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ウィーンの宗教建築:多様な建築様式の魅力

ウィーンの聖堂・教会

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ヴィーナーノイシュタットの祭壇(シュテファン大聖堂)



 ウィーンには、たくさんの寺院・教会があります。シュテファン大聖堂コンサート、ペーター教会・ミヒャエル教会・アウグスティン教会でのオルガンコンサート。カールス教会等でのモーツァルトコンサート等、定期的に、多彩な音楽コンサートの会場となります。





Vienna has many churches and cathedrals withdiverse architectural styles.  Vienna is a treasure house ofreligious architecture of various architectural styles. Avariety of music concerts are held in many churches and cathedrals.



シュテファン大聖堂 

St. Stephen's Cathedral, Vienna


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ウィーンのシンボル・シュテファン大聖堂(は、オーストリア最大のゴシック様式の建物で、ウィーン大司教区の司教座聖堂です。  建物の外観はゴシック様式ですが、内部の祭壇はバロック様式です。 12世紀から建造が始まったこの聖堂で最古のものは13世紀の後期ロマネスク様式のリーゼントアー(正面入り口)の門で、異教の塔と呼ばれる正面左右の塔も、現存する最も古い部分で13世紀に建てられたものです。この大聖堂は、ハプスブルク家の歴代君主の墓所であり、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトとコンスタンツェ・ウェーバーの結婚式が行われ、また葬儀が行われた聖堂でもあります。





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 オーストリア公ルドルフ4世の命によって建造されたこの聖堂は、世界で3番目の高さの107メートルの南塔があります。北塔にはオーストリア最大の「プンメリン」という名で知られる、鐘が収められています。私は北塔の展望台にエレベーターで昇りました。展望台からは、シュテファン大聖堂の屋根には様々な色の瓦で、オーストリア・ハンガリー帝国の双頭の鷲、ウィーン市とオーストリアの紋章が描かれた美しいカラフルな模様を間近に見ることができました。幾何学模様を基本に部分的に鷲の絵や細かい模様などがあり、屋根の部分や 瓦の色使いなどこまかいところまで美しくできていました。展望は南塔の方が見事ですが、343段の急ならせん階段で登らなければなりませんでした。



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 大聖堂の中には、ニクラス・ゲルヘルト・ファン・ライデンの赤大理石の「神聖ローマ皇帝フリードリッヒ3世の墓」、アントン・ピルグラム作の「説教壇」、「召使い女のマドンナ像」、ゴシック様式の「ウィーナー・ノイシュタットの祭壇」などがありました。



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 このブログの最初の写真がヴィーナーノイシュタットの祭壇で、ハプスブルグ家の皇帝フリードリヒ3世が1447年にヴィーナーノイシュタットのベルンハルトシトー修道会のために作ら寄進しました。全ての扉の外側と内側の一箇所に3人の聖人達が並んで、ペテロ、パウロ、アンドレアス、洗礼者ヨネ、福音書記者ヨハネ、フローリアン、セバスチァン、ルペルト等全部で72人の聖人が描かれています。







ヴォティーフ教会 Votive Church, Vienna


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 ヴォティーフ教会は、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世がテロによる暗殺から無傷で逃れられたことを神に感謝し、弟で後のメキシコ皇帝マクシミリアンの命により、ウィーン大学近くのリングシュトラーセ沿いに、ハインリヒ・フォン・フェルステルのネオ・ゴシック様式による設計で建てられ、フランツ・ヨーゼフ1世とエリザベートの銀婚式の記念日に献堂されました。



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 このヴォティーフ教会は、真ん中が高く、そこには採光の窓があり、左右に側廊があり、その側廊に窓があるという3層構造バシリカ様式で作られています。2本の塔が印象的です。教会には多数のステンドグラスがあり、教会内に入って、初めてその素晴らしい効果を見ることができます。



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カールス教会  Karlskirche


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 カールス教会は、女帝マリア・テレジアの父カール6世が、ペスト撲滅を祈願して、フィシャー・フォン・エルラッハ親子に造らせました。カールスプラッツにある国立オペラ座からリンク・シュトラーセ(環状道路)をはさんで、そのリンクの外側にあるカールス広場の南端にある大きなドームとローマのトラヤヌス帝記念柱にヒントを得たという両端に2つ巨大な円柱を持つ教会です。



