写真を撮る心・写真の感じ方
"heart of a photograph" How to feel the heart and the photograph

写真:裏磐梯・達沢の不動滝 Photo Tatsusawa- Fudodaki in Urabandai ,Fukushima
この本は、著者の最初で最後の著作で、カメラ雑誌に載せられた文章・対談から選りすぐって編集したものです。著者の写真評論の活動を凝縮し、自分の人生と写真史を踏まえながら、1970年代後半から20世紀末にいたる写真界の断面を表現しています。
アジェ、ロバート・フランク、カルティエ・ブレッソン、濱谷浩、田原桂一に対する作家論や写真草創期の19世紀半ばから。現代のアメリカの若手までで大表作をまとめて「Looking at the Photographs」(写真をみつめる)の紹介記事など、写真家の視点、考え方、表現の仕方、生き方などが語られていました。時代の流れと写真に対する考え方が呼応していいて、写真を撮る人と見る人との関係、社会の中での写真の役割が何かを考えさせられました。心地よく写真に浸る写真に対する接し方を学ばせてもらいました。
この本を読んでから、川崎市民ミュージアムに行って「写真界の芥川賞」と呼ばれる木村伊兵衛賞35周年記念展を見てきました。絵画展は頻繁に見に行きますが、写真展はほとんど行かないので、かなり久しぶりでした。木村伊兵衛と歴代の木村伊兵衛賞の受賞者の即品が一堂に展示されていました。岩合光昭、三好和義、宮本隆司、蜷川実花、本城直季、浅田政志、高木こずえと作風も狙っている被写体も多種多様ですが、どの写真もじっと見ていると、心の中まで染み通って入ってきて、心の中で爆発するような、痛烈に見る人に訴えてくるものがありました。
自分も写真を撮っていますが、大伸ばしでプリントしたい写真があるか、部屋に飾りたいような写真があるか、展示して見せたい写真があるかと言うと、残念ながらほとんどありません。自分の写真の大部分は、何を表現しようとしているのかが分からないもので、表現の意図は分かる作品でも、見る人に訴える力があるか、と自分に問ってみると自信のないものばかりです。「人に見せられるような写真」「大伸ばしでプリントしたい写真」を撮ることは難しいとおもっていましたが、この本を読むことで、方向性が見えてきたような気がします。ただ、私の場合、ほとんど風景写真のため、「心の中まで染み通って入ってきて、心の中で爆発する写真」というのは、プロの写真家の写真でもほとんど見た事がないので、せめて、見る人に何かを伝えられる写真が撮れるようになりたいと思いました。Happynew year
年の始まりに相応しい全国各地で撮影した日の出の写真、夜明けの写真の写真アルバムをご覧頂きたく願い致します。










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「心の仲まで染み通って入ってきて、心の中で爆発する写真」、、ロバート・キャパの写真はまさにそんな魅力がありますね。なかなかそういう写真に出会うことはありませんね。
ブログへのコメント有難うございました。
旅行や芸術についてのブログいつも拝見していますが、芸術等についてコメントを書けるほどの知識がありませんので、どうしても自然との触れ合いや旅行のブログへのコメントに偏ってしまいます。
写真について、私も好きで色んな物を対象に焦点を合わせていますが、才能を持ち合わせていないので、何かを意図したり表現したりする写真には程遠いものばかりです。
ブログで紹介された本でも探して一度読んでみたい気がします。
貴方にとって、来年も素晴らしい年になりますよう祈念しております。
甘党さん、この本は写真表現の本質を考えるという意味で一度読む価値のある本だと思います。ただ本を読んでもなかなか写真はうまくなりませんが。(笑)


