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心に残った旅・芸術とアートとの出会い   

スペインの歴史の中で変貌していった画家・ゴヤの生涯と魅力

ゴヤ・光と影
Goya   light and shadow

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ゴヤ展は、1971年に「着衣のマハ」と「裸のマハ」の両方プラド美術館からが来日して国立西洋美術で開催されて以来で、40年ぶりにゴヤのたくさんの油彩画を東京で観られる機会となりました。




 ゴヤは時代的には18世紀後半のロココ時代に相当します。ロココ美術はワトー、フラゴナール、パーテル、ランクレ、ブーシェに代表されるように、愛をテーマにして、その時の雰囲気を大切にして、曲線美による華美な美しさを尊びました。

a0113718_22244844.jpg しかしゴヤはこれらのロココ時代の作品とは別の世界を歩みました。されはゴヤが宮廷画家として仕えたペインのブルボン王朝とスペインの歴史によるところが大きいと思います。

 ゴヤはスペインのブルボン王朝に才能を認められて宮廷画家として登り詰めましたが、その時代スペインのカルロス4世とマヌエル・デ・ゴドイの寵臣政治、ナポレオンの侵攻、独立戦争、フェルナンド7世の反動政治など混乱期にあたり、政治の混乱と戦争にゴヤの運命は政治に翻弄されました。ゴヤの絵画も政治の歴史の変動の中で変貌をとげていきました。

a0113718_2226343.jpg 宮廷画家として認められる前タペストリーの原画を描いていたころのゴヤの作品は、まばよぃばかりの光を浴びてのびのびの人々を描いています。「日傘」はその時期の傑作で、若い男女が日の光を浴びている姿を巧みに表現していて明るい色彩感覚も見事です。

 「木登りをする子供たち」の子供たちの生き生きとした動きの表現も躍動感があります。私は「着衣のマハ」のような特別な作品を除くと、この時期のゴヤの作品が一番好きです。






a0113718_22292577.jpg スペインのカルロス3世は、先代のフェルナルド6世には子供がなく、その異母弟のカルロス3世が王位を継承しました。カルロス3世は帝国の拡張のためアメリカ大陸に富を浪費してしまった歴代の王と異なり、国内の産業を保護育成し、スペイン国内に目覚ましい経済発展をもたらしました。しかし自由主義経政策は資産家の食糧投機や買い占めを誘発し、食糧濃穀物の暴騰を引き起こし、都市などで暴動が誘発しました。啓蒙君主であるカルロス3世は改革政策を打ち出し、その跡をついたカルロス4世も即位当初は啓蒙改革を推進しようとした。その時期ゴヤは抜擢されてカルロス4世の宮廷画家となりました。




a0113718_22322224.jpg 宮廷画家になった当初ゴヤは得意の絶頂にありました。カルロス4世も啓蒙改革を推進しようと意欲を燃やしていたころで、カルロス4世の肖像画は意欲に満ち精悍な青年で生き生きとした眼をしていて、王の栄光をたたえるような作品に仕上がっています。ゴヤは希望に満ちて高揚する気持ちに筆使いが冴えわたり、宮廷画家として意欲的に制作活動に励みました。今回の美術展ではこの頃の油彩画がたくさん来日していました。「ボベリヤーノスの肖像」はこの頃の代表作です。








a0113718_22341343.jpg しかし、ゴヤが仕えたカルロス4世は世間知らずで人を疑うことを知らない善良で新人深いお坊ちゃん国王でした。王妃となったマリア・ルイサは権力欲の強い、見坊術策にたけ、病的ともいえる男狂いの性格をもつ女でした。18歳の近衛兵士マニエル・ゴドイを見初め愛人として、弱冠25歳で宰相に抜擢させ、彼に独裁的な全権を握らせてしまいました。もはやマリア・ルイサにコントロールされる遇鈍な国王でしかなくなってしまつたカルロス4世と愛人マニエル・ゴドイとの間に1男1女をもうけていたマリア・ルイサを描いたゴヤの代表作「カルロス4世の家族」は宮廷社会の無気力、虚名と頽廃という王室の人々の現状をありのままに描き、自分を不気味な姿で描きこんでいます。46歳で聴覚を失う試練もあり、ゴヤの気持ちは宮廷から離れていました。しかし聴覚を失ったゴヤの目は研ぎ澄まされていきます。

