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心に残った旅・芸術とアートとの出会い   

イスラム芸術キリスト教カトリック建築が融合した金字塔

メスキータ コルドバ
Mosque–Cathedral of Córdoba
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 メスキータとはイスラム教徒の礼拝所「モスク」を意味します。後ウマイヤ朝時代により8~11世紀にかけてモスクとして建てられ市の中心でした。その後13世紀のレコンキスタによりメスキータの一部はキリスト教の礼拝堂に改築されました。



a0113718_19112829.jpgThe Mosque-cathedral of Córdoba , known as the Mosque of Córdoba whose ecclesiastical name is the Cathedral of Our Lady of the Assumption, is the Catholic Christian cathedral of the Diocese of Córdoba dedicated to the Assumption of the Virgin Mary and located in the Spanish region of Andalusia It originally was a Catholic Christian church built by the Visigoths, although it was later converted to an Islamic mosque in the Middle Ages;after the Reconquista, it was made a Catholic Christian church once again. The cathedral is regarded as one of the most accomplished monuments of Moorish architecture. Since the early 2000s, Spanish Muslims have lobbied the Roman Catholic Church to allow them to pray in the cathedral.

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 キメスキータは784年、アブド・アッラフマーン1世が、コルドバの小高い丘にメスキータの建設を始め、10世紀まで拡張が行われました。そこは戦勝祈願を行ったローマ神殿の伝説があり、西ゴート王国時代聖ヴィアンテ教会があった神聖な場所でした。キメスキータは、スペイン語でモスクという意味でカトリック教会の司教座聖堂「コルドバの聖マリア大聖堂」を指す場合もあります。メスキータは「モスク」(ひざまずく場所)、ムスリム(回教徒)の礼拝堂の意味で、スペインに現存する唯一の大モスクです。

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 その後、カトリック教徒が権力をにぎった1236年からは、内部に礼拝堂を設けたりカテドラルが新設され、メスキータはイスラム教とキリスト教、2つの宗教が同居する世にも珍しい建築となりました。イスラム教徒が庭の池で身を浄めたオレンジの中庭や、アーチ上部の赤と白の縞模様がモスクの面影を感じさせるマヨール礼拝堂などがあります。

 キメスキータの地には西ゴート王国時代に建設されたカトリック教会の聖ビセンテ教会が存在していました。ウマイヤ朝を建国すると、この聖ビセンテ教会はイスラム教のモスクとしても使用されるようになり、8世紀末にはイスラム教徒がキリスト教徒から聖ビセンテ教会を買い取り、新たにモスクの建造始めました。モスクは、現在でも聖マリア大聖堂の一部として使用されています。コルドバのモスクは10世紀末に拡張工事が行われ、数万人を収容する巨大モスクが完成しました。しかし13世紀にレコンキスタによってカスティージャ王国がコルドバを再征服すると、コルドバの巨大モスクはカトリック教会の教会堂に転用されました。16世紀、スペイン王カルロス1世(神聖ローマ皇帝カール5世)の治世にモスク中央部にゴシック様式とルネサンス様式の折衷の教会堂が建設され、現在のような唯一無二の不思議な建築物・コルドバの聖マリア大聖堂となり、世界遺産に登録されました。

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 メスキータの窓などはイスラム装飾が残っています。中に入れば美しい列柱とアーチが心をとらえます。支柱の多くはローマ寺院や西ゴート族の教会で使用されていたものを再利用したものです。a0113718_1985745.jpgメスキータはアミナールと呼ばれる回教寺院の「塔」と、オレンジのパティオと呼ばれ礼拝者が体を清めるための沐浴を行う清めの「庭」、無数の柱が森のように広がる祈りの場「礼拝の間」の3つの構成要素からなり、礼拝の間にはキブリ壁といわれるメッカのカーバ神殿の方向を指し示す壁が正面にあり、目印となるミフラーブと呼ばれる小さな窪みが設けられている。メスキータの鐘塔は、コルドバで最も高い建物で、54mの高さを誇る街のシンボル的存在です。モスクであった時代のミナレットを囲うように作られました。

