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ブリューゲルの魅力とブリューゲルの世界観・人間観

ブリューゲル『バベルの塔』 

ブリューゲルの名画を訪ねて

PieterBruegel“ The Tower of Babel“ & Seeking Brueghel masterpieces


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 16世紀のネーデルラント絵画の巨匠ピーテル・ブリューゲル1世の代表作の1つ『バベルの塔』が、オランダ・ロッテルダムのボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館所蔵から、24年ぶりに来日し、ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展として、東京美術館で開催されています。ブリューゲルの作品のほどントが門外支出で、日本でブリューゲルの真作を見る機会はめったにないこともあません。「ブリューゲルの最高傑作」という触れ込みで、美術展公式サイト、東京美術館、共催の朝日新聞、TBSを始めたような雑誌やサイトで紹介されたこともあり、6月10日に観客動員10万人を超えてから、毎日美術館内は大変な混雑状態で、縦59.9×横74.6センチという比較的小さな作品を多数の人が囲み、立ち止まって見られない状況が続いています。





TokyoMetropolitan Art Museum will host the exhibition, “Collection of MuseumBoijmans Van Beuningen Bruegel's ‘The Tower of Babel’”.  One of the most famous works inMuseum Boijmans Van Beuningen’s collection is the ‘The Tower of Babel’ byPieter Bruegel the Elder, painted around 1560. Zoom in on the details and richhistory of this painting, which still captures our imagination.



ブリューゲル『バベルの塔』

 「バベルの塔」とはユダヤ教およびキリスト教の正典の旧約聖書の「創世記」に登場する巨大な塔のことで、天まで届くように高く設計された空想の建造物です。かつて世界中の人々は同じ言葉で話をしていました。類は自分自身の能力と技術の自由な可能性を盲目的に信じて、天まで届く塔を建てようとしましたが、野心が神の怒りに触れて互いの言葉を理解できなくなってしまいました。旧約聖書の物語は、人類の野心と神によって無慈悲に処罰される彼の傲慢との永遠の闘いを象徴しています。 


 ブリューゲル『バベルの塔』は、天国を目指して建設途中の場面を描いているのは、神の怒りより人間の挑戦を描いているように解釈できます。


 この作品に ブリューゲルは1,400人と言われてる人々を描き、塔の左側には、柱の上に迫撃砲を作るのに使われた石灰が入った袋が運ばれ煉瓦が塔の上に吊り上げられ、乗馬の騎士が教会の窓の形のアーチを通り、塔を登っています。塔の下にの港には人物がたくさんいます。神の怒りが強風となって塔を破壊しようとしてて、 一番上のレンガはまだ明るい赤ですが、下のレベルではレンガは風化して色が薄くなっています。この作品は、神と人間闘いの一触即発の場面を描いているようにも感じられます。



The story of the Tower of Babel contains auniversal message. The biblical construction of the tower symbolises man’sambition to attain the highest possible goal. It also symbolises the eternalstruggle between mankind’s ambition and his hubris, which is mercilesslypunished by God. Mankind blindly trusts his own capabilities and the unbridledpossibilities of technology. God’s punishment of this arrogance symbolisesman’s insignificance and mortality. Bruegel too is somewhat vain in his attemptto paint the tower that was designed to reach to the heavens, thus reinforcingthe message of the story. In Bruegel’s depiction of ‘The Tower of Babel’, God’spunishment has not yet been enacted: the bricks are still being carried up thetower and the harbour below is a hive of activity.




『バベルの塔』の魅力

 この作品の魅力については、美術展公式サイトを始め、朝日新聞の特集記事や多様な雑誌やサイトで詳しく書かれていますので、参考文献にあげた新聞記事やサイトから共感した部分のみを選んで引用させて頂きます。


 この作品の驚くべきところは、驚異の写実描写です。紀元前の物語を16世紀アントウェルペンに置き換え、随所に登場する材料を引き上げるクレa0113718_16023415.jpgーン等の重機、レンガでアーチを作り、足場を組み上にレンガを載せ、最後に足場を解体してアーチを完成させる当時の建築技術と工事の様子が圧倒的な迫真性をで細密に描写しています。画面の下の港では、大きな補選をたくさんの漕ぎ手で進むガレー船が描かれ、帆や索具も見えるほど克明で、船が美しく見える角度から描かれています。船は様々な位置に散りばめて、港の風景を見事に描いています。赤い天蓋やのぼりを携えた人々の行列は宗教行事を行っている教会のようです。塔の下層や中層にも人が住み着a0113718_16033509.jpgいているようで、白い洗濯物も干されています。作業員以外の人々の生活状態を描き込むことで、建物が生活の場になるほど巨大で長大な時間を要する建設工事であることを際立たせています。桁違いな細かさで、どこまで細かく描けるか、超絶技巧超絶の限界に挑戦しているようです。絵画全体は、ブリューゲルには珍しい画面構成力に優れた大胆な構図で描かれています。