a0113718_22351526.jpg この頃に描いた「着衣のマハ」は社交界から身を引いたゴヤが女性の危険で優雅で官能的なスペイン伝統の伊達女(マハ)の人間性を見事に表現しています。この作品の前に立つと、マハに見つめられているような錯覚に陥り、絵の前から離れられなくなります。他の作品を見たから何度も「着衣のマハ」の前に戻り、延べ1時間以上この絵の前で時間を過ごしてしまいました。「着衣のマハ」は、作品だけとっても絵画史上に残る傑作だと思います。

 スペイン王室がこのような状態の時、周辺の世界ではフランス革命が勃発し、させにナポレオンの時代となった。スペイン王室の権力争いから、息子のフェルナルドが王位を奪いフェルナルド7世が即位しました。ナポレオンは復権をねらうカルロス4世をうまく利用し、カルロス4世が王位の諸権利をナポレオンにまかせることを条件に、フェルナルド7世にカルロス4世への王位返上をさせてしまつた。こうしてスペインは事実上ナポレオンの支配下になりました。其のあとスペインの王位はナポレオンの兄ジョセフにまわってしまいました。ナポレオンはマドリッドにいた王族をパリに移るように命令しました。
a0113718_2236105.jpg この時、マドリッドに反仏暴動勃発しました。暴動はフランス軍に鎮圧され、数100人が銃殺とれました。ゴヤは「プリシペ・リオの丘の銃殺」で銃殺の様子をリアルに描き、両手を上げて銃殺に抗議する男をイエス・キリストのように描いています。

 マドリッドの暴動と強権による鎮圧からスペイン中に反仏運動がおこりました。25万の兵力をつぎ込み鎮圧を図るフランス軍に対し、スペインの人々は4~5万人でゲリラ戦で挑むしかありませんでした。たくさんのスペイン人が惨殺されました。

a0113718_22412274.jpg ナポレオンはスペイン全土を制圧しましたが、オーストリア戦線の悪化、ロシアとの戦争で兵力を向けた後、スペイン民衆の独立運動などによりフランス軍はスペインから撤退することになります。

 フランス撤退後はフェルナルド7世の絶対君主制復活、クーデターによる自由主義政権の成立、フェルナルド7世の復権による激しい弾圧など政治の混乱が続き、これがスペインの国力の弱体化につながっていきます。ゴヤは宮廷画家から民衆の苦しみや人間の苦悩を描く画家に変貌していきます。宮廷画家時代も人間の本性を残酷なまで克明に表現していたゴヤは、ナポレオンの侵略とその後の政治的混乱という不幸を経験することにより宮廷画家から偉大な風俗画家に変貌します。このころ「わが子を食らうサトリニス」「巨人」のような作品を描きスペインを覆っていた闇を表現しました。

a0113718_22431175.jpg 版画「戦争の惨禍」で殺戮、暴行、狂気、虚無感を徹底的に描き、「カプリチョス」で人間の真実と本性をニヒリズムに視覚化しました。当時のスペインを暗澹と支配していた虚無感も含めてリアルで克明に芸術作品として現在に残しています。「戦争の惨禍」はおびただしい死体が重なり合って散乱する風景など、写真であったら残酷で観ていられないような作品ばかりですが、ゴヤは積み方なる死体をも造形的に表現し、美術作品として存在感を示しています。「闘牛士」のシリーズの版画でもゴヤの造形力は冴えわたっていました。

a0113718_2244893.jpg 今回の美術展ではゴヤの作品では珍しい宗教画「無原罪のお宿り」「荒野の若き洗礼者ヨハネ」も展示されていました。しかし「無原罪のお宿り」は重苦しい版画を見た後で、安らぎを感じる作品に出会えてよかったと思いました。「洗礼者ヨハネ」カラヴァジョの強烈な印象の作品を見ていたため、それに比べると、ゴヤにしてはおとなしい作品だと感じました。


