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心に残った自然とアート   

名バレリーナのオデット/オディール アナニアシヴィリ、ザハロワ

バレエ『白鳥の湖』
Tchaikovsky"Swan Lake"
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 『白鳥の湖』は音楽にもバレエにも優れた品格と優雅さをもつ、 『ジゼル』と並んでクラシックバレエを代表する傑作です。プリマ・バレリーナでこの作品を踊ったことのない人はいないといえる作品で、その時代の世界を代表するプリマ・バレリーナの舞台があり、多くの映像が残っています。その中から、代表的な生の舞台の感想を紹介します。





"Thelakeof a swan" has dignity and grace excellent in music and ballet, It isamasterpiece which represents classical ballet along with"Gisele."Theprima ballerina who has not danced this work is a workwhich can be referred toas absent, he has a stage of the prima ballerinarepresenting the world of thattime, and many images remain.The comment of thetypical raw stage are introducedout of it.




名バレリーナが踊る『白鳥の湖』 


ダーシー・バッセル

a0113718_13445149.jpg 『白鳥の湖』の舞台は最初の印象に残った『白鳥の湖』の舞台は、1998年の新国立劇場オペラ劇場でのダーシー・バッセルの舞台でした。ダーシー・バッセルは、英国ロイヤル・バレエ団で。その当時で最も若い年齢でプリンシパルに昇格したバレリーナでした。ダーシー・バッセルは体が柔らかく動きがなめらかで、必要に応じて非常に不自然な動きもリズムカルにバレエの中に取り込んでいきます。ダーシー・バッセルは名ダンサーであると同時に名女優であり、彼女のオデット/オディールは優美で叙情性がありました。



Thestageof "the lake of a swan" is seen 4 times until now. The stage ofthe"lake of a swan" which remained in the first impression in it wasastage of Darcey Bussell in the New National Theater opera theater in1998.Thebody is soft, Darcey Bussell had the smooth motion, her Odette / Odileweregraceful, and there was lyricism.




ニーナ・アナニアシヴィリ

 次に『白鳥の湖』の印象に残る舞台に出会ったのは、2007年のグルジア国立バレエでのアナニアシヴィリの舞台でした。私が観た最高のオデット/オディールは、アナニアシヴィリだったと思います。アナニアシヴィリのオデットは、完璧なまでの造形美にしっとりとした叙情性、哀しさ、儚さ、突然の恋に

対する怯え、凍りついたような表情など、演技を超えた無類の表現力と風格、a0113718_13453817.jpgそれは、バレリーナの踊る白鳥ではなく、まさに白鳥そのものでした。一転してオディールでは、高度な技巧を織り交ぜた妖艶で情熱的ともいえる華やかさで、超絶技巧の「黒鳥と王子のグラン・パ・ド・ドゥ」を余裕の笑顔を絶やさず、圧倒的な輝きを持って軽々と踊り抜きます。まさに、アナニアシヴィリの多彩な魅力が濃縮した舞台でした。




Next,thestage of Nina Ananiashvili in Georgia national ballet in 2007 met with thestagewhich remains in the impression of "the lake of a swan." I thinkthatthe highest Odette / Odile was Nina Ananiashvili.The incomparable powerofexpression and dignity, and it beyond performances, such as lyricismgentlymade into modeling beauty raw [ with perfect Odette of the NinaAnaniashvili ],sadness, transiency, and expression to sudden love thatfrightened and froze,were not a swan which a ballerina dances, but were justthe swan itself.Thesmiling face of a margin not being wiped out but dancing"the grand pas dedeux of Kurotori and a prince" of techniques matchedby none by thebrightness for which advanced art was suddenly woven in by Odileand whichmight be fascinating and it might say to be passionate, is lightlykept withoverwhelming brightness.It was the stage which a variegated charm ofNinaAnaniashvili just condensed.


a0113718_13472158.jpg アナニアシヴィリは『白鳥の湖』の役について次のように語っています。「まずオデットがいて、この役はとても悲しい役として踊らなくてはならず、悲しい白鳥の物語、そして愛をどれほど彼女が恐れているかを表情で見せなければなりません。もしこの愛が真実でなければ、オデットは死ぬか、死ぬまで白鳥でいなければならないからです。オディールを踊るときには別人として踊る必要があります。美しく悪い女で、王子をどうすれば魅了できるかを判っているのがオディールです。」再びオデットでは、白鳥の羽のように優雅で哀しく表現に戻ります。


NinaAnaniashviliis telling as follows about the role of "the lake of a swan."Theremust be Odette first, this role must be danced as a very sad role,and it mustbe shown with expression whether she fears the tale of a sad swan,and lovehowever.It is because there must be Odette by a swan until he dies ordies ifthis love is not true.When dancing Odile, it is necessary to dance asanotherperson.It is Odile which is understood whether to act as a prince tocharm howby a bad beautiful woman. " By Odette, it returns to expressiongracefullyand sadly like the feather of a swan again.