 東京都美術館の学芸担当課長・山村仁志氏は「バベルの塔」の魅力は、巨大な建造物を小さな画面にリアルに描き出したところにあり、遠近法を駆使して表現した塔のスケール感を見事に表現し、近景から遠景に移るにつれて暖色から寒色になる色彩遠近法なども使われ、その描写が非常になめらかで自然なこと。また薄い色彩の層を時間をかけて何層にも塗り重ねて透明感を出している点や、米粒ほどの人物や船の関所、建築現場の足場に至るまで緻密に描かれている点などを挙げています。



Bruegel has given remarkable considerationto the colouring of the tower. At the top, the bricks are still bright red, butin the lower levels they have weathered and become lighter in colour. This subtlety of detail is also visible in the artist’s depiction ofthe human activity around the enormous tower. Bruegel has painted more than athousand people. On the left at the foot of the tower men can be seen carryingsacks filled with lime, used for making mortar, to the top of the tower, hencethe white strip going up the tower. To the left of it is a red strip, whichmarks the passage by which bricks were hoisted up the tower. A procession can be seen on the third level of the tower, passing byan arch in the form of a church window. Below the procession, knights onhorseback are climbing the tower. There is also a great multitude of smallhuman figures in the harbour beneath the tower.




『バベルの塔』はブリューゲルの最高傑作か?

 では、このボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館の『バベルの塔』が、チラシの触れ込み通り、「ブリューゲルの最高傑作」と言われると、私は違和感を覚えます。


 ウィーン美術史美術館にもうひとつのブリューゲルの『バベルの塔』があります。ボイマンス美術館の『バベルの塔』と比べると、ずっと前絵の時期で、塔の建設も半ばいう状況でしょうか。緑豊かな鞍部、水路に石橋がかかり、赤や青やレンガ色の屋根を載せた家屋群は、丹念に描かれています。白い布をかぶったお姉さんなど人々も生き生きと絵がかれています。眼を塔にやらなければ、平穏な中世都市の風景です。平穏な海岸の町の真ん中に、奇怪な人工の塊を演出させ、天に至らしめんと建造物が作られています。塔には未だ岩の塊が残っている部分も残っています。平穏な地方都市にグロテスクな建造物が不協和音を放っています。



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 ボイマンス美術館の『バベルの塔』と同じように、土木建築の各工程、機械や建造物の材料、運搬器具、労働形態は正確な細密描写で描かれています。線の細さと緻密さ、正確さは驚くべきです。しかし、ウィーン美術史美術館にもうひとつのブリューゲルの『バベルの塔』には、未だ自然と人間の存在があり、類は自分自身の能力と技術の自由な可能性を盲目的に信じて建てられようとする塔のグロテスクさを際立たせ、人間の愚かさを正常な精神で感じさせます。



 ボイマンス美術館のほぼ完成に近づきそびえたっている『バベルの塔』は、暗雲に包まれる段階に達しています。手前の緑の丘陵は取り払われ、赤黒い不吉な色の塔だけがそびえています。地上も塔も何かの襲来を待っているかのよに、暗い色彩で覆われています。まさに、崩壊する科学技術文明を予言するような不吉な空気が漂い、人間の理性の傲慢が、今まさにその報復を受けんとする寸前の光景は、悪夢のような終末論を連想させる絵です。


 時代を超えて多くの人々に感動を与え、何度でも見たくなるようなる作品こそ最高傑作と呼ぶに値すると考えるなら、ボイマンス美術館の『バベルの塔』が、民衆を描き続けた世紀の巨匠ブリューゲルの最高傑作ではありえないと私は思います。


 ボイマンス美術館の『バベルの塔』を鑑賞した後、オリンピックを目指して次々新しい高層ビルが建設されていく夕方の東京の再開発地域をあるいていると、妙にボイマンス美術館の『バベルの塔』とイメージが重なりました。新しくつくられていくビルはどれも新しく見かけはきれいですが、市民の生活の匂いが感じられず、夕日が落ち始め、ビルの周辺が暗くなっていくと、様にボイマンス美術館の『バベルの塔』の街を歩いているような錯覚と幻想にと不気味な不安を感じました。そんな時、古い中世やルネサンス期の街並みの中で、多くの庶民が集い、笑い声に溢れるイタリアや中欧の夜道を一人で歩いていた思い出が頭の中をよぎりました。


 生活している人々の心の豊かさのない世の中での、便利な物だけの普及、数字だけの経済発展、新たに次々と作られていく見かけだけ綺麗な高層ビル群などは、もしかしたら、経済発展を唯一の道と盲目的に信じて邁進する慢心が築いている「バベルの塔」かもしれないのではないか、その先に行きつくところはて地球の自然や経済破綻のような無慈悲に処罰かもしれないと思えてきました。ボイマンス美術館の『バベルの塔』が傑作でありうるのは、そのような人間の慢心に対する警告となりうるからかもしれません。




