的には不快感を覚えます。






a0113718_13500177.jpg

《野の鍵》 1936年 油彩/カンヴァス 80×60cm 

ティッセン=ボルネミッサ美術館

窓ガラスが大きく割れてしまっているようだが、落ちた破片には窓の向こうに見える木々や空が描かれています。割れた窓ガラスの向こうに見えているのが本当の景色なのかというと、それすらも描かれたものなのか。現実と絵画の境界がないことを敢えて誇示し認識は混乱に導こうとしているようです。カンヴァス上では、いかなる事象も自在に超現実として表現できるというマグリットの一種の宣言かも知れません。題名の「野の鍵」は、束縛からの解放を暗示するフランス語で、シュルレアリストたちに人気のある言葉だったそうです。




4章:戦時と戦後 / War and Post-War1939−1950

 マグリットの作風は劇的に変化します。印象派、なかでもルノワールに影響を受けた作品を制作している時期であり、「ルノワールの時代」(1943-47)と言われています。は、これはドイツ占領下のベルギーでの生活におけるマグリットの疎外感や自暴自棄を表現し、ナチス政治の恐怖や暗黒に対するアンチテーゼだったのかもしれません。

a0113718_15424866.jpg
《不思議の国のアリス》1946年 油彩/カンヴァス 146×114cm 個人蔵

印象派やルノワールのようなタッチと明るい色彩のマグリットには珍しいファンタスティックな作品です。ルイス・キャロルの物語の題名が付けられ、擬人化された木の幹と、擬人化された空に浮かぶ洋梨が描かれています。







5章:回帰 / The Return1950−1967

 マグリットは50代なると、1930年代に確立した自らの様式に回帰することとなります。

日常的なモティーフで、相互関係をずらしたり反転させたり、矛盾に満ちた不条理の世界を描出した作品を描きました。マグリットの作品では、言葉やイメージ、時間や重力といった、我々の生活を規定する要素が取り払われて、詩的で神秘的な中にも意外性がある静謐な中にも不穏でセンセーショナルな部分が潜む独自のイメージを造り上げています。


René Magritte described his paintings as"visible images which conceal nothing; they evoke mystery and, indeed,when one sees one of my pictures, one asks oneself this simple question, 'What does that mean?'. It does not mean anything, because mystery means nothing either, it is unknowable."


a0113718_15454707.jpg《光の帝国 II1950年  ニューヨーク近代美術館

街灯がともる夜の景観の背後に、雲の浮かぶ白昼の青空が描かれています。現実にはありえない夢幻的な光景が生みだす詩情を感じます。このアイデアは人気で、晩年までに17点の油彩と10点の水彩画を描いています。






《ゴルコンダ》 1953年  メニル・コレクション

a0113718_11220137.jpg山高帽の紳士たちが大勢、街の上空に、規則的な間隔を置いて、ただじっと浮かんでいます。紳士たちの日常的な外観と、人間が空中に浮遊する異常さとの結びつきが面白い効果を生んでいます。








a0113718_16062530.jpg《レディメイドの花束》 1957年 大阪新美術館

 ボッチチェリのフローラを細部表現も正確に描いて、男の背中に一部に描いています。グリットの求めたものは、ボッチチェリと自分の絵画を組み合わせたイメージだったのか、それともボッチチェリの「春」と帽子の男の結婚みたいなものをイメージしたのかも知れません。


a0113718_16071387.jpg




現実の感覚》1963年  宮崎県立美術館

空中に浮かぶ、重量感のある巨大な岩はかなりの高さのようです。あり得ない状態ですが、タイトルには「現実」という言葉が用いています。




a0113718_16101497.jpg《白紙委任状》 1965年  ワシントン・ナショナル・ギャラリー

 乗った女性を描いていますが、騎手と木と茂みの空間的関係、あるものが後方にあると同時に手前にも存在し不思議な繊維に引き込まれます。画家の言葉によると「白紙委任状」とは、彼女がやりたいことをやることを認めるが、見えるものが隠れて見えなくなり、見えるものは決して隠せません、それは無視するもので、現れないのです。「見えるもの」と「見えないもの」をテーマとした、マグリット作品の鍵ともいえる重要な作品と考えられています。



