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芸術と自然の美を巡る旅  

歴史に残る奇跡的名演を残した10人の大ピアニストの名演奏を聴く

一度は聴いておきたい名ピアニスト

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ピアノの名曲を最高のピアニストで聴く感動と至高の喜びは、音楽を愛する私たちにはかけがえのないものです。過去の偉大なるピアニストとその奇跡的なピアノ演奏を数多く聴いてきました。今までレコードやCD、生演奏などで演奏を聴いたことがあるピアニストから、偉大な芸術家だと感じているピアニストを10人選んでみました。

YouTubeのアドレスをクリックすると演奏を聴くことができます。

ぜひ一度聴いてみてください。

 





The excitement andsupreme joy of listening to piano masterpieces with the best pianists. From thepianists I've heard so far, I chose 10 pianists who I feel are great artists.



最も偉大ピアニストと言われているセルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)、ベートーヴェンの32曲のピアノ・ソナタの全曲録音を最初に行ったアルトゥール・シュナーベル(1882-1951)、最も美しく、クリアで、歌うような音色を持っていたといわれるアルフレッド・コルトー(1877-1962)など伝説的な大ピアニストがいますが、残念ながら聴く機会がありませんでしたので、現在もレコードやCDで聴くことができるピアニストをご紹介します。





アルトゥール・ルービンシュタイン(1887-1982


人生への情熱と人間的な魅力がルービンシュタインの音楽には溢れています。ブラームスとシューマンの友人であるヴァイオリニストのヨーゼフ・ヨアヒムにその才能を高く評価されました。ルービンシュタインは、音楽の情熱、躍動を重視するピアニストでした。ルービンシュタインのショパンの演奏は比類なきもの愛する人が多く、シマノフスキやストラヴィンスキーは、ルービンシュタインのために曲を書いています。


ルービンシュタインの演奏スタイルは普遍性を持ったもので19世紀の流儀を身に着けながら現代のピアノ演奏の源ともいえる革新的なものでした。感傷とは無縁の堂々たる演奏スタイルでその男らしい筋骨溢れる演奏とどっしりと構えた美しい弾き姿は正にピアニストの皇帝と呼ぶにふさわしい風格を備えています。晩年は、温かく端正な歌いまわしの演奏になっています。



ルービンシュタインの代表的名演

https://www.youtube.com/watch?v=X4RodY0eSZg

ショパン「ピアノ協奏曲第1番ホ短調」

【スクロヴァチェフスキー指揮ロンドン新響、61年録音】

ショパン「ピアノ協奏曲第第2番ヘ短調」

【ウォーレンステイン指揮シンフォニー・オブ・ジ・エア、58年録音

バラード全4曲、スケルツォ全4曲、ノクターン全19曲、ワルツ14

ポロネーズ7曲、マズルカ51曲、即興曲全4曲、舟歌

シューマン「ピアノ協奏曲イ短調」ジュリーニ指揮シカゴ響、67年録音】

ブラームス「ピアノ協奏曲第1番ニ短調」

【メータ指揮イスラエルフィル, 76年録音】





ウィルヘルム・バックハウス(1884~1969)


バックハウスは、ドイツ・ライプツィヒ出身のピアニストで、「鍵盤の獅子王」と呼ばれたピアニストです。ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン、カール・チェルニー、フランツ・リストの直系の弟子です。バックハウスの演奏は感情に流されることなく真摯に作品に向き合いその音楽が持つ魅力を最大に引き出して、非常に端正で味わい深いものです。19世紀生まれのピアニストとしては珍しくルバートに頼らずに音楽を作り上げていきます。それは若いころのショパンやシューマンやブラームス等のロマン派作品でも聴くことができ、演奏に時代の隔たりを感じることがありません。


バックハウスは、フランツ・リストの激しい演奏に耐え抜いたことでも知られるベーゼンドルファーを愛し、高貴で深みのある音で、倍音がよく響き楽器全体が一つになってその響きを作り出しているように感じます。スタインウェイに対し、ベーゼンドルファーは音が柔らかみがあり、安定感や重厚感のある落ち着いた音色を感じます。煌びやかなピアニッシモも、迫力のあるフォルテッシモも、色彩や感情のゆらめきを豊かに表現します。


バックハウス・で、イッセルシュテット指揮ウィーンフィルの演奏は、ベートーヴェンの3番、4番、5番では、重量感のあり比較的硬派な演奏にといえますが、ピアノ協奏曲第1番では、軽快で遊び心さえ感ずる透明感のあるピアノで、イッセルシュテット指揮ウィーンフィルも優雅で味わい深い心が震えるほど魅力的な演奏を聴かせてくれます。




