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心に残った旅・芸術とアートとの出会い   

山崎育三郎、中谷美紀、木村多江、二階堂ふみ、吉田鋼太郎 演技力を楽しむ

昭和元禄落語心中



 1116日(金)放送の第6回「心中」では、菊比古(岡田将生)は四国まで行って助六(山崎育三郎)と再会します。助六とみよ吉(大政絢)との間にできた娘・小夏とともに、助六に東京に戻って落語界に戻るよう説得しますが、助六は頑なに断り続けます。粘る菊比古は、助六を高座に復帰させようと四国で落語会を行います。菊比古が、その落語会のとりに助六に八雲の羽織を着せて舞台に送り込みます。その時の助六を演ずる山崎育三郎さんの落語のシーンの表情の演技は、絶品でした。



 その夜、有楽亭菊比古(岡田将生)の前に、みよ吉が現れ、菊比古とみよ吉は見つめ合い唇を重ねます。そこに助六が入って来て、「落語はやめてまっとうに働く。みよ吉と小夏は俺の宝だ。俺はお前らのほうが大事だ。やり直させてくれ。」とみよ吉に懇願するとみよ吉も泣着せてだします。その時窓辺に座っていたみよ吉がバランスを崩して転落しそうになり、それを助けようと助六がみよ吉を抱きしめると、その重みで壊れて、助六もみよ吉と一緒に転落します。それを助けようと菊比古が助六の着物を必死で掴みますが、「お前は落語をしろ。」と言って、助六は菊比古に自分の着物を離すように叫びます。菊比古は力尽き、二人は転落します。



 この助六最期のシーンの山崎育三郎さんの表情の演技は、真っ直ぐな瞳と目力の強さので、助六の複雑な哀しさが見る人に痛烈に伝わって来て、強く心に残りました。山崎育三郎さんは、本来ミュージカルのスター俳優ですが、今回の助六の役でも、ミュージカル俳優らしく、身体全体を使ったリズムカルな演技とともに、眼の演技とその瞳が魅力的でした。




)と再会します。助六とみよ吉(大政絢)との間にできた娘・小夏とともに、助六に東京に戻って落語界に戻るよう説得しますが、助六は頑なに断り続けます。粘る菊比古は、助六を高座に復帰させようと四国で落語会を行います。菊比古が、その落語会のとりに助六に八雲の羽織を着せて舞台に送り込みます。その時の助六を演ずる山崎育三郎さんの落語のシーンの表情の演技は、絶品でした。



 その夜、有楽亭菊比古(岡田将生)の前に、みよ吉が現れ、菊比古とみよ吉は見つめ合い唇を重ねます。そこに助六が入って来て、「落語はやめてまっとうに働く。みよ吉と小夏は俺の宝だ。俺はお前らのほうが大事だ。やり直させてくれ。」とみよ吉に懇願するとみよ吉も泣着せてだします。その時窓辺に座っていたみよ吉がバランスを崩して転落しそうになり、それを助けようと助六がみよ吉を抱きしめると、その重みで壊れて、助六もみよ吉と一緒に転落します。それを助けようと菊比古が助六の着物を必死で掴みますが、「お前は落語をしろ。」と言って、助六は菊比古に自分の着物を離すように叫びます。菊比古は力尽き、二人は転落します。



 この助六最期のシーンの山崎育三郎さんの表情の演技は、真っ直ぐな瞳と目力の強さので、助六の複雑な哀しさが見る人に痛烈に伝わって来て、強く心に残りました。山崎育三郎さんは、本来ミュージカルのスター俳優ですが、今回の助六の役でも、ミュージカル俳優らしく、身体全体を使ったリズムカルな演技とともに、眼の演技とその瞳が魅力的でした。





