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イタリア美術史上重要な至宝を有する宮殿美術館

カポディモンテ美術館 ナポリ

National Museum of Capodimonte



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 カポディモンテ美術館は、イタリアのナポリにある壮大なバーボン宮殿のカポディモンテ宮殿にある美術館です。この美術館は、イタリア美術史上重要な作品がいくつかあり、重要な古代ローマの彫刻もいくつかあります。ナポリの絵画と装飾美術においても最大の博物館であり、イタリア最大の博物館のひとつです。





Museodi Capodimonte is an art museum located in the Palace of Capodimonte, a grandBourbon palazzo in Naples, Italy. The museum is the prime repository ofNeapolitan painting and decorative art, with several important works from otherItalian schools of painting, and some important ancient Roman sculptures. It isone of the largest museums in Italy.




 1階と2階にはナショナルギャラリーがあり、シモーネ・マティーニ、ラファエル、ティツィアーノ、カラヴァッジョ、マザッチョ、ロレンツォ・ロット、ジョヴァンニ・ベリーニ、ジョルジョ・ヴァザーリ、エル・グレコの主な作品を含む13世紀から18世紀までの絵画が展示されています。





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 この博物館は、ナポレオン派の絵画を見るのに最適な場所です。多くの場合、広い世界で賞賛されています. ジュセペデリベラ、ルカ・ジョルダーノ、ナポリのカラヴァッジギティなど多くのギャラリーがあります。 グラウンドフロアの多くは、ファルネーゼの古典的なローマ時代の記念碑的な彫刻のコレクションで、ナポリ国立考古学博物館にはほとんど残っています。宮殿内の他の場所には、18世紀のアンティーク家具と様々な邸宅の磁器とマジョリカの家具が置かれています。



 

シモーヌ・マティーニ 「トゥールーズの祭壇画 1317




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 シモーネ・マルティーニがシチリアのロベルト賢明王のために描かれた祭壇画です。この祭壇画は、一族の記念絵画として制作された宮廷芸術です。


 『アンジューのロベルト王に王冠を授けるトゥールーズの聖ルイス』の戴冠の場面は、極めて祝賀的要素が強く、ルイは自分が修道士になることを告げて、弟ロベルトにナポリ王という地上の王冠を差し出す一方、自分は聖人の象徴である点の王冠を受けていて、精神的に価値の高い価値があることを強調しています。百合の紋章で装飾され、上部の角を切り取った額縁で囲われています。豪華な装飾の施された衣装、フランス王家の紋章、金の豊富な使用が荘厳さと人物の宮廷的正確を際立たせ、生き生きした調子と現実感に溢れています。


 ルイは、謙遜の徳を高揚し、司教になり聖人になった者にあるまじく、日々の生活も謙虚に貧しく生きました。注文主はシモーネ・マルティーニに彼らには芳しからぬ聖人ルイの善行を隠し、精神的な観点から効果的に無毒な内容でルイを称賛する様依頼しました。キリストの貧しさにではなく、謙遜に身を献じたことを表明させたかったのです。ロベルト賢明王が着ている衣服は、戴冠式用の礼服と思われ、聖ルイが身につけているキリスト教の聖職者が行列儀式などの時に着るマントのような外衣にも、一族の紋章がふんだんにちりばめられています。高位聖職者の葬儀のような壮麗さで描かれているルイの葬儀の場面には、一つの奇蹟が描かれています。

聖人が描かれている大きな上部中心パネルと、プレデッラ(祭壇の最下部)には5つの小さなパネルで構成されています。これらのパネルには、聖ルイス人生のいくつかの場面が描かれています。シモーヌ・マティーニのこの絵画はこの祭壇画は、構成が歴史的に重要で、この構成スタイルの始まりを示すものであり、これ以降よく用いられるようになります。主画面での大外衣の壁の流れ、足医大に隠れた折り畳み式床机のライオンの脚、幾何学模様のじゅうたんなど、非常に緻密な遠近法的な観察の生家が見られ。円熟した彫塑的な表現と空間性を獲得しています。





