人気ブログランキング |
ブログトップ

dezire_photo & art

desireart.exblog.jp

心に残った旅・芸術とアートとの出会い   

山田太一原作ドラマ 仲間由紀恵と加瀬亮の純愛ラブストーリー

ありふれた奇跡  


a0113718_16505966.jpg



 テレビ番組では、視聴率の上位は相変わらずお笑いやバラエティ番組が占めていて、殆どのドラマは低調です。みんな現実と向き合うのを避けているように思えます。






 確かに目を覆いたくなるような現実があります。自殺者の数は、1998年から3万人を超えたまま推移し、今年は4万人を越えるといわれています。昨年ホームレスの数は把握されているだけで約10万人、平均年齢55歳程度ということですが、最近は派遣切りの後はそれより一桁多い数字といわれています。特に最近は若者のホームレスが急激に増えていると言われています。捨て子の数は政府も報道機関も公開していませんが、公開しない理由は、あまりに衝撃的な数字だからだそうです。


 貧しくても、感性を磨いて良寛さんのような暮らし方をすれば幸せになれる、と考えていましたが、このような現実の数字を見ると、そんなことを言っているのは生活に困ったことのない私の幻想のようにも思えて悲しいです。テレビで爆笑問題がある学者と議論して、「高尚な芸術より我々お笑い芸人の方が価値がある」と主張して、論破したというお話を聞きました。その議論は絶対おかしいと思いますが、今の現実を見ると私も議論して勝てる自信をなくします。


 山田太一さんは、独自の視点で現代社会を描き続ける日本を代表する脚本家で、脚本に純文学的要素を盛り込み、ドラマを総合芸術的域まで高めた人です。山田太一さん原作のドラマ「ありふれた奇跡」 は、フジテレビ開局50周年の2009年、当時,一番の人気女優・仲間由紀江を主演に使って、加瀬亮などまわりを演技力のある俳優で固め、社会の現実と向き合った力作でした。私も毎週見ていまました。



番組サイトから話しの概要を抜粋してみました。


 見知らぬ若い女性から赤ん坊を預かった中城加奈(仲間由紀恵)と田崎翔太(加瀬亮) 。5分で戻ると言ったその女性は、20分経っても戻ってこなかった。トイレに女性を探しに行くも女性の姿はなく、その後も慣れないながらもミルクをあげたり、おしめを換えたりと、買いに走った育児本を参考にしながら懸命に世話を焼く加奈と翔太。2時間が経過した。警察に届けようと提案する翔太に加奈は「もう少しこうしていたい」と本音を漏らす。


 さらに数時間が経過するが、女性は現れる気配はなかった。やがて、加奈に内緒で翔太が連絡した誠(陣内孝則)と警官の権藤(塩見三省) がやってきた。一緒に警察に行こうと言われ、歩き出した加奈たちの前に母親の美代(末永遥)が現れた。反省している様子の美代に赤ん坊を戻す加奈。再び2人きりになった加奈と翔太はホテルへ。翔太がシャワーを浴びて出てくると、赤ん坊の一件で張っていた気が緩んだのか加奈は眠っていた。


 翌朝、ソファに寝ていた翔太は加奈に起こされて目を覚ます。赤ん坊を前に自分は無力じゃなかったと涙を流す加奈を優しく抱きしめる翔太。


 律子(キムラ緑子)の部屋に桂(戸田恵子) が訪ねてきた。加奈が翔太との結婚を望んでいると知り、翔太の母親である律子に会いに来たという。重夫(風間杜夫) と一緒に暮らしていることで家族付き合いを気にかけている素振りの桂に、律子は中城家とは付き合わないから心配しないでと明るく言い放つ。一方、朋也(岸部一徳)と重夫も喫茶店で会っていた。女装癖がバレた時を心配し、やめるべきかを話し合っていたが隠し通すことで話はまとまり、笑い合う2人。


 田崎家では、事務所にいた四郎(井川比佐志)が職人の神戸(松重豊) に中断していた工事の再開を告げた。喜ぶ神戸は、家族を東京に呼び寄せるから母屋の一室を貸してもらえないかと相談を持ちかける。四郎は家がのっとられると提案を却下する。その夜、神戸から話をきいた翔太が怒った様子で四郎にくってかかった。もっと人を信用して心を開くべきだと訴える翔太をあしらう四郎。

 数日後、中城家と田崎家の家族がレストランで顔を合わせていた。相変わらず結婚には反対している四郎の提案で、両家が集まることになったのだ。立ち上がった四郎は全員を見渡すと、静かに話し始めた。先日、翔太に言われた言葉が胸に響いてきたという四郎は、翔太の成長は加奈と知り合ったおかげだと加奈にお礼を言う。そして、心配事は気持ちがあれば乗り越えられると言い切った。四郎の結婚を認める発言と、桂や静江(八千草薫)からの「おめでとう」の言葉に涙ぐむ加奈。



 個人的には、このようなドラマをどんどん作ってほしいと思います。山田太一さんは、1980 大河ドラマ「獅子の時代」の大河ドラマで戊辰戦争で敗れた会津藩の武士を主人公にした作品を作りました。菅原文太、加藤剛、大原麗子、大竹しのぶ、鶴田浩二、丹波哲郎のと当時最高の豪華キャストで、主演の菅原文太が魅力的でした。おそらくこれかNKHの大河ドラマでも唯一歴史の英雄が主役ではない作品です。このように一貫して普通の庶民の眼でとらえた作品を作っていました。






by desire_san | 2010-10-12 08:52 | 日本の旅と文学・映画・ドラマ | Trackback | Comments(3)
トラックバックURL : https://desireart.exblog.jp/tb/10744892
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by ゆりこ at 2010-12-14 09:08 x
「ありふれた奇跡」 の加瀬亮さんは、は平凡な青年役でしたが、何の才能も特別な能力もないいわゆる草食系男子のような役でしたが、なにか人間として魅力的でした。主演の仲間由紀江さんを上手にひきたてて、すばらしいと演技力の俳優さんだと思いました。
今放送されている「SPECK」では、「ありふれた奇跡」 の加瀬亮さんと同じ人とは思えない、肉食系、体躯会系の人になりきっていて、ますます加瀬亮さんが好きになりました。
Commented by Ruiese at 2010-12-22 20:01 x
「ありふれた奇跡」 をDVDで借りてみました。「SPEK」の加瀬亮さんとは別人のような演技にびっくりしました。ああいう平凡な青年がほんとうは結構魅力的で、美女の仲間由紀恵さんに相応しいあいてだと思わせる、加瀬亮さんの演技はすばらしいと思いました。「SPEK」より。こちらの加瀬亮さんの方がいいですね。でもいろいろな演技のできる俳優さんなんですね。「ありふれた奇跡」 は見てよかったと思いました。
Commented by 智子 at 2010-12-24 00:20 x
今晩は。 
「SPEK」で加瀬亮さんガス気になったので、映画「重力ピエロ」とドラマ「ありふれた奇跡」をDVDで借りてきてみました。Ruieseさんが書いているように、全然別人の腰部すね。「SPEK」は肉食系男子、「ありふれた奇跡」は草食系男子というところでしょうか(笑)。でも加瀬亮さんが演ずると、草食系男子も悪くないな!と思いました。