 モスクは、イスラムの教義「すべての人は神の前で平等である」に基づき、聖地メッカのカーバ神殿の方向に一人一人が祈りをささげる場所です。はこの教義をそのまま形にしたといえる。多数の柱によって支えられた空間は、無限に連続してゆく祈りのための均質な広がりを示しています。空間を支える無数の円柱は、世界各地から集められた時代、様式、場所の異なる他の建物から転用したものです。転用したため円柱の上部に10m程度の高い天井を支えるため、2重アーチという技術を用いています。これは、メリダの赤いレンガと白の石灰岩を交互に楔状に配した構成の2重アーチのローマの水道橋を参考にしたと言われています。

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a0113718_1994985.jpg 歴代の王は、メスキータの拡張のため外壁を壊し、多柱の空間を水平に拡張し、最終的に外周は約175m×135mの2万5千人もの回教徒を収容する規模まで達しました。権力の象徴としてミフラーブと共に王が礼拝するマクスーラ(貴賓席)が設けられました。マクスーラ上部のキューポラ(天蓋)は星型の架構となっています。この重いキューポラを支える多くのアーチが集合した形態である交差する多弁型のアーチは、全体を支配する同一の柱間の統制のもと豊かな装飾性を感じさせます。柱間の平天井部分には松の板に幾何学模様の彫刻が施されています。メスキータ全体を統制する建物はラサッシと呼ばれる47.5cmの基準寸法に基づいており、このモデュールが最後にカトリック寺院として改修されるまで守られていきました。

 メスキータの周囲は、10m程度の高い塀で囲われている。オレンジのパティオは、周囲を壁で囲まれた内部化された外部空間で、沐浴の場、オレンジの並木は礼拝の間の柱がそのまま連続してゆくように柱の延長上に規則的に配されています。礼拝の間の床は、当初は漆喰であった。今日では大理石が敷き詰められている。

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a0113718_19103969.jpg キリスト教勢力によるレコンキスタの進展により、1236年カスティーリャ王国のフェルナンド3世フェルデナンド3世によりコルドバが征服されると、イスラム勢力がイベリア半島から追われ、メスキータにはカトリック教会部分が増築されました。15世紀末、レコンキスタが完了するとメスキータはキリスト教の礼拝堂として使われ始め、建物内部の中心部はキリスト教の大聖堂となっています。17世紀に造られた大理石の中央祭壇には厳粛な雰囲気が漂い、カトリックの祈りの空間となりました。












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コルドバのメスキータ 写真ギャラリー    文字をクリックするとリンクします。
コルドバ 写真ギャラリー


Mosque–Cathedral of Córdoba Photo Gallery
Córdoba, Photo Gallery 
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by desire_san | 2015-02-07 19:24 | スペイン美術の旅 | Trackback(1) | Comments(12)
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Tracked from dezire_photo.. at 2015-02-08 17:52
タイトル : 千年程前に一大文化を築いた華やかさと風格を秘めた町
コルドバ Córdoba, Andalusia  コルドバ、スペインの都市、アンダルシア州にあり、かつては後ウマイヤ朝の首都で、イスラム時代の文化を伝える建築物や街路が遺されています。後ウマイヤ朝の都であったコルドバにメスキータやローマ橋などの建造物とユダヤ人街は「コルドバ歴史地区」として世界遺産に登録されています。コルドバは、華やかさといぶし銀のような風格を秘めた町で、千年程前ここに一大文化が栄え、ヨーロッパ随一の街に成長しました。 Córdoba is a city in And...... more
Commented by Ich at 2015-02-08 11:52 x
す す すばらしい!!圧巻です! 私の昔の印象は写真ギャラリーの終わりの方3枚のFotoでした。奥は深いですね。
Commented by desire_san at 2015-02-08 13:26
コルドバのメスキータは、次にご紹介しますセビリアのアルカサル、グラナダのアルハンブラ宮殿と並んでイスラム美術の極致といえますね。このような美しいイスラム建築がカトリックの国スペインでしっかりと保存されているのは、スペインの人がイスラムを正しく理解する上でも重要だと思いました。
Commented by 智子 at 2015-02-08 13:42 x
こんにちは。私も昨年行きました。写真をたくさん撮ってこられたのですね。
メスキータは、約850本もの馬蹄形二重アーチの連続する大空間世界最大級のモスクでしたが、キリスト教の大聖堂として利用され、大理石のドームが尊で、美しいステンドグラスとステンドグラスの光が床に落とす影がとても美しかったです。写真を拝見して、印象が蘇ってきました。
Commented by Masayuki_Mori at 2015-02-08 17:49 x
すてきな写真ありがとうございました。メスキータ魅力は礼拝場であるかつては1012本あった円柱の森のひき込まれるような空間ですね。メスキータの中央部にはゴシック様式とルネサンス様式を折衷した教会堂が建設され、その周辺はイスラムのモスクの様式が多く残され、アラベスクとキリスト教装飾が混在しています。礼拝の間にはメッカの方角を指し示すミフラーブが金色に輝き、すぐ傍に高い天井を持つカトリック様式の中央礼拝堂の美しさが光あふれています。重厚な彫刻家具で作られた聖歌隊席。豪華絢爛なキリスト教の雰囲気と独特しっとりとした感じのあるイスラムの雰囲気が違和感なく調和を保っている、不思議な雰囲気でした。
Commented by snowdrop-nara at 2015-02-09 20:19
メスキータの記事を興味深く拝読しました。
あの印象的な馬蹄形アーチはローマの水道橋から来ていたのですか!外にオレンジの並木、中にアーチの並木、晴れていたら気持ちが良さそうですね。