バックハウスの代表的名演

https://www.youtube.com/watch?v=acAsjrPfhjc

ベートーヴェンピアノ協奏曲第3

【カール・ベーム指揮ウィーン・フィル】

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」、ピアノ・ソナタ第21

【ゲオルグ・ショルティ指揮ケルン放送交響楽団】

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集

モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番【カール・ベーム指揮ウィーン・フィル】

ブラームス:ピアノ協奏曲第2

【カール・ベーム指揮ウィーン・フィル】







クララ・ハスキル(1895-1960

ハスキルは特にウィーンの古典派、中でもモーツァルトで高い評価を得ました。ハスキルは深みのある音色で気品に満ちたピアノの生命力に満ちて、純度の高い響きが美しく、その豊かな表現はどれも確固たる意志に裏打ちされた論理的に音楽が展開します。友人のチャーリー・チャップリンは「私は人生で3人の天才に出会った。アインシュタイン教授、ウィンストン・チャーチル、クララ・ハスキルだ。私は訓練を受けた音楽家ではないが、彼女のタッチは絶妙で、表現は素晴らしく、テクニックは並外れたものであった」と述べています。




クララ・ハスキルの代表的名演

https://www.youtube.com/watch?v=8-3I3-Pi5sk

モーツアルト:ピアノ協奏曲第20番 、ピアノ協奏曲第24番

【マルケヴィッチ /コンセール・ラムルー管弦楽団】

モーツアルト::ピアノ協奏曲第27番変ロ長調

【オットー・クレンペラー指揮 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団】

モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番ヘ長調

 【フェレンツ・フリッチャイ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団】

モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調

【パウル・ザッハー指揮ウィーン交響楽団】






ウラディミール・ホロヴィッツ(1903-1989

ウラディミール・ホロヴィッツは20世紀を代表する孤高の天才ピアニストで、生きながらに伝説となった巨匠でした。ホロヴィッツは卓越した技術、熱狂な先見性を備えた唯一無二のピアニストで、揺るがない高い芸術性に心を動かされます。超絶技巧、会場の隅々まで届くパワフルな音、ホロヴィッツの煌びやかな才能は、20世紀の演奏家としては随一の存在となっています。音を出すだけで艶やかな空気に包まれ、その空気のままに、指は走り続けます。


ホロヴィッツの演奏の特徴は、超絶技巧と大轟音による非常に個性的でパワフルな演奏です。正統派にはほど遠い、異端児とも言える演奏ですが、 それが世界的に支持され多くの熱狂的な聴衆を獲得したのは、非常にユニークで唯一無二の魅力がありました。チャイコフスキーは、トスカニーニとの演奏、ワルターとの競演、セルとのニューヨーク録音など屈指の名演があります。ラフマニノフはコーツ、ライナー、オーマンディ、メータ都の名演があり、晩年のオーマンディとの妖気を感ずる演奏は、まさにホロヴィッツといえます。特にラフマニノフが凄く、全盛期のホロヴィッツが凄いです。




ホロヴィッツの代表的名演

https://www.youtube.com/watch?v=vRvVk12dvkg

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番【トスカニーニ、NBC交響楽団】

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番【ライナー指揮、RCAビクター交響楽団】

ブラームス:ピアノ協奏曲第2番【トスカニーニ指揮、NBC交響楽団】

幻想ポロネーズ~ホロヴィッツ・ショパン名演集

D.スカルラッティ:ソナタ集(K.46,87, 322, 380, 455, 531







スヴャトスラフ・リヒテル(1915-1997

リヒテルのレパートリーは膨大ですが、それぞれに相応しい解釈による演奏を披露しています。作曲家の意図に絶対的な忠実であることに重きを置き、ダイナミクスの激しいスケールの大きな演奏でした。リヒテルは、演奏家を作曲家の意図を忠実に実行する執行人と見なしていると言ったことがありまた。リヒテルは、作品にないものを何も加えないません。もし才能があれば、作品自体の天才性、それが反映されている作品の真実を垣間見ることができます。演奏家は音楽を支配するのではなく、音楽の中に溶け込んでいくべきなのと考えています。





リヒテルの代表的名演

https://www.youtube.com/watch?v=jlHOQr4Ob_g

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1

グリーグ&シューマン:ピアノ協奏曲

【マタチッチ指揮、モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団】

チャイコフスキー : ピアノ協奏曲第1

【ヘルベルト・フォン・カラヤン、ベルリンフィル】

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番【スタニスワフ・ヴィスロツキ】

ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲【C.クライバー指揮、バイエルン国立管】

フランク:ヴァイオリン・ソナタ【オイストラフ&リヒテル】

ベートーヴェン:チェロ・ソナタ集【ロストロポーヴィチリヒテル】






エミール・ギレリス(1916-1985

ギレリスのピアノは、鋼鉄のタッチと通称される完璧なテクニックを持っていて、その音量の幅と音色の豊かさにおいて、オーケストラのようなものでした。バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを持ったピアニストでしたが、中でもベートーヴェンを最も得意としていました。年齢を重ねるに従い、骨太だった演奏が枯山水のような良さが出てきました。ギレリスはブラームスとベートーヴェンの演奏で高い評価を受けていました。






