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心に残った旅・芸術とアートとの出会い   

ドイツ表現主義と音楽を目指した抽象絵画の魅力

カンディンスキーと青騎士
Wassily Kandinsky and Der Blaue Reiter
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 カンディンスキーは、美術史を築いてきた天才画家の中でも時代を越えて、絵画の歴史を変えた画家だと思います。フォービズムから抽象絵画まで常に時代をリードして新しい美術を開拓しており、20世紀最大の芸術家の一人だと私は思っています。その待望のカンディンスキーを中心としたドイツ・レンバツハハウス美術館所蔵のコレクションの美術展が東京三菱一号館美術館で開催されました。



a0113718_21511854.jpg カンディンスキーの大規模な展覧会は1987年東京国立近代美術館で開かれたのか初めてだと思います。その時は抽象絵画が中心で、巨大な抽象絵画がたくさん展示されていたのを覚えています。
 しかし、カンディンスキーの絵画は東京国立近代美術館で展示されたような抽象絵画にと留まらす、独特のフォービズム的な作品から、ミロに共通するようなメルヘンの世界のような絵画まで多様で、画家のとしてのスケールの大きさは歴代の西洋美術の巨匠をしのぐものがあります。完全に20世紀の一時代の枠からははみ出し、その存在感の大きさは、多くの画家にインパクトと強い影響えました。

 カンディンスキーには、モネの「積みわら」はとの出会いで「積みわら」が特殊な形態を借りて非現実的な世界を描き出した抽象絵画の原点のように思え画家になる決意をした伝説的な話があります。カンディンスキーは、ロシアからミョーヘンに出て、当時最先端のミューヘン分離派で重量感のある力強い画風のフランツ・フォン・シュトックに師事し、風景画を描き始めたそうです。初期の風景画も展示されていましたが、自然に真似て風景を書くのではなく、風景から直接色を感じとってキャンバス表現していったそうで、強烈な色彩と単純化されたフォルムは重量感、抽象的な作品に進化の芽生えを感じました。

a0113718_2152286.jpg 女流画家ミュンターやヤウンスキーと知り合い、強烈な色彩感覚が開花します。濃い青と黄色を使った強烈な色彩表現や、ピンクと緑の補色を組み合わせるなど絶妙な色彩感覚は、ゴッホやフォービズムの色彩感覚にも匹敵するものです。むしろ、ゴッホよりも力強く安定感があり、フランスのフォービズムよりも重量感があり、心に染み渡るものがあります。カンディンスキーは単なる色彩画家でも現実を投影する絵画でもなく、内なるもの、精神的なものを自由な色彩とフォルムで表現する画家でした。ここが色彩の強烈さで似ているように思えるフランスのフォービズムとの違いだと思います。内面世界を抽象的な表現を目指し、後のドイツ表現主義の基盤をつくり、自らは後に抽象絵画を開拓していきます。この時代の絵画でも、画面から発散してしまいそうな自由な色彩を画面構成により力づくにキャンバスの中に閉じ込めているような緊迫感があります。
 
a0113718_2153098.jpg カンディンスキーは、当時最先端の新芸術協会のリーダー的存在でしたが、シェーンベルグの完全無調を目指す前衛的な音楽に衝撃を受け、音楽の感覚的印象を絵画に使用とします。今回展示されている「印象Ⅱ(コンサート)」という作品は、その記念碑的な作品だそうです。しかし、カンディンスキーの先進性は新芸術協会からも拒絶されてしまいます。

カンディンスキーは、前衛芸術の同志、マルク、ミュンターらと “美の革命”を唱え音楽家の文章や楽譜、版画や絵画など芸術ジャンルの枠を越えた総合的な芸術年鑑「青騎士」を発刊します。マッケ、シェーンベルグも参加し、後にパウル・クレーも参加します。「青騎士」は、大量消費社会の物質万能主義の風潮を痛烈に批判し、内的願望や精神的な世界を色彩によって表現しようとします。

Der Blaue Reiter (The Blue Rider) was a group of artists from the Neue Künstlervereinigung München in Munich, Germany. The group was founded by a number of Russian emigrants, including Wassily Kandinsky, Alexej von Jawlensky, Marianne von Werefkin, and native German artists, such as Franz Marc, August Macke and Gabriele Münter. Der Blaue Reiter was a movement lasting from 1911 to 1914, fundamental to Expressionism, along with Die Brücke which was founded in 1905.

a0113718_21544147.jpgカンディンスキーの色彩は、音楽を奏でるような魂の響きもっているようです。この美術展の最後に展示されていた「<コンポジションⅦ>のための秀作2」は、絵画からオーケストラの音楽が聴こえてくるようです。音楽を奏でる絵画はその後画風が変わった後も、生涯追い求めてきたテーマとなります。

 カンディンスキーの絵画とあわせて、同志であるミュンター、マルク、マッケ、マルク、ヤウンスキーの絵画も展示されていました。カンディンスキーが群を抜いた存在であることが絵画からも感じ取れます。カンディンスキーと比べると、ミュンターの絵画はおとなしく、ヤウンスキーは野性的で荒削りな画風、マルクは、自然と生態系の調和を落ち着いた表現の中にも独自の色彩感覚に輝きがあり、マッケはインパクトのある造形と色彩で強い存在感を感じました。

a0113718_2157869.jpg しかし、「青騎士」の運動は歴史の大きな波に飲み込まれていきます。第一次世界大戦の勃発でメンバーは離散します。カンディンスキーは祖国ロシアでロシア革命に遭遇します。革命政府でカンディンスキーは要職につきますが、共産党の独裁体制の中、芸術の自由が制限される危険感を感じ、ワイマール共和制のドイツにもどります。「革命のエネルギーに満ちあふれた未来の国ロシア」から「バウハウス運動により頂点を極めた芸術の理想郷ワイマール」への移住でした。


 カンディンスキーは、バウハウスの中心として活躍しますか、ナチスの台頭でユダヤ人の富裕層の弾圧が始まり、共産主義者や芸術家、科学者など知識層とともにカンディンスキーも弾圧の対象となります。カンディンスキーはスイスを経由してパリへと逃れます。

 パリに移ったカンディンスキーはミロ、モンドリアン、レジェ、マン・レイ、マックス・エルンストと交流し、お互いに影響を与え合い、カンディンスキーの芸術は更に進化を遂げます。

a0113718_222148.jpg カンディンスキーの凄さは、逆境ともいえる激動の時代を自己のエネルギーに変換し、たくましく自らの芸術を発展させていく力強さです。厳しい時代の流れにも屈せず、カンディンスキーの作品は時代を追って色彩と形の多様性が豊かになり、このように広がっていく多様性を見事に統合することで緊迫感のある世界を築いています。カンディンスキーの作品は時代を追って益々エネルギーに満ちたものになって行きます。「青騎士」の運動は歴史に寸断されますが、「青騎士」の精神はカンディンスキーの芸術の中で大きく発展しています。

 カンディンスキーは、音楽が演奏の終わるまで聴き手を導いていることに関心を持ち、音楽のように見る人の心誘導していくような絵画を目指したようです。音楽の視覚化を考えていたのかも知れません。確かに、カンディンスキーの抽象絵画を見ていると、色彩や造形が音楽を奏でているように感じます。カンディンスキーの抽象絵画が並んでいる展示室にいると、様々な音楽が鳴り響いているような感覚に襲われます。

The sun melts all of Moscow down to a single spot that, like a mad tuba, starts all of the heart and all of the soul vibrating. But no, this uniformity of red is not the most beautiful hour. It is only the final chord of a symphony that takes every colour to the zenith of life that, like the fortissimo of a great orchestra, is both compelled and allowed by Moscow to ring out.— Wassily Kandinsky

a0113718_221296.jpg また、カンディンスキーは自然科学にも興味を持ち、微生物などの生命体を表現したような作品も描いています。自ら「芸術論」を展開し、この方面でも時代を開拓していきます。時代を変えたスケールの大きい芸術家として、幅広いジャンルを総合的に見渡す視野と先見性を併せ持っています。万能の天才・レオナルド・ダ・ヴィンチの後継者であり、アンディー・ウォーホルのような美術、ファッション、音楽、映画に影響を与えるマルチ・アーティストの先駆者でもあると言えます。

 カンディンスキーは、抽象絵画の父として、構成の画家たちに多大な影響を与えました。例えば、日本画の前衛芸術の大きな動きとして「シユパンヌルク」という運動があります。これは、ふたつの事態に対する緊張関係を示す言葉で、カンディンスキーのバグハウス時代の著書「点と線から面へ」からとっています。カンディンスキーは、躍動感と緊張感のある抽象をこの本で提起し、自らの画業の実践で示しました。日本ではあまり人気がありませんが、世界美術史の巨星であることは間違いないと思います。
(2011.1.14、三菱一号館美術館)

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by desire_san | 2011-02-15 22:17 | 美術展 & アート | Trackback(2) | Comments(29)
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Tracked from ディックの本棚 at 2011-02-02 18:12
タイトル : 「カンディンスキーと青騎士」展/三菱一号館美術館
 「シャガール&#65374;ロシア・アヴァンギャルドとの出会い/東京藝術大学美術館」の感想で、ぼくは次のように書いている。  -------------------------------- 「最後にもうひとつ書きと ...... more
Tracked from ディックの花通信 at 2011-02-02 18:17
タイトル : 三菱一号館 〜 丸の内北口
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Commented by bernardbuffet at 2011-01-30 23:11
この展覧会は先日私も見に行きました。良い展覧会でしたね。表現派をまとめた展覧会は過去にも数回開かれていますが、青騎士というくくりでまとまって作品を見られる催しは、私は初めてでした。レンバッハが改修中でそのおこぼれに預かった感じですが、それにしても良い作品を選りすぐった展示は圧巻でした。
Commented by フィオレンツァ at 2011-01-31 12:56 x
カンディンスキーのことは知らなかったのですが、美術展、特に絵画に興味があるので、このような美術史に影響を与えるような絵画に触れるだけでも満足しました。カンディンスキーの絵画を一つ一つ見ると、色使いが天才的という感じがします。この独特な個性的な色による表現が見る人へ強い印象を与えるのでしょう。

私はトスカーナの田舎に住んでいるので、イタリアに住んでいるといっても、東京にいる方のほうが美術展・絵画展に触れる機会が多いのでは?等と思ったりします。もっと、ローマやフィレンツェの美術館に足を運ぶようにしたいです。
Commented by kirafune at 2011-01-31 15:55
1987年の竹橋、私も行きました。
その時の衝撃が今、甦ってきました。
カンディンスキーの絵画、大好きなので、ご紹介が嬉しいです
Commented by lysblanc at 2011-01-31 18:57
カンディンスキーの解説、とても詳しく、解りやすく書かれていて、とても感動いたしました。私が以前住んでいたNYの美術館にはカンディンスキーの絵画が比較的多く所蔵されていました。たしか、バウハウス時代の企画展が、ごく最近グッゲンハイムで開催されていたと思います。ご興味があればwebでご覧になってみてくださいね。
desire様は絵画、音楽、文学、自然について素晴らしい記事をたくさん書かれているのですね。ぜひとも他の記事も読ませていただきたいと思います。ありがとうございました。
Commented by mickwood at 2011-01-31 21:43
こんばんは、私の絵雑記ブログにもコメントを頂きありがとうございます。 以前、ゴッホについての記事を書かれていた際も訪ねさせて頂きましたが、今回のカンディンスキーについての記事も、美術全般に対する深い知識や、様々な見方、感想と詳しく書かれていて敬服いたします。 大阪に住んでいるのですが、このような美術展、絵画展が東京、首都圏のみでの開催という事も多く、なかなか見に行く事ができないので、もっぱら先に書いた日曜美術館等のテレビで見たりしている軽い私でございます。(笑) また、時々訪ねさせて頂きますのでよろしくお願いします。 
Commented by art-pm at 2011-02-01 01:24
私のブログにお越しいただきましてありがとうございました。
いやはや、どの頁もすばらしくまとめていらっしゃるのに感心させられました。
いつかカンディンスキーとクレーを中心にした、バウハウスの展覧会も企画してほしいですね。

Commented by ももの at 2011-02-01 16:51 x
相変わらず緻密な解説ですね。いつも勉強させていただいています。
うちの近くに美術館があります。そこが一点だけ常設作品としてカンディンスキーの「無題」というのを持っています。スッキリとした抽象画ですが題名が思いだせなかったのでWEBで調べたのですが,今は展示していないようです。
私はクレーが好きですが,クレーに通じる所がありますね。
Commented by cardiacsurgery at 2011-02-01 21:22
レンバツハハウス美術館に訪れた時には、今回三菱にも出ていた写真によってカンディンディンスキーとミュンターの日々が示されていました。この二人の関係を考えつつ、今回の展覧会を見てきました。
Commented by beesan at 2011-02-01 22:52 x
ブログにコメントありがとうございました。

カンディンスキーの絵は
確かに音とうかリズムというか
こちら側に躍動を感じさせるものがありますよね。

私は動物が大好きなので
マルクの絵がツボでしたが
カンディンスキーが猫を抱いていた写真を見て
やはり芸術家は動物が好きなんだなぁって
嬉しくなりました。
Commented by tadasu24 at 2011-02-02 11:50
ブログへ訪問いただき、ありがとうございました。

「青騎士」に焦点が当てられていて、具象から抽象に変化していく曲がり角のカーブを捉えたような展覧会だと思いました。
カンディンスキーの色彩が、好きです!
Commented by chocolat_cosmos at 2011-02-02 15:41
こんにちは。先日はコメントいただき、ありがとうございました。
dezireさんの記事を拝読し、カンディンスキーの抽象画を前に立つ、あの独特の緊張感は、鳴り響く音楽に全身で耳を澄ます、ということなのだなと、久し振りに彼の大きな作品を見たくなりました。
これから楽しみにお邪魔させていただきます。
Commented by ディック at 2011-02-02 18:11 x
昨年12月の上旬に見に行きました。
この美術展は大きな満足を与えてくれました。
ムルナウの景色で機関車の見える風景画と、シェーンベルクのコンサートの印象を描いた絵、コーヒーカップをセットでお土産に買ってきました(笑)
じつは、9月の「三菱が夢見た美術館」の展示のときにもカンディンスキーの風景画が数枚展示されていまして、具象画としてもいいなあ、と思っていました。今回は抽象への移行期にあたり、これもまたいいなあ、と感動でした。
以前見たカンディンスキー展は、本格的な抽象画の大作ばかりでしたので、今回の展示はとても興味深いものがありました。
Commented by Masayuki_Mori at 2011-02-03 22:41 x
こんばんは。
カンディンスキーは、スケールの大きい画家ですね。バウハウス、青騎士、音楽を表現した抽象絵画から、ミロのようなフアンタジックな絵画まで、いろいろな種類の絵画で頂点を極めたてます。前衛的な音楽家シェーンベルクとの出会いは運命的ですね。カンディンスキーはシェーンベルクの音楽に絵画のインスピレーションを受け、シェーンベルクは、は、カンディンスキーの絵画から作曲の発想を得て、二人は生涯の友となりました。私もシェーンベルクとの音楽が好きで、そのイメージは、カンディンスキーの絵画と重なります。私もカンディンスキーの絵画から音楽が聴こえたと感じたことがあります。シェーンベルクのような現代的音楽であったように思います。音楽も絵画も芸術を愛する心はひつとということを証明したのが、カンディンスキーであり、シェーンベルクだったと思います。
Commented by 山脇由美 at 2011-02-03 22:56 x
画家としての業績をみると、順風満歩にみえるカンディンスキーですが、モスクワに戻り政治委員等を務めたり、スターリン時代になって前衛芸術が迫害されてベルリンに戻ったり、かなり苦労しているのを知りました。ナチス・ドイツによってカンディンスキーが主導していたバウハウスは閉鎖され、フランスがナチスに占領されても、アメリカへの亡命は拒否し続けたなど、desireさんも書かれていますが、人間的にも非常に強い人だったようです。1944年終戦を待たずに78才で亡くなったようです。
Commented by Rueise at 2011-02-04 07:45 x
女性の立場からするとミュンターに興味があります。ミュンターはカンデンスキーがドイツを去った失意で制作意欲を失ないますが、カンデンスキーの作品を大切に守り続けて、彼女が80才のとき、彼の作品をミュンヘン市に寄付しています。もう1人青い馬など素敵を残したフランツ・マルクは第一次世界大戦に従軍して戦死しました。感慨深いものがありますね。
Commented at 2011-02-04 14:09 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by yamanteg at 2011-02-04 21:03
こうしてカンディンスキーの絵をたどってみると、抽象画であれ具象画であれ、親しみが増してくるように思います。

今度見る機会の勉強になります。
Commented by vetroluna at 2011-02-04 23:30
先日は、私のブログにコメントありがとうございます!
カンディンスキーの解説、とても分かり易く、興味深く読ませて頂きました。
彼の作品は、私の好きな色彩です。
いつか間近で見たいものです。

