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心に残った旅・芸術とアートとの出会い   

クリスマスに贈る夢のような恋のおとぎ話

バレエ「シンデレラ」
Ballet "Cinderella":Fairy tale & Fantastic ballet for Christmas

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 例年、クリスマスの時期に新国立劇場では、この時期の人気バレエとして、「くるみ割り人形」か「シンデレラ」上演されます。今年はバレエ「シンデレラ」が上演されました。




Every year, in New National Theater, "Nutcracker" and "Cinderella" performance is carried out as popular ballet of this time at the time of Christmas.Ballet "Cinderella" was performed this year. The talk of "Cinderella" will be one "an ashes fogging (sand Rion)" in Charles Perrault's collection of fairy tales to the 17th century. It is the dreamlike love story that the girl of an "ashes fogging" who hides in the corner of a fireplace is connected to a prince,

 「シンデレラ」の話は17世紀にシャルル・ペローの童話集の中のひとつ「灰かぶり(サンドリオン)」。暖炉の隅に隠れる「灰かぶり」の少女が王子と結ばれ幸福になるという夢のようなラブストーリーです。 「シンデレラ」は「灰かぶり」の英訳を女性の名前っぽくしたものです。同じ話に基づくロッシーニのオペラでは「シンデレラ」をイタリア語にした「チェネレントラ」と題しています。

a0113718_3231623.jpg 若き日のプロコフィエフの音楽は荒々しさ、激しさがありましたが、ソビエト時代作品であるバレエ音楽「シンデレラ」の音楽は、全50曲からなり、全体に軽やかな透明感を持って甘味な美しさとマンチックな情感を表現した叙情性の強い音楽になっており、ところどころに異次元的な神秘性を感じさせるところもあります。バレエ「シンデレラ」は、プロコフィエフの叙情性を発揮した音楽により、シンデレラと王子とのラブストーリーを強く打ち出した作品に仕上がっています。元の話は同じでも、音楽も含めて喜劇的性格の強いロッシーニのオペラ「チェネレントラ」との違いは際立っています。

 バレエ「シンデレラ」ではシンデレラが「灰かぶり」の貧しい服で踊るシーンと煌めくような舞踏会の服で王子と踊るシーンがありますが、個人的にはこの演目の魅力は「灰かぶり」の貧しい服で叙情性、情感を込めて踊るシーンだと思います。

 今年は小野絢子さんのシンデレラを観ました。小野絢子さんを始め新国立劇場のプリンシパルを務めるダンサーはもちろんシンデレラを踊るのに十分な技量を持っており、美しい舞台を体験させてもらいました。ただ新国立劇場の最高のシンデレラという点では英国ロイヤルバレエのアリーナ・コジョカルの2006年の舞台が忘れられません。

If the 1st curtain and a curtain rise, in front and the fireplace which burns, Cinderella prayed with her hands joined and is dozing.Cinderella takes out quietly the portrait of the mother hidden beside the fireplace, and places on a fireplace.one person remembering the kind mother, Cinderella begins to dance.It dances with a candle to the right hand, burns for the fire of a fireplace, and places in front of a motherly portrait.If the scarf of embroidery which the elder sister placed on the table is covered over the shoulder, I dance by pointe slowly and project my figure on a mirror.In addition to lovely grace and an elegance, the scene danced with a broom was also expressing light dynamic touch.


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 第1幕、幕が開くと赤々と燃える暖炉の前で、シンデレラが手を合わせまどろんでいます。シンデレラは暖炉の横に隠してあった母の肖像画をそっと取り出し、暖炉の上に置きます。ひとり亡くなった優しかった母を思いだし、シンデレラは踊り始める。右手にろうそくを持って踊り、暖炉の火で灯し、お母さんの肖像画の前に置きます。姉がテーブルの上に置いていった刺繍のスカーフを肩にかけるとゆっくりとポアントで踊り、鏡に自分の姿を映してみます。箒を持って踊るシーンでもコジョカルの舞台では、可憐な優美さ、エレガントさに加え軽やかなダイナミックな感じを表現していました。a0113718_3253761.jpgコジョカルの軽やかな回転は優美でかつ躍動感があり、シンデレラの内面の芯が強もしっかりと表現していました。日本のダンサーも確実に踊っていると思いますが、コジョカルが演じるシンデレラは観る人を引き付ける微妙な表現力があり、魅力的でした。

