歴史に残る名演を残した偉大なヴァイオリ二ストの名演奏を聴く
一度は聴きたい名ヴァイオリ二スト

ヴァイオリンの名曲を最高のヴァイオリ二ストで聴く感動と至高の喜びは、音楽を愛する私たちにはかけがえのないものです。偉大なるヴァイオリ二ストとその名演奏を数多く聴いてきました。今までレコードやCD、生演奏などで演奏を聴いたことがあるヴァイオリ二ストから、偉大な芸術家だと感じているヴァイオリ二ストを10人選んでみました。
YouTubeのアドレスをクリックすると演奏を聴くことができます。
ぜひ一度聴いてみてください。
Listening to a masterpieceplayed by a supreme violinist playing the most beautiful violin sounds is asupreme pleasure. From the violin performances I've heard so far, I willintroduce 10 violinists who I think are wonderful.
最も偉大ピアニストと言われているパガニーニ(1782-1840)、クライスラー(1875-1962 )、サラサーテ(1844-1908)など伝説的な大ヴァイオリ二ストがいますが、残念ながら聴く機会がありませんでしたので、現在もレコードやCDで聴くことができるァイオリ二ストをご紹介いたします。
ダヴィッド・オイストラフ (1908-1974)
デイビッド・オイストラフは、ヴァイオリン音楽を聴くとき、まずオイストラフの演奏を聴きます。
オイストラフは、偉大な知性、魅力、誠実さ、誠実さを備えた心温まる人格で、特有の温かみのある振動する音色と、彼の演奏における自然な流れに乗って、作品は聴衆にその奥深さを明らかにしました。演奏技術と華麗な妙技、繊細な解釈技術により感動的な音楽性と彼の音楽的声明の魅惑的な明快さと印象的に組み合わせて、偉大な才能を最高の完成度にまで高めました。オイストラフの演奏の特色として、弓幅を大きく豊かに使い、速くて振幅の大きいヴィブラートを用いて、豊潤で美しい音色を響かせて、チャイコフスキーやブラームスといった情感豊かな楽曲は大変魅力的です。オイストラフは、彼の創造的な人生を通して、音楽芸術の最高の美的理想に忠実であり続けました。
多くの著名な作曲家がオイストラフに大きな影響を受け、オイストラフのために献身的な作品を捧げました。―ショスタコーヴィチの2つのヴァイオリン協奏曲、プロコフィエフの2つのソナタ、ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲ニ短調等々、これらの作品の解釈においても、デイビッド・オイストラフは計り知れない強さと情熱を示しました。
パブロ・カザルス、ユーディ・メニューイン、オットー・クレンペラー、ポール・ヒンデミット、ディミトリオス・ミトロプロス、ヘルベルト・フォン・カラヤンなど、西洋の偉大なミュージシャンが彼の芸術に敬意を表しています。優れたヴァイオリニストであるだけでなく、優れた音楽家、モスクワ音楽院の教授、ピアニストのレフ・オボリン、チェロ奏者のスヴャトスラフ・クヌシェヴィツキーとともに、室内楽アンサンブルを設立しました。
オイストラフの代表的名演
https://www.youtube.com/watch?v=55SZ5Fxhk6M
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
【アンドレ・クリュイタンス指揮フランス国立放送管弦楽団、61年録音】
ブラームス ヴァイオリン協奏曲 二重協奏曲
【オイストラフ ロストロポーヴィッチ セル クリーヴランド管】
【オイストラフ、トロポーヴィチ、リヒテル カラヤン ベルリン・フィル】
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
【ロジェストヴェンスキー, 1968年録音】
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲【コンドラシン, 1968年録音】
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集【オポーリン】
フランク:ヴァイオリン・ソナタ【オイストラフ&リヒテル】
ヤッシャ・ハイフェッツ(1901-1987)
多くの人にとってハイフェッツは20世紀の偉大なヴァイオリニストであるだけでなく、史上最高のヴァイオリニストと評されています。ハイフェッツの特徴は、凛として「ヴァイオリンかくあるべし」と語るかのような演奏に「強い意志」が感じられ、恐るべき高さにある『技術的理想』を突き付けられるようです。それは冷淡で、感情が入っていないと言う人もいますが、とにかく、ハイフェッツは卓越したヴァイオリン演奏の新しい基準をもたらしたといえます。