《空の鳥。》1966年  ヒラリー&ウィルバー・ロス蔵

a0113718_16075810.jpg 「空の鳥」、また「大家族」と作品が充実しています。詩的なメッセージすら感じとれて、心地よい作品です。


 マグリットは政治的に左翼的姿勢を明確にしており、戦前戦後を通じて共産党の人々とも交流があったようですが、共産党の機能主義的文化政策には批判的でした。1936年に1936年にメリカのニューヨークで個展が開かれ、1965年にニューヨーク近代美術館でアメリカで2度目の個展が開催されました。メトロポリタン美術館でも回顧展が開かれています。マグリットの作品は、1960年代に大衆からも大きな関心を集め、ポップ・アート、ミニマル・アート、コンセプチュアル・アートに影響を与えました。


 

 マグリットはほかのシュルレアリストに比べると内面的な表現よりも、理知的であり哲学的要素に富んだ表現が特徴と言えます。マグリットが描くイメージは、常に思考によるイメージであり、幻想的な世界を示す目的はあまり感じられません。マグリットの作品には意味不明なタイトルがついているものも多くいですが、これは言葉からイメージする固定観念を突き破り、日常の意味から解放を意味しているようです。日常的な意味から引き離して、ありえない場所に転移するデペイズマンを得意とするシュルレアリストといえます。


参考文献 :マグリット展公式図録(2015)

      





















にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村
この記事を読んだ方は上のマークをクリックして下さい。








