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ヴェルディとワーグナーのオペラの違いとオペラアリアの魅力

ルディとワーグナーのオペラアリア・コンサート
1813・ふたりの巨匠

Verdiand Wagner opera aria concert

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 ヴエルディとワーグナー、ふたりの巨匠のオペラアリアの名曲の数々を聴かせていただけるという意欲的なコンサートのご案内を頂き、鑑賞させていただきました。





Verdiand Wagner was born in the same year of 1818. Verdi and Wagner is there tosymbolize the German opera and Italian opera. Differences in technique or on the approach there is, but it is theultimate purpose of Perak to Verdi and Wagner were purchased "coalescenceof drama and music. Verdi and Wagnerwill say that two people of the great masters of obtaining the ultimate opera.


 ヴェルディとワーグナーは、1813年という同じ年に生まれ、同時代に活躍したドイツオペラとイタリアオペラの頂点に君臨する大作曲家です。技法やアプローチの違いはありますが、オペラの究極の目的を『劇と音楽の合一』に求めたという点では、オペラに究極の完成度を追求した二人の巨匠といえます。


 オペラアリアの中で一番親しまれているのは、モーツァルトとロッシーニやプッチーニなどのイタリアオペラだと思います。特にプッチーニのオペラは「アリア」を意識して非常に繊細に曲が書かれているように感じます。実際数えたことがありませんがプッチーニのアリアの数非常に多く、ほとんどのオペラに「歌心」があり、親しみやすく楽しく聴けるオペラだと思います。


 イタリアオペラで特に好きなのはプッチーニの「ボエーム」とヴェルディの「トラヴィアータ」ですが、「トラヴィアータ」はヴェルディのオペラの中でも特殊な作品のように感じます。演劇的な作品という意味ではヴェルディ的と言えますが、他のヴェルディのオペラは題材が重たいものが多く、よくも悪くも聴き手は結構エネルギーを消耗します。


 今回のコンサートを意欲的なコンサートと申し上げたのは、題材が重たいヴェルディのオペラと、意味ではヴェルディより音楽の重たいワーグナーのオペラ、楽劇のアリアだけでオペラコンサートを行うというのは大変な試みだと思ったからです。


a0113718_15135958.jpg 今回の演奏会場は日本の近代建築の世界に多くの名作を残している建築家・ヴォーリズ建築事務所の原案に基づき、当代随一のレンガ建築の名手と言われた竹田米吉氏の設計で1921年末に完成した早稲田奉仕園・スコットホールで適度な広さのわりに天井が高く、内装の木の雰囲気が落ち着いた音響効果を醸し出していました。



ワーグナーの「タンホイザー」から「汝、厳かな殿堂よ」

 今回の演奏会の第1曲目は、渡海千津子さんが歌う、ワーグナーの「タンホイザー」からエリザベートのアリア「汝、厳かな殿堂よ」。ヴェルディのオペラにもワーグナーにもオペラで実績のある渡海千津子さんの輝かしく清々しい力強いアリアは聴きごたえがありました。オペラアリアを歌手の近くで生で聴くのは初めてで、その迫力に圧倒されました。


ワーグナーの「ローエングリン」から「ひとりぼっちの暗い日々に」

 白鳥の岸に自分を救ってほしいと、藤野沙優さんが熱い情感がこもっていて切々と歌います。ワーグナーの楽劇は女性崇拝を中心として展開している場合が多いと感じていましたが、この2曲のワーグナーの女声のアリアはほんとうに美しいと感じました。



 ヴェルディの「歌劇」とワーグナーの「楽劇」は音楽的にもいろいろ決定的な違いがあるように思います。ヴェルディの「歌劇」の序曲はワーグナーの「楽劇」では前奏曲です。「歌劇」ではアリアとレチタティーボを主構成要素とします。ヴェルディをはじめとした「歌劇」では独唱・重唱・合唱・バレエなどが入り交じりますが、「歌劇」では聴衆の目当てした聴きどころとして、美しいメロディーのアリアや重唱が位置付けられている場合が多く、アリアや重唱の場面では歌手が主役でオーケストラは伴奏に徹しています。ヴェルディの「歌劇」とワーグナーの「楽劇」は音楽的にもいろいろ決定的な違いがあるように思います。ヴェルディの「歌劇」の序曲はワーグナーの「楽劇」では前奏曲です。「歌劇」ではアリアとレチタティーボを主構成要素とします。ヴェルディをはじめとした「歌劇」では独唱・重唱・合唱・バレエなどが入り交じりますが、「歌劇」では聴衆の目当てした聴きどころとして、美しいメロディーのアリアや重唱が位置付けられている場合が多く、アリアや重唱の場面では歌手が主役でオーケストラは伴奏に徹しています。a0113718_15150905.jpgそういう意味では要所で緩急の変化がある難しさはありますが、ワーグナーよりヴェルディのアリアの方がアリアだけ聞いた場合聴きやすいという先入観を持っていましたが、この2曲のワーグナーのアリアは藤育雄さんのピアノ伴奏も見事でオペラアリアとして楽しめました。



ヴェルディ「仮面舞踏会」から「誠実なら告げておくれ」

 総督リッカルドは部下レナートの妻であるアメーリアに恋をしています。忠実な部下の妻との恋心に悩むリッカルドの心情がにじむアリアを片寄純也さんがアメーリアへの愛に弾む心とされに対する悩みを緩急の変化をつけて歌いあげていました。


