画家の個性が凝集されたプラド美術館所蔵の小さな傑作の魅力
プラド美術館展
Museo del Prado Exhibition
マドリードのプラド美術館から小品を中心に100点を集めた「プラド美術館展」が東京の三菱一号館美術館で開催されました。プラド美術館には一度行きましたが膨大な数の名画あるため、有名な大作のみを集中的に見てきました。今回のプラド美術館展で来ていたのは、比較的規模の小さい作品ばかりですが、その中にも画家の個性が凝集された優れた作品もありましたので、特に強く印象に残った作品に注目してレポートしてみました。
Exhibitors have been work, only smallpieces, it was a little dissatisfied.However, looking at the name of thepainter, Hieronymus Bosch, Memling, del Sarto, El Greco, Velazquez, Rubens,Brueghel, Poussin, Watteau, Claude Lorrain, Tiepolo, Goya, etc., is peopleserving name alongside.And over in small pieces, Prado Museum of highlights,such as it's exhibition content.
ボスは現在のオランダのスヘルトーヘンに生涯定住し、作品はわずか世界に20点、そのうちプラド美術館は「快楽の園」真筆5点を所有しています。医師や患者の顔の描写は個性的な特徴を備えた軽やかな肉づけされ、巧みに描かれています。田園風景を背景に、馬鹿げた実験科学用の漏斗をかぶっている外科医が患者の頭の上から咲き出しているチューリップの芽を抜き出しています。傍らの財布に突き刺さっています。医学書を頭の上にのせる尼僧は地上の狂気やや愚行を眺めているようです。背景の死刑台や列車は山師的人々への嘲笑を示し、民衆的心情や医術のむなしさに対する忠告と考えられます。
頭の中の石が成長すると愚か者になるため石を取り除くため、「にせ手術」を受ける人を描く「愚者の石」は16世紀よく描かれたテーマだそうです。錬金術に熱狂した人々は物質を黄金に帰る「賢者の石」もめた事態で、「愚者の石」はそのパロディーという説もあります。ボスは異端のキリスト教信者だったともいわれ、その懐疑的精神は、中世末の盲目的キリスト教的信仰から距離を置き、客観的に物事を考える知識層に共感を受けたそうです。人間の愚かさを表現したボスの作品は、スペイン黄金世紀の最盛期に君臨し国王のフェリペ2世にも愛されました。
Boss was Christian believers of heresy. HisThe skeptical spirit, had been at a distance from the blind Christian faith atthe end of the Middle Ages. Boss was considered objectively things boss, he wasMashi received sympathy in knowledge layer. Work of boss representing the follyof human beings, has been loved by the king of Felipe.
"Removal of fools stone" byBosch, obviously as works that are genuine writing by him, of becoming firstvisit to Japan.Pieter Bruegel II "The Tower of Babel construction",although he used to imitate the work of his father, fineness of the brush inthe father empress, there has been impressive.
ハンス・メムリンク『聖母子と二人の天使』
ベルギーの街ブルージュの画家の美しい聖母子像です。北部ルネッサンスの硬質な描写、色彩の美しさに対比するように聖母子と天使の柔らかい表情が極めて美しい作品です。イエスが手を伸ばすリンゴや、マリアの赤いマントは受難を暗示するというが目の覚めるような赤い衣のマリアが本当に美しく、伏せ目の静謐な表情はやさしくまさに貞淑な聖母のイメージにふさわしい表現です。微笑ましい幼子イエスと傍らでヴィオールを弾きイエスにリンゴを手渡そうとする天使たちの表現も魅力的です。フランドル絵画らしい落ち着きと気品を備えていて、見る人の心を落ち着かせて幸せな気持ちにさせてくれます。背景には花が匂い立つように咲き、甘美な信仰が凝縮されています。
Hans Memling, "The Virgin and Childwith two angels" is
There is a very beautiful work. Hard depiction and the Virgin and Childwith the softness of the angel of the facial expression of the northernRenaissance is I am in harmony with the beautiful color. Beautiful Maria is very bright red clothing, serene expression ofMaria is a chaste Virgin of image. Representation ofthe pleasing face and angels handing the apple of Infant Jesus is alsoattractive. This work has a calm and elegance seemsFlemish painting. This work makes me feel happy and soothethe mind of the beholder. The bloom as flowers standsmell in the background, sweet faith has been condensed.
