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芸術と自然の美を巡る旅  

世界各国で人気の娯楽性と芸術性を兼ね備えた華やかなバレエと音楽

バレエ『不思議の国のアリス』

Alice's Adventures in Wonderland — Royal Opera House


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 2011年に英国ロイヤル・バレエで世界初演オーストラリア・バレエとの共同制作された『不思議の国のアリス』を、新国立劇場バレエ団により、日本のバレエ団として初めて上演されました。 世界中で愛され続けているルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』を題材とした、エンターテインメント性と芸術性を兼ね備えた華やかでパワフルな舞台として各国で話題作になっているということで、国立劇場バレエ団の舞台を鑑賞してきました。





Alice'sAdventures in Wonderland is a ballet in three acts by Christopher Wheeldon witha scenario by Nicholas Wright. It was commissioned by The Royal Ballet, CoventGarden, and the National Ballet of Canada and had its world premiere on Monday,28 February 2011. The music by Joby Talbot is the first full-length score (1hour 40 minutes) for the Royal Ballet in 20 years. ChristopherWheeldon has refined and shaped his ballet into a classic that remains loyal tothe timeless fantasy created by Lewis Carroll (Charles Dodgson). The variousminor revisions since the ballet’s last revival, such as the brief and suddenticker tape parade of dancers in the aisles, all add to its curious charm.




バレエの演出、振り付けについて

 構造的には、3つのバージョンが淀みなく歩調を合わせています。イギリス人振付師クリストファー・ウィールドンの魅力的で表現力豊かなロマンチックな振り付けは、鈍い一貫性ではなく、ペースの速いスプリントを通した勢いを維持するという点で巧みです。この『不思議の国のアリス』は、ナレーション、ダンス、コメディ、デザインを「寝食を共にする仲間のように扱って、心地よい構造をしています。 プロローグとエピローグは、少女・アリスのワンダーランドのファンタジーに対するキャロルの "現実世界"のインスピレーションを巧みに表現しています。


 

 コメディ的要素が全面的に強く、アリスとルイス・キャロルによる冒頭のシーンは、バレエ、マイム、コメディ、タップダンスまでが含まれており、コスチュームなども含めて全てが斬新でした。 アリスが上の乗って飛び跳ねるマカロンに司会が乗って飛び跳ねるシーンもほほえましく、父親としての素朴な踊りと退屈な王様としてのウィットターンで結びつけていました。揺るがされたお茶のパーティーなど全てがここでは鮮やかに描かれていて、最高に美味しいルバレエを魅惑的な家族の娯楽を見せています。バレエは、ルイス・キャロルの物語の暗い流れの中で、悪夢のようなキッチン、奇妙なチェシャーの猫、スタイリッシュなエキゾチックな芋虫ダンスの神秘的な踊りなど、バレエの伝統をしっかりと踏まえながらも、芋虫の踊りでは下半身はアラベスクなどバレエの動きですが、上半身はダンスで、マッドハッターはタップダンスをメインに構成していて、もはやバレエを超えた極上のエンターテインメントの域を目指していたようです。 ハイテクのビデオ投影による驚くばかりの渦巻きのウサギの穴の崩壊、ヒロインが最初に閉じ込められた部屋の縮小と拡大のドア、小さな、傾斜した部屋のホログラフィック効果 など今まで見たことのないような振り付けは、21世紀のバレエを目指していることが充分伺えます。バレエを見れば、華麗で演劇的な、ボブ・クロウリーの素晴らしい色彩や衣装、マッドキャップ・アクション、流暢なダンスの華麗な芸術を感じます。 イギリスの数学者・ルイス・キャロルは、『不思議の国のアリス』の気まぐれで偏見のある本物の英語のような冒険をこの舞台に表現したかったのではないかと考えもしました。



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色彩、ステージマジック、独創的で洗練されたイギリス人振付師クリストファー・ウィールドンの振り付けの爆発で舞台が構成されていると感じました。鮮烈な色彩感と、楽しい美術や衣裳などの視覚的要素は、視覚的な悦楽の世界に浸らせました。ジビョビーミ・タルボツトのスコアは、現代のサウンドワールドと、19世紀のバレエ・スコアにふるまうような旋律を組み合わせています。ボブ・クロウリーの舞台装置と衣装の驚異的で想像力豊かなデザインは、人形から投影まであらゆるものを描き、アリスのワンダーランドをすばらしいものにしてくれました。