『ゼロの焦点』から『あなたには帰る家がある』へ

中谷美紀 vs 木村多江

『あなたには帰る家がある』(TBS系)は、料理も家事も下手で、家族愛と明るさだけが取り柄の、どこにでもいるような主婦・真弓を中谷美紀、のん気で鈍感な浮気心と、中途半端な優しさと情けなさ夫・秀明を玉木宏、これに娘と3人の平穏な家族の物語です。優柔不断ですきだらけの優ししい男・秀明に、本当の恋を知らずに生きてきて、47歳の年齢とは思えない、20代前半の女性が着る様なドレスがよく似合い、少女のような純情・純粋という名の狂気を宿す、木村多江が演ずる綾子が恋してしまい、ストーカーのように秀明を追いかけ、家庭にまで乗り込んできてこそ、平穏な家庭を壊そうとします。この木村多江の怪演に対抗すするのは、明るさとたくましさ、耐え切れずにこぼれ出る涙の儚さまで演じて屈しない中谷美紀の演技の強さという構図だと思います。


この二人の演技対決で生々しく記憶に残っているのは、犬童一心監督、広末涼子主演の『ゼロの焦点』でした。


戦後の混乱から、昭和30年代との時代。時を隔てて再会した中谷美紀演ずる室田佐知子は、凛とした自信と威厳と行動に迫力もある社長婦人。木村多江演ずる田沼久子は、幸薄いはかなさ、ひたすら、愛を信じた影のある女性。このふたりは戦前のリフレ政策が、敗戦で経済破綻し、女性が米軍兵に体を売るしか生きるすべのない戦後どん底を共に生きた戦友でした。社長婦人となって政治家の後援会長もする室田佐知子は、知られたくない暗い過去を消すため鵜原禎子(広末涼子)の夫殺し、罪を田沼久子にかぶせて、彼女を車に乗せて雪道を走ります。運転中の中谷美紀は、魔女のような形相でしたが、ふたりが雪深い山の中腹で降りて雪景色を眺めたとき、どん底の生活の時代の雪の日ふたりで古い教会の中に逃げ込み、慰めあうように一緒に歌を歌った時間がふたりの脳裏に蘇ります。このふたりの演技も秀逸でした。ふたり有情の時を思いだした室田佐知子は、田沼久子を殺せなくなりますが、田沼久子は彼女の思いを汲んで、自ら雪深い谷に身を投じます。木村多江の過去の回想シーンから、雪深い谷に身を投じ、雪深い景色の中に吸い込まれていくように消えていく顔の繊細な変化の演技は、胸が張り裂けそうになるほど切なく鮮烈でした。


この年の最優秀助演女優賞は、中谷美紀が独占するのではないか、という前評判でしたが、同じ『ゼロの焦点』で共演した木村多江の演技と票が割れてしまい、中谷美紀は、主要映映画賞の最優秀助演女優賞を逃してしまいました。


実像の木村多江さんは、小学校から高校まで白百合学園卒昭和音楽芸術学院ミュージカル科卒業のお嬢様タイプで、30代初めに電通のエリート社員と結婚、料理も家事も上手な良妻建墓タイプで、特技はバレエと日本舞踊(師範)だそうです。


一方、中谷美紀さんは、趣味は、茶道、華道に三味線、着物の着付けに、スキューバーダイビング。特技は英語とフランス語で、料理も得意という才女で、独身。紫式部、利休の妻、宗恩、白洲次郎の妻、白洲正子、藤田嗣治の妻君代、花魁など難しい役といえば中谷美紀にご指名がかかる、どんな役でもこなせる女優として評価が高く、最近は、ミュージカル界のプリンス井上芳雄と共演した『黒蜥蜴』の舞台でも高い評価を得ました。




天才か? 化け物か? 二階堂ふみ『西郷どん』で快演

 大河ドラマ「西郷どん」で、西郷吉之助が流された「奄美大島編」で出会う運命の女性奄美は琉球に近く、沖縄出身の二階堂ふみを「奄美編」のヒロイン愛加那に起用したのは、絶妙のキャスティングとでした。

 「西郷どん」第19回「愛加那」での二階堂ふみの演技は絶品でした。砂糖隠しの嫌疑で、龍佐民(柄本明)が代官所に捕縛されたのを救うため、火の燃え盛るたいまつを振りかざし、二階堂ふみ演ずる愛加那が激怒し島人たちを先導して代官所に押しかける場面の二階堂ふみは、村人への愛と勇ましさが圧巻で、「女戦士・ジャンヌダルク」を彷彿させる魅力と迫力がありました。