スヴェトラーナ・ザハロワ

 そして最も記憶に新しいのがザハロワの『白鳥の湖』です。ザハロワのオデットは、美しい容姿とプロポーションから繰り出される美しいポーズと優雅で滑らかな動きはため息をつくほどです。オディールでは、オデットのたおやかな白鳥とは一転して躍動感のある高度のテクニックを披露してくれました。



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"lakeofa swan" of Svetlana Zakharova was the fresh in memory.The appearancewithZakharova's beautiful Odette, the beautiful pause which it lets outfromproportion, and the graceful and smooth motion. .In Odile theadvancedtechnique which turns around and has a feeling of a lively motion isannouncedas Odette's graceful swan.



 3人とも世界を代表するバレリーナで、それぞれ完成度の高い舞台でした。各々十分満足できる舞台でしたが、あえて比較間すれば、アナニアシヴィリの神がかり的表現力が強烈に印象に残りました。



a0113718_13515465.jpg 今や伝説となったカルロッタ・ブリアンツァを始め、ピエリーナ・レニャーニ、マリインスキーバレエのマチルダ・クシェシンスカ。ガリーナ・ウラノワ、英国のマーゴ・フォンテイン、アメリカのスザンナ・ファレルなどの『白鳥の湖』を映像で見たことがありますが、技量の高さは理解できても、やはり生の舞台を観ないと私は感動できないようです。



 新国立劇場バレエ団の舞台は、原発事故以来海外の一流ダンサーが日本の新国立劇場に出演してくれなくなったこともあると思いますが、新国立劇場のバレエは日本人キャストだけで演じられるようになりました。そんな中で、この日オデット/オディールを踊った小野絢子さんをはじめスターダンサーが育ってきました。また、バレエ音楽の式では定評のある指揮者を招いてオーケストa0113718_13532355.jpgラを活躍させ、優れた演出や振付けに加え 定評があるコールド・バレエの美しさで総合芸術としてのバレエに厚みをもたせ、日本人キャストだけで充実した舞台を楽しめるようになりました。








『白鳥の湖』の音楽について

 第1幕、もの悲しげなオーボエで始まる有名な「情景」の「白鳥のテーマ」が弦楽器で繰り返されます。情景の音楽はまさにチャイコフスキーの世界で秀逸です。


 第1幕は王子の成年式を祝うような華やかな音楽で幕が上がります。最初に踊られる村娘が踊るコールド・バレエは、チャイコフスキー作曲した有名なワルツの音楽に合わせて踊られます。弦楽器が優雅でスケールの大きい旋律で変化に富んだ豪華な雰囲気の音楽曲となっています。優雅なワルツ、ヴァイオリンの独奏、ヴァイオリンの独奏から木管楽器が引き継ぐハンガリー音楽風の音楽に乗った2人の踊りから、速いテンポのヴァイオリン独奏と変化のある音楽を楽しめます。宴会が終わった後、オーボエによる「白鳥のテーマ」は白鳥を追って,湖の方に向かう王子を暗示する音楽構成も見事です。



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 第2幕、弦とハープの伴奏で有名オーボエの「白鳥のテーマ」の寂しい美しさ旋律で始まります。「オデットのテーマ」これは「白鳥のテーマ」の変奏となっています。優しいオーボエの戦慄とチェロの旋律が、対話をするように進み、白鳥を暗示する抒情的な旋律に、オーボエがアリアのように訴えるように演奏され、オデットも白鳥たちも元は人間だったことを絶妙に音楽で暗示します。白鳥たちの踊る群舞のワルツの音楽は、群舞で踊っている人たちにもオデットの深い悲しみを共有させる感情が内面が湧き上がってくるように、音楽がち密に構成されています。オデットがソロで踊るヴァイオリンが優美で可憐な旋律、大きな白鳥の踊りと4人が手を組んでコミカルに踊る4羽の白鳥の踊りのワルツと完成度の高い音楽に支えられて、白鳥たちの息をのむ美しさを演出します。バレエ前半の最大の見せ場であるグラン・アダージョでは、オデットと王子の愛の「グラン・アダージョ」、は、ハープのカデンツァで始まり、独奏ヴァイオリンがロマンティックで甘い旋律により息をのむような音楽の世界を作り出し、音楽の抒情性とドラマ性が、オデットと王子の愛に深みを与えています。