マザッチョ「キリストの磔刑」1426




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 マザッチョを研究する上でも重要な作品で、キリストがエルサレムで磔刑に処される場面を描く「キリストの磔刑」を主題に制作した作品です。聖母マリアの視線の先には刑に処されるキリストに跪く十二使徒のひとりで福音書記者でもあるキリストに最も寵愛された弟子ヨハネの姿が描かれています。人物の迫真に迫る表情や、大胆なポーズなど表される感情の表現が、作品により一層の臨場感と神聖性を与えています。




ボッティチェッリ「聖母子と二人の天使」  1470




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 ボッティチェリの初期の作品ですが、光臨の細やかさ、聖母のヴェールの透明さや美しさはボッティチェッリならではといえます。





ジョヴァンニ・ベッリーニ「キリストの変容」 1487年頃



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 主イエスの変容は、福音書に記述された、イエス・キリストが高い山にペトロ、ヨハネ、ヤコブの弟子たちを伴い、旧約の預言者であるモーセとエリヤと語り合いながら白く光り輝く姿を弟子たちに示し、神は「これはわたしの子、選ばれた者。これに聞け」と宣言された、と聖書に記された出来事を描いています。


 ジョヴァンニ・ベッリーニ(1433-1515年)は、初期ルネサンスにおけるヴェネツィア派の確立者としてその名を馳せた人です。この作品はベッリーニの円熟期の子のモチーフの2作目です。「ルカ9:28-36」に照らすと、イエスの隣りにモーセとエリヤ、手前には腰を抜かしているペトロ、ヤコブとヨハネの兄弟が描かれています。弟子たちは恐れながら、やがてイエスらが雲の中に包まれていくのを見、天から響く神の声を聞くのです。ベリーニはされまでのゴシック様式の芸術的表現を捨てて、マンテーニャの影響を強く受けて、以前描いた「変容」よりも緊張を解いてリラックスした姿で描いています。格段に優れた風景描写が大きな魅力で高い評価を受けています。



Transfigurationof Christ is a c.1480 oil on panel painting by the Italian Renaissance masterGiovanni Bellini, now in the housed in the Capodimonte Gallery of Naples,Italy.By this time Bellini had abandoned Gothic art and outgrown the influenceof Mantegna. The picture shows a more relaxed style than his earlierTransfiguration. The work is signed IOANNES BELLINUS on a small chart hangingfrom the fence in the foreground. The leaves of the tree on the right, as wellas the faces of James and Peter, are from a later restoration.





ピーテル・ブリューゲル「盲人の寓話」 1568年



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 『盲人の寓話』はピーテル・ブリューゲルが新約聖書マタイ福音書に記されている寓意画の傑作です。盲人が同じ盲人を手引きすることによって両者とも穴へ墜落してしまう、真の信仰は正しく導く善き教師によってのみもたらされ、肉体的欠陥より信仰の欠如という精神的な欠陥の恐怖を説いています。聖書では盲人二人ですが、ブリューゲルはは六人の盲人を対角線上に盲人の列を配し、上方では危険に気付かず導かれるまま歩く姿を、下方では穴に落ち苦しむ姿を描き、危険が振りかかる直前の恐怖と不安の姿を具体的にこ描き、直感的にわかるように寓意を表現しています。画面上部中央やや右寄に教会を配し、本来目指さねばならない正しき信仰を示しています。ブリューゲルは『謝肉祭と四旬節の喧嘩』などの作品も盲人の姿を描き、社会的弱者である盲人に強い関心を示していました。この作品は過剰に高まっていた宗教改革とその思想への批判が込められていると考えられています。




カラヴァッジョ 「キリストの笞打ち」



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 カラヴァッジョがナポリ滞在時に残した代表的な作品のひとつ『キリストの笞打ち』を制作し、ました。この作品の主題はユダヤの民を惑わしたとして捕らえられたイエスが、総督ピラトの命によって鞭打ちの刑に処される場面です。マニエリスム的な人物表現で、鞭に打たれるイエスと刑執行人の大胆で躍動的な運動性に、あいまいな輪郭線と強い光彩による劇的な場面描写を加えることにで、礼拝堂の祭壇画として信者を圧倒する効果を生み出していいます。笞打ちという暴力的なテーマであるのに、絵を見ていると穏やかな芯の強い印象を受け、自分が元気をもらうのは、カラヴァッジョの作品ならではのものです。





