英国ロイヤルバレエ・プリンシパルに20年以上君臨した不朽の舞姫
MiyakoYoshida; charm of the world level has exceeded the "La Sylphide"
『Miyako 英国ロイヤルバレエ団の至宝・吉田都の軌跡』
著者/編集 吉田都, 宮沢優子 2001年 出版社:文藝春秋
吉田都さんは、1988年より2010年まで22年間にわたって英国の2つのロイヤル・バレエ団で最高位プリンシパルを務めました。ユネスコの平和芸術家に任命され、英国ダンス批評家協会・最優秀女性ダンサー賞、大英帝国勲章OBEなど多数の受賞歴が示すように、シルヴィ・ギエム、アレッサンドラ・フェリ、ニーナ・アナニアシヴィリら一世を風靡したバレリーナに匹敵する技術と表現力で20年以上英国ロイヤルバレエ・プリンシパルとして君臨し、世界から高く評価されていました。イギリスでは『眠れる森の美女』、『白鳥の湖』、『くるみ割り人形』、『ジゼル』、『ドン・キホーテ』 など代表的な古典の主役のほか、アシュトン振付 『シンデレラ』、ニネット・ド・ヴァロア振付『コッペリア』、マクミラン振付『ロミオとジュリエット』などの少女役・妖精役を得意としていました。
MiyakoYoshida has served as the highest principal in two Royal Ballet British over 22years by 2010 since 1988. She has received many awards, such as the UK Dance Critics Association, Best FemaleDancer Award, Order of the British Empire OBE. Miyako Yoshida, reigned as theUK Royal Ballet principal for more than 20 years in the technology and power ofexpression, and had been praised from the world. She played a "SleepingBeauty," "Swan Lake", "Nutcracker","Giselle", the leading role of "Don Quixote," such as thetypical classic. She had been a good girl role-fairy role such as"Cinderella," "Coppelia", "Romeo and Juliet". Shehad a skill comparable to the ballerina world by storm such as Sylvie Guillem,Alessandra Ferri, Nina Ananiashvili, et al.
卓越した技術で寸分の狂いもなく緻密に構築されていて圧倒されました。男性に支えられてのスピンのあと方向転換をするあの切れのよさ、次々とリフトされていって時には投げ飛ばされても決してバランスを崩さない、しかも1階席でもほとんど足音が聞こえない、それが吉田都さんでした。
MiyakoYoshida's dance was always light. Lightness of which she played "Sylphide,was released from gravity" air of precision. Miyako Yoshida's expression,shaking of Tutu was as drifting space to drift the air. Miyako Yoshida'sSylphide had a charm that can not be expressed in words.
『ラ・シルフィード』のパリ・オペラ座で初演でのシルフィードを踊ったマリー・タリオーニが当時この世のものとも思われぬ美しい妖精の叙情的で幻想的な夢のような世界を表現して客を魅了し、不朽の名を残しましたが、吉田都さんもこのマリー・タリオーニに匹敵するプリマ・バレリーナだったのでしょう。
