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芸術と自然の美を巡る旅  

ブルックナー最初の完成度の高い名曲と彼岸花を幻想的な雰囲気の写真

ブルックナー『交響曲第2番ハ短調』

Anton Josef BrucknerSymphony No. 2

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PhotoLycoris radiata


 ブルックナー44歳の時、ウィーン音楽院において。和声、低違法、オルガンのきょうじゅという地位を得ました。この頃、ブルックナーはオルガニストとして高い華々しい成功をおさめました。ブルックナーは交響曲第1番が粗野で冷酷な曲と非難されたことから、音楽に構成感が必要と考え、比較的な長い休止をおいて、それぞれの部分を性格的に際立たせようとしました。この休止による区切りがその後のブルックナーの交響曲の特徴となりました。





Anton Bruckner'sSymphony No. 2 in C minor was completed in 1872, and revised, like most ofBruckner's other symphonies, at various points thereafter. This work issometimes known as the "Symphony of Pauses"


 交響曲第2番では宗教的感情を盛り込み、宗教性を色濃く打ち出して、自作の宗教音楽との関連も示し、全曲の統一性に配慮しています。事故の芸術にこもり、神に奉仕する姿勢を守り続けた、「ミサ交響曲」の一つとなっています。


The symphony hasfour movements: Moderato, C minor Scherzo:Mäßig schnell (Moderately fast), C minor Trio: Gleiches Tempo (Same tempo), C major (Put in 3rd position in thelater versions). Feierlich, etwas bewegt (Solemnly, somewhatanimated), A-flat major Finale: Ziemlich schnell (Fairly fast), Cminor.



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1楽章 

 ヴァイオリン、ヴィオラのトレモロのピアニシモのブルックナー開始から、表情豊かなチェロの第1主題をおおらかに奏しします。チェロの付点リズムがヴァイオリンに移ると、トランペットの3連音符と付点によるリズムで加わります。この立体的な音楽構成の様相は、ブルックナーリズムと呼ばれ、その後のブルックナーの音楽にしばしば使われることになります。


 1主題が発展し次第に力を弱めるとティンパニーが3つの弱い響きを出し、小節休止を挟んで第2主題部は対位法で美しい絡みを見せながら発展していきます。第1ヴァイオリンの浮遊するような音のもと、チェロが変ホ長調で第2主題を提示する。第3主題が次第に高揚し、金管が付点リズムの信号動機を奏して頂点をつくります。


  次いで弦楽器のユーモラスなリズムに木管楽器が応答し第3主題に、休止の後、ヴィオラと低音弦が第1主題の断片が展開して、第1主題の旋律で高揚し、第3主題の伴奏の音型や第2主題も加わります。 さらに休止の後再現部へ、第1主題は管楽器も加わって豊かに再現され、第2主題、第3主題、再現とされます。 コーダは比較的長大で低弦の第1主題の断片が繰り返され、再度第1主題の断片が繰り返されクライマックスとなります。一度静まっ他の地チェロが第1主題を奏で、ファゴットとフルートに導かれてまた頂点を作って曲は終わります。


 第1楽章は、3つの主題によるソナタ形式で構成されています。第1楽章は、悲壮感と悲嘆に溢れ、極めて内省的といえます。第1楽章の第1主題の終わり近くで、低弦が付点リズムの旋律を出し、トランペットが3連音をおいたリズムで加わります。この立体的な音楽構成の様相は、ブルックナーリズムと呼ばれ、その後のこの音楽でしばしば使われ、聴衆を引き込んでいきます。


 

2楽章

 第2楽章の主要主題部では、ヘ短調ミサ曲から「ベネディクトス」の「神の名において」における「ベネディクトスの動機」が姿を見せ、少し速度を落として「アベ・マリーア」の音型も現れでは宗教性が強く表れています。ブルックナーは失われたのではないかと自信を無くしていた創造力が再び回復したことについて、神に感謝の気持ちを表現したかったのかもしれません。


 荘重に、いくぶん運動的に」と書き加えられた法悦的で妖艶な音楽で、後の最大のアダージョ作曲家の本領が感じられます。弦楽器による情緒的な第1主題。総休止の後ホルンの第2主題、再び第1主題が登場し、展開部と再現部が一つになって音楽の素材が壮大に敷衍されていきます。オルガンのミサ曲と「ベネディクトス」の「神の名において」における「ベネディクトスの動機」が引用去り、更に第1主題を回想するコーダで静かに結ばれホルンの美ししい夢を見るように楽章が閉じられます。



3楽章

 ハ短調、3分の4拍子。三部形式で、スケルツォでブルックナーの原始的な性格がここに反映されます。トランペットとトロンボーンを除いた全楽器でスケルツォ主題が強烈演奏され、再現部でも金管楽器が強烈に奏されます。ヴァイオリンによる単一の高さの音を連続して小刻みに演奏の上でヴィオラが主題を奏していくトリオは、天国的美しさを感じさせます。スケルツォ再現部の終止をティンパニーが効果的に使分けています。第3楽章は世俗的雰囲気を持っています。



4楽章

 最終楽章も、ルックナーリズムで聴衆を作曲者の世界にぐいぐい引き込んでいきます。2分の2拍子。ソナタ形式で、ここでも3種類の主題が使われています。メンデルスゾーンのような軽い第1主題、音の強弱の変化や対比による音楽表現からハ短調の第1主題の第2着想に導かれます。ベートーヴェンの「運命」の動機がそれとなく散りばめられ、一転してしなやかな低違法的な楽想の弦楽器による明るい第2主題が現れます。第2主題の再現途中から曲は悲劇的な性格を帯び始め、突然曲は勢いを増力強く吹く舞曲風のリズムにのって第1主題の変形された旋律が力強く奏でられます。休止の後ヘ短調ミサ曲のキリエの引用で。それによって醸し出される天国的な雰囲気に包まれます。長い音楽の中でも第3主題以降がとても長く、コラールなどに時間を大量につぎ込んでいます。生と死の闘争から生の勝利に達します。調ミサ曲から「キリエ・エレイソン」が奏されます。



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 この曲を聴いていると、ワーグナーの『ニーベルングの指環』の『ジークフリート』聴いているような錯覚に陥ることがあります。ルックナーリズムで聴衆を引き込んでいく手法は、『ジークフリート』の前半に力ずくで聴衆をワーグナーの音楽の世界に引き込んでいく手法と共通するものがあり、その後のルックナーの交響曲でも、巧みに生かされているようでした。


パーヴォ・ヤルビー指揮NHK交響楽団

2016.9.24 NHKホール.











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by desire_san | 2016-10-07 19:11 | 音楽・オーディオ | Comments(2)
Commented by rollingwest at 2016-10-08 10:24
クラッシック記事と曼珠沙華!皆さんのブログもまた真っ赤な彼岸花風景が増えてきましたが貴殿のHP黒背景との鮮明な対照・コラボが似合いますね。雨の多い日が続きますが、10月10日からは安定した爽やかな秋空が続きそうですね。紅葉の便りもそろそろ聞こえてきました。本格的な錦秋を迎える日が近くなり期待感が膨らみます!

Commented by desire_san at 2016-10-09 08:57
rollingwestさん、いつもコメントありがとうございます。
赤な彼岸花もの写真を選んだのは、ご指摘のように音楽の記事とのコラボで全体が生きることを狙ったものです。
東北や越後、北アルプスの山は紅葉最盛期でつつつつつねこれから紅葉のきれいな季節ですね。