『不思議の国のアリス』の著者ルイス・キャロルは、画家として才能を示すことも切望していて、ラファエル前派の画家とも交流していました。この舞台は、ルイス・キャロルの本名チャールズ・ラトウィッジ・ドッドソンの名で描かれたイラストのイメージに愛着を持っていて、ボブ・クロウリーのセットとコスチュームのデザインに大きな影響を与えますが、ワンダーランドを生き生きとエキサイティングに生き生きとさせる革新的な魅力もあります。イノベーションと真正性のこのミックスはチェシャーの猫の壮大な創造によって最もよく実証されています。 笑顔は、の巨大なネコの木の枝に座ってすぐに認識することができ、猫が巨大な解剖された人形であることによって同動物の能力が現れ、消えてしまう、ボブ・クロウリーの衣装デザインは、フラミンゴバレリーナのドッジソンのイメージを現代的に解釈していると考えられます。



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この物語の起源のビクトリア時代に設定された場面から巧みに始まります。この物語は、アリスの感情や発達の何かを反映しているとか、無意識の欲望と恐怖を示唆しているわけでもなく、アリスの記憶に残る忘れられない出来事に関係はあまりありません。ウサギの穴の下にアリスを連れていったら、彼は色とりどりの動きや動きの中で、幻想的なエピソードを見せながら、冒険の光っている描写が決定的に彼女に定着していくのです。その源泉は、遭遇した奇妙な生き物に対する特別な共感と同情と思われます。アリスの不思議の国の夢は、それが面白いほど面白く、見方によっては恐ろしいものかもしれません。見方によっては、ルイス・キャロル原作のファンタジー小説と同じように、素敵なバレエとして成熟しているかも知れません。



 この『不思議の国のアリス』の演出と振り付けは、古典バレエを愛する私には、かなり疲れる舞台でした。一方で、今後のバレエの発展は、19世紀の古典バレエ『ジゼル』や『くるみ割り人形』とフレデリック・アシュトンの『シルビア』の歓迎されている復活と、現代の箱入りのお気に入りとのバランスにあると思います。低レベルのバレエを嫌っていたとしても、あまりにもナンセンスに満ちているような大胆さにもかかわらず、この魅力的な色彩の演出と振り付けには、アシュトンの最高の振り付け発明の一部が含まれています。




バレエ『不思議の国のアリス』の音楽

 ジョビー・タルボット作曲のバレエ『不思議の国のアリス』の音楽もまた美しく深く、聴く者の心の琴線を震わせたと思います。その上、過去の色々なバレエ作品のパロディがオマージュ的に散りばめられ、バレエ愛に満ち溢れています。舞踊、音楽、美術、演劇、文学、映像、舞台テクノロジーなどすべての芸術的な表現要素が最新進化形で有機的な結合を果たしているこの作品こそ、21世紀の大英帝国が生み出した舞台芸術の魔法と呼んでも差し支えないと評価する専門家もいます。



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 ジョビー・タルボットのスコアは、現代のサウンドワールドと、19世紀のバレエ・スコアに振る舞うような旋律を組み合わせています。ボブ・クロウリーの驚異的で想像力豊かなデザインは、人形から投影まであらゆるものを描き、ワンダーランドをすばらしいものにしていると言えます。ジョビー・タルボットは、思い出深いメロディー、豪華な装飾で、非常に説明的なテーマとともに、新しい希少価値のあるバレエ・スコアを実現しています。ハートの女王と彼女の4人の宮廷のための『眠れる森の美女』のローズアダージョへのオマージュは振付と音楽の両方で高い評価もあります。