ギレリスの代表的名演

https://www.youtube.com/watch?v=nOKZ4hUu59Q

 ブラームス:ピアノ協奏曲第1&2番

【ヨッフム, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団】

 ベートーヴェンのピアノ協奏曲の全集

【ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団】

 ベートーヴェン ピアノソナタ「悲愴」「月光」「熱情」 (1973,1980)






グレン・グールド (1932-1982)

デビュー盤としてヨハン・ゼバスティアン・バッハの「ゴルトベルク変奏曲」を録音。1956年に初のアルバムとして発表されるや、ルイ・アームストロングの新譜を抑えてチャート1位を獲得しました。


グールドは活動の基盤をバッハにおいていいまた。その傾倒ぶりは、グールドのバッハ作品の録音の多さだけでなく、著述から知ることができます。グールドの興味の対象はバッハのフーガなどのポリフォニー音楽であった。バッハの生前から時代の主流ではなくなりつつあったポリフォニーを死ぬ直前まで追究し続け、時代から隔絶されたバッハの芸術至上主義的な姿勢に共感し、自らを投影していました。





グレン・グールドの代表的名演

https://www.youtube.com/watch?v=NvtoaHaG6ao

バッハ:ゴルドベルク変奏曲 (81年録音版)

バッハ:パルティータ全曲

バッハ:平均律クラヴィーア曲集(全曲)

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」(リスト編曲ピアノ版)







アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ (19201995

「孤高のピアニスト」で「完全主義者」のミケランジェリが奏でる「究極の美」。ミケランジェリがピアノから引き出す音色は、冷たく、時に甘さと優しさが顔をのぞかせ、どこか丸みを帯びて退廃的、諦観に満ちた唯一無二の音と表現され、ピアノから引き出し得る最も芸術的な香気を持つものと感じます。ミケランジェリのピアノを一言で評するなら、「透徹のピアノ」でしょうか。ミケランジェリはあらゆる音、あらゆるフレーズを明晰に奏でます。加えて、時にしたたるような官能美を湛え、ドビュッシー一流のユーモアも十全にかんじさせます。




ミケランジェリの代表的名演

 https://www.youtube.com/watch?v=7AvO2SmiNMM

ドビュッシー:『映像』第1集、第2 (1971年録音)

ドビュッシー: 前奏曲 (1988年録音)

ドビュッシー: 子供の領分 (1971年録音)

シューマン: 謝肉祭 Op.9 (1957年録音)

ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第3番ハ短調

【カルロ・マリア・ジュリーニ, ウィーン交響楽団】1979

シューマン:ピアノ協奏曲イ短調

【ダニエル・バレンボイム, パリ管弦楽団】1984年ライブ






マルタ・アルゲリッチ(1941年生まれ)

マルタ・アルゲリッチは『鍵盤の女王』と呼ばれるアルゼンチン生まれの、クラシック音楽界の歴史の中でも有数の偉大なピアニストです。アルゲリッチは惜しみなく妙技を発揮していますが、アルゲリッチの本当の魅力は作品に対する新鮮な感覚と音楽への純粋な情熱です。マルタ・アルゲリッチの演奏スタイルはダイナミックにして華麗なピアニズムです。作品に宿る情熱を、感興の趣くまま極めて奔放に表現しながらも、それを抜群の指さばきで見事に引き締める卓抜な手腕は、ピアノ界随一と言えます。


抒情的な場面での本能に訴えかけるような歌い方や極上のレガートが秀逸で、一瞬で魂を奪われてしまう魅力があります。特に若いころの演奏は他を寄せ付けない程のスピード感とそれを実現させる恐ろしい程のテクニック、奔放かつ情熱的で煽るような演奏が大きな魅力です。




アルゲリッチの代表的名演

https://www.youtube.com/watch?v=FQR0Zae_alM

ショパン:ピアノ協奏曲第1番、リスト・ピアノ協奏曲第1

【アバド(指揮), 指揮ロンドン響】1971

チャイコフスキー : ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23

【キリル・コンドラシン (指揮), バイエルン放送交響楽団】1999

ショパン: 24の前奏曲Op.282つの前奏曲(1986年録音)

ショパン: ・ピアノソナタ第2番・第3(74年、67年録音)

ショパン:チェロ・ソナタ(cello)ロストロポービッチ(1992年録音)






マウリツィオ・ポリーニ (1942年生まれ)

マウリツィオ・ポリーニは、第6回ショパン国際ピアノコンクールで、最年少18才で、満場一致での完全優勝し、大ピアニスト、アルトゥール・ルービンシュタインに「彼は我々審査員の誰よりも上手い。」と最大級の賛辞を受けました。


ポリーニの揺るぎない確立された演奏技術、ソリッドで鋼のような精神性、硬質ながら鮮やかに彩られた音楽性は、磨き抜かれた大理石の彫刻や建築のようです。吉田秀和氏が「これ以上、何をお望みですか?」と称えたショパン『練習曲集』は、クラシック音楽界の頂に君臨する金字塔と言える名盤です。

ポリーニも年を重ねて、「崇高」「孤高」に加えて、温かみ、情感が加わり、作曲家の想い、語り掛ける言葉に耳を傾け、聴き手に伝えようとする誠実な姿勢が見えきたように思います。基本的には自分の信念に基づいたレパートリーの中で演奏や録音を行っていますが、ベートーヴェンのピアノ・ソナタやピアノ協奏曲、ブラームスのピアノ協奏曲などは再録音が行われており、“完璧”を求める姿勢に加え、飽くなき探求心、作曲家に対する敬愛、聴衆に対する誠実さなどの要素が生み出されているように感じます。




ポリーニの代表的名演

https://www.youtube.com/watch?v=DjdR4zI1Icw

ショパン:練習曲集(1972年録音)

ショパン: ・スケルツォ全曲(2010録音)

ベートーヴェン:ハンマークラヴィーアソナタ (2014)

モーツァルト: 19番、第23第23番【ベーム&ウィーン・フィル.

ブラームス:ピアノ協奏曲1

【ティ-レマン(指揮) シュターツカペレ・ドレスデン】1971








by desire_san | 2022-12-13 18:25 | 音楽・オーディオ | Comments(4)
Commented by rollingwest at 2022-12-12 20:15
最高のピアニストで名曲を聴きながら感動と至高の喜びを味わう師走って素敵ですね!師走も少しずつ押し迫りあと20日を切りました。年内の諸案件整理、大掃除・年賀状書きなどあっという間に慌ただしくなりそうです。
Commented by Yuongrio_Rewat at 2023-01-08 01:26
1日過ぎてしまいましたが、昨日1/5はポリーニの誕生日(81歳)でした。年を重ねるごとに若かりし頃の力演が懐かしくなりますね。
ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番《皇帝》」ポリーニ(P)アバド指揮ローマ交響楽団(1967年)
この演奏は当時25歳。盟友アバド(34歳)とも息が合い、意外と持前の強靭な打鍵より流麗なタッチが際立つ美しい演奏です。全盛期を迎える一歩手前、原点を振り返る意味でも価値がありますね。のちに録音されたレコードと比べてみると興味深いかもしれません。この演奏もいい線を行っています。







Commented by Shin_Itoho at 2023-02-11 00:57
バレンボイムは14歳で200曲のレパートリーを持ち、ベートーヴェンのソナタ32曲を暗譜していたと言われているし、1960年、18歳でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会をテル・アビブで演奏している。
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「悲愴」は全体的に、良い意味で模範的な演奏で、いわゆる「知情意」のバランスの良い演奏。特に第3楽章が格調高く美しい。
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「月光」の第1楽章は、別掲のルプーとほぼ同じテンポで、7分05秒かけて演奏しており、じっくりと聴かせてくれる。愛らしい第2楽章に続く第3楽章は、パッション全開で見事。
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「熱情」の第1楽章は、集中力ある熱い演奏で、名演だと思う。
第2楽章は、6分台の演奏が多い中、バレンボイムは8分05秒かけて演奏している。グールドは別として、最も遅い部類の演奏で、遅いテンポが好きな私には理想的な演奏。ニュアンスなど、内容も素晴らしい。第3楽章も格調高い演奏。



Commented by Yoho Hyrika Oryo at 2023-12-03 21:20
オラフソンのゴルトベルク変奏曲のリサイタルがあったので、サントリーホールに出かけてきました。8時開演というのは初めての経験で、一人の人が多くかつ年配の人が目に付きました。オラフソンはアイスランドのグールドと言われていますが、グールドは一音一音に魂を込めるように演奏をするのに対し、オラフソンは構築重視という点が違うのではと思います。

オラフソンのこの曲の演奏は10月にCDとLPでリリースされ、昨日の演奏会までにこの録音を繰り返し聞きましたが、録音の演奏がインスタントコーヒーなら生演奏は本物のコーヒーといった感じです。例えば第13変奏などこれまでほと
んど聞き流していたのですが、リヒテル演奏の平均律一巻13曲目が蘇り、それに似た美しさに浸ることができました。曲全体では、音が大きすぎて塊としか聞こえない場面もあり、音量の強弱の幅はかなりのものがありました。バロック
音楽であるはずのこの曲が、ピアノで演奏すると新しい曲に化けるのは面白く感じられます。