 舞踏会に行けないシンデレラ、そこに仙女と四季の精たちが現れ、仙女がシンデレラの「灰かぶり」の貧しい服を煌めくような舞踏会の服に変え、かぼちゃの馬車に乗って舞踏会に出発します。

 第2幕は、宮殿の舞踏会、仙女の魔法で白い馬車に乗って宮殿にやって来たシンデレラは星の精を舞台の左右に従えて踊ります。コジョカルが登場すると舞台が明るくなり、細やかな踊りも全身がまるで音楽そのもののようです。透明感のある美しい踊りは、だんだんと回転のスピードを上げていき、ここでも脚の美しさを生かして、コジョカルらしい切れのある素晴らしい踊りを見せてくれました。

a0113718_327489.jpg 王子役の英国ロイヤルバレエ団、フェデリコ・ボネッリの登場、シンデレラと王子とのパ・ド・ドゥ、王子にサポートされながら一回転してアラベスクやアティチュードのポーズを決めます。リフトの時に両脚をゆっくりと広げ、それにつれて両手もきれいに開いていく優美なポーズは美しいです。

 シンデレラは王子と出会いお互いに愛を感じますが、魔法が解ける夜12時になってあわてて宮殿から立ち去るシンデレラ。踊りの輪の中で純白の衣装のシンデレラが「灰かぶり」の貧しい服の普段のシンデレラに早変わりのようにすり替わるシーンはドラマティックです。シンデレラはあわてて宮殿から逃げ出した後には片方のガラスの靴が残ります。

Cinderella who the deuce spot rode on the white carriage by the ball of a royal palace and the dryad's magic, and came to the royal palace follows by it and dances stellar energy to the right and left of the stage., the stage becomes bright and, also in a warm dance, the whole body seems to be the music itself. The beautiful dance with a transparent feeling gathers rotational speed gradually, She is Cinderella who is become and panicked at 12:00 the night which magic solves, and leaves a royal palace although Cinderella meets a prince and feels love mutual.The scene which substitutes for Cinderella of the usually of the poor dress of an "ashes fogging" fraudulently like sudden transformation has dramatic Cinderella of clothes snow-white in the ring of a dance.After Cinderella escapes from a royal palace confusedly, the shoes of one of the two's glass remain.

 第3幕、いつものように暖炉の前でシンデレラがまどろんでいます。伸びをして起き上がります。宮殿での王子との幸せな出会いはやっぱり夢だったのか。シンデレラは箒を手に夢の中の舞踏会を思い出しながら踊りますが、このシーンは私はシンデレラの舞台の中で最も美しく魅力的で心に残りました。踊りながらポケットに気がつきます。宮殿に履いていったガラスの靴の片方です。「夢じゃなかった…」そんなシンデレラの心情をコジョカルが可憐に表現していました。

a0113718_331050.jpg 最後は王子と結ばれて、仙女に祝福されてシンデレラが踊ります。フェデリコ・ボネッリにリフトされ、コジョカルは手を横にすらりと伸ばし、片足を曲げて優雅なポーズを取ります。皆が祝福して幕を閉じます。

Cinderella is dozing in front of the fireplace usual the 3rd curtain.Growth is carried out and it rises.Was the fortunate encounter with the prince in a royal palace a dream too?Although Cinderella danced the broom, remembering the ball in a dream in a hand, this scene of me was most beautifully [ in Cinderella's stage ] attractive, and remained in the heart.He notices a pocket with a dance. He is one of the two of the shoes of the glass worn to the royal palace."It was not a dream ". The last is connected to a prince, is blessed by the dryad and Cinderella dances it. A lift is carried out to extends a hand smoothly horizontally, bends one leg, and makes a graceful pose.Everybody blesses and it closes a curtain.