 音楽に関しては、ジョビー・タルボットは『不思議の国のアリス』の正しい音色、新しい音色を探したかったと説明しています。ジョビー・タルボットのオーケストラスコアには大きな打楽器セクションと4人の女性の声があります。ジョビー・タルボットの魅力的なスコアは、洗練されたダンス可能な音楽を生き生きとした記述的なメロディーを提供しているといえます。上演当初の新聞記事でも、この『不思議の国のアリス』は間違いなく人気があり、バレエに加えてダンスを少し必要だが、カラフルで楽しいと振付師自身が賞賛しています。



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 実際に東京フィルハーモニー交響楽団の生演奏を聴いて、上記の賞賛の評価には共感しましたが、5分毎にシーンが変わって目が離せないし、マイムやパペットなど様々なキャラクターが現れたり消えたりする中で、音楽に半端でない数の打楽器が使われていることもあり、音楽性とリズムの中に彼の狂気を忍ばせているような感じもしました。 このような光景もまた滅多に見れるものではないとも思いましたが、バレエ音楽として聴いていても大変疲れました。



 演出や振り振り付けの議論にも重なりますが、バレエを愛する私たちは、19世紀の古典バレエ『白鳥の湖』『ジゼル』のようなロマンチックな音楽や『くるみ割り人形』のような心安らぐ音楽を求めます。これはオペラの音楽でもプッチーニまでのロマンチックな音楽が好まれるのと通ずるものだと思います一方でストラヴィンスキーが『火の鳥』『ペトルーシュカ』『春の祭典』というバレエ曲によって色鮮やかな管弦楽法と原始主義的なダイナミズムを推し進めました。バレエ音楽は、十二音技法の導入など新しい視点で、鮮やかなリズムと和声、印象的なメロディー野生の匂いを漂わす音楽、刺激的な音による強烈な表現などが絶妙に組み合わさった複雑な音楽に変遷していくようにも危惧されます


今後のバレエ音楽の発展はミュージカルのようなある意味で競業する分野も巻き込んだ古典的なバレエ音楽の復権と、現代的な感覚のインパクトの刺激性のある音楽あるとのバランスにあると思います。低レベルの大衆迎合的な音楽は嫌うとしても豪華な装飾、打楽器の効果的活用、音楽的色彩感覚の魅力的なの演出により、古典的バレエ発明バレエ音楽のロマンチシズムと、インパクト、刺激性のバランスの上にバレエ音楽を構築しようとすると感じました。




新国立バレエ団の舞台

 主演の小野絢子さんは、愛情豊かで、激しく好奇心をそそられたヒロインの本質的な特徴の魅力的を感じさせ、アリスは、眠っている美しさの有名なローズ・アダージュの面白いセクションを演奏している心臓の女王から、演奏カード・コープ・デ・バレエ、曲がりくねったキャタピラ、タップに、驚くほど素早く認識できるキャラクターを見ごとに演じていました。原作では「すべてが新しく公平である時に、幼なじみの幸せな時間にしか生まれない、生命の熱意を楽しんでいる」と書いていますが、アリスはウサギの穴を冒険する時にアリスが7歳だったことにも違和感を感じさせない小野絢子さんの表現力はさすがだと思いました。小野絢子さんの「アリス」は、素朴で信頼でき、権威ある楽しい魅力ある踊りでした。小野絢子さんの「アリス」は、見る人の記憶に舞台でした。



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 福岡雄大さんは、誤って告発された庭師の少年・ジャックと誤って非難されたハーツ・オブ・ハーツの双子の役割に名誉と尊厳を与え、これらのキャラクターの誇りを高めていました。叙情的なデュエットでは、あらゆる種類のエレガントな旋律をテーマにして、美しいバレエを味合わせていただきました。 木下嘉人さんのルイス・キャロルの役割は、プロローグの写真家と、緊張した気持ちの良い、白ウサギの描写と一緒に、これにふさわしい表現を付けていました。 