 ゴヤの作品のほぼ全貌を理解できる充実した美術展でしたが、なんといっても最大の魅力は「着衣のマハ」でした。(2011.1.14 国立西洋美術館)
a0113718_22494111.jpg 参考文献:川成洋・中西省三 「スペインの歴史」 1992年 河出書房新社











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by desire_san | 2012-01-16 22:17 | 美術展 & アート | Trackback(5) | Comments(48)
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Commented by tesiyakara at 2012-01-17 13:35
こんにちは
「てしやから」です
先日は私のブログをご覧いただき有難うございました
貴方様のブログの記事をみて3年前プラド美術館で見たゴヤの絵をまた思い出しました
プラド美術館へ行かれた際は十分時間をとって鑑賞されることをお勧めします
他に、雪景色の写真も拝見しました
よく裏磐梯の風景を撮っていますので、つい目がそちらの方にも向いてしまいました
また、クラシック音楽もご興味があるのですね
ブログには書きませんが、私はアマチュアのアンサンブルでヴァイオリンを弾いています
今後ともよろしくお願いします
Commented by シロクロ at 2012-01-17 15:26 x
こんにちは。

着衣のマハが来ているというので気になっている展覧会なのですが、裸のほうと揃って来たこともあるんですね!
あの印象的なポスターのおかげで目玉のマハ以外は関心が薄かったのですが、とても充実した内容のようで。
描くものがドラマティックに変遷していった画家さんなので、その流れを追いながら鑑賞できるなら、こちらの記事で予習させてもらってから行くと、とても勉強になりそうですね。
Commented by gotsutei at 2012-01-17 16:49
こんにちは。ブログを見ていただいたgotsuteiと申します。
僕が初めて観たゴヤの絵が『サトウルヌス』だったせいか黒っぽい絵ばかりの画家かと思ってましたが明るい絵も描いてるんですね。印象が変わりました。
Commented by aoki-sekkei at 2012-01-17 17:09
こんにちは
私のブログへのコメント、ありがとうございます。
「ゴヤ」の生涯について、とても詳しく書かれたこのブログを
とても興味深く読ませていただきました。

又、時々お邪魔させていいだこうと思っています。
よろしくです。
Commented by 慶子_Kinoshita at 2012-01-17 19:01 x
こんばんは。