[PR]
by desire_san | 2015-06-20 09:28 | 美術展 & アート | Trackback(9) | Comments(31)
トラックバックURL : http://desireart.exblog.jp/tb/21362327
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from dezire_photo.. at 2015-06-20 19:21
タイトル : 夢とは遊びの世界を描いたシュルレアリスムの魅力
シュルレアリスム展Surrealisme exhibition -Paris Pompidou Centre possession work exhibitionパリ・ポンピドゥセンター所蔵の傑作が来日し、六本木の国立新美術館で、シュールリアリズム美術の全貌が見られる美術展が開催されていたので、鑑賞してきました。「シュルレアリスム展」のシュルレアリスムはフランス語ですが、日本では、英語流にシュールリアリズムと一般的に呼ばれているので、以下使い慣れたシュールリアリズムという言葉を使って書かせていただきた...... more
Tracked from dezire_photo.. at 2015-06-20 19:24
タイトル : 過去に来日した傑作を回顧してデ・キリコの作品の意味と魅力..
ジョルジョ・デ・キリコGiorgio de Chirico 東京のパナソニック 汐留ミュージアムで「ジョルジョ・デ・キリコ -変遷と回帰」という美術展が開催されていました。これを機会に、過去に来日したことのあるキリコの傑作絵画を回顧して、デ・キリコの形而上絵画について整理してその魅力を考えてみました。 ... more
Tracked from 木造三階建の詩 at 2015-06-21 18:46
タイトル : マグリット展
先日、国立新美術館でマグリット展を観てきました。 チケット売場はけっこう混んでいましたが、その多くはお隣のルーブル美術館展で、マグリットのほうはそれほどでもありませんでした。 最近はドラマにも引っ張りだこの美声?俳優、石丸幹二さんの音声ガイドがありましたが、解説を聞きながら絵を観るのは邪道のような気がしてスルーしてしまいました。 その昔、♪マグリットの石は俺たちの時代を見透かして笑ってる♪なんて、さだまさしさんの歌もありましたが、面白くて不思議な絵がずらりと並んでいます。 考えなく...... more
Tracked from Art & Bell b.. at 2015-06-21 23:20
タイトル : マグリット展 @国立新美術館
 久しぶりのマグリット回顧展。17年ぶりとのことである。しかし、私が以前に新宿に存在していた「三越美術館」で見た回顧展は1994年11月であるから、すでに20年以上が経過している。その時の図録(↓)を取り出してみると、今回来日している作品のうちかなりのものがその時にも来ていたことを認識した。 当時のHP記事はこちらである。  さて、今回の展覧会は土曜日に出かけたが、会場はかなり混んでいる。若いカップルが多い。  今回の展覧会のフライヤーは2枚折りの立派なものである(↓)。 左側は《ゴルゴン...... more
Tracked from Something Im.. at 2015-06-22 19:31
タイトル : マグリット展
先日3日(日)、国立新美術館でルーヴル展に続いて、母と2Fでのマグリット展へ移動しました。 13年ぶりの本格的回顧展で、世界各国から5章に分けて約130点の展示。 マグリット作品、私は昨年秋のチューリヒ美術館展にあった「9月16日」以来で、これまでの馴染み作品もちらほら、だけれど、 これまで覚えないモノクロ写真作品なども。<→チラシ> こちらは待ち時間もなく、会場内そこそこに観客はいたけれど、ルーブル展程程には混雑もなし。全般に割とゆったり鑑賞。 今回一番イン...... more
Tracked from Something Im.. at 2015-06-22 19:32
タイトル : イバラードへの旅 第18回 井上直久絵画展 
先日3日(日)、国立新美術館でルーヴル展、マグリット展に続いて、母と池袋に移動、池袋東武1番地 美術画廊でやっていた井上直久展に行ってきました。 入口の提示では、今回テーマは「光満ちる」のようで、あふれる陽光、優しく輝く灯火、心ひかれる窓辺・・様々な光がメッセージを紡ぎます、とのことで。 会場では、案内カードにあるイベントの日時ではなかったけれど、井上氏が作品のライブペインティング中で、描きながら傍らの女性達に、 スランプになったら(だと思ったら?)別の絵を描く、別の絵を描けるん...... more
Tracked from Something Im.. at 2015-06-26 00:15
タイトル : マグリット展
先日3日(日)、国立新美術館でルーヴル展に続いて、母と2Fでのマグリット展へ移動しました。 13年ぶりの本格的回顧展で、世界各国から5章に分けて約130点の展示。 マグリット作品、私は昨年秋のチューリヒ美術館展にあった「9月16日」以来で、これまでの馴染み作品もちらほら、だけれど、 これまで覚えないモノクロ写真作品なども。<→チラシ> こちらは待ち時間もなく、会場内そこそこに観客はいたけれど、ルーブル展程程には混雑もなし。全般に割とゆったり鑑賞。 今回一番イン...... more
Tracked from Something Im.. at 2015-06-26 00:16
タイトル : イバラードへの旅 第18回 井上直久絵画展 
先日3日(日)、国立新美術館でルーヴル展、マグリット展に続いて、母と池袋に移動、池袋東武1番地 美術画廊でやっていた井上直久展に行ってきました。 入口の提示では、今回テーマは「光満ちる」のようで、あふれる陽光、優しく輝く灯火、心ひかれる窓辺・・様々な光がメッセージを紡ぎます、とのことで。 会場では、案内カードにあるイベントの日時ではなかったけれど、井上氏が作品のライブペインティング中で、描きながら傍らの女性達に、 スランプになったら(だと思ったら?)別の絵を描く、別の絵を描けるん...... more
Tracked from Kaleidoscope.. at 2015-06-26 16:49
タイトル : 『マグリット』展
もう、2週間ほど前のことなのですが— 国立新美術館で開催されている『マグリット』展へ行ってきました。 ポスカ 今回、特徴的だったのは、作品解説を全てマグリット自身の文章の引用で行っていたこと。 マグリットの作品は画像とタイトルが全く一致せず(たまに「空の鳥」とか判るような気がするものもあるのだけれど)考え込んでしまうのですが、この解説によって更に混乱の渦に叩き込まれました(笑)。 もっと時間をかければ何とかなったかしら? なんだかんだと言いながら...... more
Commented by Haruna_Takahashi at 2015-06-20 19:40 x
拝読させていただきました。マグリットという画家がはシュルレアリズムの代表的な画家であり、日本人でも評価が高いですが、今回の回顧展を見ても感じたのですが、作品に波が大きい画家だという印象をもちました。素晴らしい作品と、まったく心に響かない駄作があり、趣向の問題以前に、技巧的にも未熟と思える作品も多いということにまた驚かされた。もちろん代表作は確かに斬新です払いと思いますが、他の画家より落差が大きいように感じたのは私だけでしょうか。
Commented by Keiko_Kinoshita at 2015-06-20 19:48 x
こんにちは。シュルレアリスムの絵画は画家の幻想や意識のあり方であり、遊び心だから。画家の内的世界屋遊びに共感するか同化がポイントだとご意見に私も共感します。まっくす・エルンストもマグリットもダリも、巣払い師と思う作品もありますが、全くどこが良いのか良からない作品も結構多いですね。その点は抽象絵画の方が私には分かり易いです。何か、絶対音楽と標題音楽の違いのような、根本的な違いがあるように私には思えます。
Commented by noririn_papa at 2015-06-21 18:54
私のブログにコメントをいただき、ありがとうございました。マグリットの不思議な魅力を堪能できる美術展でしたね。深く考えたくなるような、考えなくてもいいような、見えないものが見えるような、見えるものが見えないような、シュールな気分を味わいました。
Commented by desire_san at 2015-06-21 21:34
Takahashiさん、私も同様の印象をあけました。ある意味アイデアが勝負というところがあり、同じアイデアで似たような作品もたくさん書いています。傑作と駄作が出るのは仕方ないとおもいます。
Commented by desire_san at 2015-06-21 21:38
Kinoshitaさん、おっしゃる通りだと思います。他人の幻想は理解できない人も多いし、遊び心も分かるどうかは相性にもよりますね。私もシュルレアリスムの絵画より、は抽象絵画の方が分かり易いです。
Commented by desire_san at 2015-06-21 21:40
noririn_papさん、コメントありがとうございます。
おっしゃるようにシュールな気分の画家としては、美術史でもトップクラスの画家ですね。
Commented by branchope at 2015-06-21 21:50
ブログにコメントいただきありがとうございます。
desire_sanさんの的確な感想、とても参考になりました。これからも時々訪問させてください。
Commented by Masayuki_Mori at 2015-06-21 23:29 x
こんばんは。興味深く読ませていただきました。マグリットは、「人を異なった生活環境に置くこと」、転じて「居心地の悪さ、違和感;生活環境の変化をおこさせ、あるものを本来あるコンテクストから別の場所へ移し、異和を生じさせるシュルレアリスムの手法、デペイズマンを馳駆した画家で。リアリズムの描写力に優れた絵のうまい画家だったことが成功した理由だと思っています。ある意味でアイデアマンで、芸術性よりアイデアの良さが彼を歴史に名の残る画家にしたのだと思っています。
Commented by 平石悟 at 2015-06-21 23:40 x
子の美術展は見ていませんでしたので、興味を持って読ませていただきました。ルネ・マグリットの「大家族」はの代表作だとおもいます。しかしマグリットの画集を見ると、素晴らしい作品とく心に響かない駄作とかんじられるものもありました。。技巧的に未完成な作品も多いのに驚きました。ルノワールでも、展覧会を観ても、代表作も何点かは素晴らしいが、凡作も多かったと気づきます。Takahashさんが書いておられるように、マグリットはその波が大きい画家他と言えるかもしれません、しかし、一流の画家とはいえ、いつも一級の作品を生み出すとは限らず、傑作は滅多に生まれないものなのだとおもいます。
Commented by desire_san at 2015-06-22 00:58
branchopeさん、コメントありがとうございます。
色々な記事を載せていますので、よろしかったらまたご訪問下さい。
Commented by desire_san at 2015-06-22 01:02
平石さん、お久しぶりです。
平石さんがおっしゃる通りだと私も思います。天才や巨匠といえども、本当にその人の実力を十分発揮できた作品は全作品の中の極めて僅かの作品だと思います。逆に、最高傑作と言える作品を見ないで、画家を語ることはできないのではないかと思います。
Commented by desire_san at 2015-06-22 01:05
Moriさん、マグリットがデペイズマンのアイデアを武器にしているというご意見は私も共感します。術性家か、アイデアマンかという議論は、難しいところですね。
Commented by chisa714piano at 2015-06-22 14:16
desire_san様
私のような稚拙なブログにトラックバックして頂き、ありがとうございます。
お目当てはルーブル展だったのですが、想いの他こちらのマグリット展、
目が喜びました♪
「なんだろ??」って 考えさせられるのがまた楽しいですね。
Commented by desire_san at 2015-06-22 18:59
chisa714pianさん