ブリューゲルの名画を求めて

 ブリューゲルの作品には農民を描いた作品が多いことから、「農民画家」というイメージを持っておられる方が多いかもしれません。

しかし。ブリューゲルは、当時世界で一番裕福な都市、アンとウェルペンに住んで、当時一流の哲学者、出版という新世代の商業の先駆者、言語学者、人文学者たちと交流を持ち、都会の知識階級に所属していました。諸外国を旅し、人文主義的知識陣であるにも関わらず、生涯にわたって職人、船員、狩人や特に農民と深く接し、彼らの生活や身のこなしなどに完璧に習熟していた画家でした。子供の遊びや乞食、いざり、盲人の姿にまで目を注ぎ、「民衆の魂」を感じ優ってみる人に働きかけてくる画家でした。素朴な感受性と複合的な謎めいた画面によって庶民の生活を描き続けた画家でした、「百姓ブリューゲル」と仇名されていたのは、知識階級に所属していた日には珍しく、農民の生活を完璧に習熟していた事に対する尊敬の念が含まれていました。王侯、貴族も含む知識階級は、彼の作品を通して、庶民の生活の実態を知ることができたのです。


以下、かつて来日した作品、現地に行ってみたブリューゲルの作品を追いながら、ブリューゲルという画家の作品に込めた思いと思想を考えていきたいと思います。



穀物の収穫 1565年  ニューヨーク  メトロポリタン美術館



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季節ごとの農民の生活を克明に描いた連作月暦画の1点『穀物の収穫』は、生きるために欠かせない労働と収穫の喜びを自然の中へ調和的に描き出しています。細密描写により右側の背景には教会の屋根が描かれており、自然界と人間との深い繋がりをより強く感じられ、ブリューゲル独特の詩情的雰囲気を感じさせます。


ここに描かれている農民たちは、丸っこい体つきの人間で、両足をだらりと伸ばして眠りこけている姿は、後に紹介する『怠け者の天国』に通ずるものです。この作品を同じブリューゲルが描いた『農民の踊り』などを思い出しながら見ると、ブリューゲルの本質的な思想が見えてきます。大地はその豊かな生産力に見合うだけの代償を農民の労働に要求し、労働の激しさは肉体の疲労と貪るような食欲と、無知と愚かさと粗野を必然的に作り出しているようです。




干し草の収穫 1565年  117 x 161 cm  プラハ美術館



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 この句品には、プリューゲルの作品とは思えないような人間たちと自然の幸福な調和があります。自然は穏やかで平和で、人々は軽やかに嬉々としていて、仕事の重荷や惰性から回復され、幸福そうに晴れ晴れとしています。


プリューゲルは、人間は一様に愚かしく、動物的でさえあるが、太古の残存器官といったものが生き残っていてその微妙な指示に忠実に生きていると考えていました。踊り飲み食い眠り這いずり回る人々の多様な姿態は、草や木、森や空と呼吸し、岩塊や雲や鳥たちと同じように自然物として交換し合っているように、大地に生きているという存在感に満ちていると考えていたと考えられます。



イカロスの墜落のある風景 1556-1558年頃 ブリュッセル王立美術館



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 ブリューゲル初期の代表的な作品『イカロスの墜落のある風景』。古典神話を題材とした現存する画家唯一の作品としても知られる本作に描かれるのは、オウィディウスの転身物語より、クレタ島の王ミノスに仕えた伝説的な名工ダイダロスが、自身の裏切りによってミノス王に捕らえられている息子イカロスの救出を目論み、息子イカロスに蝋(ろう)と羽で拵えた翼を与え空から脱出を試みるも、脱出途中で興奮した息子イカロスが空高く舞い上がったために太陽の熱で蝋(ろう)が溶け、海へと墜落して死してしまう≪イカロスの墜落≫の場面で、イタリアでの修行からの帰国直後頃に描かれたと考えられている。本作では墜落するイカロスの扱いは非常に小さく、画面右部の帆船の下に下半身だけが描かれ、画面の大部分は農耕に従事する民の姿とブリューゲル初期様式の特徴である高位置の視点による風景描写によって占められているほか、構成はほぼ忠実に転身物語の記述に従い描かれているも、水平線に近い低い位置に描かれる太陽に相違が認められる。また一部からは、老農民の姿に「人が死しても、鋤は休まぬ」というネーデルランド地方に伝わる諺の解釈が指摘されている。



悪女フリート   1562年 

アントウェルペン マイヤー・ヴァン・デン・ベルフ美術館



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 当時流布していた男性を支配する強い女性の主題を意図に、手におえない性格の悪い女を象徴するフリートから「地獄の入り口で略奪し、無傷で帰還した」というフランドルの諺を描いた作品とされています。頭巾を巻いた女達が魔物をうちしのぎ、屋根の上の女装をした男が尻の穴からか き出す金貨を奪い合います。その十倍以上もある巨大なフリートが、略奪や地獄征伐も無用と、長大な剣をつきつけて、画面を左に歩いています。腕にかけた籠にはフライパンや宝石箱が詰め込まれています。鉄兜の下の愚かしげな思いつめた顔は口をあけ目をしたものを見据え、地上では猛火が空を焼いています。地平を焦がす炎は不吉な真紅の色を反映させ、地獄は無表情に大口を開けてひとを呑み込み、魔物が飛びかい、この世の最後の瞬間のようであり、たがのはずれた狂気の世界のようもあります。 


 この句品は、大空襲下や原爆投下された後の光景を連想させます。描いている画家までが見る者でありつつ見られる一個のものとなって,画面の中に呑み込まれていくよです。 悪女フリートも、力強い魔女も全体の一部に過ぎず,彼女も関わりの相対化されながら犯されていくようです。



