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ハプスブルク時代の帝国美術アカデミーが誇る珠玉の美術コレクション

ウィーン造形美術アカデミー絵画館
Academy of the Fine Arts Gallery of Art and Design


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 ウィーン造形美術アカデミー絵画館はオーストリア最初の公的美術館で、ウィーン美術アカデミーのコレクションを展示しています。最初は個人のコレクションから始まましたが、シュプリンツェンシュタイン伯爵が1822年、自らの貴重な美術コレクションをアカデミーに寄贈し一般公開されました。1877年からはウィーン美術アカデミーの建物のワンフロアに展示されています。美術学校付属の施設のためか、入り口が地味で目立たなかったため始めは気づきませんでした。





TheVienna Academy of Fine Arts Academy Picture Gallery is the firstpublic museuminAustria and exhibits collections of the Vienna Academy of FineArts.  In additionto outstanding worksby Dutch and Flemish painters from the 17th century(including Rubens,Rembrandtand van Dyck), the Academy's Picture Gallery alsohas such pieces as the altarof the "Last Judgment" by HieronymusBosch The Aademy of Fine Arts was built from 1872to1876 according to plans by Theophil Hansen. Its Picture Gallery showsvaluableworks by old masters. ((When youclick the"Translate to English" in the lower right, you can readthis articlein English.




 この美術館に来た最大の目的は、ヒエロニムス・ボスの『最後の審判』を見るためでした。プラド美術館で、ヒエロニムス・ボスの『快楽の園』の絵画画面の美しさに魅了されて以来、機会ある毎に意識的にボスの作品を追いかけ始めていたため、ウぃーンに来たからには、絶多ここに来なければと思っていました。



ヒエロニムス・ボス 最後の審判    1510年以降



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最期の審判の文字をクリックすると拡大画像になります。


 左翼では、人類の祖先であるアダムとイブが神によって作られ、彼らが禁断を犯したことで、天使によって天国を追放されるところが描かれ、中央画面では、そのアダムとイブの子孫たちが、行いに応じて天国と地獄に振り分けられ、右翼では地獄の責め苦が濃厚に描かれています。


 中央画面の上部にはキリストが描かれており、その周りに天子や聖者そして祈りを捧げる人々が描かれてはますが、その光景は審判を描いたというよりは、審判が終わった後の静謐さと、人々の運命を描いていると考えられます。

 

 右翼画面も含めて、地獄で展開されている光景は、ダンテの神曲にある地獄のイメージと共通するところが多いとされますが、ボスの場合には、その地獄の拷問者として、彼一流の化け物やら怪物たちを持ち込み、こうした化け物たちは、地上と地獄とを媒介する反天使として、人間と動物とをミックスした形状のグロテスクさは徹底的なものになっており、頭から直接足が生えていたり、頭のかわりに巨大なナイフを乗せていたり、頭が駕籠だったりと、奇想天外さが際立っています。



ディルク・ボウツ マリア戴冠式  1450


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リューネブルクの聖ヨハネ教会の主祭壇の中央パネルからのにあった作品と言われています。ディルク・ボウツは、ヤン・ファン・エイクの作品から描法を学だそうですが、ロヒールファンデルワイデンの強い影響見られます。




ボッティチェリ 二人の天使と聖母子



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 ボッティチェリは、フィリッポ・リッピに師事しましたが、聖母の麗しい姿や軽やかな衣の表現は、フィリッポ・リッピから受け継がれたものです。ボッティチェリは工房作品も含め、この種の絵画を多く残しています。



ルーベンス  三美神


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古代より描かれ続けてきた美と優雅の女神たちであるタレイア(花のさかり)、エウプロシュネ(喜び)、アグライア(輝く女)の「三美神描いた作品です。」豊満な肉体表現と輝く肌の質感は明るく優しく、また力強い輝きに満ちています。澄んだ青空と平原を背景に描かれた3つの豊麗な裸体からはこの世に生きて在ることの歓びが伝わってきます。



ルーベンス  ボレアスとオレイテュイア



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トラキアの神ボレアスはアテネの王女オレイテュイアに恋をしますが、彼女の父親であるエレクテウス王は結婚を許してくれませんでした。風神ボレアスは冷たい北風にのってアテナイ王女オレイテュイアを抱き上で、氷の王国へと連れ去ろうとする場面を、肉体の圧倒な迫力で描いています。乙女の誘拐という暴力的な場面の画面下部にはまったく緊張感のない様子で雪合戦を楽しむ4人の小天使たちが描かれています。オレイテュイアの身振り手振りは激しい抵抗を示してようですが、オレイテュイアの顔はうっとりと恍惚の表情をしているようでで、悲壮感が感じられません。「略奪」は暴力である同時に愛の戯れのようにも感じられます。いずれにしてもウィーン美術大学絵画館が誇るコレクションを代表する作品であり、人物を対角線上に配した大胆な構図、真珠色に輝く肌の表現、鮮烈な色彩など、ルーベンスの力量が見事に開花した傑作だと思います。



ルーベンス  キリストの割礼 1605年頃   



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 天使のお告げによりイエス降誕の八日目に包皮を切除し、神の子に『イエス』と名付けるキリスト教の儀式「キリストの割礼」を描いたものです。古典思想的表現や豊かな色彩による見事な画面構成など、作品のいたるところにルーベンスの才能を感じます。



デ・ホーホ  デルフトの家族の肖像



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 デ・ホーホは、市街の光影の細部まで入念に描き込み、都市景観図のジャンルに画期的な貢献を果たしました。視覚効果を優先して、自由に配置を変更して建物などに囲まれた中庭や庭園の眺望を力強い照、閉ざされた空間の中で、市民の日常のり生活を何気なく切り取りができる、生活感の溢れる作品をのこしました。落ち着いた温かみのある情感が心に残り、独特の魅力を放っています。







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by desire_san | 2017-07-17 15:55 | ウィーン美術の旅 | Trackback | Comments(2)
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Commented by Dr.Markurquros at 2017-07-15 14:14 x
アドルフ・ヒトラーはウィーン美術アカデミーを受験しましたが失敗しました。ウィーン美術アカデミーはかなりの難関でしたが、構図試験ではヒトラーは合格しました。作品試験」で試験向けの絵を用意していなかったため「作品見本不可、肖像画少なし」で不合格になりました。絵の才能はあったのでしょうが、性格に問題があった田滑のようです。試験に落ちたヒトラーは貧しい絵葉書描きに落ちぶれ、正規の美術教育に対する強い復讐心をもつようになったそうです。
Commented by desire_san at 2017-07-18 20:49
Dr.Markurqurosさん コメントありがとうございました。
ヒトラーが絵の才能があったかどうかはわかりませんが、自分が試験に落ちたからと言って、正規の美術教育に対する強い復讐心をもつこと自体性格異常としか言えないですね。
日本の教育も問題だらけですが、東大に落ちた人がみんな教育に復讐心を持つことなんて有りえませんね。、

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