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芸術と自然の美を巡る旅  

初心者でも楽しめるお勧めのバレエ

バレエ「ドン・キホーテ」
Ballet “ Don Quixote “

初心者でも楽しめるお勧めのバレエ_a0113718_21550051.jpg


 全幕を通してバラエティに富んだ、華やかで楽しいダンスが散りばめられ、最も好きなバレエ演目のひとつである「ドン・キホーテ」が新国立劇場で再演されましたので、楽しんできました。




 バレエ「ドン・キホーテ」は、スペインの作家セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」の後篇第19章から第22章の話を主な題材に、ミンクスが音楽をつけています。ミンクスの音楽は、スペインの香りをたたえる楽しい音楽ですが、あくまで主役はバレエで、音楽はバレエの演出に徹底しています。バレエ「ドン・キホーテ」の成功は、プティパの振付・演出が寄与するところ大だとおもいます。

Ballet "Don Quixote", the theme of the novel writer Cervantes of Spain, Minx has been put to music. Music Minx is a fun music to honor the fragrance of Spain, but the leading role in the ballet "Don Quixote" is a ballet. Success of the ballet "Don Quixote", contributes choreography, direction of Petipa

初心者でも楽しめるお勧めのバレエ_a0113718_0405120.jpg 新国立劇場のバレエは、ゴルスキー改訂版の振付・演出に基づき、ニーナ・アナニアシヴィリとボリショイバレエ、グルジア国立バレエと行動を共にしていたファジェーチェフが改訂振付したものです。ゴルスキー改訂版の振付・演出は、プティパの振付・演出に演劇的面白さを加えたものです。主役偏重の部分をアンサンブル重視に変更し、登場人物に自然な演技を求め、その踊りや動作に物語的必然性を追求しました。舞台美術も時代考証を重視したものにしました。これにより、キトリとバジルの恋物語の演劇性が説得力を持つようになりました。音楽も書き加えられ、居酒屋でのジプシーの踊りやギターを持った女たちの踊りなど主役の二人以外の踊りにも見どころが加えられました。

 最初に幕が開き、騎士道物語を読み過ぎて妄想に陥った級貴族が、自らを伝説の騎士と思い込み痩せこけた馬のロシナンテにまたがり、従者サンチョ・パンサを引きつれ遍歴の旅に出かける「ドン・キホーテ」の物語がスタートします。この場面から始まることで、このバレエの演劇性を感じさせます。

 これがプロローグで、場面が一変して、カラフルな衣装をつけた男女が登場し、舞台は華やかで明るいスペインの街のスペインの市場になります。これからが第1幕です。床屋の息子バジルと宿屋の娘キトリは愛し合っていますが、父親はキトリを金持ちのガマーシュと結婚させたい為、二人の仲を許しません。闘牛士達も現れ、活気づく街に突然風変わりな風貌のドン・キホーテ一行が現れます。ドン・キホーテはキトリをドルシネア姫だと思い込んでしまうという、小説「ドン・キホーテ」の筋書きですが、舞台の中心はふたりの恋物語で、ドン・キホーテは狂言まわしに徹しています。

初心者でも楽しめるお勧めのバレエ_a0113718_0422284.jpg 第1幕から寺田亜沙子さんのキトリと奥村庸祐さんのバジルの踊りは見どころがいっぱいで、一段と華やかです。初日にキトリを踊った米沢唯さんが街の踊り子で華やかな踊りを見せ、闘牛士の踊りなど、新国立バレエ団の実力派総出演で舞台を盛り上げます。

 第2幕、舞台は居酒屋、市場の騒動からバジルとキトリが逃げてきます。カスタネットの踊り、ジプシーの踊りなど変化にとんだ華やかな踊りが展開します。どうしても結婚を認めないキトリの父に、バジルは狂言自殺をし、その演技に騙され父親は結婚を認めてしまいます。

 場面は一変し、ロマの宿営地、人形劇がはじまりますが、ドン・キホーテが人形劇に登場し彼らを悪者を敵と勘違いし、そのあげく風車を巨大な敵だと勘違いして突撃して風車の羽に跳ね飛ばされて意識を失います。

