「北のヴェネツィア」と呼ばれる運河が張り巡らされた美しい街並み
ブリュージュ Ⅰ
Centrohistórico de Brujas

ブリュージュは、「北のヴェネツィア」と呼ばれる水の都はベルギーの代表的な観光都市の一つです。時の流れから取り残されてしまったかのような町は、敬愛するベルギー象徴派の画家フェルナン・クノップフが描いた「ブリュージュの思い出」そのままの姿で、静かな美しさを今に残しています。地名の由来は「橋」であり、市内に張り巡らされた架かる無数の橋があります。
ブルージュ歴史地区は、ベルギーの古都ブリュージュの中心市街でユネスコ世界遺産として登録されています。ブルージュ歴史地区の区域内には、「フランドル地方のベギン会修道院群」の世界遺産にも含まれています。

ベギン会修道院は、フランダース地方に広く残るベギン会修道院跡のひとつで、尼僧とは異なり、自身で生計を立て自立的な生活を営む女性たちのための共同生活の場でした。この貴重な生活様式を後世に伝え、ユネスコの世界遺産として13件がまとめて登録されています。なかでもブルージュのベギン会修道院は、ルーヴェンのものと並び代表的な存在です。レンガの壁に囲まれ、外界と遮断された道院の中庭は、一歩足を踏み入れると、時を封じこめたような静謐な空気を感じることができます。木々の向こうには修道女たちが住む白壁の家屋が連なります。現在はベネディクト派の修道女たちの祈りと生活の場所になっています。
ベギン会修道院は、1245年にフランドル伯爵夫人のマルガレーテの意志で設立され、1928年まで伝統を紡いできました。現在もその生活様式は、敷地内にある博物館「ベギン会修道院の家」で観察できます。食堂、台所、寝室などがあり17世紀の家具調度類も残されます。敷地内には、ベギン会の守護聖女エリザベスに捧げられた教会のバロック様式の美しい祭壇を前に、修道女たちはミサと祈りで毎日神との静かな対話の生活をしています。水仙の花が咲き乱れる春は特に美しいと言われています。
こうした芸術を育んだ歴史性は多くの歴史的建造物からも伺うことができます。ブリュージュは47の鐘からなる鐘楼でも有名で、「ベルギーとフランスの鐘楼群」としても登録されています。ヨーロッパで最も高い煉瓦建築物である122mの尖塔を抱える聖母大聖堂には、13~15世紀に建立され、その後何度も回収が加えられ、様々な建築様式が混ざっています。内部にはミケランジェロ作の『聖母子像』が保管されており、主祭壇とそれに続くパイプオルガンも素晴らしいものです。シャルル突進公とその娘マリーの棺が安置されています。ブルージュでは、お定期的な無料の「コンサート」のために
専門のカリヨン演奏者を雇っています。

マルクト広場は、四方に魅力的な建物を配した西欧でも屈指の美しい広場です。南側にブリュージュのシンボルである鐘楼、東にネオゴシック様式の市庁舎と郵便局、北側と西側には銀行、レストラン、カフェ、土産店などが並びます。中心にフランスの圧政に立ち上がったブリュージュの英雄、ヤン・ブルーデルとピーチ・デ・コーニングの銅像が立ち、ブリュージュ市民の心意気を感じさせます。

市庁舎は14~15世紀にかけて建てられたベルギーで最も古い市庁舎のひとつで、フランボワイヤン・ゴシック方式の装飾が見事です。建物正面の像やリレーフは聖書の物語や歴史上の出来事が表現されています。
公文書館は16世紀に建てられたルネサンス様式の建物で、正面に正義、左にアロン、右にモーゼの像があります。内部は自由ブルージュ博物館になっています。


救世主大聖堂は13世紀に建造されたブルージュで最も古い教会で、12~13世紀のゴシック様式です。17世紀のオルガンと聖楽隊席、18世紀のタペストリー、聖堂博物館にはファン・デル・フースなどのフランドル絵画などが展示されています。

聖救世主教会 -聖血寺院は、第1回十字軍の際にフランドル伯が持ち帰った聖血(キリストの血)にまつわる聖遺物に由来しています。聖血礼拝堂は、ロマネスク期に建造されましたが、内部の礼拝堂はゴシック様式に改装され、2重構造のバシリカ式教会堂となっています。

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ブリュージュ ⅡBrujasleaving the medieval townブリュージュは、ベルギー北西部、フランデレン地域の都市で、ウェスト=フランデレン州の州都です。ブリュージュはフランス語で、オランダ語ではブルッヘまたはブリュッヘと呼ばれています。ブリュージュはブリュッセルとは異なる落ち着いた雰囲気の街で、ゲントやアントワープなどへ行くにも便利な観光に便利な立地条件にあります。... more
ブリュージュにも住んでみたいお気持ち、私もよくわかります。
先日この記事(I)を拝読し、小説『死都ブリュージュ』をなつかしんでいたら、その小説を取り上げた新しい記事(II)がアップされていて、うれしい驚きでした。オペラはテレビで見たことがあると思うのですが、BDがどこかへ紛れてしまいました。よみがえったブリュージュは明るく澄んだ佇まいですね。いつか訪ねてみたいです。
小説『死都ブリュージュ』を読まれたのですね。私は小説はまだ読んでいませんが、この小説にに舞台となっている不リュージュは、現在の活気ある観光都市部ブリュージュとは全く違った雰囲気の町だったようですね。現在のブリュージュはブログにもご紹介致しましたが大変美しい町です。訪れてよかったと思いました。