スペインのプラド美術館でゴヤを見ました。日本に来ていない「カルロス4世の家族」「裸体のマハ」「プリシペ・リオの丘の銃殺」「わが子を食らうサトリニス」も、実物を見ました。
「カルロス4世の家族」は、お書きになっているように人物の表情がうつろで、何か不信感の集合写真のような印象を受けました。
「裸体のマハ」は「着衣のマハ」と別人のような表情で、彼女の二面性が表現されているように感じました。
「プリシペ・リオの丘の銃殺」はまさに衝撃的な絵でした。ゴヤのように、戦場写真でも見たことがないような、残酷の決定的瞬間を絵にする画家はいないのではないでしょうか。
「わが子を食らうサトリニス」もものすごい絵ですが、なぜかゴヤの絵は版画も含めて、どんな残酷なシーンを絵にしても、グロテスクに見えないのが不思議です。
dezireさんのいう造形表現の素晴らしさかもしれません。どんな題材を描くにも、ゴヤは常になにかの美学を持って描いていたのかも知れません。
Commented by 平石悟 at 2012-01-17 19:29 x
こんばんは。
久しぶりにコメントさせていただきます。
私がデュッセルドルフに駐在しているときに、プラド美辞館は3回ほど行きました。3回行ってもまだ十分作品を見きれないほどの膨大なコレクションです・
もちろんゴヤのコレクションもすばらしいです。
しかし、私はプラハ美術館に来たら、まずBosh の作品を見ることをお勧めします。Bosh の傑作を見れるのはプラハ美樹館だけです。援護のカタログしかもっていなくて、日本語名を知らなくて恐縮ですが "Epiphany" はすばらしい絵です。
伝説的な大作 "Garden of Delight" "Hey of Wagon" も衝撃的で、精神を刺激するようなすごい絵です。
Bosh の作品は、どれも門外不出ですので、まず日本で見ることができません。実物を見てみないと、この絵画の感動は味わえないので、是非一度スペインのプラド美術館を訪れてみてください。
Commented by on-dori at 2012-01-17 19:47
こんばんは。
ブログへのコメント、ありがとうございました。
とても見応えのある展覧会でしたね。
ゴヤの絵は以前、プラド美術館を訪れたときに初めて実物を見ました。堀田善衛さんの伝記を読んで以来、ぜひ見てみたいと思っていたのでした。
僕は、ベラスケスの絵も好きなのですが、二人の絵を見比べてみると、印象派のタッチを先取りしたような細部の省略の仕方など、ゴヤは先輩ベラスケスの作品を本当によく学んでいるなあと感じます。
ああ、プラド美術館、もう一度行きたい・・・。
Commented by fukafukasheep at 2012-01-17 21:38
desire_sanさんのゴヤ展感想待ってました!
名前と作品はよく目にしていましたが、今回の展覧会で彼の作品の影響が当時のスペイン情勢と切っても切り離せない関係だったことが初めてわかりました。とくに版画での戦争や修道士の凋落などは考えさせられるものがありました。
本当に充実した展覧会でしたが、今度は「裸のマハ」も来てほしいですね!
Commented by YRG00066 at 2012-01-17 21:46
こんにちわ。私のブログに来て頂きありがとうございました。
ゴヤについてあまり知らなかったのでブログを読ませて頂き勉強になりました。
クラシック、旅行等々 見識が深く感心いたしました。
またお邪魔しますのでよろしくお願いいたします。
Commented by cardiacsurgery at 2012-01-17 21:52
こんばんは。当方へのコメントとTBありがとうございました。
確かに、ゴヤの作品は、彼が生きた激動の時代の背景なしには語れませんね。私も、ゴヤ展の感想を書く前にスペインの歴史を復習しました。
今回の展覧会では、油彩画の他に、素描帖や版画集も良かったと思いました。TBします。
Commented by zondag_y at 2012-01-17 21:55
こんにちは。
いままでゴヤにはあまり興味がなかったのですが、desire_sanさんの記事を見て俄然見に行きたくなりました。
あと少しで終了ですね。
ぜひとも「着衣のマハ」を見たいと思います。
Commented by rollingwest at 2012-01-17 22:45
プラド美術館は世界の至宝ですね。でもこうやって一挙に集中公開が見られる上野一体の美術館の存在はありがたいです。
Commented by MIEKOMISSLIM at 2012-01-17 23:02
こんばんは。ブログ記事「宮廷画家ゴヤは見た(’06)」に、コメント有難うございます。