メンデルスゾーン&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
【ライナー指揮ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団(1955年)】
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 『大公』
【ルービンシュタイン、ハイフェッツ、フォイアマン (1941年)】
シューベルト:ピアノ三重奏曲 第1番
【ルービンシュタイン、ハイフェッツ、フォイアマン (1941年)】
フランク: ヴァイオリン・ソナタ【ルービンシュタイン(1941年)】
ヨーゼフ・シゲティ(1892 -1973年)
ベートーヴェンとブラームスのヴァイオリン協奏曲は最高なヴァイオリン音楽だとおもっていますが、これらの曲の一番感動的な演奏はシゲティの演奏です。
ヴァイオリンという楽器は本来旋律を歌わせる楽器という役割を担ってきました。しかし、ヴァイオリニスト界の異端児、ヨーゼフ・シゲティは技巧や歌うような甘美な音色の追究に対して批判的でしたシゲティの音楽には絶対的な美しさが存在していると感じます。シゲティの音楽には絶対的な美しさが存在し、なによりも音楽が持つ深みを重要視していたヴァイオリニストでした。ヴァイオリニストでした。シゲティの演奏は非常に大胆で、表現を追い求めるがあまり、荒っぽい弾き方をしていました。シゲティの厳しい音がヴァイオリンの限界を超えた精神的な深みを感じさせ、高貴さを湛えています。シゲティ音楽に精神性を重んじ、時には強く弓を弦に叩きつけ、荒々しい直線的な響きを創造しました。客観的な姿勢に徹し、異様なまでの緊張感と演奏者自身の呼吸が漲っていました。テクニック自体は非常にハイレベルですが、汚い音だって辞さない、ヴァイオリンが軋みをあげることもありました。弓が滑らかにすべるのを拒否するかのように弦を軋ませ、無骨な調べを衒いなく披露してみせますが、いつの間にか音が五官を通り越して心に訴えかけてくるという稀有な芸術性を感じます。
シゲティは、救道的な芸術家との誉れ高い音楽家で、音楽表現は美音や華やかな技法を求めず、常に音楽そのものの持つ 精神性と学究的な裏付けを重視し、ました。シゲティは学究的という評判がありますが、楽曲をくまなく知り尽くしていて余裕でもって自由さを謳歌している感じでで、演奏はたいへん自由で爽快で斬新で愉快と思えるほど非常におもしろい演奏です。音がかすれるミスタッチと思われますが、その向こう側にシゲティの芸術が脈々と流れていて、音の生まれる刹那を感じることができる、私の中で最も新しいヴァイオリニストといえます。
シゲティは「現代作曲家」 「前衛作曲家」と呼ばれたバルトーク、プロコフィエフ、ブゾーニ、ブロッホ、ストラヴィンスキー、アイヴズ、ベルク、ミヨー、ラヴェルなど多くの作曲家の作品を率先して世に紹介した業績でも 知られています。シゲティはヴァイオリンにとっての新しい響きを追い求めつづけ、現代作品を研鑚し、自身の演奏会の曲目に貪欲に取り込みましだ。1920年代という時期に、ドビュッシーのヴァイオリン・ソナタを率先して演奏会に取り上げたのはシゲティでした。ドビュッシーが評価を得ているのはシゲティの功績です。加えて当時あまり評価されなかった同時代の作曲家、例えばプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番の真価を世間に認めさせたのはシゲティの功績で、シゲティとプロコフィエフは親友でした。
シゲティは、ブラームス、モーツァルト、ベートーヴェンでも名演奏家を残しました。しかし、シゲティはロマン的な耽美性をヴァイオリンから徹底的に排除し、禁欲的に洗い清められたような演奏を理想としました。
愛する曲についてまだ何か伝えたい、ひたすらに音楽の深みをつかみとろうとしているのを感動を体験することができます。
ヨーゼフ・シゲティの代表的名演
バッハ:『無伴奏ヴァイオリン全曲』 https://www.youtube.com/watch?v=XQtjM0-5u_M
【ワルター指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック 1932年録音】
https://www.youtube.com/watch?v=7TOD6kiU4VA
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77
【オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団1945年録音】
バッハ:無伴奏ヴァイオリンの為のソナタとパルティータ
ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」、第6番
ナタン・ミルシテイン(1903-1989)
20世紀最高のヴァイオリニストの一人、ナタン・ミルシテインは1903年オデッサのユダヤ人家庭に生まれ、ピョートル・ストリヤルスキー(ダヴィッド・オイストラフの師でもある)の指導を受けました、1921年にキエフでウラディミール・ホロヴィッツと出会い友人となり、以降のヨーロッパツアーなどで数多く共演。極めて高度な技巧と豊かな音楽性を備えたヴィルトゥオーゾとして讃えられました。音色の一つひとつに演奏技術の高さ、ノーブルな雰囲気がただよう音色が印象的の渋い演奏で、非常に高いテクニックを持ちながらあえてテクニックをアピールしない、渋いヴァイオリニストです。高齢になってもそのテクニックは衰えることなく、ブラームスのヴァイオリン協奏曲は、音色の美しさと技巧の完璧さに魅了されました。1968年にはフランス政府からレジオンドヌール勲章を授与されている。1975年にはグラミー賞を受賞。
ナタン・ミルシテインの代表的名演
ブラームス: ヴァイオリンの協奏曲
【フィストゥラーリ指揮、フィルハーモニア管(1960年録音)】
【クラウディオ・アバド指揮、ウィーン・フィル】
https://www.youtube.com/watch?v=X9HJjrXVGP4
バッハ:「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番
【カール・ベーム指揮、シュターツカペレ・ドレスデン】
アイザック・スターン(1920 -2001)
アイザック・スターンは、クレメネツ(当時のポーランド、現ウクライナ)のユダヤ人家庭に生まれたが、生後14カ月で一家はサンフランシスコに移住しました。ヴァイオリンのレパートリーの大半を網羅した。その中には《屋根の上のヴァイオリン弾き》も含まれています。
リズミカルにしなやかな弓の腕と、生き生きとした音楽的本能を今でも持っていましたが、燃えるようなテクニックを持った猛烈な名手ではありませんでした。スターンは晩年アメリカに亡命したハンガリーの大作曲家ベラ・バルトークとも会っていて、スターンがブラームス以来の傑作と語っていたバルトークのヴァイオリン協奏曲第2番、アンセルメ指揮の凄まじいライヴ録音しました。
スターンは20世紀アメリカを代表するヴァイオリニストでした。新進演奏家の擁護者でもあり、なかでもイツァーク・パールマン、ピンカス・ズーカーマン、シュロモ・ミンツ、ヨーヨー・マ、ジャン・ワンはスターンの秘蔵っ子たちで、しばしば共演を重ねてきました。テルアビブには彼の名を冠した通りがあり、カーネギーホールの大講堂は、1960年代に取り壊しの危機にあったホールを救った彼の努力が認められ、1997年に彼の名前に改名されています。
アイザック・スターンの代表的名演
https://www.youtube.com/watch?v=aI3fjpg_d0E
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
【バレンボイム指揮/ボストン交響楽団】
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲【小澤征爾指揮/ボストン交響楽団】
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
【ロストロポーヴィチ指揮/ナショナル交響楽団】
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第1番&2番
【ユージン・オーマンディ、フィラデルフィア管弦楽団:
レナード・バースタイン、ニューヨーク・フィルハーモニッ】
アルテュール・グリュミオー(1921-1986)
アルテュール・グリュミオーは、音色の一つひとつが均等で、一貫して美しい音色と完璧なイントネーションを備えたベルギーのヴァイオリニストです。1945年にロンドンデビューを果たしブリュッセル王立音楽院のヴァイオリン科で教鞭を執りました。戦後からソリストとしての名声がうなぎ上りとなり、ピアニストのクララ・ハスキルをパートナーに迎えて演奏活動を行ないました。
アルテュール・グリュミオーは、独特のヴァイオリンの艶やかな音色と瑞々しいまでの抒情性が抜きん出ており、同時に気高い品格を感じさせるのがグリュミオーの演奏様式の特色で、グリュミオーのヴィブラートはヴァイオリンの演奏史上最も美しいと称されています
グリュミオーのレパートリーは、バッハやヴィヴァルディといったバロック音楽の作曲家をはじめとして、モーツァルトやベートーヴェン、ブラームスといった古典派やロマン派の協奏曲やソナタ、ヴィオッティの協奏曲、パガニーニの超絶技巧協奏曲やその他協奏作品、フランクやフォーレのソナタといった近代以降の定番や、ヴュータンのようなお国ものに加えて、ベルクやストラヴィンスキーのような20世紀の音楽までに及んで、あらゆる楽曲を高いレベルで演奏しています。
