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心に残った旅・芸術とアートとの出会い   

福島・郡山期待の若手ヴァイオリニスト・二瓶真悠さん

メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」
Mendelssohn "violin concerto"
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 2011年の東京音楽コンクールで芸大1年生の若さで優勝し、優勝者コンサートでヴァイオリン協奏曲の難曲、バルトーク「ヴァイオリン協奏曲 第2番」を演奏し、表情豊かで情感とメリハリのある演奏で圧倒的な存在感を示した二瓶真悠さんが、名曲・メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」を演奏することを知り、会場に行って鑑賞してきました。



 今回の演奏は20代の若手実力派指揮者、川瀬 賢太郎さん指揮の東京フィルハーモニー交響楽団との共演でフレッシュ名曲コンサート「 マエストロ川瀬の楽しいオーケストラ!」のモーツァルト:歌劇「魔笛」序曲に続いて2曲目に登場しました。

a0113718_13305430.jpg メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」は3つの楽章が続けて演奏されますが、各楽章の楽想は少し異なります。これを連続して演奏することで作品をまとまった音楽として聴く人に中断なく流動的、漸進性的に音楽に浸らせます。


 二瓶さんはまだ芸大3年生、満面の笑みでの挨拶はまだ少女の面影があります。しかし音楽が始まると表情は一変、音楽に真剣勝負で挑む気持ちが伝わってきます。

 第1楽章第、弦楽器の分散和音に載って独奏ヴァイオリンが奏でる有名な旋律の第1主題、二瓶さんのヴァイオリンは流麗優美に歌います。続いてオーケストラの伴奏を伴いながら、独奏ヴァイオリンの技巧的な演奏が続きます。木管楽器群で穏やかな第2主題を独奏ヴァイオリンが引き継ぎ、二瓶さんの独奏ヴァイオリンが華やかで技巧的な音楽の世界が繰り広げていきます。二瓶さんの演奏は、バルトークのヴァイオリン協奏曲のはじけるような演奏の印象が強かったため、この時の第1楽章第は少し抑えていたように感じました。

 第2楽章、ヴァイオリンの夢見るような穏やかな旋律が演奏されます。やや重々しい主題をオーケストラが奏でこれを独奏ヴァイオリンが引き継ぎ優美なに展開していきます。二瓶さんの独奏ヴァイオリンは、この美しい情感を持って心ゆくまで歌い上げます。弱音は繊細さがあふれ、高音も芯をしっかり響かせてくれます。

 第3楽章、哀愁的な序奏に始まります。主部に入ると管楽器とティンパニが静寂を破り独奏ヴァイオリンが軽快な動機を演奏します。二瓶さんのヴァイオリンが弾けるように軽快に歌い始めます。技巧的な部分を軽やかに抜け、オーケストラによる第2主題、独奏ヴァイオリンによるやや荘重な旋律と進むにつれて独奏ヴァイオリンの音に強い意志と魂が込められてくるようです。全霊を音にこめて二瓶さんの世界を表現しようとする気迫と自在な音色の変化、弾けるように歌う独奏ヴァイオリンに川瀬 賢太郎さん指揮の東京フィルの演奏も熱をおび独奏ヴァイオリンとオーケストラの演奏が競い合いますながら音楽が進んでいきます。最後に躍動的で華々しい独奏ヴァイオリンで全曲の幕を閉じます。

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 今回の演奏会は「 マエストロ川瀬の楽しいオーケストラ!」と題しして、冒頭の「魔笛」序曲を始め、ハンガリア舞曲第5番、ハイドン「驚愕」第2楽章、くるみ割り人形、などポピユラーな名曲でオーケストラを楽しんでもらう志向でした。しかし、二瓶さんとの共演のメンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」では、独奏ヴァイオリンとオーケストラ、指揮者の真剣勝負これぞ芸術の世界という演奏でした。会場の拍手もこの演奏が一段と大きかったと思いました。演奏が終わった直後の二瓶さんの満面の笑みも印象的でした。
(1012.11.18 一橋大学兼松講堂)






by desire_san | 2013-01-27 23:50 | アメリカ | Trackback(1) | Comments(7)
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Tracked from dezire_photo.. at 2013-01-21 21:47
タイトル : 第8回東京音楽コンクール優勝者コンサート
サン・サーンスとバルトークの協奏曲 Saint-Saens's Piano Concer and Bartok's Violin Concerto 打ち合わせの会合の帰りに、東京文化会館に立ち寄ったら、第8回東京音楽コンクール優勝者コンサートが行われており、演奏される演目が、サン・サーンスのピアノ協奏曲第5番とバルトークのヴァイオリン協奏曲 第2番という珍しい組み合わせだったので、聴いてきました。 このコンサートの選曲は、コンクールK優勝者自身が決めるそうです。今回演奏された2曲は、作曲...... more
Commented by Masayuki_Mori at 2013-01-22 14:28 x
こんにちは。
若く才能のある演奏家の演奏は勢いがあり元気が出ますね。
私もいろいろ若い演奏家の演奏を聴いていますが、
二瓶真悠さんはすばらしい演奏を聴かせてくれそうですね。
きかいがあったらぜひきいてみたいですね。
Commented by merodia_55 at 2013-01-22 20:45 x
「 マエストロ川瀬の楽しいオーケストラ!」を私も聴きました。二瓶真悠さんの気迫のこもった演奏はすばらしかったです。これからどんなに大きく育つかたのしみです。くくく
Commented by Aira at 2013-01-22 21:18 x
メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」はだいすきな曲です。若手期待のヴァイオリニストの生演奏はすてきですね。すばらしい演奏がきけてよかったですね。
Commented by 湖太郎 at 2013-01-22 21:44 x
私が初めて二瓶さんの演奏を聴いたのは、東京音楽コンクールのチャイコンでした。楽器がよく響いて圧倒的な存在感でした。
私はバルトークは苦手でしたが、あの演奏も良かったですね。
このメンコンは聴けませんでしたが、また仙台でメンコンやるそうですね。仙台は行けないかなぁ?是非東京でやって欲しいですね。
Commented by nukaya at 2013-01-22 23:31 x
東京音楽コンクールをはじめ国内外コンクールを経て才能のある演奏家をたくさん現れますね。その中から次代の日本の音楽界をになう演奏家を目指して毎日血のにじむような努力を積んで演奏会にのぞむのでしょうね。二瓶真悠さんが将来日本を代表する演奏家に育つといいですね。
Commented by desire_san at 2013-01-22 23:36
merodia_55 さん、湖太郎さん コメントありがとうございます。
二瓶さんは再挙に聞いた時から他の若手演奏家とは違うものを持っているような気がして応援しています。次の二瓶さんのコンサートが楽しみです。
Commented by desire_san at 2013-01-22 23:39
Moriさな、Airaさん、nukayaさん、コメントありがとうございます。
毎年才能ある音楽家がデビューしますが、この世界は厳しくソリストとして一流になるのは一握りです。二瓶さんのこれからの努力と飛躍を応援したいと思います。