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心に残った旅・芸術とアートとの出会い   

写真を撮る心・写真の感じ方

平木収「写真のこころ」
"heart of a photograph"  How to feel the heart and the photograph
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写真:裏磐梯・達沢の不動滝 Photo Tatsusawa- Fudodaki in Urabandai ,Fukushima

 この本は、著者の最初で最後の著作で、カメラ雑誌に載せられた文章・対談から選りすぐって編集したものです。著者の写真評論の活動を凝縮し、自分の人生と写真史を踏まえながら、1970年代後半から20世紀末にいたる写真界の断面を表現しています。



This book is selected and edited by the last writing by an author's beginning from the text and talk placed on the camera magazine.The section of a photograph community which will continue from the second half of the 1970s at the end of the 20th century is expressed condensing activity of an author's photograph criticism and being based on its life and history of a photograph.

a0113718_14352148.jpg アジェ、ロバート・フランク、カルティエ・ブレッソン、濱谷浩、田原桂一に対する作家論や写真草創期の19世紀半ばから。現代のアメリカの若手までで大表作をまとめて「Looking at the Photographs」(写真をみつめる)の紹介記事など、写真家の視点、考え方、表現の仕方、生き方などが語られていました。時代の流れと写真に対する考え方が呼応していいて、写真を撮る人と見る人との関係、社会の中での写真の役割が何かを考えさせられました。心地よく写真に浸る写真に対する接し方を学ばせてもらいました。

 著者は、自主ギャラリーの運営、川崎市民ミュージアムの立ち上げ、小さなギャラリーや地方の写真イベントにも頻繁に通って多くの写真を見ていました。雑誌などの対談から著者の発言をまとめた章は、写真撮影を趣味としている私には、写真に対する考え方を見直す良い機会となりました。

a0113718_1436291.jpg この本を読んでから、川崎市民ミュージアムに行って「写真界の芥川賞」と呼ばれる木村伊兵衛賞35周年記念展を見てきました。絵画展は頻繁に見に行きますが、写真展はほとんど行かないので、かなり久しぶりでした。木村伊兵衛と歴代の木村伊兵衛賞の受賞者の即品が一堂に展示されていました。岩合光昭、三好和義、宮本隆司、蜷川実花、本城直季、浅田政志、高木こずえと作風も狙っている被写体も多種多様ですが、どの写真もじっと見ていると、心の中まで染み通って入ってきて、心の中で爆発するような、痛烈に見る人に訴えてくるものがありました。






a0113718_14364982.jpg 自分も写真を撮っていますが、大伸ばしでプリントしたい写真があるか、部屋に飾りたいような写真があるか、展示して見せたい写真があるかと言うと、残念ながらほとんどありません。自分の写真の大部分は、何を表現しようとしているのかが分からないもので、表現の意図は分かる作品でも、見る人に訴える力があるか、と自分に問ってみると自信のないものばかりです。「人に見せられるような写真」「大伸ばしでプリントしたい写真」を撮ることは難しいとおもっていましたが、この本を読むことで、方向性が見えてきたような気がします。ただ、私の場合、ほとんど風景写真のため、「心の中まで染み通って入ってきて、心の中で爆発する写真」というのは、プロの写真家の写真でもほとんど見た事がないので、せめて、見る人に何かを伝えられる写真が撮れるようになりたいと思いました。












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by desire_san | 2012-12-16 22:38 | 風景写真 & 女性 | Trackback | Comments(6)
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Commented by rollingwest at 2012-12-05 21:23
磐梯山にも登り裏磐梯も五色沼を2回訪ねましたが、ここにこんな素晴らしい滝があったなんて初めて知りました!
Commented by たまゆら at 2012-12-07 16:38 x
こんばんは。
冒頭の滝と二人の子供を組み合わせた写真、いいですね。
自然のなかであそぶことのたいせつさを感じさせる写真で、たいへんきにいりました。
Commented by Ruiese at 2012-12-07 18:14 x
こんばんは。
「心の仲まで染み通って入ってきて、心の中で爆発する写真」、、ロバート・キャパの写真はまさにそんな魅力がありますね。なかなかそういう写真に出会うことはありませんね。
Commented by 甘党 at 2012-12-31 12:47 x
こんにちは
 ブログへのコメント有難うございました。
旅行や芸術についてのブログいつも拝見していますが、芸術等についてコメントを書けるほどの知識がありませんので、どうしても自然との触れ合いや旅行のブログへのコメントに偏ってしまいます。
 写真について、私も好きで色んな物を対象に焦点を合わせていますが、才能を持ち合わせていないので、何かを意図したり表現したりする写真には程遠いものばかりです。
ブログで紹介された本でも探して一度読んでみたい気がします。
 貴方にとって、来年も素晴らしい年になりますよう祈念しております。
Commented by desire_san at 2012-12-31 15:56
皆様、いろいろコメントをいだきありがとうございます。
甘党さん、この本は写真表現の本質を考えるという意味で一度読む価値のある本だと思います。ただ本を読んでもなかなか写真はうまくなりませんが。(笑)
Commented by sakata_kazu at 2015-08-17 07:45
ブログへ遊びに来て頂き、ありがとうございます。
こちらは、山形県酒田市です。
土門拳記念館などがあります。