 この回の後半では、女戦士と別人のような、愛加那の可愛らしさと愛らしさを演じます。こんな愛加那に対する吉之助の気持ちが急激に変化していきます。まさに愛の世界。吉之助にとって愛加那が大切な存在かと気づき、純粋な愛に目覚める瞬間シーンは、完全に鈴木亮平を二階堂ふみがリードしていました。


 この第19回「愛加那」の主役は、鈴木亮平ではなく、完全に二階堂ふみでした。

二階堂ふみは、大河物語「平清盛」出始めて見ましたが、その時の印象はただ可愛いだけの女優でしたが、二階堂ふみを追いかけてみているわけではありませんが、たまに見ると、見るたびに演技がうまくなるのに驚かされます。


 薬師丸ひろ子と故・松田優作による鮮烈印象が残る映画『探偵物語』をリメイクしたドラマス『探偵物語』では、今売り出し中の斎藤工×二階堂ふみという平成のエンタメ界を代表する演技派2人の饗宴という触れ込みでしたが、斎藤工が二階堂ふみの演技力に、まったくついていけず、斎藤工ファンをがっかりさせたそうです。おそらく、『探偵物語』だったら、鈴木亮平でも同じ結果ではなかったかと思います。 『探偵物語』で、今の二階堂ふみの相手役として、彼女をリードできるのは、オダギリジョー、長谷川博己クラスでないと無理なのではないでしょうか。斎藤工の演技力は、私もテレビ初登場から注目しており、見るたびにうまくなっている俳優と評価していましたが、「西郷どん」第19回「愛加那」での二階堂ふみの演技を見ると、斎藤工が気の毒になりました。相手が悪すぎましたね。これで、斎藤工の評価が下がって消えてしまうには惜しい俳優です。




吉田鋼太郎の演技の破壊力

 『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)は、モテない会社員・春田創一(田中圭)と、仕事ができる理想の上司・黒澤武蔵(吉田鋼太郎)、イケメン後輩・牧凌太(林遣都)の三角関係を描いたたわいもない同性愛者のドタバタ・ラブコメディで、普通なら絶対見ないとラマなのですね。しかし、強面の吉田鋼太郎さんが、恋する少女のように、何とも可愛い表情で恋する乙女心を演じているのか、おかしくて、つい見てしまいました。


 吉田鋼太郎さんをはじめて知ったのは、ドラマ「カラマゾフの兄弟」で、淫乱放蕩で暴力的なの父親として出演していました。おそらくこれが初めてのテレビドラマ出演だったのではいかと思いますが、まさに舞台俳優そのものの演技でかなり浮いていたように感じました。その時可憐で病弱な可哀想な二番目の妻演じて、何か不思議な存在感があったのが安藤サクラでした。長男を斉藤工、次男を市川隼人、三男を林遣都が演じていました。ドフトエフスキーの作品は、数々名監督が挑戦して成功していない難しい作品ですが、とのドラマは不思議と面白く作られていました。ただ、主演の市川隼人の存在感が希薄で、当時無名に近かった斉藤工がドラマを引っ張っていたように感じました。専門家もそう感じたのか、その斉藤工は大ブレークし、市川隼人は、その後主役で出ているのを見ることが無くなってしまいました。難しい作品主役級で出演することは、大きなチャンスでもありますが、評価されなければ主役俳優から脱落するピンチでもあることを思い知らされました。



 吉田耕太郎さんは、あの蜷川幸雄劇団の後継者を務めるほどの日本でも屈指のシェイクスピア俳優で、舞台俳優として下記のような、膨大かつ多様な役を演じています。、ダンディな魅力もある優秀な部長と、それとは真逆の“乙女モード”を演じ分け事などは「お遊び」のようなものなので執拗が、彼にこの役をやらせることを思いついたことには、拍手を贈りたいと思います。






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by desire_san | 2010-08-08 19:40 | 日本の旅と文学・映画・ドラマ | Trackback | Comments(0)
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