ヴェルディ「運命の力」から「一人ぼっちで暗い日々に」

 インカの血を引くアルヴァーロは、レオノーラと駆け落ちをするときに、銃が暴発してレオノーラの父を殺めてしまいます。アルヴァーロを追ってきた兄のカルロに血筋の侮辱を受け、決闘となりカルロにも深手を負わせてしまいます。レオノーラは神父を呼び、レオノーラを瀕死の兄のもとに向かわせます。第4幕でレオノーラが歌うアリアを藤野沙優さんが崇高で敬虔な祈りをこめて切実に歌いあげていました。


 多くのヴェルディのオペラは演劇性を重視し、男性を中心に展開し多くは力強いバリトンが中心人物に積極的な活動力をもって深い心理的表現を掘り下げていいきます。二枚目的なテノールと美女のソプラノのアリアを中心に展開するヴェルディ以前のイタリアオペラとは一線を画しているように思います。従ってアリアだけではオペラの全体像がつかみにくい世界だと思います。ヴェルディのオペラアリアを歌うにはその場面に至った感情表現が求められるように思います。


Manyof Verdi's opera is an emphasis on theater property.The opera revolves around aman, we have an aggressive activity force powerful baritone as the centralfigure. They will not delve into the deep psychological expression.In theperiod of Italian opera in front of the Verdi, tenor and soprano aria is toexpand the center. Verdi's opera is a clear distinction and it.Therefore, inthe Verdi opera arias, only Aria overall picture is difficult to grasp of theOpera.To sing the aria of Verdi's opera, the singer will be required toemotional expression that led to the scene.


ヴェルディ「オテロ」から「もう夜はふけて」

 オテロは海岸で愛妻デズネモーナとふたりきりになり、「暗い夜の帳もおり、私の心もお前との抱擁で静かになった」と美しい愛の二重唱を片寄純也さんと渡海千津子さんが歌います。渡海千津子さんは、デズネモーナの貞淑で清らか心を歌で美しく表現しているのが印象的でした。


ヴェルディ「シモン・ボッカネグラ」から「暁の星と海は微笑み」

 「シモン・ボッカネグラ」はヴェルディの有名なオペラでは唯一舞台を見たことのない作品なので、テキストの説明を読みましたがどこの場面で歌われるのかわからず、純粋に娘役アメーリアのアリアを歌として楽しみました。渡海千津子さんは清らかで透明感のある歌声で娘アメーリアの恋心を見事に表現していました。

 

a0113718_15153925.jpg 叫びあるいは雄叫びに近いワーグナー世界に比べ、ヴェルディは激しくわめくなど力んだ部分が比較的少なく、全体にゆっくりしたワーグナーのスピード感に比べ、ヴェルディでは要所に緩急の変化を与えドラマティクな音楽に仕上げているのが分ります。ワーグナーは、歌い手に高い音から極低音まで要求し、高音の美しい澄んだ声や低音のはっきり聞こえる声で音楽全体を引っ張っていく部分が多いように感じます。



ワーグナー「パルジファル」より「役に立つ武器はひとつ」

 「パルジファル」2014年飯守泰次郎氏が新国立劇場のオペラ部門の芸術監督に就任しての最初のオペラ公演の演目で、まだ記憶に新しい作品です。おそらく全幕物を観ていなかったらイメージがわかなかったかもしれませんが、片寄純也さんが、力強い歌声で聖性を感動的に歌い上げておられ、「バジルハル」の舞台の感動がよみがえってきました。


ヴェルディ「仮面舞踏会」から「あの花を摘み取って」

夫の上司であるリカッドへの許されぬ恋心に悩むアメーリアが恐怖に震えながら「薬草を積む勇気を与えて」と神に祈ります。音楽は激しさを増し、メーリアは恐怖心から幻影を見て音楽は激しさを増します。メーリアは心の平安を求めて必死に神の加護を祈ります。渡海千津子さんは驚きと感情表現が豊かでオペラのドラマティクな場面が目に浮かんできました。


ワーグナー「ワリキューレ」より「冬の嵐は過ぎ去り」

 第2幕の後半、妹と兄として育ったジークムントとジークリンデの2重唱はレチタティーヴォのように進められ、「ヴェルズンクの愛」の動機、「ヴェルズンクの苦難」の動機、ジークムントの動機、ジークリンデの動機などを多様に織り込み2人の複雑な心境あるいはジークムントの長い過去の不幸な生い立ちと運命が描写されます。しかしそれは愛の2重唱のように展開します。この難しい愛の2重唱を片寄純也さんと藤野沙優さんが自然にほほえましく歌い上げていました。


 アンコールは3人でヴエルディ「トラヴィアータ」の軽快な乾杯の歌でしたが、3人はこの有名な歌をほんとうに軽やかに楽しそうに歌っていました。アンコールは3人の楽しそうな歌声を聴き、今回のコンサートでとりあげたアリアや二重唱は、このメンバをしてもいかに難しい歌だったか改めて感じました。この意欲的なコンサートを成功させた片寄純也さん、渡海千津子さん、藤野沙優さん、それにヴエルディとワーグナーの重厚なオーケストラをピアノで演奏しきった藤育雄さんに感謝の気持ちを捧げたいと思いました。

2014.3.4 早稲田奉仕園・スコットホール)



















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by desire_san | 2016-03-05 14:49 | 音楽・オーディオ & 写真 | Trackback | Comments(2)
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Commented by komakusa2t at 2016-03-09 06:12
小説を読むようで。。。素敵にまとめられていますね。
読んでいると歌が聞こえてきそうで耳に残りました。
Commented by desire_san at 2016-03-10 06:00
komakusa2さん、コメントありがとうございます。
「山野草の舘」を時々訪問させていただき、美しい花の写真を拝見して楽しませていただいています。私のブログを読んでいただいてありがとうございます。コンサートや美術展にに行きく、感想と合わせて関連する知識を整理しています。楽しく読んでいただけると大変うれしいです。今後ともよろしくお願いいたしします。

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