私はゴヤ作品は、2枚のマハを知る位でしたが、この展示会で、かなり多彩なジャンルを手掛けた画家だった、と改めて知りました。

やはり一番印象的だったのは「着衣のマハ」、そして明るいタペストリー原画群も良かったですが、その中でも「日傘」、宗教画「無原罪のお宿り」など目を引かれました。

詳しく丁寧に歴史と作品を照らし合わせた記事を読ませていただいて、また趣が増しました。
Commented by AekaDays at 2012-01-17 23:31
こんにちは。当方のブログにコメントいただき、ありがとうございました。
そして、ブログ拝見しまして、「無原罪のお宿り」に見入っていた自分を思い出すこともできました。あれは、よかったですが、わたしのように解説に目を通さずに絵だけを見て行くと、そのときの印象が強くても全体のなかでうもれてしまって消えて行ってしまう、ということがあります。文脈の大切さにも目を向ける必要がありそうです。あるいは、展覧会企画が欲張りすぎていたのでしょうか?でも、欲張ってくれなければ出会えなかったとも言えるわけですが…。
Commented by ruki_fevrier at 2012-01-18 00:16
こんばんは!
スペイン史とともにゴヤの人生を俯瞰できる内容なのですね。
これはやっぱり行かなくては!
1971年には二人のマハが来日したのですね。すごい~。
いつかプラド美術館に行きたいと思っているのですが、実現するかな・・・
ゴヤは前半の明るい画風と後半の暗く重い画風と、本当に変わりますよね。
暗い絵より明るい絵が好きですけど、私はゴヤといえば「わが子を食らうサトゥルヌス」や「プリシペ・リオの丘の銃殺」などの印象が強いです。
Commented by 山脇由美 at 2012-01-18 00:20 x
こんばんは。
私もプラド美術館に何回か行きましたが、何度も見たいと思ったのは、ゴヤの作品て外では、El greco の "Adration of the shepherds" Perter brugel の"The Ttiumph 0f death" albrech Durer の "adam and Eve" です。英語のカタログを見て書いているので、日本語の絵の名前がわからず、英語ですみません。プラド美樹館では私が行ったときに日本語のカタログがなく英語のカタログしかなかったもので。ゴヤの絵画のことでなくて失礼しました。
Commented by bamboo7771 at 2012-01-18 01:56
コメントありがとうございました。
とても面白く興味深くブログ拝見しました。
こちらを拝見してから展示を観に行きたかったです。
人間観察の鋭い、そして多分皮肉屋なゴヤの作品は
スキャンダラスで人間臭くておもしろかったです。
Commented by Masayuki_Mori at 2012-01-18 05:50 x
私は裸と着衣の二枚のマハの絵が存在することを不思議に思っていました。、『裸のマハ』と『着衣マハ』のあいだに、数年の制作年代のがあります。、『裸』を描いたあとで、なぜ『着衣』を描いたのはなぜか。それは注文主の命令で描かせたようです。着衣と裸体二点のマハは、19世紀当時のゴドイ邸では、裸のほうは『ヴィーナス』、着衣のほうは『マハ』と名づけていたようです。注文主のゴドイの邸では、普段は『着衣のマハ』がかけられており、ハンドルを回すと、『裸のマハ』がくるりと現れるようなしくみになっていたということです。この2枚のマハに『天上のヴィーナス』と『地上のヴィーナス』を描き、注文主はそれを交互に味わいたかったのではないかと思われます。
Commented by 智子 at 2012-01-18 06:04 x
こんにちは、日曜後の午後に行ったので非常に混んでいました。
膨大な版画ょく見るのに長蛇の列で。ひとつひとつやっくり見れませんでした。「着衣のマハ」は作品も大きく、印象的でした。
Commented by kemunpusj at 2012-01-18 06:12
ゴヤ展 素敵でしたね
特に着衣のマハは印象的でした。絵はあまり詳しくなく良く分からないのですが、印象的でした。女性の微妙な微笑みはとても魅力的で引き込まれる感じすらしました。
その反面 戦争や闘牛等まったく視点の違う作品が多いことに驚きました。またチャンスがあったら見に行きたいです。
Commented by Aira at 2012-01-18 08:03 x
こんにちは。

私は、ゴヤの晩年の黒い絵を見たことがあります。なにか想像力をかきたてるねのがあり、近代のシャルレアリズムのを連想させるものがありました。ゴヤは現代絵画の先駆者でもあると思いました。
Commented by desire_san at 2012-01-18 08:15
皆様、いろいろなコメントをいただき、ありがとうございました。
ひとてつひとつ興味をもってじっくり読ませていただいていました。

ゴヤがロココこの時代に属していながら、他のロココの画家とまったく立違う作品を残しました。
ずっと以前からそれはなぜかという素朴な疑問を持っていました。
ゴヤの絵画の特殊性はその当時のスペイン社会の特殊性があるのではないすかかと考え、スペインの歴史の勉強を初めて見ました。
そして、ゴヤの生きたスペインが大きな歴史の変動期で、この歴史の変動の中でゴヤが悩みながら作品の作風を変えていったことをしりました。
それを少しでも皆様にお伝えしようと、このブログを書きました。
ご批判も含めて、さらなるご意見、ご感想、経験談などなんでも結構ですので、コメントを頂きたく、お願いいたします。
Commented by ゆりこ at 2012-01-18 09:07 x
こんにちは。