 シンデレラと王子以外では、仙女のダイナミックな踊りとそれに続く四季の踊りが美しい場面でした。春の萌黄色、夏のうすいピンク、秋の濃いピンク、冬の淡いブルーと美しい衣装が個性みなぎる4人の踊り手によって、季節感あふれる情景になっていきます。春、夏、秋、冬の精がそれぞれ魅力あふれる踊りをみせてくれました。新国立バレエ団の個性あふれる抜群の踊りもレベルの高い魅力的なものでした。ダイナミックな舞台装置の展開も見事で、シンデレラの夢のラブストーリーを切れ目なく楽しませてもらいました。


















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by desire_san | 2012-12-22 03:33 | バレエ・演劇 | Trackback(1) | Comments(15)
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Tracked from dezire_photo.. at 2012-12-22 03:34
タイトル : 超絶技巧のアリアを楽しむロッシーニのオペラ
ロッシーニ「チェネレントラ」  一口に言ってオペラといっても理念・哲学・超自然的力を歌い上げるドイツオペラと、生身の人間の赤裸々な姿を歌い上げるイタリアオペラとでは、同じジャンルの音楽として同一に扱えないほど違います。同じイタリアオペラでも、ヴェルディやプッチーニのように壮大な人間劇と登場人物の心の葛藤を歌い上げています。それがイタリアオペラだと思っていましたが、ロッシーニのオペラは全く違うようです。  今回の合唱指揮者・三澤洋史さんの解説によると、ロッシーニのオペラは、ヴェルディのオ...... more
Commented by marionet at 2012-12-22 05:56 x
こんにちは。
アリーナ・コジョカルの舞台は、英国ロイヤルバレエ団の公演で「ジゼ1ル」をみました。身長は157cmと小柄ですが、流れるような動きの中にキレがあり、表現力もすばらしく、私が今までみた最高の「ジゼ1ル」でした。アリーナ・コジョカルは2006年を最後に新国立劇場に来ていないようで大変残念ですね。また新国立劇場て踊ってくれたら、必ず見に行きたいと思います。
Commented by Chero-kapro at 2012-12-22 06:29 x
私も小野絢子さんの舞台を見ました。小野絢子さんは恵まれた容姿とプロポーションとヒュアなテクニックで人気の高いバレリーナですね。今回のシンデレラは私はすごくステキだと思いました。英国ロイヤルバレエのスター・バレリーナのアリーナ・コジョカルと比べるのは少しきびしいと思いますが、最近の新国立バレエ団は高望みしなければ、十分楽しめる舞台だと思います。私は大変満足して帰りました。
Commented by Maryland at 2012-12-22 07:08 x
本場でマリインスキーバレエ団でシンデレラを見ました。日本ではシンデレラ”控えめで性格のいい、大人しくて芯の強いシンデレラ”が多いですが、マリインスキーバレエのシンデレラはどこにでもいる普通の子で、泣く時は手足ばたつかせて泣き、掃除もいい加減で、ブーッと音をだして唾吐いて窓ガラスを拭く真似していました。仙女のおばあさんは、最初から最後まで汚いおばあさんのままでした。踊りのうまさはともかくずいぶん日本で見る舞台と違うと驚かせられました。
Commented by Ruiese at 2012-12-22 21:38 x
こんばんは。
バレエでシンデレラをご覧になったのですね。いかにもバレエになりそうな物語ですね。貧しい衣装で踊るところの方が魅力があるというのは、謙虚で清楚な気持ちが込められた振り付けになっているからなのではないでしょうか。楽しく読ませていただきました。
Commented by desire_san at 2012-12-22 22:15
皆様、いろいろコメントをいただきありがとうございます。貴重な情報いただきいろいろ参考になりました。野絢子さんの舞台も優美で美しい魅力的な舞台で、クリスマスにふさわしい心豊かな喜びを味わうことができました。
Commented by Haruna_Takahash at 2012-12-23 04:53 x
