華麗なるイタリア貴族の美術コレクション

久々にファエロなどイタリア・ルネッサンスの絵画が見られるということで、東京都美術館のボルゲーゼ美術館展に行ってきました。ベルニーニ「ボルゲーゼ卿像」
美術展に入ると最初に目に付いたのはルネッサンスの彫刻家・ベルニーニの大理石の胸像です。顔の威厳ある表情、服の襞、襟のなどの質感の表現はすばらしくて、ベルニーニの力量を感じました。
ボッティチェリ工房の「聖母子、洗礼者ヨハネとその弟子」絵画で最初に目を引いた色彩が華やかな作品でした。ボッティチェリ特有の繊細な女性像を楽しめました。
ラファエロの「一角獣を抱く貴婦人」本美術展の目玉です。透明な空気感、服の色とペンダントのルビー色の輝き、貴婦人の顔は好きなタイプではありませんでしたが、姿形に気品に溢れていていました。一角獣の表現も繊細でさすがファエロの作品と見入ってしまいました。
「レダ」(ダ・ヴィンチの模写)
模写とは思えないほどの出来栄えで、本物のダ・ヴィンチの作品として紹介されても違和感のないほど繊細で美しい作品でした。足元の子供の表眼がまさにダ・ヴィンチの繊細さそのものを感じしました。レダの柔らかな表情、足元の細かい草花の描写も素晴らしい作品でした。
「魚に説教する聖アントニオ」 ヴェロネーゼ(1580年)聖アントニオが人々に説教をしていると、魚も集まってきて聞いたということを表現しているらしいです。聖アントニオは、純潔の印の白い百合を胸にさしています。空の青、躍動感のある雲、奥行きのある空間表現の中で、聖アントニオの動きのある表現がドラマチックで観る者を強く引き付けます。
「洗礼者ヨハネ」 カラヴァッジョ(1609年)描かれているのは、聖人の一人。洗礼者ヨハネですが、何か影のある陰鬱な表情をしています。写実的で明暗の対比の際立った表現は、カラヴァッジョ特有の画風を感じます。
カラヴァッジョという画家は不思議な画家で、いつも感じることですがひとつの作品だけ見てもあまり魅力的に感じません。何か陰鬱な雰囲気があるのです。しかし2001年東京都庭園美術館で開催された『カラヴァッジョ:光と影の巨匠――バロック絵画の先駆者たち』展で数多くのカラヴァッジョの作品に触れたとき、カラヴァッジョという画家の凄さを身をもって感じました。この美術展を観てカラヴァッジョが後世の画家に大きなインパクトを与えたことに納得しました。この経験がなかったら、今回展示されている「洗礼者ヨハネ」の良さも解らなかったかもしれません。
(2010年3月6日、東京都美術館)
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コメントありがとうございました
カラヴァッジョについてのコメントが興味深かったです
自分はあまり詳しくなくて「見たまま描けばいいんだろ!」と言ったことに、すごいなぁと感じて興味を持ちました
他の記事も読ませていただきます
ありがとうございました
六
ラファエロ、見たかったのですが、東京都美術館までは回れず・・・。4/4までですか~。
宗教画は以前はあまり好きではなかったのですが、物語がある、ということを意識して見るようになると、
ちょっと見方が変わってきました。
一角獣を抱く貴婦人、は不思議な絵ですが、ラファエロらしい繊細な絵ですね。
この展示も、京都か大阪へ来るのだったかなぁ?こっちまで来たら
見に行ってみたいと思います。
こちらの美術展もすごく興味深くて
行ってみたいのです!
もう終わってしまいますよね、行けるかしら。。。
ルネッサンスの絵画って、特徴あるので、
やはり見てみたいと、思ったのでした^^
私のブログへのコメントありがとうございました。こちらを拝見しましたら同じ作品に感動されていたので思わずにっこりしてしまいました。魚に説教する聖アントニオの絵は面白かったのですが、魚がいまいちわかりにくかったですね。古い絵なので劣化しているせいかもしれませんが。
カラヴァッジョの作品に触れたことはないのですが、光と影の巨匠といえば、カミーユ・コローもその一人ですよね。
コローファンの私は、南フランスで描かれた風景画など特に好きで、あの幻想的な森と妖精・・・素敵ですよね。
展示されているカラヴァッジョ「洗礼者ヨハネ」を観に都美術館へ行ってみます。
そして、館内の作品を心と目で感じたいと思います。
実はボルゲーゼはまだ行っておらず、予定変更してルノワールに行ってまいりましたが、ここを見てやっぱボルゲーゼ行こうーってなりました。
私のブログにコメントをいただき有り難うございます。
カラヴァッジョの絵画についてのご意見
とても興味深く拝見いたしました。。
カラヴァッジョの展覧会には行っていないので
残念です。
確かに、この絵一枚見るだけでは
陰鬱な印象しか残らないですよね。。。
ラファエロの絵は、本当に引き込まれますね。
何世紀も超えて、多くの人を魅了する事は凄い事と思います。
長谷川等伯も見たいので、何とか、上野に行ける様、頑張ります。
dezireさん、今度私の仕事場、名嘉睦稔のギャラリーにも是非いらして下さい。
現存の作家で、100年に1度出るか出ないかの大作家と思って、東京と沖縄から発信しています。
こんなすごい作家と同時代を生きていると思うだけで、ワクワクします。
場所は以下のURLをご参考にして下さい。
それでは、dezireさんといつかお会いできる事を楽しみにしています。
http://www.bokunen.com/gallery/tokyo.php
名嘉睦稔HP
http://www.bokunen.com
わたくしの冴えないブログにコメントをくださいましてありがとうございます。
dezireさんのボルゲーゼの感想、とても興味深く読ませていただきました。
カラヴァッジョ、僭越ながら同じ感想を持ちました。
表現力が貧困なので稚拙な文しか書けないのが残念です。
dezireさん、山もお好きなんですね。
これから色々読ませていただきます。
とりとめのない気ままな内容のブログですが、また遊びにいらしてください。
美術も山も中途半端にかじってみただけですが、時どき美術展を覗きたくなったり山の空気を懐かしく思ったりします。
感性を鈍らせないように、時には日常のルーティンを変えることも大事かと。