私もプラド美樹幹所蔵「ゴヤ・光と影」に行ってきました。
ふれておられませんが。私はゴヤの自画像に強く魅かれました。田舎の村の餓鬼大将のような存在から、宮廷画家に上り詰めたゴヤの精神的強さと将来に対する意欲を感じる力強い自画像で、私は自画像の傑作だと思いました。それにしても、美女の肖像画の傑作はあっても、イケメンの肖像画の傑作というのは見たことがありません。ご存知でしたら教えてください (笑)
Commented by Haruna_Takahash at 2012-01-18 11:12 x
ゴヤは宮廷画家になる前、数々のマドリードの教会の壁にフレスコ画を描いています。そのあと、今回の展示された「日傘」のようなタペストリーの下絵を鮮烈な色彩感覚の独自の方法で描き、それが認められて、宮廷画家に抜擢されたようです。古代ローマの裁判所などの建物であり、初期キリスト教の教会堂でもあるサラゴサのバシリカ・デル・ピラールの天井絵、 聖母マリアに捧げられた聖堂の跡に建てられた、マドリードで最も重要な宗教的建物のひとつであるサン・フランシスコ・エル・グランデ教会の天井画はゴヤの作品で、私が行ったときは見ることができました。
Commented by Nukaya at 2012-01-18 11:35 x
ゴヤの活躍した時代はロココ時代で、凡庸なロココ美術の環境の中で修業をしてきましたが、ベラスケスから多くを学び、レンブランドの影響も受けています。初期のタペストリーの原画も、色彩はロココ調ですが、フラゴナールのような軽やかさとは一線を画しているように思います。版画のシリーズは完全にベラスケスやレンブランドの影響が強く見られると思います。書かれているように、ロココ時代に生きていますが、まったくロココ子の画家ではないと思います。
Commented by Satoshi at 2012-01-18 12:07 x
こんにちは、久しぶりにコメントを書かせていただきます。
ゴヤがその後の芸術に与えた影響は多大なものがあると思います。ドラクロワの描いた戦争画ともいえる『民衆を率いる自由の女神』にもゴヤの影響が大きく残っていると思います。力強いタッチはマネが強い影響をあたえました。 マチスや゜ピカソにもゴヤの影響の跡がみられ、特に・ピカソの「ゲルニカ」は、完全にゴヤの作品を描いた気持ちに近い作品だと思います。 そのほか、ゴヤの影響の強い人ととして画家でもある写真家のアンリ・カルティエ=ブレッソンも忘れられません。またゴヤの黒い絵などは、シュルレアリスムに影響を与えています。というより、シュルレアリスム絵画や抽象主義絵画のルーツは、エル・グレコ、ゴヤにあるといえると思います。
Commented by takahashi_chiharu at 2012-01-18 13:51
こんにちは。
ブログへのコメントありがとうございました。
「着衣のマハ」はスペインへ演奏のお仕事で行った際に、プラド美術館で見ました。
リハーサルの合間を縫ってのプラド行きでしたので、時間がなかったのが惜しかったです。
また、行く機会があればいいなと思います。
Commented by mickwood at 2012-01-18 18:17
私のブログにもコメントを頂き、ありがとうございます。今回の「ゴヤ展」の記事も、とても深く観ておられスペインの歴史の背景も含め、興味深く拝見させて頂きました。 こちら関西での開催はなさそうですが、機会があれば是非見に行ってみたいです。
Commented by fuxokkun at 2012-01-18 19:49
今晩は、もりとむと申します。私のブログにコメントを頂き、有難うございました。初め私は、国立西洋美術館のゴヤ展に行く積もりは無かったのですが、紹介の絵の「着衣のマハ」の『足の描写とバランス』にたまげてしまい、千葉から行ってしまいました。看板に足が無かったのは残念ですが、チケットにはちゃんと有りました。友達と、マハの無造作に放り出されたような(=奔放な彼女の性格までも表わすような)足の、女性特有の小さ目の足の描き方の繊細さに感嘆し合ったものでした。絵画史上の傑作です。(たとえゴヤ本人の作であってもなくても)。
Commented by yamapi2008 at 2012-01-19 01:18
いつもながらの詳しいご解説、感心して興味深く拝見させて頂きました。
ゴヤ展はまだ行っていなかったのですが「着衣のマハ」を見に行きたくなりました。
Commented by tami-potter at 2012-01-19 07:28
私のブログにご訪問ありがとうございます。