吉田都さんの舞台はジョージ・バランシンの演出でした。バランシンは、米国における主要なバレエ団の創設者であり、20世紀の最も進歩的なバレエ振付師で、クラシック・バレエとモダン・バレエの橋渡しをした人としてバレエの歴史に名を残しています。どの位置にどのように足をあげ、腕を振っても、それは振付家の自由ですが、それが一度決まったときにバランシンの振付ではその動きはそれ以外にはありえないという堅牢さを備えさせ動きに確信が感じられます。振付という行為に、恣意性(どう振付けてもよい)と一回性(この振付しかない)を同時に感じさせる、これバランシンの振付の一番の特徴です。バランシンはその振付に対する確信に貫かれています。物語性を極力排除したアブストラクト・バレエで知られるバランシンの演出でしたが、吉田都さんの豊かで繊細な表現力は、『ラ・シルフィード』の舞台にドラマ性を感じさせ、シルフィードに強い共感と魅力を感ました。その日『ラ・シルフィード』の前に上演された『シンフォニー・イン・C』がロシア人であるバランシンによって振付けられたというということなので、バランシンはドラマ性、物語性など魅力は演出ではなく、ダンサーの力量に託していたのかも知れません。
第2の『吉田都』を目指す若いバレリーナが 現在世界中で活躍しています。英国の2つのロイヤル・バレエ団でプリンシパルを務めた吉田都さんが退団後「世界五大バレエ団」で日本人として唯一主役を張るバレリーナだった時代もあった加治屋百合子は、今はヒューストン・バレエ団でヒューストン・バレエ団のプリンシパルを務めています。現在世界5大バレエ団で活躍する日本人バレリーナは、小川華歩さん(アメリカン・バレエ・シアター)、石井久美子さん(マリインスキー・バレエ団)、オニール八菜さん(パリ・オペラ座バレエ団)、小林ひかるさん(英国ロイヤル・ファースト・ソリスト)、佐久間奈緒さん(バーミンガム・ロイヤル・バレエ団・プリンシパル)、高田茜さん(英国ロイヤル・ファースト・ソリスト)金子扶生(英国ロイヤル・ソリスト)などで、ボリショイ・バレエ団」以外に全て在籍しています。
バレエ『ラ・シルフィード』について詳しく知りたい方は、下記の文字をクリックすると見ることができます。
If you want to know the details of Ballet "La Sylphide", you will be able to know Ballet "La Sylphide" when you click on the letter below.
Ballet "La Sylphide"
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こちらは、バレエも何もあまり経験がなく、超初心者ですが、
こういったお話を伺うと、見てみたい気持ちになりますね。
バレエだけでなく、絵画にもかなりお詳しそうで、感心しました。
美術、音楽、オペラ、バレエなど芸術的なものは何でも好きで、心に残ったことがあると、レポートを書いています。
これを機会に、よろしくお願いいたします。
世界や日本の傑作が見られる美術展はできるだけ行くようにしています。時々自分の写真も載せていますので、ご笑覧頂ければ幸いです、
これを機会に、よろしくお願いいたします。
全盛期は20年近く前で、今は彼女の魅力の一つであったスピード感はさすがに衰えましたが、細かい表現力は若いバレリーナをしのぐものがあるようで、今でも人気がありますね。
私は、吉田都さんのほか、シルヴィ・ギエム、アレッサンドラ・フェリ、ニーナ・アナニアシヴィ、ダーシー・バツセル、アリーナ・コジョカルの全盛期も見ていて、バレエ・演劇のカテゴリーのかなりはじめのころにレポートしています。ご興味がありましたら、覗いた見てください。
これを機会によろしくお願いいたします。
やはり映像では伝わらない魅力があるのだろうな~と思いました。
いつ、どちらでご覧になった舞台なのでしょうか。
上の記事中の「足音が来故尾内」とは、「足音が聞こえない」のことですよね…と、老婆心ながら。(^^;
吉田都さん、インタビューなどは何度か拝見、拝読しています。
ご紹介いただいた本、読んでみたくなりました。
都さんのラ・シルフィードをご覧になったのは、ひょっとして新国立劇場で、でしょうか。私は残念なことに当時観ていないのですが、観ていらした方々が皆さん口々に素晴らしかったとおっしゃいます。都さんの軽さ、本当に素晴らしいですよね。もう全幕で拝見することはないと思いますが、彼女が踊るときはなるだけ観に行きたいと思っています。