死の勝利  1562年頃  マドリッド  プラド美術館



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 この作品に示される骸骨の姿で象徴される死の象徴である運び手たちが、身分を問わず全ての人々を蹂躙し、支配しています。画面左下部では人間の王が死の象徴によって生命と、その財産を強奪され、中央から右おいては、集団化した死の象徴が、人間の生と喜びを象徴する晩餐を破壊し強奪や姦淫を犯しながら進軍していきます。そこで剣を手にとり必死に抗う人間の姿が描かれていますが、虚しい抵抗であることが窺い知らされます。画家の独創性を示す陰惨で絶望的な場面描写によって、画家は逃れられない死の圧倒的な存在を示しているのです。


  ブリューゲルの絵は、いくら見てもひとつの思いに結ばず、近寄って細部の一つ一つを見る誘惑に負けてしまうような、様々な魔物がいいて、地獄は口を開けています。地上のいたるところで奇妙な戦いが行われています。世界上下左右の秩序も遠近法も総てが外されてしまったような表現で、指針のない無秩序な世界に対して怪物たちが懸命な戦いをしている姿を描いています。







聖マルティンのワイン祭り マドリッド  プラド美術館




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フランドルでは。の生産高が激減し、輸入ワインが増えて価格が高騰した時もあった。人はワイン樽に殺到し、場所を陣取った音たちは貧しい人にワインを分けてやっています。貪る民衆の群集心理。酔いつぶれて地面に倒れ、嘔吐し、身肉幕争う民衆の叫びが聞こえてきます。青、黄土色、灰色の色彩で、民衆の顔はそれぞれ違った顔をしていて迫真の表現です。




怠け者の天国 1567年 ミュンヘン アルテ・ピナコテーク



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 中世以来、逸楽郷の世界観では、怠惰と暴飲暴食を目的した架空の堕落的理想の世界では、何もせずとも美食にありつく飽食の世界の住人は僧侶や兵士、農民も全て怠け者として働くことなくただ寝そべるのみです。画家は、そこに存在する住人の様子を寓意的に描いています。この作品では、偶者は後に懲罰を受ける運命にあることを示さずに、人物の滑稽な姿を重視して描かれています。

 この作品には、完璧なものを愛することは易しいが、現実なんてこんなもので、それを受け入れてしまおうというブリューゲルの気持ちが表現されているようにも感じます。ブリューゲルの版画に、大魚が小魚を飲み込んでいる作品がありますが、このような海洋にすぎないこの世界の厭わしい存在、苦い現実も受け入れるしかないと考えているようです






いざり  1568年  パリ  ルーヴル美術館



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 当時肉体的欠陥は道徳的欠陥とみなされ、道徳的列車は、社会から嫌われ者としてつまはじきされていました。二肢マヒの為に歩行の手段として松葉杖を使用する人たちを乞食の姿で描いた五人の乞食らは、それぞれ王、司教、兵士、市民、農民という社会的階級層を暗示する帽子しており、社会的な権力層に対する批判が込められた寓意的な作品と言われています。


 またこの作品は、現実の中で痛ましい刻印を露骨に身に着けた者たちの様々生きようとする姿を表現している作品でもあります。生命の力量感が、いざりのすがたに象徴的に体現され、歪められ、圧迫され、かえって力強く、彼らの生命力がほとばしり出ています。不具によって強調された力強い方向性、運動の律動感、不完全な身体的欠陥を負ったまま、なお一個の独立した人間であろうとする者たちのエネルギーと感情は、同情と軽蔑を激しく否定し、運命を全面的に是認しようとする人間の自然に対する最後の決意を示しているようです。



絞首台のある風景(絞首台上のかささぎ) 1568

     ドイツ・ダルムシュタット  ヘッセン州立博物館



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 1569年に没したブリューゲルの最晩年の作品です。深い奥行きを感じる斜めに構図の真ん中には朽ちかけた幾人もの命を屠ってきた絞首台、絞首台の右側に処刑された者の墓と思われるが寂しげな十字架を配し、左下に配した農民たちは踊りに興じています。不思議なやすらぎに満ちた空間に踊る農民、大きな人物構成の農民たちの背後には、教会のような建物かすんで見え、空間は大きく拡がる見事な空気遠近法を使った構図の壮麗さと、光に満ちた空気、魅惑的な踊りのリズムは画面に楽観的な空気を与え、色彩のきらめき、瑞々しい木々の葉の描写にいるまで点描描写のような細部の豊かさは、ブリューゲルの以前の作品より優れており、最小限の描写と無限空間の暗示を統合したようなブリューゲルの画風の新境地を感じさせる傑作だと感じました。子供の踊りの軽妙なリズム感は、自然全体が喜ばしい生を歌い上げていようです。ブリューゲルが後5年くらい生きていて、絵を描き続けていたら、ブリューゲルの真の最高傑作生まれたのではないかと感じまました。