年末だったか、テレビで『着衣のマハ』と『裸のマハ』のことを
やっていたので、とっても興味深く読ませていただきました。

会期中に無理矢理にでも時間を作って
行ってみたくなりました。

desire_san様のブログのおかげで2倍、いやそれ以上に
楽しめそうです♪
Commented by neue_mond at 2012-01-19 08:55
こんにちは。
そうかあ、スペインはブルボン王朝だったかあ、あらまだ続いているの、と穴のあいている脳みその補充をさせていただきました。
どうもありがとうございます。
Commented by teshihouse at 2012-01-19 09:07
多くの方々からコメントを集められているblogに敬意を表します。
大切な美術体験がネットを通じて広がっていくことを実感しました。
一人の体験を多くの人が共有するのは素晴らしいことだと感じています。
今後も、ご活躍ください。楽しみにしております。tsu
Commented by Ruiese at 2012-01-19 09:22 x
こんにちは。

一昨年に初めてスペイン旅行に行って、プラド美術館に行って、ゴヤの壮大なコレクションを見て感動しました。ブログを読ませていただき、プラド美術館で見たゴヤの名画の一つ一つが目に浮かんできて、その時の感動がよみがえってきました。ありがとうございました。
Commented by りり at 2012-01-19 23:38 x
拙ブログにご訪問、コメント頂き、ありがとうございました。
いつも読み応えのある記事ですね〜。
色々と見識もおありで、素晴らしいです。
私も絵を見るのは好きなのですが、なかなか知識まではついてきません。
しかし、色々がバックグランドが分かると、また違う見方も出来て楽しいですよね。
また勉強させて下さいね。
Commented by daikanyamamaria at 2012-01-20 15:37
desire_sanさま

代官山だより♪に ご訪問いただき 温かなコメントをありがとうございました☆

国立新美術館の「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」。。。

本展は、わたくしにとってゴヤの純粋で優しい本質に気づかされた記念すべき展覧会でした。

詳細なエントリーを読ませていただき、さらに興味深くゴヤの心を想う雪の日。。。

これからも どうぞ、よろしくお願いいたします^^。。。.♡*† *・。・。+

Commented by ami5691 at 2012-01-22 18:11
こんにちは。私のサイトを訪問いただきありがとうございました。
今回のゴヤ展では、油彩や素描など多様な作品が展示されており、その中から時代に翻弄されるゴヤの葛藤が垣間見えたような気がしました。
面白い展覧会でした。
Commented by kokesuke1 at 2012-01-22 18:58
こんばんは。

本当にいろんな所に行っているんですね。すごい。

レースを見に行ったり、山に行ったり、アートが好きだったり…
共通の所があるようですね。

これからもちょくちょく覗かせていただきます。
Commented by かりふらわ at 2012-01-22 19:39 x
訪問ありがとうございました。
春と秋の上野には行きたいな、と、思うのですが、この季節はいやだ~、と思ってしまう自分です。
でも、貴ブログを読むと、そんなこと言っていてはいけないな、と、思います。 

いつも更新楽しみにしております。
Commented by hellowkitty1 at 2012-01-22 19:54
こんにちは、私のブログにコメント有り難うございます。早速、貴殿のブログを読ませてもらいました。気軽には読めない内容でしたが勉強になりました。私もだんだんとより深く絵画や音楽などの自分の趣味を深堀指定期待と思っています。
Commented by phantom at 2012-01-24 00:03 x
前回コメントを残せず申し訳ないです。
実は私もゴヤ展を観ていましたが未だブログに書きそびれたままです。

“宮廷画家”としては、はるかに時代的に幸福だったといえる
べラスケスの方が好きなのですが、ゴヤのシニカルな中に垣間見える
可笑しみが、彼の生きた「ブルボン王朝没落とスペイン混乱の時代」
を生きた彼の作品を観ていると、実は自分はベラスケスよりゴヤ
の方に強く惹き付けられているんじゃないか?と、長い間、自分で信じて
疑わなかった事に疑問が湧いてきてしまったゴヤ展鑑賞でしたね。