エル・グレコ『受胎告知』
サイズが小さいため、習作か工房用の見本としてグレコ自身が制作したといわれていますグレコらしい流麗な色彩が魅力の小品です。
(最初の画僧の右上の作品)
El Greco "Annunciation" iselegant color is Pieces of charm
祭壇画や神話画などに力を発揮したルーベンスは17世紀のフェリペ4世に気に入られました。この作品は聖堂のために制作した作品を自ら正確に再現したで、聖母子を頂点に、弧を描くように聖人たちを配置し、ルーベンスらしい人々の躍動感を表現しました。多くの人物を描きながら、画面に見事な統一感が見られるのはまさにルーベンスの世界という感じです。
Rubens took a force to such altarpiece andmythology paintings "St. who is surrounded by saints" of Peter PaulRubens is the altarpiece replica of that production for Cathedral. Virgin andChild at the apex, and to place the saints so as to draw an arc, Rubens hasexpressed a sense of movement of people. Even drew a lot of people, Rubens paintings has a brilliant sense ofunity on the screen.
バルトロメ・エステバン・ムリーリョ『ロザリオの聖母』
イエスがロザリオを手にしています。“スペインのラファエロ”と称されたムリーリョの描く聖母は、気高く愛らしく、光と影の対比と衣と描写も美しく、聖母の衣の色は特に鮮やかに引き出しています。恥じらうように聖母にしがみつくキリストと若くても落ち着きを払う聖母が、モニュメンタルで静粛な画面:を形成しています。聖母」は「無原罪のお宿り」と並ぶムリーリョが好んで描いたテーマです。ムリーリョはせセビリア・アカデミーの創始者で、構図、色彩、情感の完成度がたかく、
多くの画家の規範となりました。
Bartolome Esteban Murillo "Rosary ofthe Blessed Virgin" "Our Lady", which depicted the Murillo,nobly lovable, described as contrast and the clothing of light and shadow isalso beautiful, the color of Our Lady of clothing is especially vivid. Jesusyou will have to hand the rosary. Christ cling to Our Lady to be bashful. OurLady, will not pay a young and also calm. Murillo has created a quiet screen inthe Monumental. "Our Lady" is the theme that favored Murillo, alongwith "Immaculate Conception".
ベラスケス、ティントレットやレーニなどの描いた肖像画も展示されていました
ディエゴ・ベラスケス『フランシスコ・パチェーコ』
ベラスケスベラスケスの義父で師でもあったフランシスコ・パチェーコの肖像画です。ベラスケスは肖像画でも一般の宮廷画家の儀礼的表現を超えた技量を感じさせます。襞状の飾りは大胆な筆使いで、人物の容貌は精緻なタッチと光の陰影により画面にアクセントをつけています。詳細にみると、顔は精緻なタッチと筆のスピード感を感ずるタッチがいり混じって、巧みに光の陰影を造りだし人物の容貌と内面の個性を見事にとらえています。この時代ににあって、荒めのタッチと精緻なタッチの絶妙に使いこなす力量は、ベラスケスの天才たる一面を示していると思います。
(最初の画僧の右下の作品)
"Francisco Pacheco" of DiegoVelazquez is a portrait of Francisco Pacheco. Velazquez has demonstrated outstandingskill in the portrait. Velazquez is pleated decoration appearance of bold brushstrokes and the person has put the accent on the screen by the shadow of thesophisticated touch and light. Velazquez by shading of skillfully light, hasbeen beautifully express the personality of the appearance and the innersurface of the person. Touch and exquisitely Taming competence of exquisitetouch of Susame indicates that Velazquez is a genius beyond this era.
ボローニャに生まれたレーニは、ラファエロの再来」「神の如き天才」と称えられていましたが、死後長い間忘れ去られていました。「花をもつ若い女」は、はだけた白い胸元が美しく浮き上がり、手にした一輪の花がその輝きの引き立て、美麗で節度のある聡明さがかえって色香感じさせます。レーニは、美的表現力を徹底的につきつめ、女性をいかにより美しく見せるかをテーマとして取り組んできた画家でした。レーニの後継者たちは、このレーニの表現に追随するとともに、色香を一層発展させていったため、レーニがエロスを追求していったような誤解も生まれたようです。
Guido Reni "young woman with a flower."Reni has been honored such as" The return of Raphael" or "Geniusof God " Reni expressed white chest lifted beautifully and the brainycharm with beautiful moderation one wheel of flowers patronage of its luster. Reniwas a painter who has been working and whether show women more beautiful how asa theme.
プラド美術館 Ⅰ
プラド美術館 Ⅱ
If you want to know about the epic, masterpiece of the "Museo del Prado" of Spain, when you click to the following characters, you will be able to view the site of the Museo del Prado.
