人気のデルフト焼きとデルフト・ブルーの魅力
デルフト陶器
Delftware
デルフト名物は、青と白のコントラストが美しいデルフト焼。デルフト焼の青はデルフト・ブルーと呼ばれています。中国の磁器への憧れが生み出したデルフト焼きの青は、その後ヨーロッパの最果ての地ポルトガルにも影響を与え、青色のアズレージョ(絵タイル)を流行させることになるものであります。デルフトの町を色にたとえるとしたらブルー以外にあり得ません。フェルメール・ブルーとともに誰もが憧れ、求めて止まないデルフト・ブルー、そんなブルーに染まる町がデルフトでもあります。
Delft is well known forthe Delft pottery ceramic products[6] which were styled on the imported Chineseporcelain of the 17th century. The city had an early start in this area sinceit was a home port of the Dutch East India Company. It can still be seen at thepottery factories De Koninklijke Porceleyne Fles (or Royal Delft) and DeDelftse Pauw.
16世紀から生産されているデルフト陶器は、白色の釉薬を下地にして、スズ釉薬を用いて彩色、絵付けされる陶器で、青を用いて彩色され、デルフト・ブルーと呼ばれています。生産規模自体は縮小したものの今日でも日本ではデルフト焼として知られています。
16世紀はじめにイタリアから陶器であるマヨリカの製法が伝わり、陶器の製造が行われていましたが、17世紀、そこにオランダ東インド会社を通じて中国から磁器が伝わったのがきっかけに、当時日本から輸入されていた伊万里焼の影響をも受けつつ、独特の陶器が発展し生産が行われました。
Since the 17th century Delft is known for itsceramics factories and manufactured there Delft ceramics in delfts known blauw.The most famous son of the city is the painter Jan Vermeer. In the 19th centuryDelft became the art city and profiled by the Technical University Founded in1842, in the fields of technological innovation and architecture.
オランダではスズ釉薬で絵付けされた陶器は、1512年アントウェルペンのグイド・ダ・サヴィーノが最初に制作し、その後絵付けされた陶器の制作が、オランダ南部からオランダ北部へと広まっていったと考えられています。ミデルブルフやハールレム、アムステルダムでもこのような陶器の製造が始まりました。
炭酸カルシウムが豊富に含まれた泥灰土の使用によってオランダの陶芸技術は進歩していきました。デルフト陶器では試行錯誤の結果、地元産、トゥルネー産、ラインラント産の三箇所の粘土を混ぜ合わせた最良の粘土にたどり着きました、従来は陶器は絵付けされ、透明の釉薬をかけるだけでしたが、17世紀初め、白色のスズ釉薬で全面が釉掛けされる方法が見いだされたことで、焼成された陶器表面に深みを与え、青の絵付けの発色を鮮明になり、磁器のような陶器の制作が可能となりました。
マイセン焼きの発症がきっかけとなった磁器の原料カオリンがドイツ北部で発見され、本物の磁器が製造できるようになったため、デルフト焼きは厳しい競争にさらされ、19世紀半ばにはデルフト市内の工房は殆ど姿を消してしまいました。
しかし幸いにも、産業革命の発祥の地・イギリスで「美術工芸運動」として始まり、パリの万国博覧会に出品された日本製品の影響を受け、デルフト焼きの手作りの美しさは蘇ることになりました。
【参考】
Caiger-Smith 「オランダの伝統・デルフト陶器」2014年
金獅子亭「デルフト焼(ロイヤルデルフト/デルフトブルー)」
大平雅己「西洋陶磁入門」2006年 岩波新書)
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芸術や文化を求めて旅をしていると、いろいろ知らなかった世界を知り、旅の楽しみも広がりますね。家でゆっくり死ながら、旅の思い出に浸っているのもまた楽しいもまです。
ブルーとホワイトの世界を旅されたのですね。洋の東西が出会う素敵な世界を…
陶器と磁器だと、陶器の方があたたかみのある風合いのような気がします。
ダイニングの写真は、デルフト焼きの博物館の展示なのでしょうか。
フェルメールの時代にタイムスリップできそうです。
私が行ったのはデルフト焼きの大手会社の工場で、工場内にデルフト焼きの展示室や販売店が入っています。陶器と磁器の違いは、陶器は粘土を低温で焼いて作るのに対し、磁器は長石、けい石の石質が主成分を成している磁土を高温で焼いて作ります。磁器は高温で焼くのでガラス化が進み強度があります。実用的にお皿などに使われているのは殆ど磁器だと絵思います。工芸品としてはデルフト焼きは陶器、マイセンは磁器ではないかと思います。
いつもブログを拝読頂き有難うございます。
デルフトの青について勉強になりました。
柔らかな乳白色の生地に鮮やかな青。
沖縄の青は生地の黄味がかった化粧土に映える、和らかな大らかさが
ありましたが、昨今は白と青のコントラストを強く出すのが
流行りのようです。あまり爽やかでなくても良いと思うのですが。。
沖縄にはタイル文化がありませんが、あったら素敵なお墓が残っていたのではないかと
思いますね。
沖縄にも柔らかな乳白色の生地に鮮やかな青の陶器があるのですか。一度観てみたいですね。
デルフト焼きの青は、お土産用の模造品と比べると歴然と違う魅力的な色です。本物を見比べないと分りませんが。
沖縄にも柔らかな乳白色の生地に鮮やかな青の陶器があるのですか。一度観てみたいですね。
デルフト焼きの青は、お土産用の模造品と比べると歴然と違う魅力的な色です。本物を見比べないと分りませんが。