 権威および権力装置があって初めて「意味」を付与される絞首台は、日常的なな生の営みの中に埋没しています。カササギは、裏切り者のおしゃべりによって絞首台に送る意味があり、プロテスタントの犠牲者の運命を暗示していると言われていますが、絞首台はカササギが止まる止まり木としてのみ存在しているようです。



ブリューゲルの世界観・人間観

 人間は一様に愚かしく、人間社会だけに生まれる圧制政治、所有関係の不正による貧富の差、支配階級に毒された道徳観、宗教的狂信。ブリューゲルはこのような人間の愚かしさを寓話的に描き続けました。しかし、アルバ公の恐怖政治の中でさえ、ブリューゲルは絶望の中に希望があるかのように、自然に包まれた充実した世界を信じていました。ブリューゲルが描いた木々の煌き、鳥の歌や子供たちのはしゃいた踊りの画面には、肯定的な空気が存在します。これが宇宙の営みであり、自然の中の人間であり、これでいいのだと言っているようです。自然と共存した営みの中にこそ救済があるとブリューゲルは考えていたのではないでしょうか。



参考文献:森洋子 編著 「ブリューゲル全作品」1988

ブリューゲル「バベルの塔」展 公式サイト

     朝日新聞 リューゲル「バベルの塔」特集

     ブリューゲルへの招待 | 朝日新聞出版 2017





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by desire_san | 2017-07-04 23:04 | フランドル美術の旅 | Trackback | Comments(40)
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Commented by mcap-cr at 2017-06-27 12:46
こんにちは。
私は、ウィーンのバベルの塔を現地で見る機会があり、今回の東京都美術館で、ボイマンス美術館のバベルの塔を見ました。
確かに、ウィーンの作品は、バベルの話が強く感じられたのに対し、ボイマンスの作品では、細かさ、造形の美しさが際立ち過ぎたのかもしれません。
暗雲立ち込めるボイマンスの作品のほうが新しいので、その後、大変な経験をして発展してゆく人類の未来に希望を託したのかもしれません。
作品の本質は、作者から話を聞かなければわからないところもありますが、いろいろな解釈が出るところが良いのかもしれないと感じています。
日本にいながらこうした作品を見られるのは幸せなことだと思います。
Commented by yokohama-izumi-lc at 2017-06-27 12:49
こんにちは。ご覧になられたのですね。ほとんどが門外不出とは驚きました。貴重な機会を逃さなかったと思うと、あらためて良かったと思いました。本物の色彩は鮮やかでびっくりしました。雲がとても印象に残ってます。俯瞰的でありながら、なんて精緻なんだろうと、そのバランスの良さに感心しました。あとヒエロニムス・ボスの作品も見られてこの両者の関係も興味深いですね。ありがとうございます。
Commented by desire_san at 2017-06-27 13:47
mcap-crさん、さっそくコメントいただきありがとうございます。
ボイマンスの『バベルの塔』は、造形の美しさが際立っていて、超絶儀功の細部のリアルな表現や非常になめらかで自然な描写など、ブリューゲルの絵画の技量の高さを肌で感じられる作品ですね。

ご指摘のようにいろいろな解釈が出るところが、ブリューゲルの絵画の面白さであり魅力といえると私も思います。日本でブリューゲルの絵画を観る機会は非常に少ないので、今回はじっくり作品を味わえて良かったですね。
Commented by desire_san at 2017-06-27 13:55
yokohama-izumi-lcさん、さっそくコメントいただきありがとうございます。
ブリューゲルの『バベルの塔』を生で見ると、子指摘のように非常に色彩は鮮やかで、『バベルの塔』というこの絵のテーマをあまり考えずに見ると、緻密で繊細な表現や構図の良さも含めて非常に美しい作品だと私も感じました。

