中国地方最高・日本100名山大山、原生林に覆われ秘境・氷ノ山
大山・氷ノ山
FamousMt. Daisen, unexplored Mt. Hyono

海抜1709mの中国地方最高峰・大山は、「伯耆富士」とも呼ばれ、蒜山地域、隠岐島、島根半島、三瓶山地域が追加指定され現在の「大山隠岐国立公園」にしていつされています。大山は南壁や北壁の急崖を形成し、なだらかな傾斜の西側の風景とは異なり、険しい山容で、北壁は弥山~三鈷峰の尾根と、北縁の馬蹄型大断崖で屏風型の岩肌がそそり立っています。
氷ノ山は兵庫県養父市と鳥取県若桜町(わかさちょう)の境にそびえる山です。中国地方では大山に次ぐ高さで、標高は1510mです。また、兵庫県最高峰でもあり「兵庫の屋根」と称されています。日本二百名山に選定されており、広大なブナ林をはじめとする豊かな自然が魅力です。

大山
大山(だいせん)は中国地方最高峰の山です。主峰の剣ヶ峰をはじめ、第二峰の弥山(みせん)、三鈷峰などいくつかの峰を持っています。同じ山です。大山は見る方角によって表情を変化させます。北・西側から見ると富士山のような円錐形に見えますが、南・東側からみるとゴツゴツとした力強い岩山にみえます。大山は日本に生息する野鳥のうちその3分の1強が生息するといわれ、日本でも屈指の規模を誇るブナの森があり、1400m付近へと上がると特別天然記念物に指定されるダイセンキャラボク純林を望むことができます。
大山の峰々へはいくつかルートがありますが、縦走路などは崩落の激しい箇所があるため行くことがでません。実質の大山登山の頂上は弥山となっています。

行程(往復)
大山寺 → 夏山登山口 → 六合目避難小屋 → 弥山 → 六合目避難小屋→ 大櫃堤 → 二俣 → 奥宮 → 大山寺


氷ノ山
日本の二百名山に名を連ねる氷ノ山。兵庫県と鳥取県の県境に位置し、岐山や瀞川平とともに「氷ノ山後山那岐山 国定公園」に指定されている自然豊かな山です。「秘境100選」にも選ばれ、天然記念物のイヌワシやツキノワグマ、ブナの自然林など多くの動植物を見ることができます。氷ノ山の山頂から裾野にかけては、ブナ、カエデ、ドウダンツツジなどさまざまな広葉樹があり、紅葉を楽しむことができます。

氷ノ山には、西日本地域では他にない亜寒帯性湿生植物が残存し、山腹にはブナの自然林が多く残っています。優れた自然環境に恵まれています。 氷ノ山西麓にある瀞川渓谷は、「日本の秘境100選」に指定されています。美しい滝とのコラボレートは絶景です。原生林に覆われた秘境に登山道がつけられ、渓流と交差しながら滝や沢を楽しむことができます。

氷ノ山の登山道は、 ブナの木の根っこが作り上げた自然の階段や、旧伊勢道の形跡である石畳の道など変化に富み、四季折々の見どころがあり、秋は紅葉を楽しみながら登山を楽しめました。



行程
氷ノ山鉢伏・登山口 → 不動滝 →氷ノ山越 → 仙谷分岐 →氷ノ山 → 水場 → 東尾根避難小屋 → 駐車場 →登山口・氷ノ山鉢伏口

参考
大山は、志賀直哉の唯一の長編小説暗夜行路」の舞台で、主人公は夜中、大山の宿坊から山頂を目指して登り始めるが、途中で体調を壊し、諦めて休んでいたところ、夜明けを迎えた。その主人公が大山から眺めた夜明けの島根半島を描写した場面は『日本文学史上白眉」とされています。大山寺ゆかりの作家・志賀直哉、高浜虚子の他にも、水上勉、大江賢次、松本清張、水上勉、平岩弓枝、池波正太郎、司馬遼太郎などの作品に大山が登場します。