Museo del Prado Ⅰ
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私は、ヒエロニムス・ボスの絵をいつも面白く見るのですが、
「ボスは異端のキリスト教信者だったともいわれ、その懐疑的精神は、中世末の盲目的キリスト教的信仰から距離を置き、客観的に物事を考える知識層に共感を受けたそうです。」の説明が、わかりやすかったです。
異端のなのに、ボスの絵はバチカンにもあるのですね。
絵も面白いけれど、ボスという人面白かったのでしょう。
小さい絵でも、ルーベンスはルーベンス、ゴヤはゴヤ、あたりまえですが、、、面白いと思いました。、
ブログ、コメントありがとうございます。
仕事が終わりカメラを回しに、有楽町あたりを
道草していました
ちょうど、目にしたのがプラドでした
あいにく、閉館になって
いましたので、見ることはできませんでした
プラドに関する解説、拝見しまして
ため息
私は、絵画に関しては
ほとんど、無知なので、ある程度有名な
絵であれば、なんとかコメントできたかなあと
感じています
いいコメントできず申し訳ありません。
ただ、私の祖父で、知り合いの才能をなんとかしようと
資金を出して東京美大まで出してあげた方がいたそうです。
その方は、岩手の盛岡に美術館も作った方だそうです。
一度、伺ったこともありました。
岩手県立美術館にも、何点か置いてあるそうです。
せっかく、そちらのブログを知り得ましたので
これからは、美術の方にも関心を寄せたいと思います。
また、寄らさせてもらいます。
早速寄らせていただきました
さすが、詳しい解説で楽しませていただきました
ボスは、愚者の船とかで、面白い画家だって思ってました
キリスト教批判をしてるように思いましたけど、
盲目的キリスト教信仰に懐疑的だったということですね
ムリーリョは蚤をとる少年の絵で興味を持ってました
今回の絵も、色合いといい、構図や光りの感じといい、素晴らしい絵でした
絵はまだまだ知らないことばかりで、
ふ~んって眺めるばかりのことも多いのですけど^^;
たくさん観に行きたいと思ってます^^
プラド美術館展は上京した折に行こうとチェックしておりました。確かに小品が多かったように感じましたが見応えのあるいい展示でした。三菱一号館美術館はお気に入りの美術館なんです。
私自身は最近は洋画より日本画に傾倒していますがブログを拝見してまたヨーロッパに行きたくなっちゃいました。
これからも宜しくお願いします。
ボスは人間の愚行を風刺していまが、日本の鳥獣人物戯画や地獄地獄草紙草紙のように、人間位に対する教訓を描きました。その色彩覚や造形、構図の感覚はすばらしいものがありますね。ムリーリョは非常に絵のうまい画家で、「蚤をとる少年」のような子供の絵もすぐれていますが、聖母像も美しく、「スペインのラファエロ」と呼ばれていました。
今回のプラド美術館展は、誰もが知っているような有名な作品はありませんでしたが、全体的にレベルの高い作品が揃っていたように感じました。
おそらく、スペインのプラド美術館に行っても、気が付いてみた人は少ないかもしれませんね。
私の方のつたないブログにコメントをいただき、ありがとうございました。こちらはとても手の込んだ美しいブログで、驚き、かつ感心いたしました。英語の説明までつけられているのにも驚きました。
ひとつひとつの絵の説明も美術館のパネルの解説のようで、西洋絵画に良く親しんでおられるのが、うかがえました。
Yoshi
さっそくdezireさんのプラド美術館についての記事、拝見いたしました。
以前も感じましたが、誠実さが感じられてとても勉強になる記事ですね。
また時々覗きにこさせていただきますね。
三菱一号館美術館の小品特集としては、「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」を思い出します。プラドは王室、ナショナル・ギャラリーは銀行家家族のものですが、どちらのコレクションも素晴らしい質です。三菱一号館の部屋の大きさにとてもマッチしていますね。
プラド美術館展に関する解説など読ませていただきました。
どの絵も、見る人の心を癒してくれる、優しい色彩とタッチに大きな感動を得ました。
光が優しく描かれた絵の前では、立ち尽くして居ました。
優しさの溢れた本当に素晴らしい展覧会でした。
プラド美術館にも行きたくなりました。
若かりし頃には、上野の国立西洋美術館、後に京橋のブリジストン美術館に
務めていた経験から、美術館にはよく出かけます。
絵を見ていると心が落ち着きます。
また、訪問させていただきます。有り難うございました。
素敵な煉瓦造りの美術館で、魅力的な展覧会をご覧になったのですね!