初心者でも楽しめるお勧めのバレエ_a0113718_0433580.jpg 意識を失ったドン・キホーテは夢の世界のシーンとなり、まさに夢の世界のような美しい舞台となります。ドルシネア姫を踊る寺田亜沙子さんは、キトリ役とは一変した優美で美しい踊りを見せます。ヒロインが勝気な町娘キトリと展中の世界のような優美なドルシネア姫を踊り分けるところが、バレエ「ドン・キホーテ」の最大の見どころです。

 第3幕 キトリとバジルの盛大な結婚式、新国立バレエ団の主役級総出演で華やかな踊りを次々に披露します。舞台を締めるキトリとバジルのグランドルパ・ド・ドウは圧巻です。結婚式に参列した後、ドン・キホーテがドルシネア姫を探してまた旅に出るところで、舞台は終わります。

Charm of this ballet is a dance a variety. We can be enjoyed in the theatrical. I can enjoy the technique jumping ability, such as the rotational force of the dancer.

 このバレエの魅力は、暗い話は一切なく、バラエティに富んだ踊りも楽しめ、演劇としても楽しめるところです。ダンサーのジャンプ力、回転力などテクニックも楽しめます。キトリ役の寺田亜沙子さんは、ダイナミックさと優美さの表現も見事で、ダンサーのテクニックが優れているほど盛り上がるバレエの舞台をバジル役の奥村庸祐さんらとともに十分舞台を盛り上げていたと思います。それ以上に驚いたのは、彼女の人気がすごいことで、終わった後声援が鳴りやみませんでした。

初心者でも楽しめるお勧めのバレエ_a0113718_0441384.jpg 10年くらい前には外国から招いたゲストダンサーの舞台以外は空席が目立ち、終わった後の声援も今一つでした。その当時を知るものとしては隔絶の思いです。群舞のレベルの高さは10年以上前から定評がありましたが、最近は人気の高い小野絢子さん、米沢唯さん、長田佳世さん、新国立劇場バレエ研修所出身で今回キトリを演じた寺田亜沙子さんなどスターバレリーナが育ってきたことを改めて感じさせる舞台でした。
(2013.6.新国立劇場・オペラパレス)







吉田都の「ドン・キホーテ」  文字をクリックするとリンクします。
ザハロワの「ドン・キホーテ」 





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by desire_san | 2013-07-09 00:49 | バレエ・演劇 | Comments(4)
Commented by 踊るひつじ at 2013-07-02 17:31
おお!なんと分かりやすい説明!私も同じ舞台を観ていましたが、こうやって改めて読ませていただくと、私など単に目をキラキラさせて舞台を観ていましたが、ものすごいメンバーが技と表現力を惜しみなく披露して下さっていたのですね。舞台が圧倒的な華やかさで満ちあふれていましたものね、いい舞台を観られて幸せです。
ダンサーの踊りはもちろん、やはり舞台をぐっと魅力的にしていたのはドン・キホーテとサンチョの決めポーズ(笑)だとも思います。つい去り際に微笑んで拍手してしまいます^^
とにかく楽しかったです!ジゼルのようなロマンティックバレエにうっとりするのも素敵ですが、底抜けに明るい、パワーにあふれた作品もまた素晴らしい魅力がありますね!本当に観に行けて良かったです。幸せな時間でした♪
Commented by desire_san at 2013-07-02 17:50
踊るひつじさん、私のブログを読んでいただいてこめんとをいただき、ありがとうございます。華やかさ明るく変化にとんだ舞台、最高に楽しかったですね。最終日のドン・キホーテは新国立バレエのプリンシパル山本隆之さんが演じましたね。やはり、ドン・キホーテ役の動きやポーズは重要なのだと思いますね。
Commented by Ich at 2013-07-04 22:11
素晴らしい舞台をご覧になられましたねー。文章から手にとるように情景が浮かびます。
新国立劇場ができてから、このような常設のバレー団があるのですね。日本のバレー界もパリ・オペラ座のような世界になってきているのでしょうか・・・。
ドン・キホーテ、トレドより少し南に所縁の地があります。
関係ありませんが、フライパン料理を懐かしく思い出しました(^-^)
Commented by desire_san at 2013-07-04 23:16
Ich さん、コメント頂きありがとうございます。
ドン・キホーテに所縁の地をご存知なのですね。
私はスペインにはまだ行ったことがないので、このバレエがスペインの風土を反映している勝手に思っていますが、ドン・キホーテに所縁の地を知ると、また違った感じ方をするかもしれませんね。