お書きになっているように、マグリットの絵は、「なんだろ??」と思ってみる楽しさはありますね。
Commented by vixi79 at 2015-06-23 14:18
拙ブログに来て頂きまして、ボッティチェリ展の記事も観て頂きましてありがとう御座います。
http://ousia.livedoor.biz/archives/52345323.html
マグリット展はまだ行けていないので、期間中に観にいくつもりです。
今年は美術展、博物展がとても充実していて嬉しいかぎりです。またお邪魔させて頂きます。
ボッティチェリは、フィレンツェ・ルネサンスのプラトニズムを研究する中で、その魅力を知っていき、ドナテッロ、ブルネレスキ、マザッチョらとともに好きです。
フィレンツェを2度研究のために脚を運んだ記録も少しですがブログにありますのでまたお時間あるときにいらしてくださいね。
Commented by desire_san at 2015-06-23 23:59
vixi79さん、コメントありがとうございます。
私もルネサンスが画家は、すばらしい画家が多く、特に好きなのは、ふら・アンジェリコ・マザッチョ、ピエロ・デラ・フランチェスカそれにも何と言っても、ラファエロ、ミケランジェロ、・だ・ヴインチですね。ドナテルロの彫刻も、ミケランジェロとは一味違った魅力がありますね。
「1DAY-25HOURS デザイン・フォー・ライフ」のブログの内容は大変興味があり、いろいろ学ばせていただけそうです。時々訪問させていただきますので、よろしくお願い致します。
Commented by tabinotochu at 2015-06-25 22:21
いつもありがとうございます。
マグリットの最大の良さは、理知的な抒情を構築する力。それに合致した作品にはいいものが多いです。楽しみました。
Commented by MIEKOMISSLIM at 2015-06-26 00:12
ブログ記事「マグリット展」にコメントとTB、また「ィバラードへの旅第18回 井上直久絵画展」にTB有難うございます。22日に取り急ぎTBはお返ししたのですが、どうも反映してないようなので再度しておきますので、もし重複していたら削除してください。