モスクの建築はあえてシンメトリーや南北の軸線をわずかに崩すことがある、と聞いたことがあります。
完璧な神の力に対しへりくだるのだとか…なんとなく親しみを感じました。
Commented by desire_san at 2015-02-09 22:27
智子さん、私もメスキータは初めてでしたが、イスラム美術の美しさに感激しました。美しいステンドグラスは気が付きませんでした。何度も行ってみたいところですね。
Commented by desire_san at 2015-02-09 22:29
Mori さん、メスキータの中央部にはゴシック様式とルネサンス様式を折衷した教会とモスクは不思議に調和していましたね。キリスト教もイスラム教も共存できることを暗示しているように、私には感じました。
Commented by desire_san at 2015-02-09 22:45
snowdrop-naraさん、いつも私のブログを読んでいただいてありがとうございます。モスクは. 最初はシンメトリーに支配された威厳を持った古典的なものでしたが. 内部装飾の美しさを演出するたる、屋根の一部を崩したりして純粋直方体大きく変化して、シンメトリーとは異なった者になって行ったようです。
Commented by rollingwest at 2015-02-10 21:28
両宗教のルーツ、ユダヤ教から派生した今の対立・・、ヤハヴェの神はこの争いと悲劇をどのように見つめているのでしょうか・・。でも芸術の素晴らしさはそんな対立を超越したものがありますね。
Commented by desire_san at 2015-02-11 00:07
rollingwestさん、本来キリスト教とイスラム教は敵対していたわけではなく、イスラムの理想は公平で平等でみんなが仲良く暮らすことだったと思います。しかし、政治的な理由で十字軍の遠征があったり、世界に不平等や格差が蔓延し、イスラムの理想とかけ離れている現実に対して、イスラム教徒の過激派が勢力を伸ばし、破壊活動に走っていると理解しています。世界に不平等や格差を無くすことは簡単ではありませんが、ソ連のアフガン侵攻やイラク戦争のように力でイスラム社会を押さこもうとした結果、テロリスト集団の過激派が増殖していったことも事実だと思います。スペインでもトルコでね、キリスト教徒とイスラム教徒はお互いを尊重し仲良く共存しています。メスキータのような文化遺産が保護されていることはその証だと思います。
Commented by tkomakusa1t at 2015-02-15 22:47
コルドバのメスキータ 写真ギャラリー素敵な写真ばかりですね。なんだか神々しいです。

窓に咲くお花が可愛いです。日本とは全く違った風景で
癒されますね。   
Commented by desire_san at 2015-02-17 12:30
tkomakusa1tさん、ありがとうございます。
スペインには、メスキータやこれから紹介するセビリアのアルカサル、グラナダのアルハンブラ宮殿となど、イスラム美術の至宝がいろいろあり、感激しました。