ティツィアーノ「教皇パウロ3世とその孫」 1546



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ティツィアーノ 「ダナエ」 1545年




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 ルゴス王アクリシオスの娘ダナエは、娘の子に殺されると予言を受けた父親によって塔に閉じ込められた。そこへ黄金の雨に姿を変えたオリュンポスの主神ユピテルが訪れ、彼女と交わったといいます。この作品において、ダナエは魅力的な裸体を惜しみなくさらし、金貨の混ざった黄金の雨を恍惚としたまなざしで見つめています。ティツィアーノは、裸婦を描く口実としてルネサンスの画家たちに好まれた官能的な場面を、想像力豊かに描き出しました。この作品でティツィアーノの見事な腕前で描き出された神話画の代表的な傑作といえます。






ティツィアーノ 「受胎告知」 1557年




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 天使ガブリエルがマリアのもとを訪れ、受胎を告げる場面は、ヴェネツィアでは、ヴェネツィアの建国は421年、受胎告知の祭日である325日ヴェネツィアではさらに特別な意味がありました。伝承によれば、ヴェネツィアの建国は421年、受胎告知の祭日である325日であるという意味で特別な意味があります。ティツィアーノは、「キリストの受肉」、すなわち、神の子キリストが人の子イエスとしてマリアに宿る「受胎告知」の瞬間をティツィアーノ特有の力強く大胆な筆さばきと眩惑的な色彩によって、ドラマティックに描いています。伝統様式に支配されず、独自の解釈と高い技術で示され、画家独特の表現で描いたこの作品は、他の画家出は感じられない魅力を感じました。





 

コレッジオ 「聖カトリーヌの神秘的な結婚」 1520年




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聖母、子供とアレクサンドリアの若い聖女カタリナの3人で表されています。幼子イエスと聖カタリナの婚姻を、静かに見つめる聖母マリアの姿の、暖かな光に包まれることによって輝きを放つ聖母の聖性と母性の表現は、コレッジョの特徴的な表現といえます。聖カタリナの指に婚姻の印である指輪をはめる幼子イエスは色彩が柔らか味を増し、この婚姻をより豊かに表現しています。幼子イエスから指輪を受け、恍惚と甘美の表情を浮かべる聖女カタリナの姿は非常に魅力的です。幼子イエスと聖カタリナの婚姻を祝福する聖セバスチャンはこの場面には登場しない聖人で、後にキリスト教徒であることが発覚し杭に縛られ身体に無数の矢を打たれ聖人です。作品になぜ例外的には聖セバスチャンが描がいたのかよくわかりませんが、神秘的な共同体の人物のすべての目は聖セバスチャン含め物語と感情的に向かって収束しています。 コレッジョは、彼の芸術研究の過程で、聖母の中で間違いなく最も洗練された表現を考え抜いて、辿り着いた結果を絵画作品に表現しています。



参考文献

イタリア・ルネサンス美術の巨匠 5. シモーヌ・マティーニ 東京書籍

イタリア・ルネサンス美術の巨匠 3. マザッチョ 東京書籍

イタリア・ルネサンス美術の巨匠 14. ボッティチェッリ 東京書籍

イタリア・ルネサンス美術の巨匠 29. カラヴァッジョ 東京書籍

森洋子/著 「ブリューゲルの世界」 2017 新潮社






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by desire_san | 2018-04-24 18:47 | イタリア・ルネサンス美術の旅 | Trackback | Comments(1)
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Commented by rollingwest at 2018-04-08 11:22
娘が武蔵小金井の高校に通っていたのでこの公園は何度か行きましたが桜は見事ですよね~!今年の桜は驚くほど早咲でしたが、その後安定した好天に恵まれ長く桜を楽しめました。普通は満開後に雨や花冷えがあるものですが非常に珍しい年でしたね。もう桜も終わり、これからは輝く新緑・目に鮮やかな青空・華やかな花が大いに楽しめる季節です!

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