「白紙委任状」について書いてられる部分で、>身得なものを決して貸せません、という部分がどうも謎なのですけれど、もしかして「見えないものを決して隠せません」?等の入力違いでしょうか・・? 

それはともかく、見る者の解釈に委ねる、というニュアンスでは、マグリットの作品は思えばどれも「白紙委任状」的で、本当に、言い得て妙なタイトルですね。
Commented by desire_san at 2015-06-26 02:21
tabinotochuさん、コメントありがとうございます。
マグリットの優れた作品は、理知的な抒情を構築する力があるというご意見、大変共感致しました。ありがとうございます。
Commented by desire_san at 2015-06-26 02:29
MIEKOMISSLIMさん、ご指摘ありがとうございます。
ご指摘の通りです。さっそく訂正しました。結局自分に都合の良いところだけ魅せようとすることはできず、観る人に「白紙委任」するしかないということを言いたいのではないかと解釈しました。一面の真理を語っていると思いました。マグリットは自らの作品をそういう意識で描いているということなのでしょうね。
Commented by gokuraku-tonbo56 at 2015-06-26 21:28
初めまして
gokuraku.tonboです。
カテゴリーが、私のブログと比べると格調が高くて、
これだけのブログを書かれるパワーに先ずは、
驚きました。
マグリットの作品は、皆さんが言われるように作品の落差の大きさを以前から私も感じていました。
それにしてもたくさんの作品を描いていますね~
またブログを見せて頂きます。
お気に入りに登録させて頂きました。