 ハートの女王のユニークな役柄を誰が演じた本島和美さんはハートの女王は傲慢なカリスマ性と舞台芸術として印象的でした。眠れる森の美女の有名なバリエーション「ローズアダージオ」のパロディは、アラベスクが支えきれず宙を舞ったり、リフトが変な形になっちゃったり、バレエ団としては渾身のコントかもしれないが、品位が高いとは言い難く、バレエダンサーには気の毒ですが、蛇足という印象でした。それはともかく、ローズアダージオなどコミカルな面も含めて存在感がありました。一流の振り付け技術革新としてタップダンスを上手く表現していました。裕福な漫画的な公爵夫人の役割に徹していました。 メロディーやキラキラとしたパーカッション、大気と踊りの魅力がありますが、変化の激しい難しい演出だと思いましたが、単なるサポート以上のように洗練されていて、新国立バレエ団の実力を改めて感じました。


  


  

バレエ『不思議の国のアリス』のあらすじ        

 19世紀、イギリス・オックスフォードのとある邸宅ではガーデンパーティーが催されていました。令嬢アリスに対してひそかに思いを寄せる庭師ジャックは、パーティーの席でジャムタルトを盗んだという疑惑を持たれアリスの母に解雇されてしまいます。招待客で友人のルイス・キャロルが傷ついたアリスを慰めようと、彼女の写真を撮りながら彼はカメラの布の下に姿を消して、白いウサギとして現れ、彼のカメラバッグに消え去っていたので、アリスは突然キャロルが白ウサギに変身したと思って驚いて、ウサギの穴をたどっていきます。


 一緒に穴に降りて行ったアリスは、ハートの女王が支配する神秘的ですばらしい世界にたどり着きます。ジャックはハーツの騎士で、ハートの女王の指示で、タルトのトレイを盗んだと罪で警官に厳しく追求され死刑にされそうになっていましたハートのジャックを助けようとアリスの冒険が始まります。


 アリスは鍵穴を通して庭を偵察しようとしますが手に届きませんが、身体が収縮する飲み物と、身体を巨大に成長させるケーキを見つけます。彼女は様々な奇妙な生き物と共に彼女自身の涙の湖で泳ぎ、赤ちゃんの世話をしているコテージ、魚やカエルのフットメン、そして神秘的なチェシャーの猫や彼女の安全を心配している白ウサギと出会います。体が大きくなったり小さくなったり、涙の池で泳いだり。不思議で散々な出来事から何とか逃れたアリスの前に怪しいイモムシがきのこを落としていきます。それを口にすると、アリスは魔法の花園にたどり着き、愛しいジャックが現れ、二人は再会を喜びます。しかし、そこへ怒ったハートの女王が登場します。



第二幕

 女王の庭園ではパーティーの準備が進められていました。3人の庭師が紅いバラに揃える命令だったのを間違って白いものを植えてしまい、バラを赤く塗っていましたが、間違って白バラを揃えてしまったりと混乱しています。そこに女王が到着し、園芸家に処刑を命じます。処刑されそうになった庭師たちをアリスと白ウサギは彼らを逃がしてやります。アリスは奇妙なお茶パーティーに出会い、キノコを持ち上げ、消え去る前にマッシュルームを与えます。ついにアリスは奇妙で美しい花がいっぱいの庭にたどり着き、彼女の喜びに浸ります。しかし、女王がまた追いかけてきて、白ウサギにアリスが続き再び逃げ出します。


 パーティーが始まり、女王が踊り始めます。彼女は彼女のダンスを披露し、彼女と公爵夫人は、クロケットゲームを始めます。女王が不正行為をしたと非難し、公爵夫人とやりあいます。その最中、こっそりやってきたジャックが女王に見つかり、裁判が始まります。だれもがジャックに不利な証言をし、アリスは必死に彼を弁護します。カラフルなキャラクターはすべて証人であり騒乱になってノヴァの防衛はほとんど効果がないので、アリスが証人台に立ち、ジャックは無罪であると主張します。誰かが有罪であれば、それは彼女です。一緒に彼らは最後の証言を行い、女王以外のすべての心を勝ち、斧をつかむ、追いかける、視界に逃げ道がないので、アリスは目撃者を押し上げる。別の人の上に落ち、別の人の上に落ちて、混乱の上、混乱が激しくなって、トランプのカードでできている裁判所全体が崩壊します。彼らは結局カードをプレイしているだけだったのでした。



 アリスは目を覚まします。ふと気づくとそこは現代のオックスフォードに戻っていました。仲良しのカップルが、何事もなかったように過ごしています。それはすべて白昼夢だった?