ちなみに「着衣のマハ」は当然ですが、「日傘」の前で私は立ち尽くして
いました。
Commented by hayata-atelier at 2012-01-24 23:08
紹介されていた絵の中では「木登りをする子供たち」が一番好きです。
Commented by Patch_It_Up at 2012-01-25 00:47
コメント遅くなりました。
ゴヤの思い出…高校三年生の時に、オレゴンから来た留学生のパーカー君と親しくなりました。そのパーカー君がアメリカに帰る際に「画家になれるようガンバッテ!!」と私にゴヤの画集をプレゼントしてくれました。今も大切にしていて、たまに眺めては初心にかえっています。
ゴヤの絵は、そんな気持ちもあってか怖いくらいの力強さを感じます。どの絵もゴヤが大声で吠えているような…。
私の創作の根底には確実にゴヤがいます。そんなお話を浅草での個展でいたしましょう。お待ちしております。
Commented by desire_san at 2012-01-25 08:24
皆様、いろいろコメントをいただきありがとうございました。
とのコメントも、興味深く読ませていただいています。
同じ絵画展わみてもいろいろな見方をされている人がいるのだとしみじみ感じました。
皆様はいつもしっかり読んでいますが、ひとつひとつにコメントをお返しできなくてすみません。
Commented by めいすい at 2012-02-01 10:12 x
「ゴヤ展」の話、興味深く拝見しました。 ゴヤは、つきせぬ魅力のある画家だと思います。
 初期の頃の明るい画風から晩年の「黒い絵」にいたるまで、魅力は尽きません。
 絵を沢山見ているうちに、ゴヤという人間像が浮かび上がってきます。
  私はプラド美術館で「着衣のマハ」と「裸体のマハ」が並んでいるのを見ましたが、男を誘惑しているマハの眼とコトの後の満ち足りて、潤んで男を見つめる眼と比べることが出来たのは、印象的でした。
 この絵画は描かれた当時は、上に「着衣のマハ」があり、下に「裸体のマハ」があって、上を取り外さないと下を見ることが出来なかったようです。
 ところで、プラド美術館は、他の画家の収蔵品も多く、素晴らしい。
ベラスケスやエル・グレコなどのスペインの画家などにも惹き付けられました。
 訪れたのは、もう10年ほど前になりますが、その魅力はつきないと思います。
 http://www.ne.jp/asahi/mizukawa/tomo/PDF/spain01.pdf


 
 
Commented by tbb at 2012-02-01 10:57 x
ブログへのコメントありがとうございました。

さっそくこちらにお邪魔して記事を拝見していて、アアアッー!と驚いてしまいました。
着衣のマハが日本に来ているんですね。
私は年末のスペイン旅行でプラド美術館に行って来たのですが、裸のマハは見ることができたものの、着衣のマハが見つからずどこかに貸し出してるのか運が悪いなあと思っていたんです。
なんとなく日本に行ってるんじゃないかとは思いましたが本当でした。

タイに住んでいるので今回日本では見られそうにないですが、またいずれスペインに行って見ようと思います。



この記事解説がわかりやすくためになりました。
ほかの記事もこれから見させていただきます。
Commented by rose_bellissima at 2012-02-02 00:06
いつも美術館関連のブログ記事楽しみに拝見しています。最近、美術に興味を持ち、軽い美術関連の本を読んでいるのですが、こちらのブログもポイントがよくまとめられていて参考になります。
Commented by miyamama4649 at 2012-02-05 21:26
ゴヤという画家はすばらしいと思うのですが、彼の作品が好きかというとそれほどでも…というかんじなので、わざわざゴヤを見るために上野へ行くのはやめました。後期の暗い作品が多いのが原因だと思うのですが。

以前ゴヤの映画を見ました。なかなかよくできた映画で当時のスペインの様子やゴヤの置かれてた立場がよくわかった作品でした。あの有名な国王一家の肖像画が公開されたときのまわりの反応がおかしかった。

ていねいにまとめられた解説に感心しました。またよろしく!