Commented by desire_san at 2015-06-27 08:31
gokuraku.tonboさん、コメントありがとうございます。
今回のマグリット展は、期待していた以上におもしろかったですね。マグリットは良い作品とどこが良いのか分からない作品があると感じていましたが、gokuraku.tonboさんもかんじておられましか。正直いうと、絵画の中でシュルレアリスムの作品が一番分かりにくいです。
 大きな西洋絵画の美術展については、自分の勉強のためにもと、ブログに整理するようにしています。読んでいただく方がおられると嬉しいです。これを機会によろしくお願い致します。
Commented by snowdrop-momo at 2015-06-28 15:47
desireさん、こんにちは。先日はトラックバックをどうもありがとうございます。それなのに、不慣れな私は何日もチェック方法を誤っていて、ようやく今日承認させて頂いた次第です。こちらからお願いしていながら、本当に失礼いたしました。

マグリット展は1994-95年のものを関西で見ましたが、今回と出品が一部同じようですね。「光の帝国」や「空の鳥」など、学生の頃から好きな画家の一人です。

Commented by desire_san at 2015-06-29 12:50
snowdrop-momoさん、コメントありがとうございます。
「光の帝国」や「空の鳥」はマグリットの代表的な作品てすね。マグリットは絵がうまくて色彩感覚が良いので、シュルレアリスムの画家の中では親しみやすいですね。
Commented by taisyo-kan at 2015-07-03 22:28
遅ればせながら、トラックバックして頂き、ありがとうございました。また詳細なる説明、重ねてお礼申し上げます。当方、暇と思いにまかせて、ただ書き連ねているだけですので、今後とも色々、参考になるコメントなど戴ければ、幸いです。まずは、お礼まで。
Commented by desire_san at 2015-07-05 14:34
taisyo-kanさん、コメントありがとうございます。
過去に開かれた主な地術店については、レポートしていますので、よろしかったらそちらも覗いてください。これを機会によろしくお願い致します。
Commented by gfirx at 2015-07-24 20:19
はじめまして。トラックバックありがとうございます。と言っても、全くトラックバックが何なのかわかっていなかったのですが、素敵なブログに目が??になりました。
マグリットの絵は、目の前の対象を別角度からみる面白さをぽん!と投げてくれて、引き込まれる感がたまらない(≧∇≦)です。夏の暑さもシュールにとらえて乗り切れたらいいな、と思います^_^
Commented by desire_san at 2015-07-25 10:09
gfirxさん、ありがとうございます。
マグリットのように、人生をシュールに捉えられたら楽しいでしょうね。
Commented by Sissy50 at 2015-08-31 16:11
はじめまして。
トラックバックを頂きありがとうございます。
興味深く拝読させて頂きました。
正直言って彼の持つ内面性、世界観に本当の意味で共感し理解できる人はごく少数なのではと思います。
でも、何だか良く分からないけど記憶にはしっかり刻まれて、それが後からじわじわと効いてきて色々と考えてしまう・・・そんな不思議な魅力がマグリットの作品にはある気がします。
私が専攻しているのは染織で、自分の作品づくりとシュルレアリスムには繋がりはほぼ無いのですが、展覧会を見てこんな風に人の記憶に残るような作品を目指していきたいなと思えたので見に行って正解だったなと思うのです♪
Commented by cafe-mason-jar at 2015-09-29 08:07
desireさん、初めて投稿させていただきますモコです。トラックバックありがとうございます。そして、トラックバックとは…?(笑)すみません、こういったことに疎くてどうしたら良いのかわからないまま、日々が過ぎてしまいました。申し訳ありません??今からちょっとやってみたいと思います。
Commented by desire_san at 2015-09-29 08:36
モコさん、コメントありがとうございます。
マグリット展に関係して興味深い記事を書かれておられる方、マグリットの絵がお好きな方ににトラックバックさせていただきました。
。何年も前から、何年も前から、感銘を受けた美術展については、その感動を記録する意味でブログに書いています。思い出のある美術展などありましたら。覗いてみてくだされば幸いです。

心に残った自然とアート   


by desire_san
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite