「JIN -仁-」~話はうそでも真実が込められたドラマ
TBSで毎週放送されている「JIN -仁-」は、脳外科医・南方仁が、江戸時代の幕末にタイムスリップし、人々を救う為、ペニシリンなど現代の医学技術を使い、幕末の人々の協力しあって、梅毒、、コレラ、脚気など、その当時では治療できない病気を治療したり、手術したりして、江戸時代の人々の命を救っていくという奇想天外なはなしです。坂本龍馬、勝海舟、緒方洪庵、混同勇、徳川慶喜、西郷隆盛など実在の人物もからんで、ストーリーはハチヤメチャに近いものです。なにしろ原作が少年漫画雑誌「スーパージャンプ」に連載されていた漫画ですので、話はまったく架空の100%うその話です。
しかし、その中には、南方仁や、咲、緒方洪庵やその弟子の命を救おうと言う熱意や、世の中をよくしようとする坂本龍馬の情熱や人々の善意など、人間の真実が込められていて、毎回心に残るものがあります。
対照的なのが、NHKの大河ドラマです。話は実在の人物ばかりで、もっともらしくできていますが、人間の常識としてそれはないだろうという話が多く、人の心の真実が描かれていないように思います。
長い歴史をもつNHKの大河ドラマですが、少し時代遅れの感がします。歴史上の人物を史実にあまり忠実とはいえない内容で扱うと、かえって真実が見えなくなります。
「JIN -仁-」のように、話はフィクションでも良いですから、人の心に訴えるような作品に方向転換したほうが良いとおもうのですが、いかがでしょう。