ヒエロニムス・ボスの作品については、別にレポートしようと思い、今回は触れませんでしたが、おそらくボスの作品が日本ライにツしたのも、過去に2~3回あるかないかで、貴重な経験でした。
Commented by Keiko_Kinoshita at 2017-06-27 15:56 x
dezireさん、こんにちは。
ブリューゲルの絵画をたくさんご覧になっているのですね。的な見方は当てはまらないとしている。
ブリューゲルの絵画は、以前は絵の中にと描いた画家という評価が定着しているようです。農民たちの側に立って、その心の奥まで知り尽くした者でなければ到底キリスト教的な寓意を読み取ろうとする見方が多かったようですが、最近は農作業に向かう娘たちの初々しい表情や、結婚式に集まる人々の歓喜の様子といった、農民の生活の隅々にまで入り込み、「人間」としての農民たちを生き生き描いた画家として再評価されました。私もブリューゲルの農民を描いた絵画は、農民たちの側に立って、その心の奥まで知り尽くした者でなければ到底描けない作品だと思います。
Commented by Arpiartist at 2017-06-27 16:05 x
いつもながら芸術の本質に迫る読み応えのあるレポートを楽しませていただきました。ブリューゲルの作品、例えば、『子供の遊戯』などには、驚くほど細かい細部まで丹念に描き込まれ、歴史資料、風俗史資料としても貴重な視覚情報が含まれており、dezireさんが書かれておられるように、王侯、貴族も含む知識階級は、ブリューゲルの作品を通して、庶民の生活の実態を知ることができたのでしょうね。
Commented by desire_san at 2017-06-27 16:13
Kinoshitaさん、コメントありがとうございます。
ブリューゲルという人は、当時の知識階級では不思議な人だったのでしょうね。
現代でも、農民たちや末端の労働者の側に立って、その心の奥まで知り尽くして、活動している政治家、学者、芸術家はほとんどいないのではないでしょうか。そのような視点の欠如が、色々な格差や分裂を生んでいると考えられます。このような現代社会でこそ、ブリューゲルのような芸術家の存在を多くの人が知るべきだと思いますね。
Commented by desire_san at 2017-06-27 16:20
Arpiartistさん、コメントありがとうございます。
ご指摘の通りだと思います。『子供の遊戯』を始め、ウィーン美術史美術館にはこのような作品がたくさんありますね。ご指摘のような絵画はブリューゲルの象徴的な作品ですが、ブリューゲルという画家には多面性があり、画一的な視点では測れないところが、ブリューゲルの難しさであり、面白さだと思います。
Commented by saburougama at 2017-06-27 20:12
山梨の中村です。ブリューゲル作品はほとんど門外不出なんですか。僕はずいぶん幸運だったのですね。お気に入りブログにいれ、訪問させて頂きます。
Commented by rollingwest at 2017-06-27 22:22
古代史やユダヤ民族に興味あるRW、バベルの塔はいつかその真実に迫って見たいです。
Commented by sustena at 2017-06-27 22:59
こんにちは。ブリューゲルの2つのバベルの塔だけでなく、他のさまざまな作品でブリューゲルについて解説してあり、とても参考になりました。とくに、プラド美術館の《死の勝利》での「ブリューゲルの絵は、いくら見てもひとつの思いに結ばず、近寄って細部の一つ一つを見る誘惑に負けてしまうような、様々な魔物がいいて」という箇所に、そうそう!と膝を打った次第。その味わい、ヒエロニムス・ボスと共通点もあるけれど、人間への興味はずっと強いように感じます。1枚の絵をいくらでも見ていられてでもちょっと見ただけでは、とうていこちらの理解が追いつきません。
Commented by office_kmoto at 2017-06-29 05:24 x
 コメントありがとうございます。
 「私の引き出し」の管理人です。
 desire_sanさんのブリューゲルの魅力と世界観・人間観を読ませて頂きました。なるほどこのようにブリューゲルの絵を見るものなのですね。
 私は少々違っています。と言うのも私がブリューゲルの絵に興味を持ったのはその昔、中野孝次さんの『ブリューゲルへの旅』を読んでからだったと思います。その時大学生でした。たまたまヨーロッパ史を専攻していたものですから、中世の市民と農民の暮らしに興味を持っていました。それなりに関係書を読んでみると、当時の彼らの生活はある意味ぎりぎりの生活をしていた。あるいは限られた中での生活であったと記憶しております。そんな厳しい生活の中で、彼らの生活風景をブリューゲルの絵から見ていました。厳しい環境での中でも、おおらかで、しかもしたたか、そんな風に読みとっていました。でもその人間らしさに惹かれていました。彼らの生活風景から阿部謹也さんの当時の賎民思想にも興味を持ったものです。
 でも今考えると私はブリューゲルの絵を当時の生活風景の一資料として見ていたのではないか、と思えます。まるで絵の一部を切り取って、それを見ていた、と言っていいかもしれません。だから本当の意味でブリューゲルを見てこなかったのかもしれません。(もっともまともに勉強しない学生だったのですが)
 いずれにせよそれはもう40年近く前のことです。ただ昔興味を持ったブリューゲルが今でもそのまま惹かれるものがあり、出来る限りこれまで日本に来たブリューゲルの絵を見てきました。今後もブリューゲルの絵を見てみたいと思いますし、ときたまあの重い画集を開いて見てみたりしています。森洋子さんが書かれた本もまだ読んでいないので、いずれじっくり読んでみたいと思っております。
Commented by apo_nya at 2017-06-30 22:56
こんにちは。先日はコメントをありがとうございました。
私たちもバベルに住んでいるのかもしれませんね。
素敵なブログ。見させていただきます。
Commented by desire_san at 2017-07-01 05:58
中村でさん、ブリューゲル作品はほとんど門外不出で今まで3つの作品しか日本に来ていません。そのひとつを観ることはしあわせなことですね。

Commented by desire_san at 2017-07-01 06:01
rollingwestさん、原爆や原子力発電、人工知能は、現代の「バベルの塔」となる可能性を秘めていると思いませんか。
Commented by desire_san at 2017-07-01 06:05
sustenaさん、私もヒエロニムス・ボスと ブリューゲル の大きな違いのひとつは、農民など庶民に対し、ブリューゲルは彼らの中にいるように感じます。ヒエロニムス・ボスは少し距離をおいて、客観的にとらえているようにかんじますね。
Commented by desire_san at 2017-07-01 06:19
office_kmotoさん、貴重なご意見ありがとうございます。
ブリューゲルの絵画は、当時の支配階級や知識階級にとって、農民をはじめとした庶民の生活の生々しい様子を知る重要な資料だったと思います。今の政治家でもそうでしょうが、庶民の中に入り込こんでその実態を身をもって知るような経験はないでしょうから、現実の生々しい生活実態をほとんど知らないと思います。まして、中世において、このような情報をあたえてくれたブリューゲルは、貴重な存在だったのではないかと思いますね。