小品の多い展覧会は、大きな美術館を駆け足で巡っているときには気づかない発見を沢山用意してくれているようです。ちょうど、街の小さな本屋さんで、思わぬ素敵な本と出会うように。
この展覧会も粒ぞろいの隠れた逸品が並んでいたのですね。desireさんの慈しむような文章から、作品の輝きが伝わってきました。
膨大な作品のうち7点についてしか触れていませんが、別の作品に強う印象が残った方もおられるのではないでしょうか。作品数があまりに多かったので、特に印象に残った作品だけについて書かせていただきました。
されでも月1~2回程度でしょうか。
サイズが小さくてもすぐれた作品はたくさんありますね。フェルメールなんかは比較的小さな作品ばかりです。三菱一号館美術館は大きな美術館とは一味違った、絵をじっくり楽しむ雰囲気がありますね。
ブログへのコメントありがとうございました。
そして、
ブログ見させていただきました。
また、あの時に戻ったような、スペインにいるような気分になりましたよ。5時間位いたのですが、まだまだ足りなかったので、楽しませていただきました。
私が行った時はピカソの作品を作る過程を映像で流していましたが、ご覧になりましたか?
感動的でした
大変参考になりました。
本格的な写真を堪能しました。
私も写真は、少しやっていますが、なかなか難しいですよね。
美術館などは、撮影禁止ですし・・・・・
又、楽しみに訪問させていただきます。
Byおくさま
色々な写真や記事を載せていますので、よろしかったらまたのご訪問をお待ちしています。
同じ作品を見ても、見る人間が違うとこうも感想も文章も変わるとは、恐ろしい限りです。ですが、口の悪さも芸のうちということで、またよろしければご訪問いただければと存じます。
羨ましいです
現地で見る絵画はまた一味も二味も違うでしょうね・・・
今回の美術展はやはり「三菱一号館」にぴったりの展示だと思いました
そして毎回の事ですけど、今回も面白く展示を見ました
その反芻を(また思い出として)させて頂きました 有難うございます。。。
とても知識豊富でとても勉強になる投稿ですね。
今回の「プラド美術館展」で一番好きな作品は何かと聞かれれば、迷わず、ムリーリョの「ロザリオの聖母」ですね。
コメントを頂戴しながら、ご挨拶が遅くなり大変失礼をいたしました。
拙ブログは、長いだけで只今、瀕死状態です。しかしながら desire_sanさんのブログを拝見していたら、いま、怠け心にちょっと火がついたような気がしています。とはいえ、気ままな性格なのでどうだかわかりません(笑)
ボスは天才。個性的ですね。実は、僕はエルグレコが好きでトレドに行ってみたいと思っていました。上野で見ましたが、やっぱり空気を感じながら見たいな。サクラダファミリアも見たい。ガウディ建築大いに興味あります。ゴヤもデューラーも・・・プラド美術館は一度は行かないと死ねませんね。ナポリは行きましたからいいのですが(笑)
すみません。駄文で。こちらを訪ねて少しお利口にならなければと反省しています。よろしくお願いいたします。
私もボスやエルグレコに魅了されました。エルグレコの絵画については、2013年3月4日にレブューしてみましたので、よろしかったら覗いてください、
ガウディの建築についてはスペイン(西)のカテゴリーに私の撮った写真とともにレポートしましたので、ご覧いただけると嬉しい限りです。これを機会によろしく尾根会致します。
私もボスやエルグレコに魅了されました。エルグレコの絵画については、2013年3月4日にレブューしてみましたので、よろしかったら覗いてください、
ガウディの建築についてはスペイン(西)のカテゴリーに私の撮った写真とともにレポートしましたので、ご覧いただけると嬉しい限りです。これを機会によろしく尾根会致します。
プラド美術館では、デューラーのアダムとイヴに心惹かれました。当時デューラーのことは全く知らなかったのですが、あとでドイツでは細密な銅版画でも有名であることを知りました。
あとは、フラ・アンジェリコの「受胎告知」。私の大好きな絵で、フィレンツェのサン・マルコ寺院のものしか知りませんでしたが、色が鮮やかなものが突然目の前に出現して驚きました。
ところで、先日、国立博物館に行き、「始皇帝と大兵馬俑」展を見ました。兵馬俑と各種の副葬品はやはり世界の宝物であると実感しました。
もう一つ、3月1日から西洋美術館で「カラバァッジオ」展が開かれるとのことです。私の大好きな画家の一人です。レンブラントに影響を与えたという名画「聖マタイの殉教」こそ展示されませんが、カラバァッジオらしい作品が10点ほど展示されます。また、悲惨な生涯を送らざるを得なかった遺品なども展示されるようです。とても楽しみです。
「カラバァッジオ」展は、2001年東京庭園美術館で大規模なカラバァッジオの回顧展がありましたが、当時の日本ではカラバァッジオの知名度が低かったのか、日曜日に行ってもガラガラで、私にとってはゆっくり見られてよかったです。それから15年の年月を経て、再び東京でカラバァッジオの代表作を見られるのは感無量ですね。カラバァッジオの作品は日本人好みではないので、あまり混まないのではないかと思います。私もこの「カラバァッジオ」展を心待ちにしております。