Commented by 平石悟 at 2011-02-05 09:11 x
こんにち。ブログを読ませてもらいました。カンディンスキー論ともいえる力作ですね。
私は、クレーの展覧会をみて、始めて抽象画に目覚めました。色使いの素晴らしさ、画面のリズミカルな造形の組み合わせに感銘しました。それからクレーに近い表現のカンディンスキーの作品を見る機会があり好きになりました。
Commented by qj7o_777 at 2011-02-05 15:06 x
こんにちは。私は抽象絵画が以前全く理解不能でした。いまでも抽象絵画とシユールリアリズムの違いが良く分かりません。ただ、カンデンスキーがナチスに追われてまでも貫き通した華やかで美しい色彩は、この展覧会で感じ取れました。シャガール、ピカソなどがアメリカに亡命する中で、アメリカに亡命を最期まで拒んだのは、アメリカの商業主義に否定的だったのかも知れません。とにかく信念のある芸術家だったことがこの展覧会で分かりました。
Commented by 智子 at 2011-02-05 16:19 x
分かりとても興味深く読ませてもらいました。
カンディンスキーは抽象主義の大家フランツ・シュトゥックに指事してミューヘン分離派に参加しますが、それに飽きたらず最先端の新芸術協会のリーダー的存在になりますが、それにも飽きたらずフランツ・マルクと青騎士を結成と画家としての行動には信念を貫いていますね。
一方で、結婚していたのにミュンタンと知り合い一緒に生活していたようですね。宗教上離婚もできず、奥さんがかわいそう、宗教などに縛られず離婚してあげればよいのに、こちらは宗教に縛られて離婚してあげない、画家としては偉大でも、男としては普通の男だったのか?なんて考えてしまいました。
Commented by ゆりこ at 2011-02-05 16:49 x
こんにちは。カンディンスキーのような造形の表現も面白いですね。
カンディンスキーが大きく重視したのは、仮面の緊張感ですね。それは、絵画でも写真でも同じたと思います。ロバートキャパの写真も、尾形光琳の絵画も画面に緊張感があります。私も画面に緊張感のある絵を描いてみたいと思いますが、難しいですね。
Commented by Tanky at 2011-02-06 10:15 x
こんにちは。
色彩が美しく躍動的な絵が多い展覧会でしたね。フランツ・マルクの「雪の上に横たわる犬」「運命・赤い壁・闇の中へ」や馬の絵が私は好きです。 カンディンスキーの独特の色彩感覚がすばらしいですね。
Commented by anton_656 at 2011-02-06 12:35 x
カンディンスキーに関する詳しいブログをありがとうございます。
ある写真家が、白黒写真にすると画面から音が消えると言っています。カラーの場合、絵画でも写真でも画面に音があるという見方です。カンディンスキーは、積極的に画面から音楽を奏でさせたということでしょうか。シェーンベルクの音楽がそのヒントになったのかも知れませんね。
Commented by 6-gousitsu at 2011-02-06 18:15
こんにちは
ブログにコメントありがとうございます
「青騎士」グループを初めて知りました
カンディンスキーの絵は色の面積や隣り合った色の差が強烈で3Dみたいです
体調の優れないときは遠慮したほうが良いかもしれないと感じました、パワーあります。desireさんもパワーありますね
Commented by 駒の小屋 at 2011-02-07 16:38 x
カンディンスキーはニューヨークで見たことがあります。
残念ながら、こちらの美術展には行けませんでした。

カンディンスキーは色づかいも感性よく計算されていますね。さすが巨匠です。

これからもいろいろなことをブログアップしてください。
読むのを楽しみにしています。
Commented by phantom at 2011-02-07 23:53 x
いつもコメントが遅めですみません。
私はカンディンスキーについてはシュトゥックに師事していたとか、バウハウスに関わっていたとか、虫食いのように点でしか理解していなかったので、とても興味深く読ませて頂き、どうやらこれまでの曖昧な認識を新たにするキッカケになりそうです。ありがとうございました。
Commented by 4nobu at 2011-02-13 01:00 x
ミュンヘンはレンバッハ以外にアルテ・ノイ・ピナコテークがあるので楽しい町ですがこのところは少し外れていました。
印刷ですがカンディンスキーとクレーのかなり良質の複製を時々架け換えて楽しんでいます。
6月にミュンヘンまでの切符があるので久しぶりに寄ってこようと思っています。
Commented by desire_san at 2011-02-13 15:25
皆様、コメントいただきありがとうございます。

カンディンスキーの魅力は色々ありますが、色彩と造形も含めた画面の緊張感にあると思っています。それが、どんな色彩画家よりもインパクトが強いひとつの大きな要因だと思います。

画面の緊張感は決して新しいな話ではなく、例えば、尾形光琳や葛飾北斎についてもいえますが、カンディンスキーは、自ら宣言して生涯のテーマとして実践んしてきたところに意味があると私は思っています。