ブリューゲルについては、色々な方が研究されていますね。私も本を読んで行くほど、ブリューゲルの知らなかった面が見えてきて、勉強になります。
Commented by desire_san at 2017-07-01 06:33
apo_nyaさん、私のブログを読んでいただいてありがとうございます。
私も、知らず知らずのうちにバベルに住んでいるのではないか、と感ずることがあります。
人工的な天をつくような構想ビルの都市、人間の頭脳を超えた人工頭脳は心を持たず、人間の仕事を奪い、支配者のみに奉仕します。地球環境の破壊や地震などの自然に関する情報は分からない所だらけなのに、ビジネスになるという理由で本来人間生活に必要のない新技術だけが発展していきます。50年後、100年後は、ブリューゲルの「バベルの塔」の中に住んで、人類は破滅を待っているかもしれません。ブリューゲルの絵画は、人間社会は一様に愚かしく、真の平穏な暮らしは、自然との共生にあることを教えているように感じます。
Commented by Marquros_Rinda at 2017-07-03 15:12 x
ブログ拝見しましたが、ブリューゲルという画家をよく知らない人にでも分かりやすくその特徴を書かれていて、大変興味深かったです。日本人に人気のある画家であるのは、奇想と庶民性、そして信じられない細密描写という数々の要素に依っていますよね。この展覧会はそのブリューゲルに加えて、ボスの 2点を含む多くのフランドルの絵画・彫刻が並んだ貴重なものだと思います。
Commented by wavesll at 2017-07-03 23:51
大変に愉しく読まさせていただきました◎

ボスのエントリも拝見し、改めてこの奇想は凄いなと。

この『バベルの塔』も建設・土木絵画としての魅力がある点は面白く感じました。未完の美というか、カタストロフィが決まっている物語を視るのが、非常に感慨を持つ一枚となりました。
Commented by desire_san at 2017-07-04 15:42
wavesllさん、コメントありがとうございます。

『バベルの塔』には、ブリューゲルの建設・土木に対する高い見識を感じますね。
ブリューゲルは「農民画家」と呼ばれていますが、当時一流の知識人で、建設・土木に関しても知立の知識を持っていたを、『バベルの塔』から感じ取れるのも、この絵画の魅力ですね。
Commented by ashikawa_junichi at 2017-07-04 23:56
バベルの塔の実物の小ささにまずは驚きました。
そして、つぎに細かな描写に息を飲みました。
いつまで見ても飽きない絵ですが、あまり長く立ち止まっていては迷惑になるので、適当に切り上げましたが、誰もいなければずっと見ていたかったです。

ボスの絵や、ボスに影響されたブリューゲルの奇想の絵も素晴らしかったです。
今回は、農村風景を描いた絵が少なく、ブリューゲルの奇想の面を重点的に堪能できましたね。
Commented by desire_san at 2017-07-07 12:38
lesamantsdさん、ボスの作品を画集で見ると、グロテスクな生き物が強調されたような拡大図がたくさんああったりしてのボスの奇想だけが強調されているようで、奇想の画家だと思っている人が多いようです。しかしボスの最大の魅力は、様々なボスの奇妙な創造物をも飲み込んでしまう、美しいコスモスともいえる美的空間だと思います。これは、私も含めて、本物を見た人でないと分からない、他の画家の追随を許さないボスの魅力だと私は思います。

Commented by Haroemoryus at 2017-07-07 12:55 x
A new command I give you: Love one another. As I have loved you, so you must love one another. Jesus Christ. The words of Jesus Christ are life changing and timeless. When Jesus spoke, lives were transformed and the trajectory of life forever altered. He tells us that He is "the way, the truth and the life" (John 14:6), and His words have remarkable power. Whether you are just beginning to seek Jesus or have been a believer for years, the Word of God can always speak new truths into your life!.So I say to you, Ask and it will be given to you; search, and you will find; knock, and the door will be opened for you. Jesus Christ God loves you and has a plan for you!
Commented by desire_san at 2017-07-07 20:28
Haroemoryus-san. Yhank you.
Modern people are not aware of their foolishness and arrogance, please guide people who are building building towers like ba nuclear power and artificial intelligence. Please congratulate mankind. .
Commented by Joyce Meyer at 2017-07-09 14:04 x
he Bible tells us to love our neighbors as ourselves. Surely part of loving in this way is trying to understand what another person wants us to understand. Imay not understand perfectly and I may not agree, but if I love you I should try to know what it is you wish I could know.