グリュミオーの代表的名演
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集(ハスキル共演)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
【グリュミオー、クララ・ハスキル】
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集
【コリン・デイヴィス 、 ロンドン交響楽団、1961年】
https://www.youtube.com/watch?v=9DoHJtXQ4jk
ラロ:スペイン交響曲【ジャン・フルネ&ラムルー管弦楽団】
サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番
【ジャン・フルネ&ラムルー管弦楽団】
ヘンリク・シェリング(1920~1995)
シェリングは、ジャック・ティボーに師事し1937年に同校を首席で卒業、1933年にブラームスの協奏曲を演奏してソリストとしてデビュー。戦後の大学に職を得て教育活動に専念したが、1954年にニューヨークでのデビューできわめて高い評価を受けました。とりわけバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータは、ミルシテインの演奏と並んで最高の評価を受けています。室内楽では、アルトゥール・ルービンシュタインのお気に入りのパートナーとして知られています。
シェリングの音色は、とても瑞々しく、のびのびしていて極めて美しい上演奏は調和が取れていて、純粋・明瞭かつ客観的であり耽美的な要素はありません。シェリングの演奏が厳しいとか精神性が高いと評されることがあるのは、音の美しさに浸りきった演奏をしないからで、音それ自体の美しさは、美しい音楽を構築するためのひとつの要素にすぎないと考えているからだと思います。素晴らしく良い状態で丁寧に調整された1734年製のストラディヴァリを使い、音色も大変に豊かでリッチで、ゆったりとしたテンポ、どの音も整った音、和音は同時に聞こえるように弾いている典型的なクラシック音楽と言えるたっぷりとした豊かな演奏が特徴です。
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全集(1971年録音)
https://www.youtube.com/watch?v=VBkJTcuXno0
ベートーヴェン:春、クロイツェル・ソナタ 【シェリング&ルービンシュタイン】
ブラームス : ヴァイオリンソナタ第2、3番 【シェリング&ルービンシュタイン】
パガニーニ: /ヴァイオリン協奏曲(1957年録音)
シューベルト、シューマン&ブラームス:ピアノ三重奏曲集
【シェリング、 フルニエ、ルービンシュタイン】1979年
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
【ロジェストヴェンスキー (指揮),ロンドン交響楽団】
イツァーク・パールマン (1945-)
イツァーク・パールマンはイスラエル生まれの偉大なヴァイオリンの一人、ハイフェッツの卓越した技術と、クライスラーの温かい伝達能力を合わせもって、巨匠として君臨しています。安定した技術力と独特な表現力が魅力で、ハイフェッツの卓越した技術と、クライスラーの温かい伝達能を合わせもっています。
アイザック・スターンの強い推薦を得てジュリアード音楽院に入学、名教師イヴァン・ガラミアンとそのアシスタントのドロシー・ディレイのもとで学び、、アメリカでの正式デビューは、1963年17歳の時にカーネギー・ホールに於いて弾いたヴィエニャフスキのヴァイオリン協奏曲第1番でした。レーヴェントリット国際コンクールに18歳と史上最年少で優勝、その後はアメリカのメジャー・オーケストラから共演依頼が殺到し、アメリカ全土の主要都市でリサイタルを開いて絶賛を浴びました。1966年から始めたレコーディングではグラミー賞15回をはじめとしてエミー賞を4回受賞するなど、ほとんどのレコード賞を獲得しています。
1998年からはジュリアード音楽院の教授として教育活動にも従事している。近年は指揮活動にも取り組み、弾き振りのみならずデトロイト交響楽団の首席客員指揮者を務めるほか、セントルイス交響楽団で音楽顧問を務めています。
パールマンの代表的名演
https://www.youtube.com/watch?v=-s0AF1MlkOM
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