アリーナ・コジョカルは17歳でキエフ・バレエ団のプリンシパルに、英国19歳であロイヤル・バレエ団のプリンシパルに就任した実力、人気とも世界を代表するスターバレリーナですね。米国のバレエ用品メーカーと広告使用契約を結んで、報酬の代わりに母国ルーマニアの国立劇場バレエ団のダンサーたちにトウシューズと衣装を無償で提供しているという美談でも知られています。こんな公私ともに魅力的なアリーナ・コジョカルの舞台が見られてよかったですね。
Commented by まろうば at 2012-12-23 06:58 x
こんにちは
バレエを見るのは好きですが、なかなか行く機会に恵まれませんので、楽しくブログを拝見しました。丁寧なご説明と画像でシンデレラの美しいバレエの世界が眼に浮かンできました。ありがとうございます。
Commented by Aira at 2012-12-23 09:38 x
こんにちは。
バレエのシンデレラ1昨年観に行きました。音楽が美しくバレエも良かったですね。シンデレラと王子の踊りも美しいですが、仙女の踊りとそれに続く四季の踊りも印象に残りました。一時の夢を見ることができました。
Commented by yamanteg at 2012-12-23 10:55
メール有難うございました。
バレーは見たことがありませんが、華麗な雰囲気が伝わってきます。
くるみ割り人形などは音楽でもよく耳にします。
Commented by 慶子_Kinoshita at 2012-12-23 13:11 x
こんにちは。
いつか見に行きたいと思いながら、行かずじまいだった待望のバレエ「シンデレラ」のレポートを夢中で読ませてもらいました。今年観た小野絢子さんの舞台よりも、やはり英国ロイヤルバレエのアリーナ・コジョカルの舞台ですか。確かに日本のトップダンサーはどんな演目でも演ずるのに十分な技量を持っているでしょうが、やはりそこは芸術の世界で、上手に演ずるとのに加えてそれ以上の心にインパクトを与える何か、それはある種のオーラのものかもしれませんが、そんなものが必要ということでしょうか。アリーナ・コジョカルの舞台を知らず、ぜいたくを言わなければ、たぶんじゅうぶん幸せを感じられる舞台だったような気もします。
Commented by desire_san at 2012-12-23 13:24
皆様、私のブログをよんでいただき、コメントをいただきありがとうございます。
Kinoshita さんの「ぜいたくを言わなければたぶんじゅうぶん幸せ」のご指摘、その通りかもしれませんね。現代人は贅沢に慣れ過ぎて不幸に対する耐久力が弱まり、幸せを感ずる力が弱くなっているという指摘もあります。それはおいておいて、ゆはりアリーナ・コジョカルはより一段高い技量を感じ、一度その素晴らしさを知ると忘れがたい魅力があります。日本人で対抗できるのは全盛期の吉田都さんでしょうか。芸術の世界はなかなか割り切れないものがありますね。
Commented by pourpasseletemp at 2012-12-23 13:28 x
こんにちは。コジョカルの”シンデレラ”もごらんになっていたのですね。あの時は忙しく機会を逃してしまいとても残念でした。コジョカルは、今やロイヤルでは最強のダンサーではないかと個人的には思っており、ほぼ何をみても見事です。小野絢子さんもいいダンサーですよね。出身が小林紀子バレエのせいか、英国系のドラマティックな演目で輝きます。これからが楽しみです。わたしは、米沢唯さんの回を観ました。唯さんも小野さんについで新国立では若手期待の星かと思います。プロコフィエフの音楽と舞台美術の美しさで、”シンデレラ”はクリスマスらしい作品でした。
Commented by desire_san at 2012-12-23 14:14
pourpasseletempさん
私も小野絢子さんと米沢唯さんに注目しています。昨年末のブログに書きましたが、「パゴダの王子」のときの小野絢子さんも良かったです。
Commented by gggggen3 at 2012-12-24 01:44
小野絢子さんを中学時代から存じ上げているので、ほぼ毎回、拝見しております。贔屓目に見ており、彼女の成長ぶりに目を細めています。
Commented by らぴすらずり at 2012-12-24 17:44 x
こんにちは。ブログへのコメントありがとうございました。シンデレラの舞台は本当に素敵でしたね。詳細な記事とたくさんの写真が素晴らしいブログだと思います。読みながら、改めて舞台を思い出していました♪