私も吉田都さんの全く人種の壁を感じさせないテクニックや表現力の高さは群を抜いていると思います。
全幕物が見られなくなってしまったのは残念ですが、後進の育成にも力を注いでほしいですね。
新国立劇場バレエ団にも、小野絢子さん、米沢唯さんをはじめ優れたプリマバレリーナが育っています。私が見る限り小野絢子さんは、海外のバレエ団でで活躍する日本人ダンサーに負けないと思っていて、最近かのしょの舞台をよく見ています。しかし、全盛期の踊りのスピード感と切れ味のはずらしさ、「空気の精」シルフィードの空を漂っているような軽やな表現は、吉田都さんの域まで至っていないと感じます。芸術とは奥の深いものですね。
新国立劇場バレエ団にも、小野絢子さん、米沢唯さんをはじめ優れたプリマバレリーナが育っています。私が見る限り小野絢子さんは、海外のバレエ団でで活躍する日本人ダンサーに負けないと思っていて、最近かのしょの舞台をよく見ています。しかし、全盛期の踊りのスピード感と切れ味のはずらしさ、「空気の精」シルフィードの空を漂っているような軽やな表現は、吉田都さんの域まで至っていないと感じます。芸術とは奥の深いものですね。
世界最高峰バレエ団で人種の壁を超えてトップダンサーに上り詰めたのは吉田都さんがはじめてだと記憶しています。最近世界5大バレエ団の一つで世界最高峰バレエ団のひとつ「アメリカン・バレエ・シアター」(ABT)のミスティ・コープブランドが、黒人初でプリンシパルに選ばれ世界中の話題になっています。世界にはまた人種的偏見が解消されてるとは言えない状況ですが、外見を重視するバレエの世界で、人種の壁を超えた功績は大きいと思て言いますね。
回りのダンサーよりスタイルがいいわけでは決してないのに、ひときわ美しい動きに魅了されました。彼女はジゼルのような妖精っぽい役の方が得意なのでは?と勝手に思っていたのですが、活発な娘役も見事に表現されていて、素晴らしかったです。
先日は、当方のブログにお立ちより頂きありがとうございます。
吉田都さんのレポート拝見させていただきました。日本人の方が外国で活躍されているのを聞きますと、なんかいい気持ちがして、誇らしくなってきますね。
私は、時間が無く、実際に公演などを観覧したり出来ませんが、いずれ時間がとれるようになったら、自分が紹介しているものくらいは、見に行かねば、と思っています。
申し遅れましたが、dezire さんのブログを当方のリンクに登録させていただきました。これからも宜しくお願い致します。
ブログ「また新しい旅へ」のゆきです。
このたびはコメントをいただきましてありがとうございます。
吉田都さんの舞台はまだ見たことがありません。
でもテレビでは何度か拝見しました。
またインタビューも見たことがありますが、やはり極めた人は違うなと思いました。
ぜひ吉田都さんの踊りも見てみたいと思います。
都さんは、日本人らしい繊細さとあどけなさがシルフィードに合っていますね。ジュリエットもそうでしたが、「性」を感じさせない無垢な感じを出せる大人の女性は少ないです。
彼女の努力が次の世代に続いているのは素晴らしいことです。日本のバレエ教育もようやく進んできました。個々が自分を活かして踊り表現できる環境がさらに整うといいなぁと思います。
バレエ公演を生で見ると一時夢の世界に浸ることができます。
ぜひ、お時間ができたらご体験してみてください。
私のブログをリンクしていただきありがとうございます。
吉田都さんは、時々テレビのドキメンタリー番組で取り上げられていますね。まさに本当のプロフェッショナルで、人気やお金のためでなく純粋にバレエという芸術を極めようとする姿は、人間として大変波力を感じますね。
『ラ・シルフィード』は、 寝子さんお書きに気になっておられるように、純粋であどけなく無垢なシルフィードを繊細に表現しなければならない、非常に難しいバレエだと思います。第2の吉田都を目指す次世代のバレリーナの中から、『ラ・シルフィード』を都さんのように踊れる人が出てくるといいですね。
少し前に”美魔女”という言葉が゜はやりましたが、”美魔女”と呼ばれる人たちは、どんな方法を使っても、たとえ整形しても自分を美しく見せようとしているように思え、何の魅力も感じません。吉田都さんは今年で50歳になりますが、いつも自然体で、ドキメンタリーなどでもまったく飾り気もなく、生の自分を平気でさらしています。しかし、一度舞台に立つと、ほんとうなため息がつくほど美しいのです、これこそが本当の美しい人だと思いますね。