【ジュリーニ(指揮)フィルハーモニア管弦楽団80年録音】
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲【ダニエル・バレンボイム(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団92年】
モーツァルト:協奏交響曲【ズッカーマン、メータ&イスラエル・フィル】
ギドン・クレーメル(1942年生まれ)
ギドン・クレーメルは1947年生まれ、カラヤンやバーンスタインといった往年の大指揮者や、アバド、アーノンクール、マゼールといった現代の巨匠指揮者で、世界のトップ・オーケストラと共演を重ねるほか、室内楽でも活躍。妥協のない芸術的哲学から生み出される独創性に富んだ演奏解釈とその技巧により、唯一無二のヴァイオリニストとしての地位を不動のものにしていった世界最高のヴァイオリン奏者です。
ラトビアのリガ生まれ、モスクワ音楽院へ進学し、当時教壇に立っていたダヴィッド・オイストラフに8年間師事し、1969年のパガニーニ国際コンクールでは優勝、翌1970年のモスクワで開かれたチャイコフスキー国際コンクールでも優勝しています。1975年にドイツで初めてのコンサートを開き、西側ヨーロッパでの鮮烈なデビューを飾った翌年、ザルツブルク音楽祭で高い評判を得ました。1977年にはニューヨークへも進出し、アメリカでも名声を博しました。
クレーメルのレパートリーはバロック、古典から現代作品まで広範にわたりますが、とりわけロシアや東ヨーロッパの作曲家の発掘や演奏に熱心で、新曲も数多く献呈されています。また、シュニトケ、ペルト、グバイドゥーリナといった旧ソ連の現代作曲家やアルゼンチン・タンゴの革命児とも言われたピアソラなどの作品とも深く関わり、伝統を重んじながらも作品の斬新さや独創性を十分に活かした演奏で、多くの聴衆に知られざる名曲を紹介してきました。
クレーメルはレコーディングも傑出しており、これまでに120を超えるアルバムを制作。エルンスト・フォン・シーメンス音楽賞、ウナ・ヴィータ・ネッラ・ムジカ=アルトゥール・ルービンシュタイン賞、ユネスコ国際音楽賞などの国際的な賞を受賞しました。自身が注目を集めるにつれ、若い演奏家の育成・発掘にも尽力するようになります。クレーメルは無名の演奏家やアンサンブルを積極的に出演させつつ、自らも交流も深めることを続けていました。1997年には、バルト三国の若い演奏家20数名を集め、クレメラータ・バルティカを結成し、ヨーロッパのみならずアメリカでもツアーを行い、2001年のユネスコ国際音楽賞を受賞、2002年のグラミー賞の最優秀Small Ensemble Performance賞受賞など、顕著な業績と旺盛な活動に高い評価が下されています。
クレーメルの代表的名演
https://luck-on.com/2019/02/27/kremer/
【アーノンクール(指揮)ヨーロッパ室内管弦楽団92年録音】
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲&二重協奏曲
【アーノンクール(指揮)ニコラウス・アーノンクール96年録音】
シューマン:ピアノ協奏曲&ヴァイオリン協奏曲、アルゲリッチ(ピアノ)
ヴァイオリン・ソナタ第5番『春』、第9番『クロイツェル』
ル・シネマ~フィルム・ミュージック
【ボレイコ(指揮)ベルリン・ドイツ交響楽団96年録音】
アンネ=ゾフィ・ムター(1963年生まれ)
アンネ=ゾフィー・ムターは、現代最高のヴァイオリニストのひとりとして世界的に評価されています。彼女の演奏には多彩な音色、完璧な技巧、卓越した表現力、豊かな音楽性に加え、パワフルで線の太い音と、柔軟に対応する超絶技巧が持ち味です。
1976年わずか13歳の頃に、クラシック音楽界の帝王ヘルベルト・フォン・カラヤンの指揮の下、ザルツブルク音楽祭で共演を果たし、以後さまざまな超一流指揮者やオーケストラに招かれています。この伝説的な指揮者カラヤンは、この幼いヴァイオリニストにデビューの機会をあたえ、2人の関係は、1978年にムターがドイツ・グラモフォンでおこなった初録音へとつながりました。このとき収録されたのは、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番と第5番。ムターは、カラヤンが指揮するベルリン・フィルと数多くの共演をおこない、ドイツ・グラモフォンではベートーヴェン、ブラームス、ブルッフ、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲など、画期的なシリーズ録音が実現した。またコンサートでは、ベルリン(1978年)、ワシントンおよびニューヨーク(1980年)、東京(1981年)、モスクワ(1985年)で、デビューを果たした。
