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心に残った旅・芸術とアートとの出会い   

世界一美しい広場、中世から時が止まったかのようなゴシックの街・シエナの魅力

シエーナ

Siena

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 中世ルネッサンス期に栄えたイタリアの都市国家。その中心はトスカーナ地方に点在しています。フィレンツェから列車で1時間30分のシエーナは、三つの丘の上にあり、三つの丘が合わさった中心に世界で最も美しい広場と言われる古代劇場に似た半円形のカンポ広場があります。舞台にあたるところにパラッツォ・ブッブリコと呼ばれる中世以来のゴシック建築・市庁舎があり、高貴な姿をした鐘楼の塔が立っています。





Sienawhere the townscape of the world itself remains. At that time I competed forFlorence and the championship, and I was also putting effort into urbanplanning. The city maintains a Gothic appearance that has been well-organizedfrom the 12th to the 15th century, and works of artists such as Duccio,Lorenzetti brothers, Simone Martini and others who worked in Siena at the sametime not only affect Italy but also European countries I did it. Campo squarewhich is said to be the most beautiful fan in the world is as it is said to bea work of art itself, and the townscape centered on this square shows abeautiful harmony with surrounding nature.





「シエーナ歴史地区」として1995年に世界文化遺産に登録されたシエーナは、トスカーナでも最も優美な雰囲気を持つ街で、周囲に広大な果樹園、森や沼に囲まれ、四季折々の植物、動物や鳥、自然の変化に対峙しながら生き抜いてきた街です。シエーナは、市街を城壁で囲まれ、世界で最も美しいと言われるカンポ広場を中心に、丘の尾根を放射状に外に向かって伸びていまが、都市の中心部まで自然が入りこんでおり、渓谷が道路となり市の中心に入り、市内壁内の三分の一が菜園と庭園です。シエーナは、三つの丘の上にあり、三つの丘が合わさった中心にカンポ広場と呼ばれる古代劇場に似た半円形の広場があります。舞台にあたるところにパラッツォ・ブッブリコと呼ばれる中世以来のゴシック建築・市庁舎があり、高貴な姿をした鐘楼の塔が立っています。




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シエーナを散歩すると、歴史ある建物に囲まれ曲がりくねった迷路のような路地を歩いていると、本当に中世に迷い込んだかのような気分になります。プッブリコ宮殿(内部はシエーナ派の名画を所蔵する市立美術館)や、イタリアゴシックの代表作のひとつドゥオーモなどの壮麗な建物、そして坂の多い石畳の道など、街全体が中世美術館のような優雅な美しさを味わうことができました。 大聖堂をはじめ中世のたたずまいが今も残っています。 この町の色が、絵の具の「Sienna色」の名前の由来になったとも言われています。派手さはありませんが、時を重ねた奥ゆかしさのある魅力的な色です。



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カンポ広場は、市庁舎と美的構造的均衡をもつパラッツォの美しい建物に囲まれ、世界に例のない美しい景観を持つ広場です。カンポ広場では、人々は広場に座り込みお喋りに花を咲かせ憩いの時を過ごしていました。私もこの美しい広場に寝転んで。周囲にはレストランのテーブルが並べられ、食事の時を待っていました。カンポ広場から見上げると、シエーナの美しい町並み、その向こうにトスカーナの丘陵地帯が広がっていました。



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カンポ広場の北西の端にはガイアの泉があり、透明な水に満たされていました。 「ガイア」とは「喜び」という意味で地下水道の完成への人々の歓喜の声に由来するとも、幸運と祝賀をもたらす泉であるとも言われています。15世紀には彫刻家ヤコポ・デッラ・クエルチャにより彫刻が施され今見られるのはレプリカだそうです。カンポ広場の面は斜めになっていて、雨水は地下水路に流れるようになっているそうです。丘の上の街は水が重要ですので、シエーナには長大な地下水路があります。



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カンポ広場に建つ、ゴシック建築の傑作パラッツォ・ブッブリコ(市庁舎)。その建物の東端からマンジャの塔は伸びています。その高さ、102メートル。建設当時イタリアで1番の高さを誇ったと言われ、現在でもシエーナ大聖堂と並びトスカーナで1番高い塔です。レンガを高く積み上げたその堂々たる勇姿は、シエーナのシンボルです。イタリアの空に真っすぐ伸びる美しいマンジャの塔を、中世以降何百年もの間人々が見上げてきたので、その建築美の秀逸さは感動的でした。




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せっかくイタリアのシエーナまで来たので、高い塔、マンジャの塔に登って見ることにしました。マンジャの塔には、エレベーターなど勿論なく、螺旋階段でなく四角で、時折ある細い窓から外の景色が見えましたが、中世に造られた階段の幅や傾斜はきつく、登り易いと言えない503段とわれる階段を、痛い足を引きずって30分もかけて登りました。しかし、階段を登りきると、最上階にたどり着き、疲労感に包まれながら、外に目を向けると、眼下には中世の美しい町並みが広がり、古都シエーナの魅力を存分に味わうことができました。真下に見える貝殻に例えられるカンポ広場の美しい形。マンジャの塔から眺める古都シエーナの風景は、茶色がかった屋根の波はまさに中世の町で、路地が複雑に入り組んでいる様子が上から見下ろすとよくわかります。ヴェネツィアやフィレンツェのような、ルネサンスの時代が目に焼き付くようなオレンジ色ではありませんが、これもまた本当に美しいイタリアの風景だと自信を持って紹介できるトスカーナの絶景でした。



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金融都市として有名なシエーナの町には、世界最古の歴史を持つモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行(1472年創業)の本店があります。中世には、ゴシックの美術が栄え、当時はルネサンスのフィレンツェと肩を並べる芸術の中心地でした。組織「コムーネ」ができ、商業や金融の中心となる自治都市として発展。数百年にわたり銀行家などの大商人からなるコムーネが指揮をとり、13世紀から14世紀にはヨーロッパの金融業の中心として栄えました。その頃からのライバルは隣国フィレンツェで、何度も激しい抗争が行われました。この時期に市民が一致団結して建てたのがパラッツォ・ブッブリコです。



シエーナの建築を支配しているのは、ゴシック様式です。市庁舎、貴族の館は世俗的ゴシック様式で、大聖堂などの教会建築も総てゴシック建築です。尖頭アーチ、飛控壁を用いて構造的に安定させることにより高く大きな建物が可能になりました。市庁舎の1階に開いている10個の扉は、総てシエーナ式ゴシックアーチで、ひとつ上の尖頭アーチを重ね、両アーチの間を煉瓦で埋める二重アーチになっています。



12世紀頃から市民による政治が定着しているシエーナの市政府は、当時家屋建物に関して支配権を持っていたことあり、驚くべき緻密な都市計画を行いました。市政府が最初にと都市計画に着手したのは、生活必需品の市が立ち市民が集まる広場でした。このカンポに面して市庁舎を建設しました。主要道路は市場から穀物倉庫を結ぶ幹線道路は真っ直ぐに広く石畳で舗装されています。シエーナの道路幅は、標準で3.5m、フィレンツェの半分です。道路に沿った建物は外観と街並みを美しくするために規制され、家屋や道路の煉瓦の費用は、かなりの部分を市が付帯しました。街並みを美しくするために、パラッツォの塔の高さ、家の高さを制限し、市内の家は砂粘土で建てられ、道路側は煉瓦の壁で作ることが義務付けられました。シエーナの都市美化の思想は、美しいこと堅固なこと、雄大なことでした。シエーナは、この理想に従っていち早く都市建設を行い、市民に進歩的な社会観念を植え付けました。



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シエーナの都市計画の理想を最も良く示しているのがカンポです。この広場は劇場のような趣を持ち、統一された家で囲まれています。この劇場の舞台にあたるところにパラッツォ・ブッブリコが建っています。ここから三領域に伸びる道路は、町全体の調和を保ちながら延びて、中世都市の模範を造りました。ここにも美しいさ、堅固さ、雄大さの理想が実現されています。シエーナの理想は理想的な都市であると同時に,審美的な意味でも記念碑的な建築を生かすことも配慮しており、一つひとつの建築物はシエーナ市民の精神であるかのようにそれ自身を大切にし、市全体を統一し結合しています。また、シエーナにしは、芸術的な地下水路網が建設され、地上より美しいと言われる地下都市が形成されています。色々な意味でシエーナの都市建設は、シエーナの市政府が作った芸術品といえます。




