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芸術と自然の美を巡る旅  

清純派、貞淑な妻から風俗嬢、ボクサーまで無限の表情を演じきれる天才女優

安藤サクラ

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 安藤サクラさんは、『第71回カンヌ国際映画祭』で最高賞にあたるパルムドールを受賞した『万引き家族』でその演技力が世界から注目されましたが、テレビで目立った役をやらないため、日本で知らない人が多かったようです。実は日本の映画賞では一番権威のあるキネマ旬報ベスト・テン主演女優賞を2回に助演女優賞も受賞するなど輝かしい受賞歴のある日本屈指の演技は女優です。 NHK連続テレビ小説『まんぷく』のヒロインを演じることとなり、連ドラ初主役が全国放送とあって、その存在が全国に知られるようになりました。





 安藤サクラさんの演技のどこがすごいかというと、どこにでもいる普通の女性、不良少女の女番長など悪女から、純情可憐な女性まで、様々な人間になりきり、演ずるどんなキャラクターの中でも喜怒哀楽を迫真の演技で表現できることです。朝ドラ『まんぷく』でも、17歳のヒロインの演技は、32歳の「ママさんヒロイン」とは信じられない若さ、しかも、17歳、20歳と年齢が変わると、その年齢の変化を演じ分けた上で、その年齢の中で喜怒哀楽の感情表現ができ女優は、今までいたでしょうか。




 安藤サクラさんは、父の俳優・奥田瑛二、母のエッセイスト・安藤和津の間に次女として誕生。姉は映画監督の安藤桃子。夫は俳優・柄本佑、義父は、俳優・柄本明、曾祖父には元内閣総理大臣の犬養毅、再従姉には元国連難民高等弁務官の緒方貞子、と蒼々たるメンバーですが、夫の柄本佑と同様、二世俳優のカラーは皆無です。



 今や演技の実力では双璧と言われる満島ひかりさんと、同じ映画で映画関係者から注目された戦友とも盟友ともいえる関係で、身長、体重から手足の大きさまで同じ。先に売れた満島ひかりが主役級で出演した映画などには、安藤サクラさんがわき役で出演していました。



 朝ドラのヒロインを受けたのは、本人の意思以上に、夫の柄本佑ら周囲の人たちが、実力のわりに知名度が低すぎのサクラさんをできるだけ良いイメージで全国に売り出したいという気持ちの繁栄とか。 17歳の少女?安藤サクラさんがドリカムの音楽に乗って登場するオープニングはそれを象徴していいます。




 ここで問題となったのが相手役でした。 安藤サクラさんがいくら可愛い女を演じても、相手役の男優が弱いと、安藤サクラの演技に負けてしまい、結果的に、安藤サクラの強さが強調されてしまう。そこで相手役に選ばれたのが、ドラマ『家政婦のミタ』で松嶋菜々子を引き立てて高視聴率を牽引したのを始め、『八重の桜』で綾瀬はるか、『雲の階段』で木村文乃、『デート』で杏を輝かせ、今や日本屈指の演技派俳優となった長谷川博己さんでした。強い俳優を主役に並べると、周りも強い俳優で固めないとバランスが取れなくなるため、母親役に松坂慶子、内田有紀、松下奈緒、片岡愛之助など大河ドラマ並みのキャスティングとなりました。 長谷川博己さんの出演交渉の中で、2020年NHK大河ドラマの主演に長谷川博己さんが決まり、大河ドラマのテーマが、今まで誰も魅力的に演ずることができなかった役をやりたいという長谷川博己さんの希望もあり、『明智光秀』に決まったとか。






安藤サクラの受賞歴

2009年度

31回ヨコハマ映画祭 助演女優賞(『愛のむきだし』)

24回高崎映画祭 最優秀新人賞(『愛のむきだし』)

2010年度

84回キネマ旬報ベスト・テン 助演女優賞(『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』『トルソ』『SRサイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』)

4回アジアン・フィルム・アワード 助演女優賞ノミネート(『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』)

2012年度

37回報知映画賞 助演女優賞(『愛と誠』『その夜の侍』)

34回ヨコハマ映画祭 助演女優賞(『愛と誠』『その夜の侍』)

86キネマ旬報ベスト・テン 主演女優賞(『かぞくのくに』)

86回キネマ旬報ベスト・テン 助演女優賞(『愛と誠』『その夜の侍』ほか)

67回毎日映画コンクール 女優助演賞(『愛と誠』)

55回ブルーリボン賞 主演女優賞(『かぞくのくに』)

芸術選奨新人賞映画部門(『愛と誠』)

22回日本映画批評家大賞 主演女優賞(『かぞくのくに』)

17回日本インターネット映画大賞 助演女優賞(『かぞくのくに』『愛と誠』『その夜の侍』)

2014年度

88回キネマ旬報ベスト・テン 主演女優賞(『0.5ミリ』『百円の恋』)

38回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞(『0.5ミリ』)

29回高崎映画祭 最優秀主演女優賞(『0.5ミリ』)

69回毎日映画コンクール 女優主演賞(『0.5ミリ』)

57回ブルーリボン賞 主演女優賞(『0.5ミリ』『百円の恋』)

19回日本インターネット映画大賞 主演女優賞(『0.5ミリ』)

24回日本映画批評家大賞 主演女優賞(『0.5ミリ』『百円の恋』)

2015年度

39回日本アカデミー賞 最優秀主演女優賞(『百円の恋』)

VOGUE JAPAN Women of the Year 2016

第10回TAMA映画賞 最優秀女優賞(『万引き家族』『DESTINY 鎌倉ものがたり』)

第42回山路ふみ子映画賞 女優賞(『万引き家族』)

第40回ヨコハマ映画祭 主演女優賞(『万引き家族』)

第31回日刊スポーツ映画大賞 主演女優賞(『万引き家族』)

第73回毎日映画コンクール 女優主演賞(『万引き家族』)

第28回東京スポーツ映画大賞 主演女優賞(『万引き家族』)

第92回キネマ旬報ベスト・テン 主演女優賞(『万引き家族』)

第23回フロリダ映画批評家協会賞 助演女優賞(『万引き家族』)

第3回ニューメキシコ映画批評家協会賞 助演女優賞(『万引き家族』)

第39回ボストン映画批評家協会賞 主演女優賞次点(『万引き家族』)

40回日本アカデミー賞 最優秀主演女優賞『万引き家族』


出典:ウィキペディア(Wikipedia)フリー百科事典、他

 











by desire_san | 2010-03-22 11:25 | 日本の旅と文学・映画・ドラマ | Comments(0)

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