弦楽器演奏の未来を常に見据えているアンネ=ゾフィー・ムターは、みずからも正真正銘の現代音楽の名手です。1プレヴィンのヴァイオリン協奏曲《アンネ=ゾフィー》、ヴァイオリン協奏曲第2番、ヴァイオリン・ソナタ第2番、カリアーの《アフターソング》、《タイム・マシン》などがあります。ムターはこれらの作品を含む数多くの新作をイエロー・レーベルで録音した。そのほかにも、ベルクおよびストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲、バルトークのヴァイオリン協奏曲第2番など、20世紀の記念碑的作品も録音しています。20世紀に書かれたヴァイオリンの傑作を中心に、クラム、プロコフィエフ、レスピーギ、ヴェーベルンの室内楽、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲全曲を演奏。夫のプレヴィンが作曲してムターに捧げ、ムターによって初演された《タンゴ、ソング&ダンス》は、彼が作曲したヴァイオリン協奏曲《アンネ=ゾフィー》のほかに、コルンゴルトとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲も収録されたアルバムは2005年度のエコー賞「器楽部門」受賞。モーツァルトのヴァイオリン・ソナタおよび協奏曲の全曲演奏を行いました。
1986年にムターは、ロンドンの王立アカデミー音楽院ヴァイオリン科の国際学部長に任命された。その翌年に彼女は、ヨーロッパ各地の才能ある若い弦楽器奏者の育成を目指す活動は世界的広がりをみせ、2008年にはアンネ=ゾフィー・ムター財団が設立されるまでになりました。
ムターの代表的名演
https://www.youtube.com/watch?v=VCC87XhPZJA
ラロ:スペイン交響曲/サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
【小澤征爾(指揮)フランス国立管92年録音】
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
【アンドレ・プレヴィン(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団】
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲【カラヤン&ウィーン・フィル96年録音】
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集【ワイセンベルク】
ヴァイオリンの名器
ヴァイオリン製作者では、ストラディバリウスやガルネリウスが有名でで、この2人は、製作技術が素晴らしいことはもちろん、すでに他界しているとあり、ヴァイオリン1本1本が貴重になっていることも別格者と称される一因となっています。1700年前後のイタリア・クレモナ地方でこの2人に制作されたヴァイオリンはうっとりする魅力的な音色で、広いホールでも音が遠くまで響き渡り、大ホールでオーケストラと協演してもまったく音が埋もれません。
ストラディバリウスを愛用した演奏家としては、ジャック・ティボー、ミッシャ・エルマン、ジノ・フランチェスカッティ、ナタン・ミルシテイン、アルテュール・グリュミオー、ダヴィッド・オイストラフ、イツァーク・パールマンのヴァイオリンなどが挙げられます。
ガルネリウスを愛用した演奏家としは、ピエトロ・ジョヴァンニ・グァルネリの製作した楽器を愛用していたヨーゼフ・シゲティ、バルトロメオ・ジュゼッペ・アントーニオ・グァルネリの製作するヴァイオリンを愛用していたニコロ・パガニーニ、アンリ・ヴュータン、ヘンリク・ヴィエニャフスキ、フリッツ・クライスラー、ヨゼフ・スーク、レオニード・コーガン、ヘンリク・シェリング、アイザック・スターンなどがあげられます。
ストラディバリウス、グァルネリ、アマティなどの3大ヴァイオリンの所有者を数えるとほんの数名で、あくまでもこれらの楽器はソリストの為の楽器といえます。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のヴァイオリンセクションの楽器は楽団所有のドイツ製のJoachimSchadeです。分業制で楽器を仕上げていて基本的にはハンドメイドである。イタリアの楽器以外の欧州製の楽器の位置付けです。100年以上前に作られた楽器もあります。良い音の楽器は継ぎネックされていたりペグ埋めがされていたりして長く使われ、現在でも売られています。[価格は、\300,000~\20,000,000)]
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