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 カールス教会はアルプスの北部で最も重要なバロック建築の傑作のひとつに数えられています。ウィーンの守護神、カール・ポロメウスがペストを鎮めるという物語のレリーフが刻まれ、内部の楕円形ドームの天井に、ロットマイヤーによって天井画が描かれ、大理石の柱や壁画の装飾の美しさが場内を引き立てています。カールス教会の前に池がありますが、その中に、ヘンリー・ムーアのブロンズの抽象彫刻が設置されています。




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ペーター教会  Peterskirche


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 ペーター教会は2本の塔を持つバロック様式の教会で、グラーベンの北側にあます。シュテファン大聖堂から行くと、グラーベン通り行き、ペスト記念柱を経て少し行った右側に入った所にが立っています。



 ペーター教会はウィーンで最も古い教会で、この教会の歴史は4世紀にはじまり、ローマ時代ヴィンドボナの一角にあたりました。4世紀の後半に、ヴィンドボナ時代の兵舎・長屋のような建物をバシリカ風の教会に改築され、その後のカール大帝が792年に教会を作らせたという説があります。その後ロマネスク様式やゴシック様式に改築されたりして、12世紀の終わりにショッテン修道会の管轄に入りました。皇帝レオポルド1世の提唱により、ベルヴェデーレ宮殿を手掛けた建築家ルーカス・フォン・ヒルデブラントにより現在のバロック様式に再建され、1701年~1733年完成しました。





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 教会内部は素晴らしいバロック空間で。正面奥に位置している主祭壇には、祭壇画には聖三位一体が描かれ、エルサレム神殿前にいる12使徒のペテロとヨハネが身体障害者を治療しています。ロココ様式のパイプの数が2175本のパイプオルガンが上に設置されています。高さは床から56.8mの天井のフレスコ画はカールス教会の天井画も描いたミヒャエル・ロットマイヤーの作品で、ほぼひとりで2年の歳月をかけて描き1714年に完成してしたそうです。フレスコ画の主題はマリアの天界での神とイエスからの戴冠を表したもので、さらに上に伸びた中央には精霊の鳩が描かれています。このペーター教会は静けさが漂う宇宙的バロック空間を楽しむことができました。




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アム・シュタインホーフ教会 Kirche am Steinhof



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 ウィーンは数多くのユーゲントシュティール様式を見ることができますが、その中でも特に重要な建築のひとつがアム・シュタインホーフ教会です。アム・シュタインホーフ教会は、郵便貯金局に並ぶオットー・ヴァーグナーの代表建築で、ウィーンの森の端に1905年から1907年にかけて、当時のニーダーエステライッヒ州精神病療養所の敷地内奥の小高い場所に建てられました。当初はバーベンベルク家オーストリア領主6代目のレオポルドⅢ世に捧げられた聖レオポルド教会で、病院内に置かれた礼拝堂として造られたたものです。



 立方体の箱に丸い銅屋根をかぶせたようなシンプルな形をしたこの白亜の教会はユーゲントシュティール(アールヌーヴォー)様式で建てられました。教会正面上部、丸屋根の前にはニーダーエステライッヒ州の守護聖人聖レオポルドと聖セヴェリンの像が左右に並び、その下方、入り口の上部には四体の天使たちが立っていいます。




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 内部に足を踏み入れると、教会とは思えない明るく現代的な内装に驚かされます。祭壇やステンドグラス、床や椅子、壁の装飾に至るまで見事に統一され、古典的な教会とは一味違った新鮮で気品があります。





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 普通ならば大祭壇はリスト教の聖地、エルサレムのある東の方向に置かれますが、この教会の大祭壇は北側に作られています。これは精神を病んでいる人々が大祭壇の正面に立った際、逆光に向かわなくても済むようにとの意図から光のささない北側に大祭壇が置かれたためだそうです。天使をあしらった金色の大祭壇は、ヴァーグナーの設計に基づいてシムコヴィッツによって作られました。大祭壇画は大きなモザイク画で、一番上に立つキリストを始めとして心の平安や健康などを司る救難聖人の絵が描かれています。




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by desire_san | 2017-09-09 03:30 | ウィーン美術の旅 | Trackback | Comments(0)
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