The Bible says to 'fear not,' but this doesn't mean you should never feel scared. It means when you do feel fear, keep going forward and do what you are supposed to do. Or as I like to say, do it afraid.
Commented by atukochin at 2017-07-27 18:03
こんにちは(^^)/
コメントありがとうございました。

この解説を読ませて頂いてより深くブリューゲルの事を知ることができました。
そしてこの絵の世界と今の時代が繋がりハッとしました。
絵を観ただけで満足していた自分がちょっと恥ずかしくなります。もうちょっと勉強します。(^^;

とりあえずこの絵画に出逢えて良かったです。
ありがとうございました。
Commented by desire_san at 2017-07-27 20:28
atukochinさん、コメントありがとうございます。
ブリューゲルは16世紀の貴族階級の知識人でありながら、一般の庶民や社会的弱者の視点を持っていて、自然と人間の共生を理想としてい絶と考えられます。現代の日本の指導者に全く欠けているというのは、悲しいですね。
Commented at 2017-07-27 20:29 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by macoleon at 2017-07-27 21:13
こんにちは。
コメントありがとうございました。

ブログとても詳しく書かれていて、興味深く読ませてもらいました。
塔の上と下とで色が違うのは、そういう意味があったのですね。
実際の絵はかなり小さくて、眺めている時間もほとんど
無い状態だったので、細かいところをもっとじっくり観てみたいなぁと思いました。
世界中の人々が惹かれるバベルの塔を、いろいろな
時代背景やブリューゲルの世界観を知った上で観ると
また違った感想があるのかなと思います。
勉強してから、もう一度観たい絵だなと思いました。


Commented by Arpiartist at 2017-07-29 07:46 x
ブリューゲルの『バベルの塔』を見ていると、折しも東京オリンピックの新国立競技場での過労の問題とか。真夏の炎天下に暴挙服を着て、福島の厳罰事故の後始末に追われている人なんかと重なってしまいました。「バベルの塔」は人間のあくなき欲望ののに目標だったのしょうが、結局は完成しなかったのですね。現代のオリンピックの再開発とされに取り残された、貧しい母子家庭などの格差社会の問題、数字だけの経済成長を追い求める今の政治が予言されているように感じました。
Commented by desire_san at 2017-07-29 08:29
macoleonさん コメントありがとうございます。
ブリューゲルの色使いは極めて絶妙です。色の表現から、プリューケルがどんな視点でこの絵が描いているか、創造できることもあります、

今回は作品が小さいのに、たくさんの人かこの絵のまわり取り囲んで、観るのも一苦労でしたね。
Commented by desire_san at 2017-07-29 08:44
macoleonさん    コメントありがとうございます。
「バベルの塔」は現代にも通ずるあるいは政治的支配者の、民衆の生活の向上を伴わない、限りない経済発展や、自然破壊を行いながら都市開発する姿をに対する痛烈な風刺のように感じます。  科学技術はいくら進歩しても、血然と民衆の豊かな共存がなれけれぱ、それは、「バベルの塔」を造っているようなものだと思います。
Commented by desire_san at 2017-07-29 08:48
Arpiartistさん、私も全く同感です。
子供も産んで育てられない社会に未来などあり交ぜん、京オリンピックのようなお祭り詐欺は、民衆の不満のガス抜きになるかもしれませんが、巨大な財政赤字の中で、バブル崩壊を何度も味割ってきたのを忘れてしまったのでしょうか。
Commented by 橘ミラノ at 2017-07-29 14:08 x
こんにちは。アメブロの方へコメントありがとうございます。
ブログ拝見しました。とても細かく、英訳までされていて本格的で驚きました!私なんてテキトーですから勉強になります。
Commented by desire_san at 2017-07-29 16:40
橘ミラノさん、私のブログを読んでいただきありがとうございます。
お役に立ててうれしいです。
Commented by dolphinicity at 2017-08-01 14:47
こんにちは。興味深く読ませて頂きました。一考察として各記事(バベルの塔とシャセリオー)にリンクを張らせて頂ければありがたいです。
Commented by desire_san at 2017-08-01 17:34
dolphinicityさん  私のブログを読んでいただいてありがとうございます。

バベルの塔とシャセリオーの記事にリンクを張っていただくことは、歓迎です。
多くの方に私のブログを読んでもらうことは、私も好ましく思っています。
よろしくお願いいたします。
Commented by totsutaki3 at 2017-08-02 22:04
desure_san
私のブログへのコメントありがとうございます。私もボイマンス美術館のバベルの塔はブリューゲルの異色作であるかもしれないが、最高傑作とは言えないと思います。ほとんどのブリューゲルの作品には諧謔性や滑稽さから醸し出された人類愛が感じられますが、このバベルの塔からは人間の体温は感じられません。ブリューゲルの芸術志向のスペクトルの極致点としてこの絵を楽しませていただきました。それよりも、どのようなモーティベーションでブリューゲルがこのバベルの塔を描くに至ったのかが興味深いです。
Commented by desire_san at 2017-08-17 19:11
totsutaki3さん、ご賛同いただきましてありがとうございます。
私もボイマンス美術館のバベルの塔は。私もブリューゲルの異色作だと思いますが、ブリューゲルのさいこうの細密描写で絵化画家れているという意味では、傑作のひとつであることに疑いないと思います。 ブリューゲルは多様な作品を描いていますので、ブリューゲルの芸術志向のスペクトルの極致点というご意見は共感致しました。

心に残った自然とアート   


by desire_san
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