参考文献

池上俊一シエナ-夢見るゴシック都市』中央公論新社〈中公新書〉、2001

片山伸也『中世後期シエナにおける都市美の表象』中央公論美術出版、2013

林 直美, 篠 利幸『シエナ―イタリア中世の都市

(京都書院アーツコレクション) 1999

石鍋 真澄『聖母の都市シエナ―中世イタリアの都市国家と美術』1988




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by desire_san | 2018-11-01 18:07 | イタリア | Trackback | Comments(8)
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Commented by Keiko_kinoshita at 2018-11-04 15:37 x
こんにちは!
いつも興味ある記事と美しい写真を見せていただきありがとうございます。
トスカーナの緩やかな緑の起伏に囲まれた丘の上に、古い街並みが広がっているシエナは数あるイタリアの街の中でも、最もイタリアらしい雰囲気を持った魅力的な街の一つだと思います。迷路のような石畳の細い路地が微妙にカーブして続いており、建物の背が高くて見通しもきかないため、しっかり地図を追っていかないとすぐに道に迷ってしましい、坂の上り下りが多いので、道に迷うエネルギーを浪費する、それでも、どこの路地を通っても雰囲気が良いし、絵になるので楽しかったです。
Commented by Frank_pero at 2018-11-04 15:48 x
すてきなシエナのブログを拝見しました。
この後ご紹介いただくと思いますが、シエナには、ほかにも、シエナ派の名画を所蔵する市立美術館となっているプッブリコ宮殿や、イタリアゴシックの代表作のひとつドゥオーモなどの壮麗な建物、そして坂の多い石畳の道など、街全体が中世美術館のような優雅なたたずまいを味わうことができます。街は今も中世当時のの伝統を保っており、毎年2回開催されるパリオというお祭りは、コントラーダ対抗の競走馬大会でシエナの重要な伝統行事。中世の衣装に身をまとった地元の人の時代行列と、その後に行われるカンポ広場を一気に駆け抜ける競馬は感激しました。
dezireさんの今までの展開では、次はシエナの大聖堂の紹介か、シエナの美術むということになるのでしょうねむ。楽しみにしていますむ。
Commented by Loretta at 2018-11-06 03:00 x
ダン・ブラウンの小説を映画化下『天使と悪魔』『ダ・ヴィンチ・コード』に引き続き、大学教授ロバート・ラングトンがダンテの長編叙事詩『神曲』<地獄篇/インフェルノ>を巡る世界滅亡へのカウントダウンに挑む『インフェルノ』では、シエナのロマーナ門、二コラ・マキャヴェリ通り、ポルタロマーナ美術専門高等学校などが出てきますね。
Commented by desire_san at 2018-11-06 03:26
kinoshitaさん コメントありがとうございます。

シェナの街の迷路のような石畳の細い路地は、どこの路地を通っても、いかにもイタリアの古都らしい雰囲気を感じますね。
どこをとっても写真になる風景ですね。


Commented by desire_san at 2018-11-06 03:31
Frank_peroさん  私のブログを読んでいただきありがとうございます。

パリオというお祭りのことは初めて知りました。ありがとうございます。

ご期待いただいてありがとうございます。
シエナの2回目は、「シエナの大聖堂」 その次に、プッブリコ宮殿とシエナ派の名画をレポートしたいと思っております。

Commented by desire_san at 2018-11-06 03:34
Lorettaさん  コメントありがとうございます。

映画『インフェルノ』にシエナの街がでてきていますね。行ったので懐かしく思いました。


Commented by desire_san at 2018-11-07 16:38
カンポ広場はすり鉢状になっているので、天気の良い日にカンポ広場を背に寝そべっていると、周りの風景も美しく快適そのものでした。
Commented by snowdrop-momo at 2018-11-19 18:01
こんにちは。
なつかしいシエナの風景、desireさんの美しい写真で
ゆっくり偲ばせていただきました。
フィレンツェからシエナへ日帰りの旅でしたが
フィレンツェより古い街並みのゆかしさに
シエナにこそ連泊したかった…と残念でした。

カンポ広場で日向ぼっこしながら食べた温州(?)ミカン、
マンジャの塔から見渡す街の全景と、田園の美しさ…
心残りは
トスカーナの田園を描いた14世紀の絵画
アンブロージョ・ロレンツェッティ筆の
「善政」と「悪政」を見られなかったことです。
desireさんはご覧になりましたか。

いつかもう一度、イタリアを旅したいものです。