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by desire_san | 2018-11-25 22:37 | バレエ・演劇 | Comments(6)
Commented by rollingwest at 2018-12-03 22:10
ヨーロッパにはいつか行きたいものです!イタリアは料理も素晴らしいからなあ・・!11月西洋近代絵画の巨匠「ムンク」展、10月国立西洋美術館「ルーベンス展」の記事を公開しました。「王の画家にして画家の王」と呼ばれ、壮麗華美な美術様式「バロック」が栄えた17世紀ヨーロッパを代表する画家の名作品40点を堪能しました。
Commented by Hruna Takahashi at 2018-12-30 09:30 x
こんにちは。
個性的なキャラクターが多く、その特徴を上手く際立たせているのは魅力でした。アリスは、最初から最後まで舞台で所狭しと大活躍します。技術的にも演技的にも非常に難度が高いと思いますが、それを見事に表現した小野さんは素晴らしかったです。性格的にもアリス役には適役だと感じました。オーストラリア・バレエから客演したエイミー・ハリスさんとジャレッド・マドゥンさんは見るからに『不思議の国のアリス』の世界の住人で、その表現力はさすがでした。本島さんのハートの女王は、迫力ある演技の後のちょっとシュンとしたところもキュートで本島さんの魅力がよく出ていました。
Commented by Keiko Kinoshita at 2018-12-30 09:40 x
こんにちは! 私もこの舞台見ました!
絢子さんと福岡さんは、想い合う2人というよりは恋人感満載のパパドゥウにつながり、本当この2人のパドは幸せですねぇ…。ハートの女王、本島さん!怖いけどコミカル。もはや可愛らしい、最高でした!
あ、3幕のトランプ?に渡邊さん井澤さん奥村さんがいることにカテコで気づいた…。
目が足りません…。助けて。アリスは楽しかったです。
Commented by Keiko_Kinosghita at 2020-01-03 00:42 x
演出や振り振り付けの議論にも重なりますが、バレエを愛する私たちは、19世紀の古典バレエ『白鳥の湖』『ジゼル』のようなロマンチックな音楽や『くるみ割り人形』のような心安らぐ音楽を求めます。これはオペラの音楽でもプッチーニまでのロマンチックな音楽が好まれるのと通ずるものだと思います。一方でストラヴィンスキーが『火の鳥』『ペトルーシュカ』『春の祭典』というバレエ曲によって色鮮やかな管弦楽法と原始主義的なダイナミズムを推し進めました。バレエ音楽は、十二音技法の導入など新しい視点で、鮮やかなリズムと和声、印象的なメロディー、野生の匂いを漂わす音楽、刺激的な音による強烈な表現などが絶妙に組み合わさった複雑な音楽に変遷していくようにも危惧されます。



Commented by Erizavet_Hendel at 2020-01-03 00:44 x
今後のバレエ音楽の発展は、ミュージカルのようなある意味で競業する分野も巻き込んだ古典的なバレエ音楽の復権と、現代的な感覚のインパクトの刺激性のある音楽あるとのバランスにあると思います。低レベルの大衆迎合的な音楽は嫌うとしても、豪華な装飾、打楽器の効果的活用、音楽的色彩感覚の魅力的なの演出により、古典的バレエ発明バレエ音楽のロマンチシズムと、インパクト、刺激性のバランスの上にバレエ音楽を構築しようとすると感じました。


Commented by desire_san at 2020-01-03 00:49
ご意見は私も共感するところではありますが、多様な価値観とグローバル化社会、格差社会での社会の分断のような現代社会においては、ロマン派的な芸術は難しいと感じます。

19世紀の古典バレエ『白鳥の湖』『ジゼル』のようなロマンチックな音楽や『くるみ割り人形』のような心安らぐ音楽と精神的刺激を重んじる現代のバレエ音楽の間での、バレエ『不思議の国のアリス』の音楽の立ち位置と工夫には、評価できると思いました。



by desire_san