 第3幕、舞踏会の場面。道化師が踊り,バグパイプの田舎風の踊り。王子の6人の花嫁候補が登場し、「花嫁たちのワルツ」が演奏されます。王子は6人の花嫁候補の誰にも花束を渡せないでいると、突然,トランペットとトロンボーンファンファーレがなり,ロットバルトとオディールが登場、オディールのテーマは,白鳥のテーマとよく似た音楽で、オデットとオディールよく似ていることを音楽的に示します。


 6人の王女候補の踊りの後、民族舞曲にのせたいろいろな踊りが続き、哀愁を帯びた旋律のヴァイオリンで演奏されるチャールダッシュのハンガリーの踊りはテンポが急に速くなり、熱狂的に結ばれます。独奏ヴァイオリンが技巧的なカデンツァ風に演奏され民族的な短調の音楽のロシアの踊り、カスタネットも加わりボレロのエキゾティックなリズムで続く楽しいスペインの踊り、イタリア奇想曲を連想させるナポリの踊り、力強いマズルカのポーランドの踊りと続きます。重量感のある音楽で、このバレエ全体に厚みと深みを持たせています。


 弦楽を中心とした序奏の後,独奏ヴァイオリンが甘い旋律は王子のオディールへの恋を予感させます。金管楽器に続く弦楽器のマズルカのような曲は踊りを誘うような音楽です。弦楽器に木管楽器が可憐に絡んで音楽が続きます。パ・ド・ドゥを結びは、民族的な雰囲気の軽快で色彩感あふれる華やかな音楽に導かれて、黒鳥の魅力ある踊りに王子が魅了されていくのに説得力を持たせます。明るく華やかな音楽が、オデットの清純な音楽と陰影で違いを持たせ、同じ踊り手がオデットとオディールを演じていますが、踊りの振付と音楽の違いが別人であること強く印象付けます。


 王子がオディールを婚約者に選ぶと王妃に告げると、ロットバルトは,王子にオディールに永遠の愛を誓うよう要求します。王子がオディールに接吻すると,舞台が暗転します。舞台の奥の窓にオデットが舞います。白鳥のテーマが全管弦楽で力強く劇的に演奏され、オディールは花束を投げ花は舞台に散乱し、退場していきます。王子は途方に暮れてオデットを追って湖に向います。



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 第4幕、穏やかで柔らかな音楽、ハープのアルペジオに続き木管楽器が交互にこの旋律を奏でます。軽やかな旋律に次第に不安の影はオデットの帰りを不安げに待つ白鳥たちの様子を描きます。物悲しげな旋律のクラリネットと弦楽器の音楽に載せて小さな白鳥たちの踊りが見る人の気持ちを和らげます。


 オデットが戻り王子の裏切りを仲間に語る場面は木管楽器と弦楽器の対話で表現しています。流れるような旋律の弦楽器にホルンが続き、悲壮感を背負った王子の登場、ハープのアルペジオのテンポが速くなり,オーボエによる白鳥のテーマ、王子はオディトに許しを乞いオデットは王子を許します。

 ロットバルトが登場し、白鳥のテーマは次第に悲壮感を漂わせ大きく鳴り響きます。オデットと王子は湖に沈んでいきますが、金管楽器も参加した白鳥のテーマが鳴り響き、2人の愛の力が悪魔に打ち勝ったことを表します。この場面のたたみかけるようなドラマティクな音楽は、バレエ全体のクライマックスにふさわしく、クライマックスは悪に愛が勝利することを音楽の魅力で感じさせ、舞台に説得力を持たせています。最後は弦とハープが美しい音楽が天に昇るオデットと王子の魂を見守り、重厚な雰囲気で幕となります。

 

 

 チャイコフスキーのバレエ音楽には、変奏で白鳥オデットと黒鳥オディールを表現仕分け、運命を感じさせる仕掛けがいくつもあります。次元を超えて景色が映りゆくパノラマのシーンなど音楽の作り方がとても秀逸で、踊りと音感が一つになったエネルギーを体感することができます。チャイコフスキーのバレエ音楽には、暗闇の奥深くから湧き上がってくる感情があります。暗闇があるからこそ、輝きの部分がよりキラキラとした輝きが感じられるのかも知れません。


 「白鳥の湖」の魅力は音楽がバレエ音楽の中で群を抜いて優れているところにあると思います。「白鳥の湖」は、脇役の音楽にも華やかで親しみやすい音楽を与え、有名な音楽がたくさん登場してグランドオペラのような華やかな雰囲気を感じさせます。 「白鳥のテーマ」をドラマティクに使い、バレエ全体の物語性に厚みを持たせて感動を誘います。



参考文献

森田 稔 () 永遠の「白鳥の湖」―チャイコフスキーとバレエ音楽




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by desire_san | 2018-03-27 14:00 | バレエ・演劇 | Trackback | Comments(0)
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